「英語の一般動詞って何?」
「一般動詞って形が色々変わるらしいけどよくわからない」
「一般動詞を使った文章が書けないから、例文を入れて解説してほしい」
英語の一般動詞は文章の述語にあたり、文の骨格になるもの。ここでつまずいてしまうと、英文そのものが理解できないという事態にもなりかねません。
一般動詞は状況に応じて形が変化することもあり、理解に困っている方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、英語を多くの方に教えてきた僕が一般動詞について基本から丁寧に解説していきます。
- 一般動詞とは何か
- 一般動詞の語形変化のパターン
- 一般動詞を使った文章の作り方
- be動詞と一般動詞の使い分けテスト
大丈夫!あなたも理解できますよ!
さらに、YouTubeの関連動画「【完全イメージ化】基本動詞50選【総集編】」を視聴しておくと、動詞について固定的な意味ではなく、イメージとして理解できるようになります!
応用力も身に付き、派生した意味を丸暗記する必要がなくなります。動詞の学習でつまづいている方は、本記事とあわせてぜひ参考にしてみてください!
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
一般動詞とはbe動詞以外の動詞!概要をわかりやすく解説
英語では、文の述語となる動詞は2種類に分けられます。
- be動詞
- 一般動詞
たくさんある動詞のなかで、be動詞になるのは be だけ。それ以外が一般動詞です。
まずは、be動詞と一般動詞がどのようなものか確認していきましょう!
1.be動詞
be動詞になるのは、 be ただひとつだけです。
be動詞は、以下の2つの意味を持ちます。
【be動詞の2つの意味】
- 「〜はいる、ある」という存在
- 主語とbe動詞の後ろの説明語句をつなぐ(「=」の意味)
be動詞がほかの動詞と区別して説明されるのは、be だけが他の動詞と文法のルールが異なるからです。疑問文の語順が異なったり、独特の変化をしたりします。
be動詞は、主語によって形を変えるのも特徴です。
原形 | 現在形 | 過去形 |
---|---|---|
be | ・I am ・you are ・he/she/it is ・we/they are | ・I was ・you were ・he/she/it was ・we/they were |
この、is や are がそれぞれbe動詞の変化形になります。be動詞は特別なルールのある動詞と覚えておきましょう。
なお be動詞についてさらに理解を膨らませたい方は、関連記事「【4つだけ】例文で学ぶ be動詞の使い分け!よく使われる6パターンと練習問題6選で一撃理解」にて詳しく解説してるので、ぜひ参考にしてみてください。
2.一般動詞
be動詞以外のすべての動詞のことを一般動詞と呼びます。一般動詞は文の述語になって、主語が何をしているか説明するものです。
一般動詞は、さらに大きく2つに分けられます。
【一般動詞】
- 動作動詞
- 状態動詞
それぞれ、どのような動詞か具体例を上げて説明していきます。
動作動詞
名前のとおり、動作を表す動詞です。
- walk (歩く)
- study (勉強する)
- use (使う)
- read (読む)
- write (書く)
- go (行く)
- speak (話す)
- run (走る)
動作動詞はずっと続くことはなく、どこかで終わりが訪れるのが特徴です。
死ぬまでずっと歩き続けている人はいませんよね!
このように、どこかで区切りがある動詞は動作動詞と言われます!
状態動詞
状態動詞は、過去から現在を経て未来までずっと続くことを表す動詞です。こちらも具体例を見てみましょう。
- know (知っている)
- like (好きである)
- love (愛している)
- see (見る)
- feel (感じる)
心理を表す動詞や、知覚などの感覚を表す動詞が当てはまります。
一度何かを知ってしまえば、知らなくなることはありません!
今日は彼を知っているのに明日は知らないということは起こりえませんよね!これが状態動詞の特徴です!
同じような意味の動詞でも、動作動詞と状態動詞にわかれる場合があります。代表的なものは see と watch です。
どちらも日本語では「見る」と訳されますが、次のような違いがあります。
see:意志を持っていなくても視界に入ってくるイメージ
watch:動くものをじっと集中して見るイメージ
see は意識していなくても「見えている」状態を指すので、状態動詞です。一方で、watch は集中して見ているので、その状態が未来永劫ずっと続くことはありません。そのため、動作動詞に分類されます。
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【一覧】一般動詞の種類と例
一般動詞は、英語の文章において重要な役割を果たします。他動詞と自動詞の違いを理解し、よく使われる動詞を知ることで、英語力が大きく向上するでしょう。
他動詞とは目的語を必要とする動詞であり、自動詞は目的語を必要としない動詞のことを指します。
- make(作る)
- buy(買う)
- see(見る)
- hear(聞く)
- give(与える)
- go(行く)
- come(来る)
- laugh(笑う)
- cry(泣く)
- die(死ぬ)
なお英単語がどうしても覚えられない、試験になるとど忘れしてしまうと悩んでいるという方は、関連記事「【これでマスター】英単語暗記のコツ5選!具体的な覚え方から語源の3要素まで解説」にて詳しく解説してるので、ぜひ参考にしてみてください。
一般動詞の語形変化
一般動詞は、状況に合わせて一定のルールで形を変えます。これは、語形変化と呼ばれます。
覚えておきたい語形変化の形は以下の4種類。
- 原形
- 現在形
- 過去形
- ing形
今後、英文法を勉強するなかで、これらの呼び方はよく出てきます。そのため、変化の仕方に加えて、呼び方を含めて覚えていきましょう。
1.原形
原形は、一般動詞が変化していない形を指します。形を変える必要がないので、最も簡単です。
- go
- play
- see
このように、元の動詞そのままの形を指します。
2.現在形
現在を中心に、過去から未来まで続く習慣や一般的な事実を伝えるのが現在形です。
現在形では、主語が三人称で単数のときは s もしくは es がつくというルールがあります。「三人称・単数・現在形」の頭文字をとって、三単現の s と呼ばれます。
三人称とは、I と You , We 以外のもののこと。単数とは、1つのもののことです。
基本的には、動詞の後ろに s をつければOK。ただし、一部例外があるので覚えておきましょう。
- 動詞の末尾が-s,-x,-sh,-ch,-zのとき →es
- 動詞の末尾が子音字+oのとき →es
- 動詞の末尾が子音字+yのとき →yをiに変えてes
- have →例外的にhasになる
それでは、以下の動詞に三単現の s をつけてみましょう!
- play
- go
- study
- teach
- read
答えは以下のとおりです。
- plays
- goes
- studies
- teaches
- reads
使っているうちに徐々にルールを確認しなくても三単現の s をつけられるようになります。どんどん英語を読んだり書いたりして慣れていきましょう!
3.過去形
過去の状態や動作を表すのが過去形です。過去形は、原則として動詞の原形の語尾に ed をつければOKで、これを規則変化と呼びます。
三単現の s と同様に、動詞の末尾が変化する例外があります。
- 動詞の末尾がe のとき →dだけつける
- 動詞の末尾が子音字+yのとき →yをiに変えてed
- 動詞の末尾が1母音+1子音のとき →最後の子音字を重ねてed
こちらも練習問題で過去形の変化に慣れていきましょう。
- listen
- live
- cry
- stop
それぞれ過去形に直してみてください。
答えは、以下のとおりです!
- listened
- lived
- cried
- stopped
なお、過去形には ed をつけずに不規則な変化をするものもあります。これを不規則動詞と呼びます。
- sell → sold
- bring →brought
- cut →cut (過去形でも変化なし)
このように、こちらは動詞ごとに変化の仕方がまったく異なります。
とはいえ、不規則変化する動詞の数は少ないので、その都度覚えていけば大丈夫です!
4.ing形
進行形や動名詞など、一定のルールでing形に変化することもあります。ing形は原則、動詞の末尾に ing をつければ完成します。
形が例外になるのは、以下のパターンです。
- 動詞の末尾が子音字+e のとき →eをのぞいてing をつける
- 動詞の末尾がieのとき →ie をy に変えてingをつける
- 動詞の末尾が1母音+1子音のとき →最後の子音字を重ねてingをつける
こちらも練習問題で確認してみましょう。それぞれing形に変化させてみてください。
- start
- hope
- lie
- begin
答えは以下のとおりです。
- starting
- hoping
- lying
- beginning
一般動詞をつかった文章の作り方
いよいよ、一般動詞を使った文章の作り方を解説します。今回は、現在形に絞って文章の作り方を見ていきましょう。
- 肯定文
- 否定文
- 疑問文
これらの順番で解説します。
1.肯定文の作り方
肯定文は、主語・動詞 が順番に並び、その後に目的語や補語といったその他の要素が来ます。
例文を1つ考えましょう。
【元の文章】
I make dinner. (私は夕飯を作る)
この文章の主語は「私は」なので、最初に I を持ってきます。そして次に、「作る」という動詞を指す make 。最後に、その他の要素である目的語として dinner をつけて完成です。
なお、主語によっては三単現の s がつくことも覚えておきましょう!
次に、彼はピアノを演奏するという文章を考えます。
「彼は:he」「ピアノを:the piano」「演奏する:play」 という単語を並び替えて文を作ります。
【肯定文】
He plays the piano. (彼はピアノを演奏する)
このように、主語・動詞・その他の要素と並べれば、肯定文の完成です。
2.現在形の否定文の作り方
続けて否定文も作ってみましょう。否定文とは、「〜ではない」と文章を否定する表現です。動詞を否定する表現の作り方は以下の通り。
- 動詞の前に、do (does)+ not をつける
- 動詞は原形に変える
なお、does を選ぶのは主語が三人称単数のときで、それ以外のときは do を使います!
それでは、例文を見てみましょう。
【元の文章】
I play baseball. (私は野球をする)
この文を否定形にしていきます。ポイントは以下のとおりです。
- I は三人称ではないので、まずは play の前に do not をつける
- play はすでに動詞の原形と同じなので、そのままにする
完成したのが、以下の文です。
【否定文】
I do not play baseball. (私は野球をしない)
さらに、もう1つ否定形を作ってみます!
【元の文章】
He runs in the park. (彼は公園を走る)
- He は三人称単数なので、runs の前に does not をつける
- runs を原形の run に変える
これら2つの手順で完成です!
【否定文】
He does not run in the park. (彼は公園を走らない)
なお、do not を省略して don’t 、does not を省略してdoesn’t と書くこともありますが、意味は変わりません。好きなほうを使えば大丈夫です。
3.現在形の疑問文の作り方
最後に、現在形の疑問文を作ってみましょう。疑問文とは、「〜ですか?」と相手に質問する文章です。疑問文の作り方は以下のとおりです。
- 動詞を原形に変える
- 肯定文のあたまに Do もしくは Does を補い、文末に ? をつける
主語が三人称単数のときは does、それ以外は do を使う点に注意しましょう。
do と does の使い分けのルールは、否定文のときと変わりません!
例文で確認しましょう。まずは以下の文を疑問文に変えていきます。
【元の文章】
You know him. (あなたは彼を知っています)
- まずは動詞を原形にします。今回は know がすでに原形と同じなのでそのまま
- つぎに、文頭に Doをつけます。さらに文末に?をつけたら完成です
【現在形の疑問文】
Do you know him? (あなたは彼を知っていますか?)
さらに、例文をもうひとつ疑問文に変えてみましょう!
【元の文章】
She likes dogs. (彼女は犬が好きだ)
- まずは動詞を原形にします。likes が like に変化します
- 今回は三人称単数の she が主語なので、Does を文頭につけます。そして文末に?をつけたら完成です
【現在形の疑問文】
Does she like dogs? (彼女は犬が好きですか?)
なお、Do, Does から始まる疑問文を話すときは、文末をあげて発音するようにしてくださいね。
一般動詞はbe動詞以外のすべてを指すのでとても数が多いです。ただし、一般動詞の場合は文の作り方のルールや動詞の変形の仕方がルール化しているので、文を作るのは難しくありません。
ぜひ、さまざまな一般動詞に触れて、少しずつ覚えていきましょう。
be動詞と一般動詞の使い分けの問題
以下の問題を通じて、be動詞と一般動詞の違いと使い分けを学びましょう。
空欄に適切な動詞を入れてください。(be動詞または一般動詞)
Q. She _____ a doctor. (is / works)
A. is
解説:この文章では、be動詞が主語 she と a doctor を「=」で繋いでいます
Q. They _____ to school every day. (are / go)
A. go
解説:主語 they が学校へ向かっている(to school)行動を表す動詞が入るため、状態を表すbe動詞ではなく一般動詞で動作動詞の go が入ります。なお、現在形は習慣的な行動を表しています
Q. The cat _____ on the sofa. (is / sleeps)
A. is
解説:ソファの上(on the sofa)にいるという存在の状態を表しているので、存在を示すbe動詞 is が入ります
文脈や表現したい内容に応じて適切な動詞を選びましょう!
定期的に練習問題に取り組むことで、be動詞と一般動詞の使い分けがより自然にできるようになるでしょう。
基本文法を理解することで、より複雑な表現にも自信を持って取り組めるようになりますよ。
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