「that の役割を体系的に理解したい」
「試験や実践で使えるようになりたい」
「例文を見て具体的な使い方を学びたい」
英語学習で「接続詞 that 」の使い方につまずいた経験はありませんか？
関係代名詞の that と混同してしまったり、文章の中でどこに置けばいいのか迷ったりしますよね。
実は、that の役割を体系的に理解すれば、英文の読解力も表現力も格段にアップするんです。
イングリッシュ おさるそこでこの記事では、that の役割を含めて以下の内容について解説します！
- 接続詞 that とは？基本を解説
- 接続詞 that の2種類の使い方
- that の接続詞以外の使い方
- 接続詞 that と関係代名詞 that の違い
- 接続詞 that を活用した練習問題
接続詞 that の内容について理解したい人は、ぜひ最後まで読んで、あなたの英語力アップに役立ててください！
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接続詞 that とは？基本を解説
英語の接続詞 that は、主に「～ということ」という意味で使われ、文と文をつなぐ役割を果たします。主に名詞節を導く役割を持ち、動詞の目的語として使われます。
I know that she is a teacher.（私は彼女が先生であることを知っています。）
He said that he would come.（彼は来ると言いました。）
that の役割を正しく理解することで、英文の構造を正しく把握できます。
なお、that には関係代名詞としての使われ方もあります。「関係代名詞ってなんだっけ？」という方は、関連記事「【例文多数】関係代名詞を基礎から応用までわかりやすく徹底解説」をチェックしておきましょう！
接続詞 that の2種類の使い方
英語の接続詞 that には、大きく分けて以下の2種類の使い方があります。
- 名詞節を導く使い方
- 副詞節を導く使い方
それぞれの役割と使い方について、具体的な例文を交えて解説します。
1.名詞節 that の使い方
名詞節とは、文の中で主語・目的語・補語 の役割を果たす節のことを指します。
イングリッシュ おさるthat は名詞節を導く接続詞として、以下のように使われます。
- It was surprising that she passed the exam. （彼女が試験に合格したことは驚きだった。）
【ポイント】
- 文の主語になる場合、that 節が長くなることが多い
- よって、it を仮主語として使うことがある
- I believe that he is coming. （私は彼が来ると信じています。）
【ポイント】
- 動詞の目的語として、that 節を使うことが一般的
- 口語では that を省略することが多い
- ただし、フォーマルな文章では省略しないのが主流
The fact is that he lied. （その事実とは、彼が嘘をついたということだ。）
【ポイント】
- that 節が補語になる場合、be動詞の後に that が続く
- The fact that he passed the exam surprised everyone.（彼が試験に合格したという事実は、みんなを驚かせた。）
【ポイント】
- that は、the fact や the idea などの名詞とセットで使われ、「〜という〜」と訳す形（同格の that）で使われる
- that も「〜ということ」と訳されるが、文法的には「前の名詞と同じ内容を説明する＝同格」とされる
なお、同格のthat については、関連記事「【例題アリ】同格のthatの使い方を解説！関係代名詞thatとの見分け方や使える名詞も紹介」でも詳しく解説しています。ぜひチェックしておきましょう！
2.副詞節 that の使い方
副詞節とは、文全体の意味を補足する節で、主に理由・結果・目的 などを表します。
I ran so fast that I won the race. （私はとても速く走ったので、レースに勝った。）
【ポイント】
- 「so … that ～」の形で、結果を示す
She spoke loudly so that everyone could hear. （彼女はみんなが聞こえるように大きな声で話した。）
【ポイント】
- 「so that ～」の形で、「～するために」と目的を示す
イングリッシュ おさるこのように、that には名詞節と副詞節の2つの使い方があり、それぞれ文の構造や意味に大きく関わっています！
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that の接続詞以外の使い方
that は接続詞以外にも、以下のような役割を持ちます。
- 代名詞
- 関係代名詞
- 副詞
それぞれの用法を詳しく見ていきましょう。
1.代名詞としての that
代名詞の that は、すでに言及された名詞や文全体を指す役割を持ちます。
指示代名詞の that
→「あれ」「それ」単数の物や事柄を指し、「あれ」「それ」という意味
That is my bag. （あれは私のバッグである。）
That was a fantastic movie.（あれは素晴らしい映画だったよ。）
イングリッシュ おさるthat は特定の物を指し示す働きをしていますね！
文全体を指す that
→直前の文全体を指し、それを主語にする
She passed the test. That surprised me. （彼女が試験に合格した。それに驚いた。）
They canceled the concert. That disappointed many fans.（彼らはコンサートを中止した。そのことが多くのファンをがっかりさせた。）
上記の例文で使われている「that 」は、 「She passed the test.」「They canceled the concert.」 という事実全体を指しています。
2.関係代名詞としての that
関係代名詞の that は先行詞を修飾し、追加情報を加える役割を持ちます。特に who（人）や which（物）と同じように使われることが特徴です。
The book that I read was interesting. （私が読んだ本は面白かった。）
この文では、that が book（本） を修飾し、「私が読んだ本」という意味を作り出しています。
イングリッシュ おさるthat は人にも物にも使えるため、who や which の代わりに使われることが多く、特に以下のような場合に適しています！
- 先行詞が 人＋物 を含む場合
I met the writer and the book that inspired me.（私は私に影響を与えた作家と本に出会った。）
- 最上級・only・all などが含まれる場合
This is the best movie that I have ever watched.（これは私が今まで観た中で最高の映画である。）
3.副詞としての that
副詞の that は、程度や強調を表す際に使われます。
「そんなに」「あんなに」「そこまで」といったニュアンスを持ち、口語でもよく使われる表現です。
that + 形容詞
→形容詞の前に置かれ、程度を強調する役割を持ち、「そんなに」「あんなに」という意味で使われる
I didn’t think it was that hard. （そんなに難しいとは思わなかった。）
The test wasn’t that easy.（試験はそんなに簡単じゃなかった。）
1つ目の例文であれば、「that hard」 は「そんなに難しい」という意味を持ち、話し手の予想よりも大変であったことを表現しています。
イングリッシュ おさるthat は so に近い意味ですが、よりカジュアルなニュアンスがあります！
（否定形）not that 〜
→「そこまで〜ではない」「それほど〜ではない」といった控えめな表現を作るときに使用
She’s not that interested in soccer.（彼女はサッカーにそこまで興味がない。）
I’m not that hungry. （そこまでお腹は空いていない。）
2つ目の例文にある「not that hungry」は、「完全に空腹ではないが、少しは空いている」というニュアンスを持ちます。強い否定ではなく、やや和らげた表現になります。
このように、副詞の that は程度を表し、会話の中でよく使われる表現なので、適切に使えるようにしましょう。
接続詞 that と関係代名詞 that の違い
英語の that では、接続詞と関係代名詞の使い方に悩む人が多くいます。
イングリッシュ おさるそれぞれの違いを理解し、正しく使い分けましょう。
接続詞 that：節全体を導く働きを持ち、文と文をつなげる
関係代名詞 that ：先行詞を修飾し、追加情報を加える役割
接続詞 that が、関係代名詞 that と違う点は that の後に完全な文が続くことです。
関係代名詞 that は「前の名詞の代わり」になっており、後ろの文には主語や目的語が1つ欠けた「不完全な文」になります。
- 接続詞 that
I believe that she is honest. （私は彼女が正直だと信じている。）
- 関係代名詞 that
The book that she wrote is famous. （彼女が書いた本は有名だ。）
→名詞を修飾し、情報を加える。that の後ろには不完全な文（主語や目的語が1つ欠けた文）となる。
【例文を分解してみると……】
・The book is famous.（その本は有名だ。）
・She wrote the book.（彼女がその本を書いた。）
→the book が重複しているため、2番目の文の The book を 関係代名詞 that に置き換えているとわかる。
接続詞 that を活用した練習問題
接続詞 that は、文と文をつなぐ重要な役割を持ちます。
以下の問題を解きながら、接続詞としての that の理解を深めましょう。
【問題1】これは接続詞 that でしょうか？
The teacher said that the exam would be difficult.
答えは……
○
この文では that が 「～ということ」 という意味で 「The teacher said」 と 「the exam would be difficult」 をつないでいます。
【問題2】次の英文を和訳してください。
I heard that she moved to New York last month.
答えは……
私は彼女が先月ニューヨークに引っ越したと聞きました。
この文でも that は接続詞として 「～ということ」 という意味で使われており、I heard（私は聞いた） という動詞の目的語として that 以下の節が続いています。
【問題3】これは接続詞 that でしょうか？
This is the book that I borrowed from the library.
答えは……
×
この文の that は 関係代名詞 であり、「the book（本）」 を修飾しています。接続詞の that は 文と文をつなぐ 役割を持ちますが、この場合は 先行詞（book）に関係する情報を追加しているため、接続詞ではありません。
【問題4】次の英文を和訳してください。
She was so happy that she couldn’t stop smiling.
答えは……
彼女はとても幸せだったので、笑いが止まらなかった。
この that は 結果を表す副詞節 を導いており、「so … that ～」の形で「とても～なので…」という意味を作っています。接続詞の that の一種で、副詞節をつなぐ役割を果たしています。
【問題5】次の単語を並び替えて正しい英文を完成させましょう。
( She / knows / he / busy / is / that / today )
答えは……
She knows that he is busy today.（彼女は彼が今日忙しいと知っています。）
接続詞 that は「〜ということ」と文と文をつなぐ役割をします。この文では「彼が今日忙しいということを彼女は知っている」という構造です。
イングリッシュ おさるこれらの問題を通じて、that の特徴を確認できましたね！
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