「英語の長文問題ってどうやって読めばいいの?」
「長文問題の内容が理解できなくて困っている…」
「英検やTOEIC対策のために英語の長文問題を得意にしたい!」
英語の長文は、ほとんどの試験で出題される重要なパートです。TOEICで高得点を狙ったり、英検に合格したりするためには、長文問題を攻略しなければなりません。
とはいえ、英語長文をどうやって読んでいけばよいのか、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。闇雲に読み進めても、なかなか理解が進まないと感じることも少なくありません。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、英語長文について以下の内容を徹底的に解説します。
- 英語の長文が読めない原因とNG行動
- 効率的な読み方のコツ
- 【レベル別】読解力を高める学習方法
- 読解力を高めるおすすめサイト・問題集
- 英語長文の読み方に関するQ&A

最後まで読むことで、英語長文の読み方がわかり、正答率がぐっと伸びるはずです!
「試験対策のために長文問題を攻略したい」と考えている方は、ぜひご一読ください。


( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英語の長文が読めない原因とNG行動
単語や文法を十分に学んだつもりでも、「長文になると内容が頭に入ってこない」「読むのが遅い」と感じる方は少なくありません。ここでは、英語長文が読めない主な原因と、無意識に行いがちなNG行動について、以下の3点を解説します。
- 単語・文法が曖昧なまま多読に頼っている
- 一語一句を和訳しようとする癖がある
- 速く読もうとして内容理解がおろそかになっている
これらのポイントを見直すことで、あなたの長文読解力は飛躍的に向上するはずです。
1. 単語・文法が曖昧なまま多読に頼っている



「とにかく量を読めば慣れる」と信じ、知らない単語や曖昧な文法が多いにもかかわらず大量の英文を読み進めようとしていませんか?
残念ながら、この方法は理解を深めるどころか、かえって読む速度を遅くしてしまう原因となります。
基礎が固まっていない状態で多読に挑戦しても、一つひとつの単語や構文につまずき、内容を正確に把握できません。
結果として、途中で挫折したり、たくさん読んでも上達しないという負のスパイラルに陥ってたりしてしまいます。このような状況を避けるためには、効率的な多読の前提として、まず基本的な単語と文法をしっかりと習得することが不可欠です。
2. 一語一句を和訳しようとする癖がある
英文を一語一句丁寧に日本語へ訳しながら読んでしまう癖が見られることがあります。これは、英語を英語のまま理解する「英語脳」(英語の語順で直接理解する能力)の成長を妨げる大きな要因となります。
日本語に翻訳するプロセスが入ることで、英文の処理速度が大幅に落ち、本来の英語の語順で情報を捉えることが難しくなります。
特に長い文章や複雑な構文になると、和訳に集中しすぎて全体の意味を見失うことも少なくありません。



スムーズな長文読解のために、英語の語順で意味を理解する練習を欠かさずに行いましょう!
3. 速く読もうとして内容理解がおろそかになっている
無理に読むスピードを上げる練習は、多くの場合逆効果です。正確な内容理解が伴わないまま速読を試みても、結局は表面的な情報しか頭に入らず、読解力が向上することはありません。
特に、設問に答える必要がある場合、内容を曖昧にしか理解していないと正答率が下がってしまいます。
まずは正確に内容を理解することに重点を置き、その上で徐々に読む速度を上げていくアプローチが、結果的に長文読解力を高めるための最も確実な道です。
英語長文の読み方のコツ9選


英語の長文は、ただ読むだけではなかなか読解力は伸びないですし、正解率も上がりません。



ここでは、長文読解の精度とスピードを格段に向上させるための9つのコツをご紹介します!
- 問題を先に読む
- 時間配分に注意する
- 主語を把握する
- スラッシュリーディングに取り組む
- 接続詞で筆者の主張を読み解く
- 段落ごとに内容を要約する
- 英語の長文に書き込む
- 解答の根拠を明らかにする
- わからない単語が出てもあきらめない
各コツをより具体的に理解してもらうため、今回は以下のテキストメッセージ形式のサンプル問題を用意しました!このサンプル問題を使いながら、コツを詳しく解説していきます。
一緒に実践しながら、長文読解のポイントを掴んでいきましょう。
【サンプル英文】
LISA TANAKA 9:03
Hey Alex, did you register for the English reading seminar next Saturday?
ALEX WONG 9:05
Not yet. I’m not sure which session to join. Morning or afternoon?
LISA TANAKA 9:06
I chose the morning one. It starts at 9:30 and ends at noon.
The afternoon session is already full, I heard.
ALEX WONG 9:08
Oh, I didn’t know that. Thanks for the info!
By the way, do I need to bring anything?
LISA TANAKA 9:09
Just a notebook and a pen. They’ll give us all the materials.
ALEX WONG 9:10
Perfect. I’ll sign up now. Looking forward to it!
【日本語訳】
LISA TANAKA 9:03
ねぇアレックス、来週の土曜日の英語リーディングセミナーに登録した?
ALEX WONG 9:05
まだしてないよ。どの時間帯に参加するか迷ってて。午前か午後か?
LISA TANAKA 9:06
私は午前のセッションにしたよ。9時半に始まって正午に終わるの。
午後の回はもう満席らしいよ。
ALEX WONG 9:08
あ、知らなかった。教えてくれてありがとう!
ところで、何か持っていくものある?
LISA TANAKA 9:09
ノートとペンだけで大丈夫。資料は全部もらえるみたい。
ALEX WONG 9:10
ばっちり。今すぐ申し込むよ。楽しみにしてる!
1. 問題を先に読む
英語の長文問題を解く際は、本文を読み始める前に必ず設問に目を通しましょう。何が問われているか、どんな情報を探すべきかを事前に把握することで、目的意識を持って効率的に本文を読めます。



例として、上記のサンプル問題で説明します。
【Question】
What is probably true about Alex?
(A) He has already signed up for the seminar.
(B) He prefers the afternoon session.
(C) He was not aware that the afternoon session was full.
(D) He is helping organize the seminar.
この質問は「Alexに関して最も可能性が高く正しいこと」を尋ねています。つまり、設問を先に読むことで、長文を読むときにAlexの状況や発言に注目するとよい、ということがわかります。
実際に本文を読むと、Alexが 「Oh, I didn’t know that.」 と言っている部分が見つかります。この 「that」 はLisaが伝えた「The afternoon session is already full」(午後のセッションはもう満席だ)という情報を指します。
この一文から、Alexが午後のセッションが満席であることを知らなかった、という明確な根拠が見つかります。具体的には、Lisaが「The afternoon session is already full, I heard.」と伝えた直後に、Alexが「Oh, I didn’t know that.」と応答していることから、選択肢(C)が正解だと判断できます。
このように、設問の先読みは、必要な情報を効率的に見つけ、時間の節約にもつながる重要なコツです。
2. 時間配分に注意する
英語長文読解で高得点を目指すには、内容理解に加え、時間内で効率的に読み解く意識が不可欠です。TOEICや大学入試など、制限時間のある試験では特に重要となります。



時間を意識した読解力を養うには、以下の工夫を取り入れましょう!
- 事前に設問と文章量を把握する
- 読み始める前に設問数や文章の長さを確認し、一問あたりの時間を逆算します。
- わかる問題から解く
- 難しい問題で立ち止まらず、解ける問題から先に片付け、得点源を確実に確保しましょう。
- 日頃から時間を意識した演習
- 普段の学習からストップウォッチを使い、制限時間内で問題を解く練習しましょう。
- 本番でも冷静に対応できるようになります。
英語長文読解では、単語力や文法力などの基礎知識に加えて、限られた時間内で効率よく情報を処理し、正確に解答を導き出す戦略的な思考力が重要です。これらの工夫を取り入れることで、あなたの読解スピードと精度は格段に向上するでしょう。
英語試験の時間配分について詳しく知りたい方は、関連記事「【900点取得者が伝授】TOEICが時間内で終わらない原因5選!対処法やおすすめの勉強法を解説」をチェックしてみてください。


3. 主語を把握する
英語長文読解では、「誰が」「何をしたのか」という主語と動詞の関係を正確に把握するのが重要です。特に大学受験レベルの長文では、主語の正確な把握が読解の精度を大きく左右します。
高校生が取り組む大学受験レベルの長文などでは、代名詞が主語となることで文構造が複雑に見えることが頻繁にあることを知っておきましょう。
「this」「that」「it」といった指示代名詞や、「he」「she」「they」「it」などの人称代名詞が何を指すのかを瞬時に判断できなければ、文章の論理を見失い誤解するリスクが高まります。



文中で代名詞が出てきたら、「この代名詞は何を指すのか?」と立ち止まって考える習慣をつけましょう!
一文ごとに主語と動詞の対応を意識することで、筆者の意図を正確に捉え、複雑な文章でも迷わず深く理解できます。
4. スラッシュリーディングに取り組む
スラッシュリーディングの最大のメリットは、英語を語順通りに理解する「英語脳」を養える点。長文をより速く、かつ正確に読み解く力が飛躍的に向上するでしょう。



先のサンプル問題のやり取りを例に、具体的な実践方法を見ていきましょう。
LISA TANAKA 9:03
Hey Alex, / did you register / for the English reading seminar / next Saturday?
ねぇアレックス、/申し込んだ?/英語のリーディングセミナーに/来週の土曜日の。
ALEX WONG 9:05
Not yet. / I’m not sure / which session to join. / Morning or afternoon?
まだだよ。/よくわからないんだ、/どのセッションに参加すべきか。/午前か午後か?
接続詞の前や前置詞句・不定詞句・動名詞句といった意味のまとまりで区切ると、短いメッセージはもちろん、複雑な文構造も素早く意味を捉えやすくなります。
ただし、あまりに細かく区切りすぎるとかえって読みにくくなるため、意味の大きなまとまりを意識します。最終的には、スラッシュなしでも英語を語順通りに理解できる状態を目指しましょう。
なお、スラッシュリーディングのやり方については関連記事「【読むスピードが変わる】スラッシュリーディングのやり方を解説!注意点や効果も紹介」で紹介しています。ぜひこちらもあわせてチェックしてみてください!


5. 接続詞で筆者の主張を読み解く
英語長文を読む際、接続詞やディスコースマーカーに注目するのは、文章の論理展開を理解し、筆者の意図を正確に捉える上で極めて重要です。
ディスコースマーカーには、以下のようなものがあります。
ディスコースマーカーの例 | 例 |
---|---|
逆接 | ・however(しかしながら、しかし) ・but(しかし) ・although(~だけれども) ・nevertheless(それにもかかわらず) |
対比 | ・whereas(~である一方で) ・while(~である一方で) ・on the contrary(それどころか、むしろ) |
結果 | ・as a result(結果として) ・thus(このようにして、それゆえ) ・consequently(その結果として) |
言い換え(要約) | ・namely(すなわち) ・in other words(言い換えれば) ・In short(要するに) |
なお、僕の公式LINEでは、英語の長文問題を解くのに役立つ英語学習のノウハウを無料で配信しています。友だち登録は無料なので、ぜひチェックしてみてください。
6. 段落ごとに内容を要約する
文章を効率よく理解し、設問にも的確に対応するためには、段落ごとの要点をつかむ力が欠かせません。



なかでも、段落の最初と最後の文に注目することが非常に効果的です!
多くの英文では、冒頭でその段落の主題(トピックセンテンス)を提示し、最後に結論やまとめが述べられるという構成が一般的だからです。この基本構造を意識するだけで、「筆者がこの段落で何を一番伝えたかったのか」がぐっとつかみやすくなります。
個々の英文をただ訳すのではなく、「この段落で筆者は何を主張しているのか?」という視点を持つことが、長文読解ではとても大切です。
こうした大きな視点で文章を読むことで、全体の論理構成が明確になり、複雑な英文でも迷わずスムーズに読み進められるようになります。
7. 英語の長文に書き込む
英語長文読解では、ただ読むだけでなく積極的に書き込みを行うことで理解度が深まります。スラッシュを入れるだけでなく、情報を可視化することで、内容把握が格段に楽になります。



主に以下のポイントで書き込みがおすすめです。自分なりのルールを決めて実践しましょう。
- 段落ごとの要点
- 各段落の重要内容やキーワードを余白にメモし、文章の流れや役割を明確にする
- 各段落の重要内容やキーワードを余白にメモし、文章の流れや役割を明確にする
- 主語や接続詞へのマーク:
- 主語:丸で囲むなどして「誰が」「何が」を見失わない
- 接続詞やディスコースマーカー:逆接なら三角、順接なら四角など記号を決め、論理展開を素早く把握
- 知らない単語や重要なキーワードへのマーク
- 下線などを引き、後で確認したり、解答の根拠探しに役立てたりする
書き込みは、内容再確認の時間を短縮し、設問の根拠を素早く見つける強力なツールです。効果的な方法を見つけて実践しましょう。
8. 解答の根拠を明らかにする
英語長文問題で正解を導き出すには、推測ではなく、本文中にある明確な根拠を見つけることが何より重要です。



「なぜこの選択肢が正解なのか」を、自信を持って説明できる状態を目指しましょう!
選択肢と本文の内容を丁寧に照らし合わせ、本文中の具体的な記述に裏付けられた根拠に基づいて正解を選べるようになると、設問に対して論理的に解答する力が身につきます。
9. わからない単語が出てもあきらめない
長文問題で意味が分からない単語があっても、前後の文脈や会話の流れから意味を推測する力を鍛えることで、文章全体の理解をスムーズに進めることができます。
先ほどのサンプル問題で、もし「materials(教材、資料)」という単語を知らなかったと仮定してみましょう。
- 直前の質問を見る
ALEX WONG 9:08
By the way, do I need to bring anything?
(ところで、何か持っていくものある?) - Lisaの返答を見る
Just a notebook and a pen.(ノートとペンだけで大丈夫)
They’ll give us all the materials.(○○は全部もらえるって)
つまり、「何を持っていけばいいか?」という問いに対して、「ノートとペンだけでOK。○○は配られる」と答えている構造になっています。この流れから考えると、materials=セミナーで使う何か(資料・教材)ということがわかります。
このように、知らない単語が出てきても、その前後のやり取りや状況をつかむことで意味を補えることは少なくありません。
単語一つひとつに立ち止まるよりも、「誰が・何について・どんな流れで話しているのか」に注目することが、長文読解の精度とスピードを高めるポイントです。
英語長文の読み方のコツを踏まえて練習問題にチャレンジ


英語長文の読み方のコツがわかったら、実際に練習問題に取り組んでみましょう。実践することで、スキルアップを目指せます。



今回は以下の長文から、問題を3問出題します!
問1.文中の[ ]に入る最も適当な英語を,次のア~エのうちから1つ選び,その記号を書きなさい。
ア:swimming
イ:jogging
ウ:bowling
エ:basebal
正解は……
ア:swimming
【解説】
「On the other hand*, you can find the smallest difference between men and women in [ ].」を訳すと「一方、 [ ]内の男女差は、最小の差を見つけられます」です。つまり、男女の人数に最も差がないスポーツを答えればよいことがわかります。
グラフを見ると、男女の人数差が最も小さいのは水泳(swimming)です。よって、答えはア(swimming)です。
問2.次の文がグラフの内容に合うように,[ ] に入る最も適当な英語を説明文から1語抜き出して書
きなさい。
Bowling is more [ ] among women than jogging.
正解は……
popular
【解説】
「Bowling is more [ ] among women than jogging.」を訳すと「女性の間では、ジョギングよりボーリングのほうが[ ]多いです」です。そのため、空欄にはジョギングよりもボーリングをする女性が多いことを表す単語を入れればよいことがわかります。
また「more」の後ろには形容詞か副詞が入ります。
よって、文中のジョギングよりもボーリングをする女性が多いことを表す形容詞は「popular(人気のある)」です。
問3.次のア~エのうち,グラフまたは説明文の内容と合っているものはどれですか。1つ選び,その記号
を書きなさい。
ア:There are no easy sports because we need some money and some places to enjoy sports.
イ:Among the seven sports, women enjoy swimming and jogging more than walking and bowling.
ウ:If we want to be healthy and relaxed, it is a good thing for us to enjoy doing sports.
エ:We can’t find any differences in the percentages of the seven sports men and women enjoy.
正解は……
ウ:If we want to be healthy and relaxed, it is a good thing for us to enjoy doing sports.
【解説】
まずは、各選択肢の文章を日本語訳にしてみましょう。
ア:スポーツを楽しむにはある程度のお金と場所が必要なので、簡単なスポーツはありません。
イ:7つのスポーツのうち、女性はウォーキングやボウリングより水泳やジョギングを楽しんでいます。
ウ:健康でリラックスしたいなら、スポーツを楽しむのは良いことです。
エ:男性と女性が楽しんでいる7つのスポーツの割合に差は見当たりません。
続いて、各選択肢と本文の内容があっているのか確認してみます。
ア:1段落目に「When we enjoy walking, we don’t need money.(歩くことを楽しむなら、お金は必要ありません。)」とあるため、説明文とあっていません。
イ:グラフを見ると、ボーリングと水泳をしている女性の割合はいっしょです。また、ジョギングよりもウォーキングをしている割合が多いため、説明文とあっていません。
ウ:1段落目に「Sports make us healthy and relaxed.(スポーツは私たちを健康にし、リラックスさせてくれます)」と記載しており、説明文と内容があっています。
エ:グラフを見ると、7つのスポーツには男女の割合に差があります。そのため、内容が説明文とあっていません。
したがって、正解はウとなります。



練習問題を解きおわったら、知識定着のためにぜひ復習をしてくださいね!
【レベル別】英語長文の読み方を鍛える学習法


英語長文を「なんとなく」読めるようになったとしても、本当にマスターするには、効率的で地道な学習が欠かせません。



闇雲に多読をしたり、ただ速く読もうとするだけでは、理解が伴わず、かえって遠回りになることもあります……!
そこでここからは、英語長文のリーディングスキルを確実に、そして効率よく伸ばすための学習方法を、あなたの現状のレベルに合わせてステップ形式でご紹介します。
- 【まずはじめに】あなたの英語長文レベルをチェック!
- レベル1:単語・文法の基礎を固める
- レベル2:基礎から「正確に読む力」を伸ばす実践ステップ
- レベル3:さらなる読解力と精度を追求する「復習と分析」
- 応用力アップ:英語表現の言い換え(パラフレーズ)の力を身につける
レベルチェックをして、ご自身に合うところから学習してみてくださいね。
【まずはじめに】あなたの英語長文レベルをチェック!



効果的な学習を進めるために、まずはご自身の現在の英語長文レベルを確認してみましょう!
- 英単語や文法に自信がなく、基礎が曖昧だと感じる
- 簡単な英文でも、正確に意味を捉えられているか不安がある
- 長文を読むことに苦手意識が強い
- 基本的な単語や文法は理解できるが、長文になると内容が頭に入ってこない
- 長文を読み終えるのに時間がかかりすぎると感じる
- 速く読もうとすると、内容理解が疎かになってしまう
- ある程度の長文は読めるが、まだ満足できるレベルではない
- 入試や資格試験などで、さらに高い精度とスピードを求められる
- これまでの学習法を見直し、復習やアウトプットの方法を最適化したい
レベル1:単語・文法の基礎を固める
【レベル1の方はここから!】
「英単語や文法、そもそもよく分からない…」「簡単な英文でも、正確に読めているか不安…」と感じるあなたは、まず英語長文読解の土台となる単語力・文法力の徹底的な強化から始めましょう。
無理な多読はせず、「完璧な理解」を目指す精読が、結果的に速読へとつながります。
【学習のポイント】
英語長文を正確に読むためには、単語と文法の理解が不可欠です。ここが曖昧なままだと、いくら長文を読んでも「分からない部分が多すぎて、理解できず速く読めなくなる」という状態に陥ってしまいます。
まずは、参考書や単語帳は1冊に絞り、ボロボロになるまで徹底的にやり込み、内容を覚えるくらい反復練習しましょう。最初は辛く感じるかもしれませんが、基礎を固めることで、今後の英語学習の効率が格段に上がり、英語力全体の底上げにつながります。
なお、英語学習をこれから始める方向けに、関連動画「【初心者向け】英語学習の始め方【3ヶ月で達成できる】」にてハウツーを紹介しています。動画をまだ見たことがない方は、ぜひご覧ください!
レベル2:基礎から「正確に読む力」を伸ばす実践ステップ
【レベル2の方はここから!】
「基本的な単語や文法は分かるけど、長文になると途中で意味が分からなくなる…」「読んでいるうちに、結局何が言いたいのか見失ってしまう…」と感じるあなたは、「正確に読むための実践的な精読スキル」と、それを体で覚えるための学習法を取り入れましょう。



無理に速く読もうとせず、理解度を高めることが自然なスピードアップにつながります。
【学習のポイント】
自宅で問題に取り組む際には、音読しながら英語の長文を読むのがおすすめです。ただ目で追うだけでなく、声に出すことで、英語の文章の構造をより深く感じ取れるようになります。
音読と同時に、単語や文法についても意識し、わからない単語や文法があれば、その都度調べて理解を深めましょう。
「I am happy」のように、文法的・単語的に完璧に理解している文章が多ければ多いほど、自然と読むスピードは上がります。速く読む練習を直接しなくとも、理解できる文章が増えた結果、自然と読解スピードが向上するでしょう。
なお、英語長文を理解するための考え方については、関連記事「【回路を開け】英語脳に切り替える!感覚を鍛える2つの方法&独学で磨く音読法5ステップまで徹底解説」にて詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください!


レベル3:さらなる読解力と精度を追求する「復習と分析」
【レベル3の方はここから!】
「ある程度の長文は読めるけど、もっと精度やスピードを上げたい」「試験でさらに高得点を目指したい!」と感じるあなたは、これまでの学習の質をさらに高め、徹底的な復習と分析によって、課題を特定し克服するサイクルを回しましょう。



これが、最終的な読解速度と解答精度の向上に直結します!
【学習のポイント】
一度理解したと思っても、時間が経つと忘れてしまいます。「完璧に理解し、スラスラ読める」状態になるまで、何度も復習を繰り返しましょう。これにより、新たな長文を読む際の処理速度が自然と向上します。
単語が分からなかったのか? 文法構造を見誤ったのか? 論理展開についていけなかったのか? 間違いの原因を具体的に特定することが、次へとつながる第一歩です。
間違えた箇所や理解が曖昧だった部分は、単語・文法を完璧に理解した上で、繰り返し音読しましょう。これは、英語を英語のまま理解する力を養う上で非常に効果的です。
応用力アップ:英語表現の言い換え(パラフレーズ)の力を身につける
試験の長文問題では、本文中の表現がそのまま選択肢になることは少なく、本文の内容が別の言葉で「言い換え(パラフレーズ)」されて選択肢として提示されることがほとんどです。



パラフレーズの学習をすることで、本文と選択肢の「言い換え関係」を瞬時に見抜く力が養われ、正答率が格段に上がります!


【ポイント】
パラフレーズは、長文の要旨を自分の言葉でまとめる際や、記述式問題で解答を作成する際にも直接役立つスキルです。単語や文法の知識を多角的に活用できるようになるため、総合的な英語力アップにもつながります。



ぜひパラフレーズの知識をつける学習も行ってみてください!
なお、「言い換え」の具体例は、関連動画「【有料級】今すぐ効果が出る英語の魔法TOP3」でも詳しくお伝えしています!ぜひチェックしてみてください。
英語長文の読解力を高めるおすすめサイト3選





英語長文の読解力を効率的に高めるには、普段から多様な英文に触れることが重要です!
ここでは、あなたのレベルに合わせて活用できる、英語長文読解におすすめのサイトを3つご紹介します。
- 初心者向け|Time for Kids
- 中級者向け|The Japan Times
- 上級者向け|TIME
各サイトの特徴とおすすめポイントを参考に、ぜひ日々の学習に取り入れてみてください。
1. 初心者向け|Time for Kids
「Time for Kids」は、子ども向けのニュースサイトですが、英語学習の初心者にとって非常に役立つ教材が満載です。難易度別に4つの分野に分かれており、自分のレベルに合った記事を選んで読み進められます!



子ども向けに書かれているため、英語の言い回しがシンプルで分かりやすいのが特徴です!
また、記事の読み上げ機能もついているため、リーディングと同時にリスニングスキルの向上にも役立つでしょう。
2. 中級者向け|The Japan Times
「The Japan Times」の最大の特徴は、日本国内のニュースを英語で読める点です。日本のテレビや新聞でもおなじみのニュースが多く、すでに内容を理解しているトピックを英語で読むことで、スムーズに英文を読み進めやすくなります。
サイト内のニュースにはレベルが振り分けられているため、自分の読解力に合わせて段階的に難易度を上げていけるのもポイントです。



国内の話題を通じて、実践的な英語表現や時事英語を学ぶのに最適です。
3. 上級者向け|TIME
「TIME」は、アメリカの大手ニュースメディアであり、世界中の政治・経済・文化に関する本格的な記事を英語で読むことができるサイトです。



英語圏のネイティブ向けに書かれているため難易度は高めですが、そのぶん非常に質の高い英文に触れることができ、英語力を一段と高められます。
政治、社会、ビジネスなど幅広いジャンルの記事が揃っており、興味のあるトピックを見つけやすいのも魅力です。本格的な記事を通して、語彙力や背景知識を深めながら、論理的な思考力も同時に鍛えられるため、上級者には特におすすめです。
英語長文の読解力を高めるおすすめ問題集3選


英語長文に苦手意識を持っている方は、サイトと併用して問題集を活用するのがおすすめです。英文の訳や答えの解説が載っているため、復習がしやすくスキルアップが期待できます。
こちらでは、英文長文の読解力を高めるのにおすすめの問題集を紹介します。
- 大学入試 英語長文ハイパートレーニングレベル1 超基礎編
- 速読速聴・英単語 Core1900
- 基本からわかる英語リーディング教本



「どの問題集を選べばよいかわからない」と悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください!
※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
1. 大学入試 英語長文ハイパートレーニングレベル1 超基礎編|長文読解の底上げが可能
タイトル | 大学入試 英語長文ハイパートレーニングレベル1 超基礎編 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 安河内 哲也 |
出版社 | 桐原書店 |
「大学入試 英語長文ハイパートレーニングレベル1 超基礎編」は、長文読解力の定着に最適な12編の英文を収録しています。疑問が残らないよう丁寧な解説がついているため、長文問題に苦手意識を持っている方におすすめです。



音読・速読トレーニングができる音源がオンラインで聞けます!
2. 速読速聴・英単語 Core1900|単語・速読などのスキルを伸ばせる
タイトル | 速読速聴・英単語 Core1900 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 松本 茂 |
出版社 | Z会 |
「速読速聴・英単語 Core1900」は、環境や教育、司法などを含む8つの分野から英語長文を学べる問題集です。



ニュース英語に触れながら、重要な単語を学習できます!
長文の読解力だけでなく、単語や速読など英語の総合的なスキルを伸ばしたい方におすすめです。
3. 基本からわかる英語リーディング教本|TOEICや英検対策におすすめ
タイトル | 基本からわかる英語リーディング教本 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 薬袋 善郎 |
出版社 | 研究社 |
TOEICや英検対策には「基本からわかる英語リーディング教本」がおすすめです。
試験では長文問題が必ずといってよいほど出題されます。読解力を身につけることで、英検の合格やTOEICのスコアアップを目指せるでしょう。



基礎から着実に英語力の強化をはかりたい方に向いています!
英語長文の読み方に関するQ&A





ここでは、英語長文読解においてよくある疑問とその解決策にお答えします!
- 英語長文でやってはいけないことは?
- 英語の長文を読む順番は?
- 英語を勉強するなら文法と長文、どっちが先?
疑問や不安をここで一気に解消しておきましょう。
Q1. 英語長文でやってはいけないことは?
長文読解で避けたいNG行動は以下の通りです。
- 単語ごとの和訳に固執する
- 読む速度が落ち、英語の語順で理解する「英語脳」が育たない
- 意味の塊で捉え、前から理解する練習する
- 接続詞やディスコースマーカーの読み飛ばし
- 論理展開を見落とす原因
- これらの単語にマークし、文と文、段落の関係性を把握する
- 基礎力がないまま多読に過度に依存する
- 理解が進まず、挫折につながる
- まずは単語・文法の基礎を固め、正確に読む精読力を養う
Q2. 英語の長文を読む順番は?



効率的な長文読解のフローは以下の通りです。
- 設問の先読み:何が問われているか、探すべき情報を事前に把握する
- スキミング:本文全体をざっと読み、主題や大まかな内容、構成を掴む
- スキャニング:設問の具体的な情報(キーワードなど)を探し、その周辺を注意深く読み込む
- 精読・解答:見つけた根拠を基に、正確に解答する
このフローで、時間内で効率よく問題に取り組めます。
Q3. 英語を勉強するなら文法と長文、どっちが先?
文法を基礎とし、長文読解を並行して進めるのが最も効果的です。
文法で文章構造を理解し、その知識を実際の長文で使うことで、「使える知識」となります。まずは中学〜高校基礎レベルの文法を固め、簡単な長文から読み始めましょう。文法学習と長文読解を交互に行うことで、効率的に読解力が向上します。



ぜひこの記事を参考にして、英語の長文問題に取り組んでみてくださいね!
なお、イングリッシュおさるの公式LINEでは、長文読解に役立つ学習コンテンツを無料プレゼントしています。さらに、有料級の英語教材と15個の特典を無料で配布しているので、ぜひ登録してみてください!