「TOEICで800点取るには、どのくらいの勉強時間が必要なの?」
「3ヶ月でTOEIC800点を取る方法を知りたい!」
「TOEICの勉強にはどんな参考書を使ったらいい?」
TOEICで800点を取れば、就職で有利になったりビジネスシーンで英語を利用したりできます。このスコアを目標に学習にはげんでいる方は多いのではないでしょうか。
とはいえ、どのくらい勉強時間が必要になるのか気になりますよね。特に、仕事や育児で時間に限りがある方は、逆算して学習スケジュールを立てたいところです。
結論からお伝えすると、TOEICで800点を取るためには、現在のレベルによって必要な勉強時間が異なります!
この記事では、TOEICで800点を達成したい方に向けて、
- レベル別の必要な勉強時間
- 勉強方法
- おすすめの参考書
などを解説します。
最後まで読むことで、TOEICで高スコアを取るためのノウハウを理解でき、学習の道筋が明確になるでしょう。ぜひご一読ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
TOEIC800点に必要な勉強時間はレベルによって異なる
スコアを100点上昇させるには、およそ200~300時間かかるとされています!
そのため、TOEICで800点を取るための学習や時間は、現在のレベルによって異なります。
こちらでは、以下のレベル別に必要な勉強時間の目安を見ていきましょう。
- 初心者レベル
- 中学卒業レベル
- 高校卒業レベル
なお、勉強時間の目安は、オックスフォード大学出版局が発表したデータから記載しています。ぜひ参考にしてみてください。
1.初心者レベル(250点程度)|1,450時間
TOEICを初めて受けたり、しばらく英語に触れていなかったりする方は、初心者レベルです!
初心者レベルが250点とすると、800点を目指すためには1,450時間程度の勉強が必要になります。毎日3時間勉強したとしても、1年4ヶ月程度の時間がかかります。
TOEICを初めて受験する方は、中学英語の振り返りから始めるのがおすすめです。「be動詞とは」「itとoneの違い」など、まずは英語に慣れることからスタートしてみましょう。
なお、関連動画「【最短最速】中学英語完全攻略【永久保存版】」では、中学英語を紹介しています。この動画1本で振り返りが完結するので、ぜひ視聴してみてください。
2.中学卒業レベル(約450点)|975時間
中学卒業程度のレベルの方は、975時間程度の勉強が必要です。毎日3時間勉強したとすると、約10ヶ月の時間がいる計算となります。
このレベルから800点を狙うには、文法学習が必須となります。
1冊の参考書を何周もして、インプットすることを意識してみてください!
なお、文法学習については、本記事中の「【勉強時間を短縮】TOEIC800点を3ヶ月で達成する勉強法」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
3.高校卒業レベル(約550点)|725時間
高校卒業レベルまで英語力が身についていたら、TOEICで800点取るまではもう一息です!
このレベルからスタートすると、725時間程度の勉強が必要になります。毎日3時間勉強したとすると、約8ヶ月の時間がかかります。
高校卒業レベルからTOEIC800点を目指すなら、文法学習と並行してリスニング対策にも注力しましょう。
なお、関連記事「【初心者も爆伸び】英語のリスニング勉強法は2つ!TOEICや英検でも使える基礎学習を徹底解説」では、リスニング力を伸ばす方法を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
TOEIC800点のレベルを5つの視点で解説
TOEICに必要な勉強時間を理解できたら、どのくらいのレベルが求められるのかを知っておきましょう。
こちらでは、以下5つの視点からTOEIC800点のレベルを解説します。
- スコア分布
- 英検
- 大学受験
- 就職・転職
- 平均年収
具体的なデータや情報とあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.スコア分布|上位15%程度
TOEICの公式サイトでは、スコア分布が毎年発表されています。2022年度のデータは、以下のとおりです。
図を見ると、795点以上は全体の約15%程度となっています。つまり、TOEIC800点は上位勢に該当することが分かります。
平均スコアが608点なので、平均スコアよりも約200点高いです!
2.英検|準1級相当
英検は、TOEICと比較されやすい試験です。以下の表にて、TOEICと英検のスコアを比較してみましょう。
TOEIC | 英検 |
---|---|
945点〜990点 | 1級 |
785点~940点 | 準1級 |
550点〜780点 | 2級 |
225点〜545点 | 準2級 |
120点〜220点 | 3級 |
参考:英検CSEスコアとは|公益財団法人日本英語検定協会
表を見ると、TOEIC800点は準1級に該当していることがわかります!
しかし、このスコア換算表はあくまでも目安です。出題される問題によってTOEICのスコアは前後するため、あくまでも参考程度に考えておくのが好ましいです。
3.大学受験|偏差値60以上
TOEIC800点は、偏差値が60以上と言われています。偏差値60前後の大学は以下のとおりです。
国公立大学 | 私立大学 |
---|---|
・横浜国立大学 ・九州大学 ・神戸大学 ・筑波大学 | ・青山学院大学 ・明治大学 ・同志社大学 ・関西学院大学 |
学部次第ではありますが、国公立・私立ともに名門校への進学が視野に入るレベルだとわかります。
ただし、入試には英語以外の科目が必要になるケースが多いです。
「TOEIC800点を達成した=偏差値60以上の大学に入学できる」というわけではないことを頭に入れておきましょう!
4.就職・転職|大手企業・外資系が視野に入る
大手や外資系企業では、TOEICのスコアを求められる場合があります。800点あれば、就職・転職時に優遇されるケースも珍しくありません。
なお、就職時にTOEICで800点以上を求める企業の一例は以下のとおりです。
- 楽天(楽天グループ株式会社)
- 京セラドキュメントソリューションズ
- 住友不動産
- 日立製作所
TOEICで高スコアを獲得すれば、就職時に有利になると言えるでしょう。
5.平均年収|487万円
dodaの調査によると、TOEICのスコア別の平均年収は以下のとおりです。
TOEICのスコアがない人の平均は379万円です!
800点台の平均年収が487万円なので、約100万円差が出ていることがわかります。主に、資格手当がついたり給与の高い企業に就職できたりすることが要因だと考えられます。
【勉強時間を短縮】TOEIC800点を3ヶ月で達成する勉強法
TOEICで800点を達成するには、以下のステップを踏みましょう。
- TOEICの頻出単語を学習する|1ヶ月目
- 公式問題集や過去問を解く|2~3ヶ月目
- リスニング・リーディングのトレーニングをする|2~3ヶ月目
なお、3ヶ月で800点を取ることは可能ですが、英語の基礎があることが前提となります!
基礎固めの方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
TOEICの学習方法については、関連動画「【たった1動画で全てがわかる】TOEICパート別完全攻略【永久保存版】」でも解説しています。パートごとの対策方法も紹介しているので、ぜひ視聴してみてください。
※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
【大前提】基礎固めをおこなう
TOEICで800点を取るには、文法や単語などの基礎固めが必要になります。英語のスキルが不十分だと、スコアが伸び悩んでしまうためです。
基礎を固めるには、主に以下をおこないましょう。
- 文法を学習する
- 単語学習や発音練習をする
それぞれの勉強方法について、順番に解説します。
余談ですが、基礎固めだけでも3ヶ月は必要になると考えておきましょう。ここで焦ってしまうとスコアの伸びは期待できないので、時間をかけてでもやる価値は十分あります。
実際に、僕も大学に通いながら3ヶ月間基礎固めに力を入れていました!
1.文法を学習する
TOEICで800点を取るためには、文法の学習が必須です。特に、Part5の短文穴埋め問題では、文法の知識が求められます。
文法力を伸ばすためには、「キク英文法(クリックでAmazon購入ページへとびます)」を使用して徹底的にやり込みましょう。あくまでも目安ですが、2ヶ月で30周以上することをおすすめします。
答えを覚えるくらい集中して取り組むのがよいです!
なお、文法の学習方法については、「【900点取得者が力説】TOEICには文法の基礎が重要!学習方法やおすすめ参考書を紹介」にてより詳しく解説しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。
2.単語学習や発音練習をする
TOEICで800点達成するには、6,800〜7,200語程度を暗記しなければなりません。数が多いため、基礎固めではよく出題される単語を中心に覚えていきましょう。
単語学習では「データベース3000(クリックでAmazon購入ページへとびます)」の利用がおすすめです。
1周目では、英単語の日本語の意味を確認します。複数ある場合は、よく使われるメインの意味だけを覚えましょう。2周目に、他の意味や品詞を暗記します。
単語の意味を確認できたら、発音練習をおこないます。単語帳に記載してある発音記号を確認して、単語を発音するのがポイントです。
単語帳によっては発音が収録されたCDやアプリが特典になっているので、活用するのもよいでしょう!
単語学習についてより詳しく知りたい方は、関連動画「【最短最速】25,000語を覚えた英単語暗記法10選」を視聴してみてください。
1.TOEICの頻出単語を学習する|1ヶ月目
基礎固めができたら、TOEIC対策に取り組んでいきます。
1ヶ月でTOEICの頻出単語を暗記しましょう。単語帳は「TOEIC L&R TEST出る単特急 金のフレーズ(クリックでAmazon購入ページへとびます)」を使用するのがおすすめです。
本書では、1,000単語収録されています。1日500単語を覚えて、2日で1周するのを目安に取り組んでみてください。
具体的な暗記方法は、基礎単語の覚え方と同じです!
2.公式問題集や過去問を解く|2~3ヶ月目
TOEICの頻出単語が暗記できたら、公式問題集や過去問に取り組みましょう。試験を想定して、問題に慣れたり時間を意識して解いたりするのがおすすめです。
なお、公式問題集はシリーズとなっており、2024年8月時点では1~11までが出版されています。
■TOEICの公式問題集
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 1
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 2
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 3
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 4
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 6
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 9
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 10
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11
(クリックでAmazon購入ページへとびます)
公式問題集を活用するには、必ず時間を計って解きましょう。本番のTOEICを意識することが重要です。
解き終わったあとは、復習をおこないます!
わからなかった単語や文法をそのままにするのではなく、すべて振り返るのがポイントです。
3.リスニング・リーディングのトレーニングをする|2~3ヶ月目
公式問題集や過去問を解くのと並行して、リスニングやリーディングのトレーニングをしましょう。具体的には、以下のパートのトレーニングをおこないます。
- Part3・4
- Part5・6
順番に解説します。
Part3・4の追加トレーニング
Part3・4(リスニング問題)を対策すれば、自然とPart1・2(リスニング問題)が解けるようになります。そのため、効率よくTOEICのスコアを伸ばせるのが利点です。
Part3・4の追加トレーニングでは、公式問題集を活用します。
具体的には、音読に加えて、オーバーラッピングやシャドーイングをおこないましょう!
オーバーラッピングは、音声を聞きながらスクリプトを見て英文を読む練習です。音声と同じ速度で音読できるレベルを目指します。
シャドーイングは、音声を聞きつつ、スクリプトなしで発音する練習です。難易度が高いため、オーバーラッピングができてから取り組みましょう。
Part5・6の追加トレーニング
Part5・6を(穴埋め問題)トレーニングして早く解けるようになれば、Part7(リーディング問題)にかける時間を増やせます。そのため、Part5・6の対策が必要です。
追加トレーニングでは、「1日1分! TOEIC L&R テスト 炎の千本ノック!(クリックでAmazon購入ページへとびます)」シリーズを活用します。
シリーズが2冊出ているため、1日1冊ペースでやり込みましょう!
具体的には、正解したところを3回、正解できなかったところを10回やり直します。知識の定着と苦手克服を同時におこなえるのでおすすめです。
なお、僕の公式LINEでは、TOEIC対策をまとめたスライドを無料でプレゼントしています。LINEの友だち追加には一切費用はかからないので、ぜひ気軽に情報をチェックしてみてください。
TOEIC800点を達成するために使いたい参考書5選
TOEICで800点を達成するには、参考書選びが大切です。しかし、さまざまな参考書が出版されており、どれを選んでよいのかわからない方が多いのではないでしょうか。
こちらでは、TOEICで900点を達成した僕が実際に活用した5冊を紹介します。
- キク英文法
- データベース3000
- TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
- 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集
- 1日1分!TOEIC L&R テスト 炎の千本ノック!
各書のおすすめポイントを解説するので、ぜひ参考書選びの参考にしてみてください。
※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
1.キク英文法|文法の学習
タイトル | キク英文法 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 一杉 武史 |
出版社 | アルク |
「キク英文法」は、文法学習にもってこいの1冊です。212項目の文法が収録されており、TOEICだけでなく英検や入試対策としても利用できます。
2.データベース3000|基礎単語の学習
タイトル | データベース3000 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 桐原書店編集部 |
出版社 | 桐原書店 |
「データベース3000」は、単語が約1,600語、熟語が約1,000語収録されている単語帳です。TOEIC頻出単語を覚える前に、本書を使って単語の基礎力を身につけましょう。
音声が収録されてCDも付属されており、発音練習がしやすいのも魅力です。
3.TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ|TOEIC用の単語学習
タイトル | TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | TEX加藤 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」は、TOEICの頻出単語が収録されている参考書です。
本書では、600点・730点・860点・990点と達成したいスコア別に単語が分かれています。そのため、目標にあわせて効率よく学習できるのがメリットです。
4.公式 TOEIC Listening & Reading 問題集|本番を想定した学習
「公式 TOEIC Listening & Reading 問題集」シリーズは、名前のとおりTOEICを主催している国際ビジネスコミュニケーション協会が出版している公式問題集です。
本試験と同じ形式の問題が収録されており、本番を想定した学習への利用がおすすめです!
2024年8月時点では1~11までシリーズ化されており、数字が多くなるごとに発行が新しくなっています。
5.1日1分!TOEIC L&R テスト 炎の千本ノック!|Part5・6の追加トレーニング
タイトル | 1日1分! TOEIC L&R テスト 炎の千本ノック! 1日1分! TOEIC L&R テスト 炎の千本ノック! 2 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 中村 澄子 |
出版社 | 祥伝社 |
「1日1分! TOEIC L&R テスト 炎の千本ノック!」シリーズの特徴は、一問一答形式でTOEICの問題を出題している参考書です。通勤時間や就寝前の隙間時間を有効的に活用できるのが魅力です。
僕は、Part5・6の追加トレーニングとして使用していました!
ぜひこの記事を参考にして、TOEICで高スコアを目指してください。
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