「Would you like to~? と聞かれたとき、どう答えればいいの?」
「would like と want の違いがわからない…」
「Would like to ~ の文をもっと自然に使えるようになりたい!」
would like の使い方に自信が持てない人も多いのではないでしょうか?
特に、ビジネスや旅行の場面で適切な表現ができず、相手にぶっきらぼうな印象を与えてしまうのは避けたいですよね。would like をマスターすれば、英語の表現がぐっと洗練されたものになります。
そこで本記事では、「would like」の意味や使い方をマスターするための以下の内容を解説します。
- would like を使った文章の作り方
- 表現がよく使われるシーン
- want との違い
- 理解度チェック
より丁寧で自然な英語表現を身につけたい人は、ぜひ最後までチェックしてみてください!

( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
would like とはどんな表現?

would like は、なにかを求める・なにかが欲しいときに使う表現で、want と似た意味があります。
ただし、would like のほうが丁寧な表現であり、フォーマルな場面や礼儀正しさが求められる場面でよく使われます。
I would like a hamburger. (ハンバーガーを頂けますか?)
→ 柔らかく、丁寧な表現。
I want a hamburger. (私はハンバーガーが欲しい。)
→ 相手によってはぶっきらぼうで失礼に聞こえることもある。
would like を使った文章の作り方

would like を使った文章を作る基本のパターンを見ていきましょう。
- 名詞を目的語にする場合
- 動詞を使う場合
- 疑問文を作る場合
- 疑問文への答え方

この4つをアレンジすれば様々な文章に応用できます!
1.名詞を目的語にする場合
would like + 名詞
「~が欲しいです」「~をいただきたいです」を表す文章です。
- I would like a glass of water.(水を一杯ください。)
- She would like some help.(彼女は助けが欲しいです。)
- We would like a table for two.(二人用の席をお願いします。)



want よりも丁寧な印象を与える表現で、特にレストラン・ビジネス・接客などのフォーマルな場面で使うと好印象です!
名詞の種類に関係なく使えますが、食べ物・飲み物などの注文などでよく使われています。
2.動詞を使う場合
would like to + 動詞の原形
「~したいです」という希望を伝える表現として使えます。
- I would like to see that movie.(その映画を見たいです。)
- He would like to meet you.(彼はあなたに会いたがっています。)
- They would like to join the event.(彼らはそのイベントに参加したいです。)
- He would like to start his own business in the future.(彼は将来、自分のビジネスを始めたいと思っています。)
want to と意味そのものは同じですが、より丁寧で柔らかい印象を与えられます。接客を受けるシーンやビジネスでは want to より would like to のほうが適しているでしょう。



to の後ろには必ず動詞の原形を置き、進行形や過去形は使えません。
3.疑問文を作る場合
Would you like + 名詞 ?
Would you like + to + 動詞 ?
「~はいかがですか?」「~しませんか?」という提案・勧誘の表現です。
名詞を使う場合:相手に何かを提供する・申し出る表現となります。
- Would you like some coffee?(コーヒーはいかがですか?)
- Would you like a seat by the window?(窓際の席はいかがですか?)
動詞を使うと、相手を誘ったり、提案したりする表現に変わります。
- Would you like to join us?(私たちと一緒に参加しませんか?)
- Would you like to take a break?(休憩しませんか?)
4.疑問文への答え方
Would you like~? への答え方には、「Yes(肯定)」と「No(否定)」の2つのパターンがあります。
「Yes, please.」(はい、お願いします。)
→ 最もシンプルで丁寧な答え
「I’d love to!」(ぜひ!)
→ 誘いに対してワクワクした気持ちを伝えるとき
「That sounds great!」(いいですね!)
→ カジュアルにOKを伝えるとき
「No, thank you.」(いいえ、結構です。)
→ フォーマルで丁寧な断り方
「I’d love to, but I have plans.」(行きたいけど、予定があるんです。)
→ やんわりと断る
「Maybe next time.」(また次回ね。)
→ 断るけど次の機会をほのめかす
答え方に迷わないよう、ここで紹介した6つの表現をぜひ覚えておきましょう。
would like が使われるシーン


would like は、普段の生活でもよく使われています。
- 食事や飲み物を求めるとき
- 何かをしたいとき
- 自分から申し出るとき
- 相手を誘う・提案するとき
使用シーンを思い浮かべながら、余力があれば他の単語に置き換えて作文もしてみてくださいね。
1.食事や飲み物を求めるとき(レストラン・カフェ)
レストランやカフェなどで、注文するときに使えます。
お店の格式や雰囲気によってI want ~ とどちらを使うべきか見極めましょう。
- I would like + 名詞.
(~をいただきたいです。) - I would like + 料理の名前, please.
(~をお願いします。)
ウェイター:What would you like to drink?(お飲み物はいかがですか?)
あなた:I would like a cup of coffee, please.(コーヒーを1杯お願いします。)
ウェイター:Would you like a dessert?(デザートはいかがですか?)
あなた:I would like some ice cream.(アイスクリームをお願いします。)
特に丁寧に注文したい場合や、接客を重視するお店では would like が好まれることが多いです。例えばフォーマルなレストランや高級店などが該当します。
I want coffee. も間違いではないものの、環境によっては失礼に聞こえることもあるため要注意です。
「I would like a coffee, please.」を丁寧な注文のテンプレートとして覚えておきましょう。
2.何かをしたいとき(希望や願望を伝える)
日本の授業では want to と習いがちですが、would like to でより丁寧な表現になります。
I would like to + 動詞の原形.(~したいです。)
ホテルスタッフ:How can I help you?(どのようなご用件ですか?)
あなた:I would like to check in, please.(チェックインをお願いします。)
旅行代理店:Would you like to join the city tour?(市内ツアーに参加されますか?)
あなた:I would like to join, but I have other plans.(参加したいですが、他の予定があります。)
would like to は、「~したい」という意思を伝えるだけでなく、「~できるといいのですが」という控えめな表現としても使えます。
3.自分から申し出るとき
「Would you like me to~?」を使うと、申し出の表現になります。
Would you like me to + 動詞の原形?(~しましょうか?)



Would you like some help?(お手伝いしましょうか?)という使い方もできますよ!
上司:I need this report by noon.(このレポートを正午までに仕上げたい。)
あなた:Would you like me to proofread it for you?(校正しましょうか?)
あなた:Would you like me to schedule the meeting?(会議の予定を入れましょうか?)
上司:Yes, please. That would be great.(はい、お願いします。助かります。)
「Can you~?」や「Could you~?」とは違い、「Would you like me to~?」は「私が~しましょうか?」という親切な提案のニュアンスになります。
「~しましょうか?」という申し出で使われる表現なので、相手が 「Yes, please.」や「No, thank you.」で答えられることを前提として使います。
4.相手を誘う・提案するとき
Would you like to ~? は、相手に何かを提案したり、誘ったりするときに使える表現です。
Would you like to + 動詞の原形?(~しませんか?)
あなた:Would you like to go to the movies tonight?(今夜映画に行きませんか?)
友人:I’d love to!(ぜひ行きたい!)
「No」の場合の返答例
友人:I’d love to, but I have to work late.(行きたいけど、残業があるんだ。)



「~しませんか?」というニュアンスで使われます。
相手の意思を尊重しながら誘うニュアンスとなるため、Do you want to~? よりもフォーマルで柔らかい印象を与えられるでしょう。
カジュアルな友達同士の会話なら Do you want to~? でもOKですが、仕事関係や初対面の相手には Would you like to~? と使い分けてみてください。
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want と would like の違い


want と would like はどちらも「~が欲しい」という意味ですが、want はカジュアルで、場合によってはぶっきらぼうに聞こえることがあります。
would like は丁寧な感じとなり、フォーマルな場面やかしこまった印象を与えたいときに適した表現です。
I want some water. (水が欲しい。)
→ 場面によっては命令口調に聞こえることもある
I would like some water. (お水を頂きたいです。)
→ 丁寧で礼儀正しい印象。
そのため、友達同士の会話では want を使っても問題ありませんが、レストランやビジネスシーンでは would like を使うのが望ましいです。
would like の時制(過去形)


would like はそのまま使うことが多いですが、時制を変えることで「過去にしたかったこと」を表せます。
would have liked to + 動詞の原形
「~したかった(けど、できなかった)」という意味を表せます。
- I would have liked to see that concert.(あのコンサートを見たかったです。)
- She would have liked to join the trip.(彼女はその旅行に参加したかったです。)
- He would have liked more time to prepare.(彼はもっと準備の時間が欲しかった。)
「過去の願望」として、実際には叶わなかったことを伝えるニュアンスになります。
could have とは違い、単に「過去にそうしたかった」ことを表すだけで、可能性の話ではありません。



誤って would liked としないよう注意しましょう!
【理解度チェック】would like を使った会話例クイズ


would like を自然に使うために、ここでクイズとして知識の総仕上げをしましょう!



選択肢から適切な文章を選び、would like を使った会話の空欄を埋めてみてください!
Q1.レストランで注文する場面
ウェイター:What would you like to drink?
あなた: ________
1.Coffee.
2.I want a coffee.
3.I would like a coffee, please.
答えは……
2. I would like a coffee, please.
I want a coffee. はカジュアルすぎるのでフォーマルなお店では使い分けを意識しましょう。
環境によるものの、レストランのようなお店なら I would like a coffee, please. が最も丁寧で自然です。
Q2.友達をパーティーに誘う場面
あなた:Would you like to come to my party this Saturday?
友達:________
1.No, I don’t.
2.I’d love to, but I have plans.
3.No, thanks. Parties are boring.
答えは……
2. I’d love to, but I have plans.
Would you like to~? の返答は Yes/No だけではありません。
「I’d love to, but…」は 「本当は行きたいけど都合が悪い」 というスマートな返答として便利です。
Q3.ビジネスシーンでの依頼
あなた:Could you send me the report by 5 PM?
同僚:Sure. By the way, would you like me to ________?
1.print it out for you?
2.prints it for you?
3.printed for you?
4.printing it out for you?
答えは……
1. print it out for you?
「Would you like me to + 動詞の原形」 で、「~しましょうか?」という申し出の表現に。
Would you like me to の後ろは「動詞の原形」が置かれるため、2~4の選択肢は不適切となります。
この記事を参考に、would like のニュアンスやさまざまなシーンでの使い方をぜひマスターしてくださいね。
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