「単調な暗記がつまらなくて続かない」
「何度も同じ単語を勉強するのが苦痛」
「単語力不足を実感しているけど解決方法がわからない」
このような悩みでストレスを抱えていませんか?英単語の暗記にストレスを感じているのはあなただけではありません。多くの人が「覚えられない」「続かない」と挫折してしまいます。

しかし、原因は「あなたの記憶力が悪いから」ではなく、「覚え方が合っていないから」かもしれません。
この記事では、決して体育会系ではない以下の内容をご紹介します。
- 英単語の覚え方の基本ルール
- 科学的に効果的な暗記法
- ストレスなく楽しく学ぶ方法
無理なく語彙力をアップさせる方法を知れば、「勉強=ストレス」という考え方が、「もっと覚えたくなる!」に変わるはずです。
なお、今回の記事の内容は関連動画「【英単語暗記】25000単語暗記した最強暗記術7選!!」でもじっくりお話していますので参考にしてみてください。


( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英単語の覚え方の基本ルールを知ってストレスとさようなら


ストレスが溜まり「自分には無理だ」とネガティブな感情が生まれると、学習意欲が奪われてしまいます。



気持ちのブレを防ぐためには、基本に忠実な覚え方を貫くことが重要です。
- 短い頻度で復習する
- 目的によって覚え方を変える
- 少しずつ負荷をかける
それぞれ確認し、これからの行動基準にしていきましょう。
1.短い頻度で復習する



「エビングハウスの忘却曲線」をご存知ですか?


これは、学習から時間が経つごとに覚えたことが頭から抜けていく、という事実をわかりやすく示したグラフのこと。
僕たち人間は、時間の経過とともに覚えた情報をどんどん忘れていってしまいます。しかし、復習を繰り返すたびに記憶の定着率は向上するのです。
1回目の学習よりも、2回目、3回目と何度も英単語を覚えることで、頭に残りやすくなります。
- 1日に何度も短時間で復習(1回5~10分程度)
- 1つの単語に時間をかけず、何度も復習
- 間隔を空けて復習(例:初日→翌日→3日後→1週間後)



たった15秒のテレビCMでも、毎日見ているとキャッチコピーを自然に覚えてしまいます。それと同じ原理です!
2.目的によって覚え方を変える


英単語の種類によって学習法を使い分けましょう。すべての英単語を完璧に覚えようとしては、時間がかかりすぎるためです。
- 基礎単語(よく使う単語)
- アウトプット(英作文・会話)を重視
- 使える単語にすることを目指す
- 難単語(英検1級レベル)
- 意味を理解すればOK
- 普段あまり使わないならアウトプットは不要
「覚えやすい単語」はサクッと学習し、「覚えにくい単語」には追加の暗記方法を加えてみてください。
追加できる暗記方法のアイディアは、この記事の「科学的に効果的な暗記法7選」で詳しく紹介しています。
3.少しずつ負荷をかける


「飛び級でいきなり難しい勉強にチャレンジ」とはせず、学習の順番を守ることが大切です。いきなり高度な学習をしても、バテてペースが乱れてしまいます。
- 意味を覚える
- 発音を確認する
- 余裕があれば英作文・イメージ学習をする



ステップすべてを同時進行して完璧を目指すと、挫折してしまいます!
筋トレで初心者が50kgのダンベルを持つのは無理なのと一緒です。まずは3kg(簡単な暗記)から始めて、徐々に負荷を増やしていきましょう。
英単語を覚えられないストレスを打ち消す!科学的に効果的な暗記法7選


基本的なルールが頭に入ったら、次は具体的な行動に落とし込みましょう!
- 意味確認をする
- 発音・イメージをつかむ
- 英作文で「使える単語」にする
- 画像暗記で記憶に定着させる
- 身近なものと一緒に覚える
- パーツ構造を根拠に覚える
- 語源から覚える
1(意味確認)と2(発音・イメージ)で覚えたことを3(英作文)でアウトプット。
それでも覚えられなくてストレスが溜まる場合、5以降を裏技として使ってみてください。
1.意味確認をする
英単語を見て、日本語の意味を確認する基本の暗記方法です。
単語帳には色々な情報が載っていますが、最初の段階では1つの意味だけ覚えればOKです。複数の意味や品詞は後から覚えるようにして、最初は負担がかからないようにしましょう。
どの情報を優先して覚えるべきか迷ったら「意味の本質」を意識することがおすすめ。
Q:「release」の本質的な意味を一言で表すと?
【訳の例】
①解放する
②発売する
③公表する
④放出する



本質的な意味は「何かを外に出すこと」!
①解放する
→人を外に出す
②発売する
→商品を市場に出す
③公表する
→情報を世の中に出す
④放出する
→まさに「何かを外に出す」
このように、単語の核となるイメージを掴むことで、他の意味も自然に連想できるようになります。
2.発音・イメージをつかむ


発音を正しく確認し、意味のイメージと結びつけましょう。
試験勉強、リスニング問題の対策として発音を覚えることが必須。また、リーディングでも発音から文のリズムやストレス(強調)がわかり、単語の意味を理解しやすくなるでしょう。
発音記号をチェックしながら、声に出して発音する
ここで言うイメージとは、①で「release」を例に紹介したような本質的な意味を、場面などで想像すること。「鳥かごから鳥を放つところ」などのイメージを覚えると「何かを外に出す」の言葉が咄嗟に出なくても、イメージから連想できます。
3.英作文で「使える単語」にする
単語を使えるようにするために、例文を作ります。



すべての単語で作文する必要はありません!
ただし、1単語につき1つの英作文を作ると、単語学習のペースが極端に遅くなります。
ライティングや実生活でよく使うであろう基礎単語を優先して「使える単語」にすればOKです。
The company released a new product.
(その会社は新しい商品を発売した。)
→一緒に過去形や「company」「product」の使い方も覚えられる!
4.画像暗記で記憶に定着させる


イメージより、さらに「視覚的な記憶」に焦点を当てた暗記方法です。
単語とリアルな画像や絵を結びつけて記憶することで、言葉を介さずに直接「視覚記憶」から意味を思い出しやすくなります。



僕は特に日本語に訳しづらい単語で、リアルな画像や絵と結びつけるほうが覚えやすかったです!
「serene(静かで落ち着いた様子)」
→湖や森の中の静かな風景の画像を見て覚える
【やり方】
Google画像検索で「serene」を入力し、風景写真を見る。
→頭の中に「落ち着いた景色」の画像イメージを焼き付ける。
「apple」という単語を見たときに、「リンゴ」という日本語ではなく、赤くて丸い果物の映像が即座に浮かぶ状態が理想です。そうすることで、英語を「英語のまま」理解するのに役立つでしょう。
5.身近なものと一緒に覚える
既に知っている単語や身近なものと結びつけて覚える方法です。
英語の類義語と関連付ける場合
似た意味を持つ単語をまとめて覚えると効果的です。特に、基本単語と難単語をセットにすることで、難単語も覚えやすくなるでしょう。
身近ですでに知っている「get」と「obtain(獲得する)」をセットで覚える
日本語から連想する
すでに知っている日本語の意味と関連付けることで、難単語を簡単な言葉に変換して覚えられます。
「ratify(批准する)」
→そのまま覚えるのは難しいので、すでに知っている簡単な日本語「OK!」で覚える
6.パーツ構造を根拠に覚える
単語を「パーツ(接頭語・語根・接尾語)」に分解し、その意味を推測する方法です。
新しい単語を見たとき、パーツの意味を知っていれば、おおよその意味を理解できるようになります。
【3つのパーツと例】
種類 | 役割 | 例 |
---|---|---|
接頭語(Prefix) | 単語の前に付き、意味を方向づけ | ex-(外へ) in-(中へ) re-(再び) un-(否定) |
語根(Root) | 単語の中心的な意味 | port(運ぶ) dict(言う) spect(見る) |
接尾語(Suffix) | 単語の語尾につき、品詞や意味を決める | -tion(名詞化) -able(~できる) -ly(副詞化) |
「ex-(外へ)」+「port(港)」= export(輸出する)
「ex」は「外へ」
「port」は「港」
→「港の外へ持ち出す」=「輸出する」と推測できる



接頭語・語根・接尾語の概念を知り、よく使われるものだけでも頭に入れておきましょう!
なお、関連動画「【99%の人が知らない】英単語語源完全解説【接頭辞・語根・接尾辞】」で、より詳しく解説しています!接頭語・語根・接尾語を理解し攻略していきたい人は、ぜひチェックしておいてくださいね!
7.語源から覚える
英単語の由来や背景を知ることで意味を深く理解でき、長期記憶に定着しやすくなります。
特に慣用表現(イディオム)では、直訳では理解しにくものも多く、語源暗記が役立ちます。



例えば「salary」(給料)の語源を知っていますか?
【語源】
ラテン語 の「sal」(塩) から派生
→古代ローマでは塩が貴重で、兵士の報酬として塩が支給されたことが由来
そのため「給料」を表す単語に「塩」の要素が入っている
単なる「暗記」ではなく、ストーリーを覚えることが語源暗記のポイントです。
他にも、最低限覚えておきたい基本動詞や前置詞などのリストは、LINEで配布しています。計15個の無料プレゼントがありますので、英検やTOEIC対策でぜひお役立てください!
英単語が覚えられないストレスを解消するには「楽しく学ぶ」が大切


単語暗記がストレスになると、続けることが難しくなり、英語への苦手意識が育ってしまいます。



ですが、英語学習は工夫で楽しくなるもの!
- 習慣化する
- 好きなものと組み合わせる
- AIを活用する
自分に合った学習スタイルを見つけて、英語をもっと身近にしていきましょう!
※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
1.習慣化する


人間は「決まったルール」に従って行動することで、迷いや不安を減らすことができます。「毎日朝10分、単語帳を開く」「1日5個ずつ覚える」といった、自分で決めたルールを守ることで、学習が習慣化されるからです。



「今日はどうやって覚えよう?」と悩むことなく、スムーズに学習を進められるでしょう。
朝の歯磨きや、家を出る前に鍵をかけるように、英単語の学習を生活の一部に組み込むことで、無理なく続けられる環境を作れます。習慣として定着すれば、意識しなくても自然と学習が進み、ストレスを感じることなく単語のレパートリーを増やせるでしょう。
2.好きなものと組み合わせる
自分が興味を持っている話題であれば、英語でも「理解したい!」という気持ちが自然と強くなります。
たとえば「世界一簡単にハリー・ポッター1st+2ndが英語で読める本(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)」は、ハリー・ポッターの物語を題材にした英単語帳です。知っているストーリーを通じて学ぶことで、「この単語の意味、なんとなく分かる!」と推測しながら学習できるため、無理なく単語を覚えられます。
「中学英単語 (ディズニー暗記カード)(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)」のように、関連作品の世界観を活かした暗記教材も、楽しみながら英単語を学ぶのに最適です。



自分がよく知っている物語や好きなテーマを活用することで、英単語の学習がぐっと身近になるでしょう。
映画好きな人が英語をレベルアップするなら、こちらの関連記事「【音声例文つき】英語の勉強になる映画10選!学習効果を高める5つの方法を解説」もおすすめです。


3.AIを活用する
決められた単語帳をただ暗記するのではなく、自分に合った学習スタイルをカスタマイズできるのがAIの魅力です。
例えば、こんな方法で英語学習を楽しく効率的に進られます。
- 「中学1年生で習う単語を使った冒険小説風のストーリーを500単語程度で書いて」など指示
- 学ぶべき単語を使ったオリジナルの物語ができあがる
- 物語を読んだり、音読したりすることで、自然に単語を覚えられる
- 「今日の天気は?」と英語で聞く 例:Tell me about today’s weather in English!
- AIが英語で天気を説明してくれるので、会話やリーディングの練習になる
- 「このリストの単語で○○形式のクイズを作って」など指示
- 4択クイズ、〇×クイズ、記述式問題など、レベルに合った問題を作ってもらえる
- ゲーム感覚で学習でき、飽きずに楽しく続けられる



ただ、AIの英文や解説が誤っていることも考えられるので、すべてを鵜呑みにして覚えてしまわないよう注意しましょう!
ぜひこの記事を参考に、ストレスなく英単語を覚えていきましょう!
なお、イングリッシュおさる公式LINEでは、有料級の英語学習教材を無料で15個配布しています。
英会話・TOEIC・英検などを対策できるようテーマ別にまとめていますので、ぜひご活用ください!