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【読むスピードが変わる】スラッシュリーディングのやり方を解説!注意点や効果も紹介

「スラッシュリーディングのやり方を知りたい」
「スラッシュリーディングで英語力を上げたい」
「毎日の英語学習をもっと実践的なものにしたい」

学校では文法や単語の知識は教わっても、実際にスムーズに意味をとらえる読み方はあまり教えてくれません。

そこで注目されているのが「スラッシュリーディング」です。文章を意味のかたまりごとにスラッシュで区切って読むことで、英文を頭から理解しやすくなり、読むスピードと理解度が一気にアップします。

この記事では、TOEIC900点超えの元英語教師だった僕が、スラッシュリーディングのやり方を中心に以下の内容を解説します。

  • スラッシュリーディングのやり方
  • スラッシュリーディングの効果
  • スラッシュリーディングの弊害と対策

スラッシュリーディングに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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目次

スラッシュリーディングとは?概要をサクッと解説

スラッシュリーディングとは
  • 英語の文章を読む際に、意味や文法構造のかたまり(チャンク)ごとにスラッシュ(/)で区切りを入れる
  • その区切られた部分ごとに前から順番に内容を理解していく

という手法です。

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英語と日本語では語順が大きく異なるため、つい文全体を読んでから日本語の語順に並べ替えて理解しようとしがちです!

しかし、スラッシュリーディングでは、次のように区切って読みます。

 I went to the library / to borrow some books / because I have an exam next week.
(私は図書館へ行った / 本を数冊借りるために / なぜなら来週試験があるからだ)

このように、文の構造や意味の切れ目で区切りを入れ、英語の語順に従い、左から右へと意味のまとまりごとに読み進める練習がスラッシュリーディングです。

スラッシュリーディングのやり方

スラッシュリーディングをやりたいと思っても「具体的にどこでスラッシュ(/)を入れればいいの?」と迷う方もいるでしょう。

ここではスラッシュリーディングのやり方を6つ紹介します。

  1. SVOCで区切る
  2. コロンやカンマの前で区切る
  3. 前置詞句の前で区切る
  4. 接続詞の前で区切る
  5. 関係代名詞の前で区切る
  6. 準動詞の前で区切る

これらのルールに従って区切る練習を重ねていきましょう。

1. SVOCで区切る

英文を読む上で最も基本となるのが、文の骨格である主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)を意識することです。

「誰が / 〇〇した / 何を / どんな状態に」といった文の核となる情報が、前から順番にスムーズに頭に入ってくるようになります。

少し複雑な文構造の場合でも、このSVOCを意識して区切ることで、文全体の意味を正確に捉えやすくなります。

まずはこの基本の区切り方をマスターしましょう。

例文

The company / appointed / him / manager.
(その会社は / 任命した / 彼を / マネージャーに)

The teacher / made / her / the leader.
(その先生は / した / 彼女を / リーダーに)

詳しいSVOCの見分け方については、関連記事「【超簡単】SVOC(第五文型)の見分け方はOとCが大切!他の文型との違いや練習問題を紹介」にて紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

2. コロンやカンマの前で区切る

コロン(:)やカンマ(,)といった句読点は、文の構造や意味の区切りを示すサインです。

コロンとカンマの使い方
  • コロン(:)… 具体例やリスト、引用などを示す前に置く
  • カンマ(,)… 語句の列挙、挿入句、接続詞の後など、さまざまな場面で文の区切りを示す

記号の前でスラッシュを入れることで、情報の区切りが視覚的にわかりやすくなり、長い文を読む際にどこまでがひとつの情報単位なのかを整理しやすくなります。

見落としがちな挿入情報なども確実に捉えられます。

例文

He bought three kinds of fruit /: apples/, oranges/, and bananas.
(彼は3種類の果物を買った /: リンゴ、/オレンジ、/そしてバナナだ)

My friend /, who lives in London /, sent me a postcard.
(私の友人 /, ロンドンに住んでいるのだが /, 私に絵葉書を送ってきた)

3. 前置詞句の前で区切る

「前置詞+名詞」の組み合わせで作られる前置詞句は、場所、時間、方向、目的、対象などの補足情報を示す重要なかたまりです。

・in the park(公園で)
・on the table(テーブルの上に)
・at 7 o’clock(7時に)
・for my friend(私の友達のために)

前置詞句の前にスラッシュを入れることで、文の主要な情報と補足情報が区別され、状況をより具体的に把握できます。

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どこで、いつ、誰のためにといった詳細情報のかたまりとして意識する癖をつけましょう!

She put the book / on the desk / in the morning.
(彼女はその本を置いた / 机の上に / 朝に)

ただし、look for(探す)のような「句動詞」の場合は、「動詞+前置詞」でひとつの意味を成すため、まとめて捉えるように注意しなければいけません。

He is looking for / his keys.
(彼は探している / 彼の鍵を)※look / for とは区切らない

【丸暗記不要】英語の前置詞のイメージ33選!イラストで押さえれば一撃で覚えられる」では33個の前置詞について、すべてイラストを載せながらイメージを解説しています。ぜひ、こちらもあわせて読んでみてください。

4. 接続詞の前で区切る

文と文、あるいは語句と語句をつなぐ役割を持つ接続詞の前でスラッシュを入れるのも効果的です。接続詞は、文の論理的な流れを示す重要な目印となります。

例えば、以下のような接続詞があります。

項目接続詞の例
順接・追加・and (そして)
・so (だから)
逆接・対比・but (しかし)
・although / though (~だけれども)
理由・原因・because (なぜなら)
・since (~なので)
・when (~のとき)
・while (~の間)
・before (~の前に)
・after (~の後で)
条件・if (もし~なら)
・unless (~でない限り)
選択・or (または)

これらの接続詞の前で区切ることで、文と文の関係性(順接、逆接、理由、条件など)を意識しやすくなり、話の展開や筆者の意図を正確に理解する助けとなります。

例文

I stopped going out / because it started to rain.
(私は外出するのをやめた / 雨が降り始めたので)

You should study hard / if you want to pass the exam.
(あなたは一生懸命勉強すべきだ / もし試験に合格したいなら)

5. 関係代名詞の前で区切る

関係代名詞は、前の名詞(先行詞)を詳しく説明する節(かたまり)を導きます。

関係代名詞とは「長めの形容詞」
・who
・whom
・whose
・which
・that が使われます!

関係代名詞の前でスラッシュを入れることで、「どこからどこまでが前の名詞を説明している部分なのか」という修飾関係の範囲が明確になります。

文が長くなると、どの情報がどの名詞にかかっているのか混乱しやすくなります。

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関係代名詞の前で区切る習慣をつけることで、複雑な文構造も読み解けるでしょう!

目的格の関係代名詞(whom, which, that)は省略されることも多いので、省略されている場合でも、ここに修飾節があることを見抜けるように練習が必要です。

例文

This is the book / that I bought yesterday.
(これがその本だ / 私が昨日買った)

The woman / who is standing over there / is my aunt.
(その女性は / 向こうに立っている / 私の叔母だ)

関係代名詞を省略するときの例文

This is the book /(that) I bought yesterday.
(これがその本だ / 私が昨日買った)

なお、関係代名詞について詳しく知りたい方は、関連記事「【例文多数】関係代名詞を基礎から応用までわかりやすく徹底解説」をチェックしておきましょう!

6.準動詞の前で区切る

準動詞とは?
  • 不定詞(to + 動詞の原形)
  • 動名詞(動詞のing形)
  • 分詞(現在分詞・過去分詞)

もともと動詞だったものが形を変え、名詞、形容詞、副詞のような働きを持つもの=「準動詞」です。

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準動詞は、他の語句を伴って意味のかたまり(句)を作ります。

準動詞(不定詞、動名詞、分詞)の前でスラッシュを入れることで、そのかたまりが文中でどのような役割を果たしているのか(~すること、~するための、~している、~された)を把握しやすくなり、文全体の理解が深まります。

例文

【準動詞:不定詞】
He decided / to study abroad.
(彼は決めた / 海外へ留学することを)

【準動詞:動名詞】
I have finished / reading the book.
(私は終えた / その本を読むことを)

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スラッシュリーディングは意味ない?効果を解説

ここではスラッシュリーディングの効果を3つ紹介します。

  1. 英語を英語のまま理解できるようになる
  2. 英語の読解スピードが向上する
  3. 英語の語彙・文法の知識を増強できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 英語を英語のまま理解できるようになる

スラッシュリーディングの最大の効果は、英語を日本語に訳さず、英語の語順のままダイレクトに理解する力、いわゆる「英語脳」が育つ点です。

私たちは英文を読むとき、無意識に文末まで読んでから日本語の語順に直して意味を捉えようとしがちです。

しかし、スラッシュリーディングでは、意味のかたまりごとに区切り、前から順番に「誰が / 何をした / どこで / いつ」といった情報を処理していきます。

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この練習を繰り返すことで、日本語を介在させる思考プロセスが徐々に減り、英語の語順に脳が慣れていきます!

2. 英語の読解スピードが向上する

読むのが遅いという悩みを持つ学習者にとって、スラッシュリーディングは読解スピードを劇的に向上させる可能性を秘めています。

なぜなら、この読み方を実践することで、英文を読む際の大きなボトルネックである「返り読み(文の後ろから前に戻って訳し上げること)」が自然と解消されるからです。

スラッシュで区切ることで、文の構造(SVOCなど)や意味のかたまり(チャンク)が視覚的に捉えやすくなり、どこまでが一区切りなのかが瞬時に判断できます。

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繰り返し練習するうちに、よく使われる文型やフレーズのパターンが頭に入り、次にどんな情報が来るかを予測しながらスムーズに読み進められるようになります!

3. 英語の語彙・文法の知識を増強できる

スラッシュリーディングは、単に速く読むためのテクニックではなく、語彙力や文法知識を実践的に定着させる効果も期待できます。

単語帳や文法書で知識をインプットするだけでは、実際の文の中でどのように使われるのかが掴みにくく、記憶にも残りにくいものです。

しかし、スラッシュリーディングでは、常に文脈の中で単語や文法構造に触れることになります

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この経験を通じて、単語や文法の知識がより深く、そして応用可能な形で身についていくのです!

シャドーイングやディクテーションとの違い

スラッシュリーディングは、シャドーイングやディクテーションなどと比較されますが、それぞれの目的や鍛えられるスキル、アプローチの方法が異なります。

スクロールできます
学習法目的鍛えられる力やり方
スラッシュリーディング英文を前から理解するための読解力や構文把握力を鍛える・語順感覚
・構文の理解力
・英文の処理スピード
意味のかたまりごとにスラッシュを入れ、前から順に読む
シャドーイングリスニング力、発音やイントネーションを同時に鍛える・音声処理能力
・発音
・英語のリズム
・抑揚の再現力
英語音声を聞きながら、少し遅れてそのまま声に出して真似する
ディクテーション正確な聞き取りとスペル力、集中力を養う・リスニング力
・文法や語彙の定着力
英語の音声を聞き、一語一句を正確に書き取る

シャドーイングの効果や正しいやり方については、関連記事「【勘違い】シャドーイングは効果なしといわれる6つの理由!リスニング力を鍛える正しいやり方を解説」で解説しています。独学で間違った勉強をしないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

ディクテーションについては関連記事「【効果絶大】ディクテーションのやり方5ステップ!初心者向けの教材・アプリも紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

スラッシュリーディングの3つの弊害と解決策

スラッシュリーディングは多くのメリットを持つ学習法ですが、やり方を間違えたり、特定のスキルが不足していたりすると、かえって学習の妨げになってしまう可能性もゼロではありません。

ここではスラッシュリーディングの弊害とその解決策を紹介します。

  1. 基礎文法・単語力が不足していると効果が出にくい
  2. スラッシュがないと英文を読めなくなる
  3. 文章全体の意味を掴みにくい

詳しく見ていきましょう。

1. 基礎文法・単語力が不足していると効果が出にくい

スラッシュリーディングの効果を実感するためには、前提として、ある程度の基礎的な文法知識と単語力が必要不可欠です。

そもそも英文の構造(SVOCなど)や意味のかたまり(句や節)を理解していなければ、どこでスラッシュを入れるべきか適切に判断することが難しいからです。

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文法力が不足していると、不適切な場所で区切ってしまい、かえって文全体の意味を誤解してしまう可能性があります!

また、区切った部分に含まれる単語の意味が分からなければ、結局内容を曖昧なまま読み進めることになってしまいます。

もしスラッシュリーディングがうまく機能しないと感じる場合は、焦らずにまずは中学レベルの基本的な文法ルールや必須単語の復習から始めましょう。

中学英語から復習しなおしたい!という方は、関連動画「【最短最速】中学英語完全攻略【永久保存版】」をチェックしてみてください!

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2. スラッシュがないと英文を読めなくなる

スラッシュリーディングは、英語を語順通りに理解するための補助輪のようなものです。

頼りすぎてしまうと、スラッシュが引かれていない通常の英文を読む際に戸惑ってしまうという弊害が起こり得ます。

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常にスラッシュがあることを前提に読む癖がついてしまうと、自力で文構造を把握し、意味のかたまりを見抜く力が育ちにくくなるのです!

スラッシュリーディングはあくまでスムーズな読解のためのトレーニング・補助ツールであると意識し、慣れてきたら徐々にスラッシュの数を減らしたり、スラッシュなしで読む練習を取り入れたりするなど、最終的には「スラッシュなしで読める」状態を目指しましょう。

3. 文章全体の意味を掴みにくい

スラッシュリーディングは、文を細かな単位に分解して理解を進める手法ですが、区切り方に注意しないと、かえって文章全体の大きな流れや主旨を見失ってしまうことがあります。

あまりにも細かくスラッシュを入れすぎると、それらがどう繋がって全体のメッセージを構成しているのかが捉えにくくなるのです。

He / decided / to study / abroad.

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ここまで頻繁にスラッシュを入れるとさすがに読みにくいです…!

特に長い文章を読む際には、スラッシュの数が増えすぎて構造が複雑に見えてしまうこともあるのです。

適切な長さで区切ることを意識するとともに、時にはスラッシュを入れる前に一度全体をざっと読んで概要を掴む(スキミング)など、部分理解と全体理解のバランスを取る読み方を心がけましょう。

【練習問題】スラッシュリーディングのやり方をおさらいしよう!

ここまでスラッシュリーディングのやり方や効果、注意点について学んできました。

ここでは、実際に英文を使って、どのようにスラッシュを入れて前から読み進めていくのか、具体的な練習問題を通じておさらいしてみましょう。

練習問題①

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以下の例文を、どのようにスラッシュで区切るといいか、考えてみましょう!

I saw a dog running across the street in the rain.

スラッシュの場所と日本語訳は……

I saw a dog / running across the street / in the rain.

私は犬を見た / 通りを走っている / 雨の中で

【解説】

この文では、現在分詞(running)と前置詞句(in the rain)が、それぞれ「どんな犬か?」「どんな状況か?」という情報を補足する形で使われています。

このように区切ることで、「私は犬を見た / どんな犬? → 通りを走っている / どんな状況で? → 雨の中で」というように、英語の語順のまま、前から順番に情報を付け加えながら情景をスムーズに理解できます。

練習問題②

The book on the desk belongs to my sister.

スラッシュの場所と日本語訳は……

The book / on the desk / belongs to my sister.

その本 / 机の上にある / 私の妹のものだ

【解説】

この文では、前置詞句(on the desk)が「どんな本か?」を説明する形で、主語の名詞(The book)を後ろから修飾しています。

スラッシュを入れずに読むと、「The book on the desk belongs…」と続いたときに、どこまでが主語でどこからが動詞なのか一瞬迷うかもしれません。

しかし、on the deskの前で区切ることで、「本(どんな本?→机の上の)は / ~のものだ」という構造がすぐにわかり、スムーズな理解につながります。

練習問題③

She didn’t answer because she was busy with her homework.

スラッシュの場所と日本語訳は……

She didn’t answer / because she was busy / with her homework.

彼女は答えなかった / なぜなら彼女は忙しかったから / 宿題で

この文では、接続詞(because)が「なぜ?」という理由を導き、前置詞句(with her homework)が「何で忙しかったのか」という補足情報を与えています。

接続詞や前置詞の前で適切に区切ることで、「彼女は答えなかった / なぜ? → なぜなら忙しかったから / 何で? → 宿題で」というように、情報の流れを追いやすくなり、文全体の意味と構造を正確かつ迅速に把握できるようになります。

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