「シャドーイングをやっても効果がない」
「練習する意味はないの?」
「リスニング力がアップする勉強法が知りたい」
と悩んでいませんか。
シャドーイングは、お手本の音声を聞き、少し遅れて発音する学習方法です。リスニングやスピーキング力を鍛えられるといわれていますが「効果なし」と感じる人もいます。
シャドーイングを何となくおこなうだけでは、英語力は身につきません。正しいやり方を理解し、実践することが大切です。
そこで本記事では、以下の内容を解説します。
- シャドーイングとは
- 効果なしといわれる理由
- 期待できる効果
- 正しいやり方
- リスニング力をアップする勉強方法
- シャドーイングに効果がないと感じる人が考え直すべきポイント
英語力をしっかり身につけたいと考える方は、ぜひ最後までご覧ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
シャドーイングとは
シャドーイングとは、お手本となる英語の音声を聞き、少し遅れて自分で声に出して真似する方法です。シャドーイングをおこなうことにより、以下の効果が得られるといわれています。
- リスニング力アップ
- スピーキング力アップ
- 発音の改善
英語の音を耳で覚えられるので、聞く力や話す力、正しく発音する力が身につくという効果的な英語学習法です。
シャドーイングが「効果なし」といわれる6つの理由
シャドーイングはリスニング力やスピーキング力がつくといわれていますが、なかなか効果が出ない人もいます。その理由を6つに分けて紹介します。
- お手本の音声を追いかけることばかりに気を取られる
- 音声が被るので自分のスピーキング力を過信してしまう
- 発音が違っても気づきにくい
- 英文の意味を理解できない
- 語彙力の向上や文章読解力を高めるのが難しい
- 効果が出るまでには時間がかかる
それぞれ詳しく見てみましょう。
1.お手本の音声を追いかけることばかりに気を取られる
シャドーイングは、お手本の音声を流し、少し遅れて発音する練習方法です。追いつこうとするあまり、音声を十分に聞き取れていないとシャドーイングの効果は得られません。
お手本となる音声をしっかり聞き取った上で、自分のスピーキングはどうなのか改善点を見つけることが大切です。
「効果なし」と感じたら、お手本の音声をしっかり聞き取れているかチェックしてみてください。
2.音声が被るので自分のスピーキング力を過信してしまう
シャドーイングは、お手本の音声と自分の発音が被ります。自分自身がどんな発音をしているのか聞き取りにくく、上手に発音できていると勘違いしがちです。
しかし、実際には思った以上に上達しておらず「シャドーイングは効果なし」と感じてしまいます。自分がどんな発音をしているのか知るには、発声した音声を録音するなどの対策が必要です。
3.発音が違っても気づきにくい
シャドーイングはお手本となる音声が常に流れているため、万が一自分の発音が違ってもなかなか気づかないものです。
もし、間違った発音で覚えてしまった場合、リスニングでは聞き取れず、スピーキングでは相手に伝わりません。
間違った発音で覚えてしまうと後になって矯正するのに苦労します。
4.英文の意味を理解できない
そもそも、シャドーイング練習に使用する英語の意味を理解していなければ、十分な効果は期待できません。音を聞き取って真似しても、ただの発音練習になってしまいます。
シャドーイングは、音声を聞いて英文の意味を理解しながら発声することが重要です。
英文の意味がわからなければ、たとえシャドーイングを100回練習したとしても無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
5.語彙力の向上や文章読解力を高めるのが難しい
シャドーイングは、すべての英語力を向上させるものではありません。語彙力の向上や難解な文章の読解力を身につけるのは難しいでしょう。
シャドーイングは、自分が理解できる英文を用意して練習するのが効果的です。もし、難しい英文を用意したとしても、内容が理解できないままシャドーイングしたところで、語彙力を伸ばしたり読解力を高めたりはできません。
シャドーイングの目的をしっかり理解した上で勉強に取り入れることが大切です。
6.効果が出るまでには時間がかかる
シャドーイングを始めても、すぐに英語力が身につくわけではありません。継続することで、次第に効果があらわれるものです。
「1週間も練習しているのに」と嘆く前に、1~2ヶ月継続してみてください。どんな英語学習法にもいえますが、即効性の高い学習法はありません。
継続することで、どんどん力がついていくのです。
シャドーイングに期待できる3つの効果
冒頭でも少し触れましたが、シャドーイングの詳しい効果について、3つに分けて紹介します。
- リスニング力が鍛えられる
- 発音が向上する
- スピーキング力が身につく
1.リスニング力が鍛えられる
シャドーイングは、リスニング力を鍛えるのに効果的です。リズムや強弱などをそのまま発声するので、英語の音声の特徴を捉えられます。
また、シャドーイングは音だけではなく、英文の内容も理解しながら発音していきます。イントネーションや音声変化などが聞き取れることはもちろん、英文の意味理解力も向上するでしょう。
英文を見れば理解できるのに、リスニングになったとたんわからなくなる方は多いです。これは、英文の意味と音声がつながらないから。シャドーイングで鍛えましょう!
2.発音が向上する
シャドーイングは、発音力を鍛えるのにも効果的です。英語には、独特のリズムや音声変化があります。
英語は音の数が600以上といわれています。日本語に比べるとかなり多いでよすね。
シャドーイングで聞こえてくる音声を真似ることで、英語独特のリズムや発音が身につきます。正しい発音をマスターできれば、相手に伝わりやすい英語が使えるでしょう。
また、発音がキレイだとスピーキングの自信がつき、堂々と話せるようになるのも大きな効果といえます。
3.スピーキング力が身につく
シャドーイングは音声の内容を理解しながら発音するため、スピーキング力の向上にも役立ちます。繰り返し練習することで、音声と意味が記憶として定着していくもの。
実際に英語を使う場面で、シャドーイングで覚えた英語がとっさに出てくるようになります。正しい文章をきれいな発音で話せるようになるので、英語に対する苦手意識もなくなるでしょう。
効果的なシャドーイングのやり方
シャドーイングは、きちんと効果が出るように正しくおこなうことが大切です。
特に初心者の場合は、以下の手順でおこなってみてください!
1.お手本にする英文の意味を理解する
2.文章を見ながら音声を聴く
3.文章を区切りながら、音を聴いて英文の意味が完全に理解できるまでリピートする
4.お手本の音声を流し、文章を見ながら同時に発声する
5.お手本の音声を流し、文章を見ながら少し遅れて発声する
6.文章を見ないで音声を流し、少し遅れて発声する
いきなりシャドーイングしても、十分な効果は期待できません。1つずつステップを踏んで、英語力を身につけていきましょう。
シャドーイングを効果的に組み込むリスニング5ステップ
シャドーイングは、特にリスニング力を鍛えるのにおすすめです。しかし、リスニング力をつけるには、シャドーイングを効果的に学習方法に組み込むことが大切です。
そこで、こちらでは、リスニング力を鍛える方法を5つのステップに分けて解説します。
- 音声を聞く
- 単語や文法を調べる
- 音読する
- オーバーラッピングをする
- シャドーイングをおこなう
なお、ここで紹介する内容については、関連動画「【有料級】リスニング5ステップ【完全ガイド】」でも解説しているので、ぜひご覧ください。
1.音声を聞く
音声を聞くことで、あなたがどれくらい英語を聞き取れている(聞き取れていない)かを明確にできます。
このステップを飛ばしていきなり英語の単語や文法調べを始める人が多いです。しかし、音声を聞くことはとても重要です!
まずは最低5回、スクリプトなし・英語確認なしで英語を聞いてみてください。
「単語がどれくらい聞き取れているか」「意味がどれくらい理解できているか」を意識しましょう。苦手な音がわかることにより、ステップ2への気づきが生まれます。英語の吸収力も爆上がりするので、まずは音声を聞くことから始めてみてください。
何回も繰り返し聞き「もう聞き取れないものがない」というところまで持っていきましょう。
2.単語や文法を調べる
音声を聞いた文章(教材)を実際に目で見て、単語や文法を調べていきます。特に、英語初心者は調べることがたくさんあります。効率化するためには、電子辞書を用意するのがおすすめです。
電子辞書には、英語辞典と英英辞典が入っていればOKです!
はじめは調べる作業にかなりの時間がかかります。しかし、ある程度英語ができるようになれば、調べる時間は大幅に削減できるのでご安心ください。
3.音読する
正しい発音で音読することはとても大切です。つっかえることなく速く読めるようになるまで音読をおこないましょう。
なお、ステップ3については、すでに英語上級者であれば「5.シャドーイングをおこなう」まで飛ばしても大丈夫です。
4.オーバーラッピングをする
オーバーラッピングとは、音声と同時にスクリプトを見て音読することです。何度も繰り返して、お手本の音声と同じスピードで言えるようになったらステップ5もスムーズにできます。
なお、ここも上級者であれば飛ばしてステップ5のシャドーイングに取りかかってOKです。
オーバーラッピングができない人は、シャドーイングしても上手くできません。自分が納得できるくらい完璧にオーバーラッピングできるまで練習しましょう。
5.シャドーイングをおこなう
台本無しで、音声が流れたら遅れて発音していくのがシャドーイングです。
シャドーイングがつっかえずにできるまで回数をこなしていきます。どうしてもシャドーイングが上手くできないときは、ステップ3・4を十分に練習してから取り組みましょう。
なお、リスニング力の向上については、関連記事「【留学不要】英語のリスニングを向上させる5ステップ!無料で使える優秀アプリも紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
シャドーイングは「効果なし」「続かない」と感じている人が考え直すべき3つのポイント
シャドーイングに取り組んでも効果がないと感じる方に向けて、見直すべきポイントを3つ紹介します。
- 自分のレベルに合う教材を選ぶ
- スピーキングの速度が一般的な音源を使用する
- 基礎的な英語力をつけてからチャレンジする
1.自分のレベルに合う教材を選ぶ
シャドーイングで使用する教材は、自分のレベルに合わせることが必須です。もし、難しすぎる内容の教材を選んでしまったら、英語の意味が理解できずシャドーイングの効果を十分に得られません。
シャドーイングは、聞こえる文章をそっくり真似して再現することが大切です。難易度が高すぎると「発音はできても日本語がわからないからいざというときに使えない」という事態に陥ります。
自分の現在の英語力に合う、または少しレベルを下げた教材を使うのがシャドーイングには効果的です。
また、英語学習アプリにも、レベルが選べて音声を聞き取れるものがあります。どんな教材を選べばいいのか悩む方は、英語学習アプリから探すのもおすすめです。
なお、リスニング教材については、関連記事「【TOEIC900点が厳選】リスニングのおすすめ教材12選!効果的な5ステップの学習法を解説」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2.スピーキングの速度が一般的な音源を使用する
特に英語学習初心者の場合、シャドーイングの練習として使うならスピーキングの速度が一般的な教材を選びましょう。
英語の学習教材には、さまざまなレベルのものがあります。初心者の場合、ネイティブで早口な教材を選んでしまったら、聞き取るのに苦労してしまいます。
シャドーイングは、自分が英文を理解できる程度の教材を選ぶことが大切です。お手本の音声が早ければ早いほどリスニング力がつくわけではありません。あくまで、自分のレベルに合っているかが選ぶポイントです。
3.基礎的な英語力をつけてからチャレンジする
シャドーイングは、英語学習初心者にはやや難しい練習法です。「なかなかついていけない」と感じるなら、まずは基礎的な英語力をつけてからチャレンジするのがおすすめです。
焦って上級者向けの学習に取り組むよりも、基礎からじっくり学習したほうが習得への近道です!
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