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【完全版】自動詞+前置詞の使い方を徹底解説!間違えやすい用法5選や例文も紹介

「自動詞って何なの?」
「自動詞と他動詞はどうやって見分けられるの?」
「自動詞と前置詞っていつ使えばいいの?」

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

イングリッシュ おさる

自動詞と他動詞はつまずきやすい文法事項ですが、この記事を読めば一撃で理解できますよ!

自動詞と他動詞、そして前置詞の使い方をマスターすれば、英語を読むのが格段に楽になります。

この記事では、数多くの人に英語を教えてきた僕が以下の内容について詳しく解説します。

  • 自動詞とは
  • 自動詞+前置詞の使い方
  • 自動詞か他動詞か間違えやすい動詞の用法
  • 基本の前置詞のイメージ

この記事を読めば、今までよくわからなかった自動詞について完璧に理解できるようになるので、ぜひ最後までお読みください。

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目次

自動詞ってなに?他動詞との違いをサクッと解説

まずは、基本的な「自動詞って何なの?」というところから解説していきます。

イングリッシュ おさる

ずばり、自動詞は「自分だけで ” 一応 ” 英文の構造的に完結する動詞」です。

「一応」とあるのは、構造的には文として完結するものの、内容的には不足することが多いからです。

自動詞 run を用いると、

I run. (私は走る。)

という文章でも構造的には成立しているのですが、実際には「どこで」「誰と」「いつ」「どのくらいのスピードで」といった情報が付け加えられることが多いですよね。

内容的に不足している場合は「 M(修飾語) 」を用いて補完します。この際に、前置詞が一緒に使われることが多いです。

イングリッシュ おさる

一方で他動詞は「他の物を対象として影響を与える動詞」です。

他動詞は「他の物」があることが前提なので「何を」「何に」といった情報がないと、意味的にも構造的にも成立しません。例えば、他動詞「like」を用いて

I like. (私は好きだ。)

という文章を作っても「何を好きなの?」と疑問が残ってしまいますよね。そのため、 like の後ろに

I like music. (私は音楽が好きだ。)

というように「何を」「何に」を表す「目的語」が置かれます。

イングリッシュ おさる

目的語について、僕は「対象語」と呼ぶのをおすすめしています!

そして、非常に重要なのに忘れられがちなのが「多くの動詞が自動詞にも他動詞にもなれる」ということです。「この動詞は自動詞」「これは他動詞」というように、1対1で覚えてはいけません。

例えば、

I was running. (私は走っていた。)

という文で「run」という動詞は自動詞で使われています。

I believe she will run the company very well. (私は彼女はきっとうまく会社を経営するだろうと信じている。)

という文では他動詞として用いられています。最初の文では run に対象語がない一方で、2つ目の文章では run に「 the company 」という対象語があります。

つまり「対象となる語(対象語)があるからこの動詞は他動詞として使われているんだな」「対象語がないからこの動詞は自分だけで構造的に成立する自動詞として用いられているんだな」というように、逆算思考を持てるようにしましょう。

自動詞+前置詞の使い方を例文とともに解説

「自動詞と前置詞を一緒に使うときのルールがわからない」という方も多いのではないでしょうか?学校では「自動詞は前置詞と必ず一緒に使う」というように教えられることもありますよね。

イングリッシュ おさる

自動詞と前置詞は「必ず一緒に使わなければならない」ということでありませんが、多くの場合で必要です!

構造的には、自動詞は自分だけで完結できるので、付加情報を加えたいときに前置詞が必要になってきます。例えば、

I run. (私は走る。)

という文章に「学校まで」という付加情報を加えたいときに

I run to school. (私は学校まで走る。)

このように前置詞「to」を使用します。文章における「to school」は構造上「 M(修飾語) 」と呼ばれ、SVOCのどれにも分類されません。

「自動詞は自分だけで構造的に成立できる」と言っても、意味的には不十分な文章になることが多く、ほとんどの場合で「 M 」によって内容が補完されます。

他動詞は「何を」「何が」という情報がないと構造的に成立しないので動詞の直後に目的語が置かれます。しかし、自動詞を用いて詳しい情報を付け加えたいときは、前置詞を使って動詞との関係性を明確にする必要があるのです。例えば「私はあなたと一緒に歩いた。」という文章を作る際には、

I walked wih you. (あなたと一緒に歩いた。)

というように前置詞「with」が必要です。I walked you. では何のことかわかりませんよね。

自動詞と付加情報の関係性を明らかにし、つなぐ役割を持つのが前置詞なのです。

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【確認テスト】他動詞か自動詞か間違えやすい動詞の用法5選

こちらでは、他動詞なのか自動詞なのか間違えやすい用法を、穴埋め形式で5つ紹介します。

イングリッシュ おさる

「多くの動詞が自動詞にも他動詞にもなれる」ことは忘れないようにしてくださいね!

最初に日本語訳を書くので、その意味に合うよう、 前置詞が必要な場合は ( ) に正しい前置詞を、不要な場合は × で答えてくださいね。

1.我々は環境問題について議論する。
→ We discuss ( ) environmental issues.

2.私は彼女に謝罪した。
→ I apologized ( ) her.

3.台風が日本に接近している。
→ A typhoon is approaching ( ) Japan.

4.私は彼からの手紙に返信した。
→ I replied ( ) his letter.

5.彼女はケンと結婚した。
→ She married ( ) Ken.

【1問目】

正解正しい文章
×We discuss environmental issues.

discuss は、他動詞として「~について議論する」という意味で使われます。「について」に惑わされて「about」を使ってしまう人が多いので、注意しましょう。

【2問目】

正解正しい文章
toI apologized to her.

apologize は、自動詞として「謝る」という意味で使われます。謝る相手に対しては「to」、謝る内容に関しては「for」が用いられます。

【3問目】

正解正しい文章
×A typhoon is approaching Japan.

approach は、他動詞として「~に接近する」という意味で使われます。「to」をつけてしまう間違いが多いので、注意しましょう。

【4問目】

正解正しい文章
toI replied to his letter.

reply は、自動詞として「返信する」という意味で使われます。他動詞ではないので、返信する相手に対しては「to」が必要です。

【5問目】

正解正しい文章
×She married Ken.


marry は、他動詞として「~と結婚する」という意味で使われます。「~と」という意味まで含むので、前置詞は不要ですが「with」をつけてしまう間違いがよく見られます。

前置詞はイメージで覚えよう!5つの基本単語を解説

「自動詞と前置詞の関係はわかったけど、どの前置詞を使えばいいのかわからない」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

前置詞は非常に数が多く、1つの単語に多くの意味があることもしばしばあるので混乱しやすいですよね。ところが、自動詞を正しく使うためには前置詞の理解が必要不可欠です。

イングリッシュ おさる

前置詞は「イメージ化」して覚えるのがおすすめです!

前置詞をイメージ化できれば、日本語訳に惑わされずに細かいニュアンスまで理解できるようになります。

  1. on
  2. in
  3. at
  4. for
  5. to

それぞれのイメージを紹介していきます。

1. on

イングリッシュ おさる

on は「くっついている」というイメージです。

「~の上に」という意味で考えている人が多い「on」ですが、以下のような文は「~の上に」では訳せませんよね。

There is a picture on the wall. (壁に絵がかかっている。)
She has a ring on her finger. (彼女は指輪をはめている。)

on はくっついていれば良いので、くっついている場所が何かの上でなくてもOKです。壁にくっついていても、指にくっついていても使えます。

また、時間や仕事のような抽象的な物に対しても使えるので、

He is on duty. (彼は勤務中だ。)

というような使い方もできます。

2. in

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in は「立体的に囲まれている」イメージです。

重要なのは「広さ」ではなく、立体的な内部感覚があるかどうかという点です。

She is in a black. (彼女は黒い服を着ている。)
I ate an apple in my home. (私は家でりんごを食べた。)

服も広いわけではありませんが、包まれているような「内部感覚」がありますよね。そのため、in を使って文章を作ります。

3. at

イングリッシュ おさる

at は「地図上の点」というイメージです。

「狭い場所」ではなく、あらゆる物における「点」を表すのが「at」です。

「at」は地図上の点、単なる1地点であるのに対して「in」は囲まれているイメージを持ちます。そのため、以下の2つの英文は日本語訳は同じでもニュアンスが変わるので注意しましょう。

I met him at Tokyo.
I met him in Tokyo. (私は彼と東京で会った。)

at は Tokyo を地図上の1地点でしか捉えていないのに対し、 in は Tokyo を I を囲む空間として捉えています。面積が狭い、広いは関係ないことを覚えておきましょう。

4. for

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for は「何かに向かっている」というイメージです。

「~のために」と覚えている人が多いのではないでしょうか?ところが、 for の意味は非常に多いので「~のために」だけでは不十分です。

for を使う際に重要なのは「向かっている意識」です。例えば、

She is looking for a wallet. (彼女は財布を探している。)

という文章において、彼女は「a wallet」に目線・意識が向いているので for が使われます。さらに「何かに向かっている」という意識から派生して、代価・交換の意味も持ちます。

I bought this dress for $ 100. (私は100ドルでこの服を買った。)

for は様々な意味を持つので非常に難しいですが、イメージ化をしてニュアンスを掴んでいきましょう。

5. to

イングリッシュ おさる

to は「到達する」イメージです。

to は for と混同しやすいですが、大きな違いは「目的地に到着したかどうか」です。for は「何かに向かって出発した」ことを表すのに対して、to は「実際に到着した」ことまで含みます。例えば、

I left for Tokyo. (私は東京に向かって出発した。)
I went to Tokyo. (私は東京に行った。)

for は東京に向かって出発しただけで、到着したかどうかまではわかりません。一方で to は実際に東京に到着した、という「到達点」まで含みます。

今までよくわからなかった前置詞の使い分けが、イメージ化によって解決していくのではないでしょうか。前置詞のイメージについては関連動画「【完全イメージ化】前置詞44選【総集編】」詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

動画でサクッと学習!
【完全イメージ化】前置詞44選【総集編】

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