「TOEICってどんなテスト?何点取れればアピールできるの?」
「これからTOEICを受けるのだけれど、どんな対策をすればいい?」
「忙しい人でも効率的にできる対策があったら教えて!」
あなたはTOEICのテスト対策で悩んでいませんか?
初めて受験する人も久しぶりの人も、できることなら効率的にスコアを獲得したいですよね。とはいえ、具体的にどんな対策をしたらいいのかわからない人が多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、
- TOEICの概要と目指すべきスコア
- TOEICを受ける前の対策4選
- 参考書以外でおすすめなTOEIC対策2選
- 忙しい人向けのTOEIC対策&時間活用方法3選
以上について解説していきます。
仕事・家事・子育て・介護などで忙しいけれど、効率的にスコアをアップさせたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
そもそもTOEICとはどんなテスト?対策の前に知っておきたい試験の概要と目指すべきスコア
TOEICが初めての人向けに、試験の概要やスコアの目安について解説していきます。
- TOEICの概要
- TOEICで目指すべきスコアの目安
何点取ればいいのかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. TOEICの概要
TOEICとは「Test Of English for International Communication」の略称で、いくつかの種類があります。
- Listening & Reading Test:コミュニケーション能力を測る
- Speaking & Writing Tests:話す・書く能力を測る
- Speaking Test:話す能力を測る
- Bridge Tests:初級者から中級者が対象
一般にTOEICといったときは、TOEIC Listening & Reading Testを指しています。
アカデミックな内容よりも、日常生活や仕事で使われる英語の「聴く」「読む」力を測るテストです。
試験はマークシート形式で、構成は以下の通りです。
項目 | リスニング | リーディング |
---|---|---|
パート | Part1~4 | Part5~7 |
問題数 | 100問 | 100問 |
時間 | 45分間 | 75分間 |
試験は990点を満点として、5点刻みのスコアで英語力を測ります。
英検のように合格・不合格はありません。今のレベルと目標にあわせて、その人ごとに目指すべきスコアが変わるのが特徴です。
さらに、一定のスコア以上なら、就職活動・転職・昇進といった仕事や、大学の単位認定・留学にも使える場面が多く、有利に働きますよ。
2. TOEICで目指すべきスコアの目安
就職活動や転職でアピールするためには、具体的にどのくらいの点数を目指すのがいいのでしょうか?
たとえば、大手企業の採用基準はTOEIC730~800点以上が多くなっています。仕事でアピールしたいなら、800点以上を目標にするといいでしょう。
とはいえ、初心者からいきなり800点を目指すのは大変です。とはいえ、TOEICは聴く・読むに特化している分、しっかり対策をすると点数を伸ばしやすいテストでもあります。
まったく受験したことがない人は、まずは受験者の平均点数を目標に、600点を目指してみるのがおすすめです。履歴書に書けるのは600点からといわれています。
スコアによって、学習時間や学習内容も変わってくるため、下表で自分の目標を設定してみましょう。
点数 | レベルの目安 |
---|---|
400未満 | 初歩的な単語や文法の理解が必要 |
400 | 初心者脱却 英検準2級レベル |
500 | 受験者の平均点数に近い 英検2級レベル |
600 | 高校卒業レベル |
700 | 就職活動や転職にアピールできる |
800 | 英検準1級レベル 受験者の上位13%くらい |
900 | 英検1級レベル 受験者の上位4%くらい |
TOEICの点数や難易度については関連記事「【900点取得者が解説】TOEICの難易度を100点刻みで解説!難しい問題の勉強方法も紹介!」にて詳しく解説しています。各パートの対策についても学べるので、ぜひ参考にしてみてください!
初心者からTOEIC800点を目指す方法については関連記事「【完全独学】初心者からTOEIC800点を目指せる!社会人にもおすすめの勉強法と参考書も紹介」にて詳しく解説しています。忙しい社会人におすすめの勉強法も紹介しているので、就職活動や転職を有利にしたい人は、ぜひ参考にしてみてください!
初心者&点数が伸び悩んでいる人に!TOEICを受ける前の対策4選
この項では、TOEICを受ける前に実践しておきたい対策を4つ解説していきます。
- 公式問題集を手に入れる
- 自分の英語力を認識する
- 基礎英単語とTOEIC頻出英単語を覚える
- 英文法の基礎を固める
それぞれ詳しく見ていきましょう。
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1. 公式問題集を手に入れる
TOEIC試験を受けるなら、必ず公式問題集を手に入れましょう。本番と同じ形式の問題で演習できるため、試験の感覚を掴むのにおすすめです。
また、公式問題集に付属しているリスニングCDのナレーションは、本番と同じナレーターが行っています。
ナレーターはイギリス・アメリカ・オーストラリア・カナダと4人で構成されるため、耳を慣らしておいたほうが本番で聞き取りやすく、スコアアップにつながります。
TOEIC試験のリスニングは、約45分間で100問解くため、慣れていない人にはスピードが早いと感じるでしょう。
試験で出題される問題の形式を知らなければ対策できませんし、何が苦手なのかも把握できません。
公式問題集は、覚えてしまうほど何度も解いて徹底的に活用していきましょう。
発売年度 | タイトル |
---|---|
2021年 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8(クリックでAmazon購入ページへ) |
2020年 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7(クリックでAmazon購入ページへ) |
2020年 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 6(クリックでAmazon購入ページへ) |
2019年 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5(クリックでAmazon購入ページへ) |
2018年 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 4(クリックでAmazon購入ページへ) |
2017年 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 3(クリックでAmazon購入ページへ) |
2017年 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 2(クリックでAmazon購入ページへ) |
2016年 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 1(クリックでAmazon購入ページへ) |
TOEICのリスニングについては関連記事「【完全攻略】TOEICのリスニングが難しい…!3つの理由と効果的な対策方法を5ステップで紹介」にて詳しく解説しています。自分のリスニング力を計測する方法も紹介しているので、リスニングパートを強化したい人は、ぜひ参考にしてみてください!
2. 自分の英語力を認識する
公式問題集を手に入れたら、ひとまず時間を測って問題を解いてみることをおすすめします。問題を解いたほうが多くのことが実感としてわかるからです。
「問題集は、学習してから本番前に解くんじゃないの?」と思った人がいるかもしれません。
学習はもちろん大切ですが、実際に本番の形式で問題を解いてみると、以下を客観的に把握できますよ。
- テスト問題の難しさ
- 自分の理解度
- 目標スコアとの差
本番のテストはリスニング45分間・リーディング75分間の2時間で200問解くため、慣れない人にはペースがかなり早く感じられます。
先に、リスニングのスピード感を知っておくことや、リーディングの時間配分を考える習慣をつけることは、試験本番で慌てないためにも大切です。
目標スコアと自分の英語力との差を把握し、今後の学習で埋めていきましょう!
3. 基礎英単語とTOEIC頻出英単語を覚える
英単語を知らないと、そもそもTOEIC試験で何が問われているのかさえ理解できません。
英語の基礎に自信がない人は、中学高校レベルの単語を覚えることから始めましょう。
初心者向けのおすすめ英単語帳は、以下の通りです。
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英単語帳を1冊用意したら、何周も繰り返しましょう。発音記号を意識して、声に出しながら音でも覚えます。発音がわからない人は、インターネットで調べて音を聞きながら確認しましょう。
さらに、会話で使いそうな単語は、英作文してみるのがおすすめです。
英単語帳で基礎固めができたら、TOEIC頻出単語を覚えましょう。おすすめは、TOEICによく出る単語を効率的に学べる「金のフレーズ(クリックでAmazon購入ページへ)」です。
こちらも同じように何度も繰り返して活用しましょう。
初心者の英単語勉強法については関連記事「【初心者向き】英単語の勉強法を4ステップで解説!効率化させるためのコツも紹介」にて詳しく解説しています。具体的な手順やコツを知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください!
英単語暗記のコツについては関連記事「【これでマスター】英単語暗記のコツ5選!具体的な覚え方から語源の3要素まで解説」にて詳しく解説しています。効率的に語彙を増やしたい人は、ぜひ参考にしてみてください!
4. 英文法の基礎を固める
英単語を知っていても、文法を理解していないと問題は解けません。
特にリーディングは75分で100問を解くため、かなりのスピードが必要です。文法がわからないたびに止まっていては、時間内に試験が終わらないでしょう。
ただし、Part5は文法を知っていれば解ける問題が多く、Part7の長文は文法を理解できれば早く読めるようになります。
「基礎から英文法を学びなおしたいけれど、どんな本を選んだらいいのかわからない…」という人におすすめなのは「キク英文法(クリックでAmazon購入ページへ)」です。
1冊で9割以上の文法が網羅されていて、実際の会話にも使えます。コンパクトなので分厚い本が苦手な人にも向いていますよ。
キク英文法が難しいと感じる人は、以下のいずれかに取り組んでから進んでみてくださいね。
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いずれの文法書も、短期間で何周も繰り返すことが大切です。
英文法の基礎を固めて、リーディングのスコアアップを狙いましょう!
英文法が身につく勉強方法については関連記事「【秘伝】使える英文法が身につく勉強方法4ステップ!回避したい効果半減の勉強方法5つも紹介」にて詳しく解説しています。会話でも使える英文法を身につけたい人は、ぜひ参考にしてみてください!
英文法のおすすめ参考書については関連記事「【元教師が厳選】英文法のおすすめ参考書5選!TOEIC対策・大人の学び直しにも最適」にて詳しく解説しています。他の参考書を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください!
参考書のほかにも!英語力アップにおすすめなTOEIC対策2選
この項では、参考書のほかにも、英語力アップにおすすめなTOEIC対策を2つ紹介します。
スキマ時間を使った試験対策や、英語の勉強方法そのものについて知りたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- TOEIC対策専用アプリ
- 英語コーチング
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. TOEIC対策専用アプリ
スキマ時間にTOEIC対策したい人や、周りに勉強しているのを見られるのが恥ずかしい人は、アプリがおすすめですよ。
たとえば、以下のような毎日のスキマ時間を有効活用できます。
- 電車の待ち時間
- 移動中
- 昼休み
- お風呂
外出するたびに本を持ち歩く必要がなく、スマホだけで勉強できるので荷物を増やしたくない人にも向いています。
無料のアプリはありますが「単語」「文法」「発音」など、単独のアプリが多いです。用途別に使いわけるのもいいですが、ひとつのアプリで試験対策ができるほうが便利かもしれません。
また、有料アプリなら、聞き取った英語をタイピングする「ディクテーション」や、追いかけて発音する「シャドーイング」にも対応しています。
有料アプリを試してみたい人には「スタディサプリTOEIC」がおすすめです。大手企業リクルートが提供し、以下の機能が充実しています。
- 20回分相当の演習問題がある
- 1回3分からスキマ時間でできる
- 1回5分の動画講義が見られる
- ディクテーション・シャドーイングに対応
- スマホ・タブレット・PCでも使える
基本は有料ですが、7日間の無料お試しができます。興味のある人は、無料から試してみてくださいね。
2. 英語コーチング
「継続が大切なのはわかっているけれど、英語学習が続かない…」
「独学は不安…そもそも自分に何が必要かわからない」
という人には、英語コーチングがおすすめです。
英語コーチングは、受講生に専任のコーチがつき、学習の伴走をしてくれるサービス。あなたの弱点や目標を踏まえて、専用の学習計画を立ててくれます。
このほかにも、以下のようなサービスがあります。
- 目標に応じたレッスンの提供
- 自主学習を続けるためのサポート
- 面談やオンラインでの相談・質問対応
英語コーチングは、2~3か月で数十万の費用がかかることが多いです。ただし、英語力で給与アップや転職が可能ならば、費用の回収は十分できるでしょう。
短期間で確実に英語力を身につけたい人や、英語で何をしたいかはっきりしている人におすすめできます。
さらに、費用を抑えたいのなら、オンライン完結型がおすすめですよ!
英語コーチングについては関連記事「【駆け抜けろ】英語コーチングで初心者を脱却!おすすめの理由&注意点3選と選ぶときのポイント4選」にて詳しく解説しています。早く高得点を奪取して目標をクリアしたい人は、ぜひ参考にしてみてください!
時間がない!忙しい人にも可能なTOEIC対策&時間活用方法3選
「TOEICの点数は上げたいけれど、なかなか学習に取り掛かれない…」という人が多いかもしれません。
仕事や育児などで忙しいと、英語の優先順位が低くなってしまいますよね。
ただし、英語の基礎固めには時間がかかるため、ある程度の学習時間は必須です。
そこで、この項では、忙しい社会人におすすめなTOEIC対策&時間活用方法について解説していきます。
- 朝に勉強する
- 通勤時間を徹底活用する
- 休日にじっくり取り組む勉強を入れる
上手に学習時間を確保しながら、毎日の学習を習慣化していきましょう。
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1. 朝に勉強する
「仕事・育児・家事などで疲れてしまって、夜に学習するのが辛い…」という人は、思い切って寝てしまい朝の時間を活用してみましょう。
睡眠をとることで脳が回復するため、朝は学習に適しているといわれています。人間は1日の中で多くの決断をしているため、その日の終わりには脳が疲れてしまうからです。
このような状態で学習をするのは、根性だけでどうにかなるものではなく、肉体的にも精神的にも厳しいでしょう。
Apple, Incの創業者スティーブ・ジョブズが、余計な決断の回数を減らすために、毎日同じ洋服の組み合わせだったのは有名な話です。
決断の少ない朝の時間をフル活用して、できることに取り組みましょう。
1日の始めに必要な学習の半分でも終わると、気分が楽になりますね。
「今日は学習できなかったな…」と自分を責める必要もなくなりますよ!
2. 通勤時間を徹底活用する
通勤時間は身体を動かしていても、耳は使っていないことが多いです。
駅まで歩く時間や電車に揺られている間など、意外とリスニングに使える時間があることに気づくでしょう。人によっては1~3時間くらい確保できるかもしれません。
TOEIC対策の時間が少ない人こそ、リスニング対策を優先しましょう。リスニングができると、英文を左から右にそのまま理解する力がアップするため、おのずとリーディング力も上がるからです。
おすすめは公式問題集のCDで練習すること。本番同様に、イギリス・アメリカ・オーストラリア・カナダのナレーターの音声に慣れておくことで、実際の試験でも聞きやすくなります。
ただし、必ずリーディングを済ませた文章を使いましょう!
単語と文法の不明点をなくした文章をリスニングするのが、点数アップの近道ですよ。
リスニングについては関連記事「【爆発的に伸びる】英語のリスニング力の習得方法5ステップ+α!聞き取れない原因はこれだけ」にて詳しく解説しています。効率的に点数アップを狙いたい人は、ぜひ参考にしてみてください!
3. 休日にじっくり取り組む
仕事のある日は朝の時間やスキマ時間を活用し、休日はじっくり取り組めるメニューにしましょう。
たとえば、本番同様に2時間使って公式問題集を解いてみます。解き終えた問題集1セットを3日間ほどかけて、単語と文法のわからないところを確認していきましょう。
模試の復習ができたら、トレーニングを行います。パート3・4はシャドーイングし、スクリプトを確認します。対策期間のうちに、各問題100回以上は解いてみることが理想です。
そしてパート5・6の文法問題は、公式問題集とあわせて「1日1分レッスン新TOEICテスト千本ノック」での対策がおすすめです。
休日に不明点をなくしたスクリプトを用意し、平日の通勤時間でリスニングに使いましょう。
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忙しい社会人におすすめの勉強法については関連記事「【完全独学】初心者からTOEIC800点を目指せる!社会人にもおすすめの勉強法と参考書も紹介」にて詳しく解説しています。試験の形式に慣れるための対策も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
TOEIC対策を徹底して最初の難関600点を突破しよう
TOEIC初心者や受験回数が少ない人、点数が伸び悩んでいる人は、基礎固めを徹底してみましょう。
その際、公式問題集は必ず手に入れて、問題を覚えるほど何度も解くことが大切です。
基礎固めの時期が一番しんどいですが、最初の難関600点を突破できれば、自分に足りないものを補いながら点数アップを狙えますよ。
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