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【これでわかる】第四文型のわからないを解決!文型を理解するメリットもあわせて解説

「第四文型って目的語が2つもあるから意味がわかりにくいな……」
「第三文型と書き換えられると聞いたけどどうやったらいいの?」
「そもそもなんで文型を勉強しないといけないの?」

文型に苦手意識を持つ学習者は多いもの。特に第四文型は2つの目的語がつながるため、第五文型との違いがわからない方もいるでしょう。

また、「第三文型との書き換えの話になるともうお手上げ!」という気持ちもとても良くわかります。

しかし、「文型」は英語の核心ともいえる重要な文法事項。ネイティブスピーカーは自分の話したい内容を考えるときに文型をまず組み立てており、英語をマスターしたいなら避けては通れません。

「配置の言語」ともいわれる英語において文型をマスターできれば、格段に英語を読むのが楽になります!

そこでこの記事では、多くの人に英語を教えてきた僕が以下の内容について解説します。

  • 第四文型とは?
  • 第五文型との違いや見分け方
  • 第三文型への書き換えルール
  • 第四文型の受動態の作り方

この記事を読めば、今までどうしてもよくわからなかった第四文型について、しっかりと理解できるようになります。英文をスラスラ読めるようになりたい方は、ぜひご覧ください!

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目次

第四文型とは?例文付きで簡単に解説

まずは第四文型についてしっかり理解するところからスタートです。

文型を学ぶ前に、英語の文の要素をちょっと復習しましょう。英語は、以下の5つの要素で構成されています。

  1. S =主語
  2. V =動詞
  3. O =目的語
  4. C =補語
  5. M =修飾語

5つの要素についてまとめたものが、以下の表です。

スクロールできます
記号意味略す前役割品詞
S主語subject「~は・~が」名詞
V動詞verb「~する・~である」動詞
O目的語(対象語)object「~を・~に」名詞
C補語complement動詞を通じて、主語or目的語の状態や動作を補う名詞・形容詞・その他
M修飾語modifier他の要素を修飾形容詞・副詞・その他

このなかで、修飾語だけはどの文型にもくっつくことができます。文の中で、意味を補足説明するだけの装飾部分だからです。

さて、本題となる第四文型はSVOOという語順になり、目的語が2つ続けて出てくるのが特徴です。第四文型のイメージは、「何かを与える」というもの。

最初のOには「人や動物の名詞」、2つ目のOには「与える物の名詞」が入ります。

I gave you a present. (私はあなたにプレゼントをあげた)

give は第四文型をとる代表的な動詞です。まさに、あなたにプレゼントをあげたという文章になっていますね!

I taught him English. (私は彼に英語を教えた)

この文章では、彼に英語という知識を与えています。

I’ll sing her a song. (彼女に歌を歌おう)

これも、歌を彼女にあげています。確かに、「あげる」イメージを持てばすべて説明できそうな気がしてきましたよね?

例は多くはないのですが、第四文型にはマイナスに与える、つまり奪うという意味もあります。

It took me 2 hours to walk there. (そこに歩いていくのに2時間かかった)

この文では私から2時間の時間を奪ったという意味を指します。

第四文型と第五文型の違いや見分け方を解説

第四文型(SVOO)と第五文型(SVOC)の共通点は、動詞の後に名詞を取っていることです。共通点があるため、この2つの文型の違いがわからない方もいるのではないでしょうか?

  • 第四文型はO1≠O2
  • 第五文型はO=C

の関係になることだけ押さえれば、一撃で理解できます。例文で確認しましょう。

I called him Tom. (私は彼をTomと呼んだ)

この場合は、him=Tom。彼とトムは同じ人を指すので第五文型です。

I bought her a bag. (私は彼女にバッグを買った)

という文章では、もちろん彼女はバッグではありませんよね。つまり、her≠bag という関係になるので、第四文型になります。

イコールかどうかというイメージだけ理解すれば、第四文型と第五文型の違いはバッチリわかるはずです。

第五文型に関しては「 【超重要】第五文型とは?他の文型との違いやよく使われる動詞11選を例文とともに解説 」の記事で更に詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。理解が深まりますよ!

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第四文型と第三文型への書き換え

第四文型は、to や for という前置詞を使って第三文型に書き換えられます。例えば以下のような形です。

I taught him math.
→I taught math to him.(私は彼に数学を教えた)

I played her the piano.
→I played the piano for her. (私は彼女にピアノを演奏した)

ここで、書き換えるときにどの前置詞を使えばよいかつまずいてしまう方もいるでしょう。

ひとつひとつの動詞に対して、後ろにつく前置詞を覚える必要はありません使い分けのルールを紹介するので、ここでしっかり理解してしまいましょう。

「そもそも第三文型って何だっけ?」と悩んでしまった方は、「【超重要】第三文型とは?他の文型との違いや前置詞の使い方を例文とともに解説」の記事も合わせて確認しましょう。

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相手に何かをあげるパターンは to

前置詞 to を使う動詞は、give のように相手のもとに何かを届かせるイメージをもつもの。具体例を見てみましょう。

  • find (見つける)
  • lent (貸す)
  • borrow (借りる)
  • show (見せる)
  • teach (教える)

一人では、物を貸し借りすることもできません。教えたり見せたりするのも、必ず相手が必要ですよね。

相手がいないと動作を完結できない動詞が to を使うパターンです。

このような動詞で to を使う理由は、前置詞 to に到達点のイメージがあるから。

イングリッシュ おさる

「相手に」情報や物を届けるというように、動作を到達させるイメージがあるからこそ、to を使います。

相手に何かをするパターンは for

for は、相手がいなくてもできる行為に対して使います。

  • buy (買う)
  • cook (料理する)
  • choose (選ぶ)
  • play (演奏する)

などが具体例です。買ったり料理したりする行為は、一人でも完結できますよね!

ちなみに、前置詞 for には方向のイメージがあります。相手を意識しその人に向けて動作をするからこそ、一人で完結する動詞は for を使います。

例外の ask

基本的に第四文型から第三文型への書き換えは、to もしくは for を使います。

ただし、ask のような一部の動詞は例外。of を使います。

I asked her some questions.
→I asked some questions of her. (私は彼女にいくつか質問した)

前置詞 of を使うのは、「奪う」というニュアンスをもつ動詞です。

上の文章の場合、「私は彼女から質問して情報を奪った」というニュアンスがあるから of。of には離れているけれども一部はつながっているイメージがあるため、質問して情報を外に離れさせるというニュアンスを出すのにぴったりなんです。

第三文型への書き換えで of を取る動詞は他にも

  • demand(要求する)
  • require(必要とする)

などがあります。すべて、奪うイメージのある動詞ですよね!

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第四文型と第三文型の使い分け

第四文型と第三文型は書き換えできると説明しましたが、「じゃあなんで2通りの言い方ができるの?」という疑問が湧いた方もいるでしょう。

実は、第四文型で伝える場合と第三文型とでは、ニュアンスが変わります ここからはさらに深堀りして、2つの違いを解説します。

新しい情報は後ろに

英語には、新しい情報を後ろに持っていく性質があります。

I will give Emi an apple. (私はエミにりんごをあげる)

という文章では、「りんご」が新しく伝えたい情報。たとえば、すでにエミについて話をしていた場合、エミのことはすでに話し相手の頭に入っています。

I gave an apple to her. (私はりんごを彼女にあげた)

の場合、「彼女」が新しく伝えたい情報です。 りんごをたくさん買ったんだよね、という話をすでにしていた場合、「彼女」のほうが新情報になりますよね。

新情報を後ろに置くルールさえ理解すれば、質問のされ方で解答が変わるのも理解できるはず。

What did you give her? (彼女に何をあげたの?)
I gave her an apple. (りんごをあげたよ)

この質問では、あげた相手である「彼女」はすでに質問者が知っている情報です。あげたものがわからず質問しているので、「りんご」が後ろにきます。

ここまで理解すれば、it はO2の位置にはおけないというルールも丸暗記せずすんなり理解できるはず。

○ I gave it to him.
✗ I gave him it.

it はすでに出ている情報を指す代名詞。だからこそ、新情報を置くはずの後ろ側には持ってこられません。

長い語句は後ろに

例外として、「誰に」という情報が長い句になる場合は、後ろに置かれる傾向があります。

○I made dinner for my mother and father.(私はわたしの父と母に夕食を作った)
△I made my mother and father dinner.

○ I lent pencils to everyone in my class. (私はクラスの全員に鉛筆を貸した)
△ I lent everyone in my class pencils.

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長い語句が間に挟まれる場合、第四文型で書くとO2が動詞から離れてしまい、意味が取りにくくなりますね。

そのため、長い語句が繋がる場合は、第三文型で後ろに持っていかれる傾向があります。

第四文型の受動態の作り方

最後に、第四文型の受動態についても押さえておきましょう。

第四文型で受動態を作るには注意が必要です。 先ほど説明した to 型か for 型かによって書き方がかわります

I sent her a present. (私は彼女にプレゼントを送った)

という文章を受動態に書き換えてみます。

She was sent a present by me. (彼女は私からプレゼントを送られた)
A present was sent to her by me. (プレゼントは私から彼女に送られた)

どちらの文章もOKです。

O2が主語になる場合、前置詞 to を取ることも合わせて覚えておきましょう。

for 型の動詞はものや情報だけが主語になる

for 型は相手がいなくても行動が成り立つ動詞が取る形でした。そもそも相手がいなくてもできる動作なので、その相手を主語にすることができません。

I found her the book. (彼女に本を見つけてあげた)

という文章を受動態にすると、主語に取れるのは the book だけということ。

The book was found for her by me. (その本は私が彼女のために見つけた)

だけが正解です。

なお、for型の動詞を受動態にする場合、前置詞も for になります。文型の書き換えと同じルールなので、パターンさえ理解すれば簡単に理解できますね。

ここまで理解できれば、第四文型はマスターです。後は繰り返し英語に触れて定着させるだけ。

イングリッシュ おさる

ぜひ、第四文型がもつイメージと、第三文型に書き換えるパターンをルールで覚えましょう!

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