「can を使った疑問文の作り方がよくわからない…」
「can を使った疑問文にはどう答えたらいいの?」
「can と be able to は何が違うか教えて!」
あなたは can を使った疑問文の作り方で悩んでいませんか?
can について「~ができる」とだけ覚えているのではもったいないですよ。さらに、be able to との違いがわかると、使い方に迷うこともありません。
そこで、本記事では以下の内容について解説していきます。
- can の使い方をイメージ&例文で解説
- can を使った疑問文の作り方2ステップ
- can を使ったよくある疑問文4パターンと答え方
- be able to との違い
- 練習問題
can の使い方を一撃で理解して、いろいろなシチュエーションで使いこなしたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
そもそも can とは?イメージ&例文でサクッと解説
can には「〜できる」の意味だけではなく、「~かもしれない」「あり得る」という可能性や推量の意味もあります。
can をひとことで表すなら「ポテンシャル」。話し手の主観から「潜在的にいつでも起こり得る」というイメージです。
さっそく、次の例文で can の使い方を確認していきましょう。
【1】肯定文 I can speak English.(私は英語が話せます)
上記の文では「英語を話そうと思えばいつでも話せる」というポテンシャルを表しています。
あわせて、次のポイント2つを意識しましょう。
- canを入れるのは動詞の前
- 主語に関わらず、動詞は原形
たとえば、主語が He や They でも s はつけずに、
He can speak English.(彼は英語が話せます)
となります。
【2】否定文 I cannot speak English.(私は英語が話せません)
否定文では can の後ろに not がつきます。
さらに、can’t は cannot の短縮形で使われることも覚えておきましょう。
【3】可能性や推量 That cannot be true. (本当であるはずがありません)
この場合「本当であるポテンシャルがない=いつも本当であるはずがない」となります。
can の使い方を確認したところで、次の章から疑問文の作り方を学んでいきましょう!
なお、can については関連動画「【最短最速】中学英語完全攻略【永久保存版】」でも紹介しています。さらに詳しく知りたい人はぜひご覧ください。
can を使った疑問文の作り方2ステップ
can を使った疑問文の作り方には、以下のポイントがあります。
- 語順は「can+主語+動詞の原形」
- 主語の前に「can」を置く
- 文末に「?」を置く
- 動詞は三人称に関係なく原形
実際に、次の英文を can を使った疑問文に変えてみましょう。
You read a book in English.(あなたは英語の本を読みます)
【1】Do you read books in English?(あなたは英語の本は読みますか?)
まずは、そのまま疑問文に変えてみましょう。
主語が you なので文頭に Do を置き、末尾に「?」をつけます。
【2】Can you read books in English?(あなたは英語の本が読めますか?)
次に、Do を Can に変えることで「読みますか?」から「読めますか?」に変わります。
これで、語順が「can+主語+動詞の原形」となる疑問文が完成しましたね!
can を使ったよくある疑問文4パターンと答え方
この項では、よく使われる can を使った疑問文4パターンと、その答え方を解説していきます。
- 能力や可能を表す疑問文
- 許可を表す疑問文
- 依頼を表す疑問文
- 疑問詞を使った疑問文
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 能力や可能を表す疑問文
can は、次のような「能力」や「可能かどうか」について表します。
- 技術を持っている
- 知識として身につけている
- やり方を知っている
次の例文で使用シーンをイメージしてみましょう。
Can you drive a car?(あなたは車の運転ができますか?)
運転の技術があるかどうかを聞いています。
Can she operate a computer?(彼女はパソコンの操作ができますか?)
彼女がパソコンを操作できるのか確認しています。
また、能力以外でただ可能であることを表すときにも使えますので、あわせて覚えておきましょう。
Can he come here?(彼はここに来られますか?)
さらに、答え方は以下のとおりです。
- はい:Yes, 主語 + can.
- いいえ:No, 主語 + can’t.
Can you drive a car?(あなたは車の運転ができますか?)
ーYes, I can. (はい、運転できます)
ー No, I can’t.(いいえ、運転できません)
2. 許可を表す疑問文
can は「~してもよいですか?」と相手の許可を求める場合に使えます。
次の例文で使用シーンをイメージしてみましょう。
Can I borrow this document?(この資料をお借りしてもいいですか?)
Can I open a window to clean?(窓を開けて掃除してもいいですか?)
より丁寧に話すときは Could ~?を使います。
Could I use this room?(この部屋を使ってもよろしいでしょうか?)
さらに、許可に対して「はい、どうぞ」と答えたいときには、
Yes, of course.(はい、もちろんです)
Yes, please.(はい、どうぞ)
Sure.(もちろんです)
を使い分けましょう。
逆に「いいえ」と答えたいときには、以下が使われます。
I’m afraid you can’t.(残念ですが、できません)
I’m sorry you can’t.(申し訳ないですが、できません)
疑問文と答え方をセットで覚えておきましょう。
3. 依頼を表す疑問文
can は相手に「~していただけますか?」と依頼するときに使えます。
次の例文で使用シーンをイメージしてみましょう。
Can you write your name here?(ここに名前を書いていただけますか?)
Can you make this document?(この資料を作っていただけますか?)
より丁寧に話すときは Could ~?を使いましょう。
Could you make this poster?(このポスターを作っていただけますでしょうか?)
答え方は以下のとおりです。
- はい:Yes, 主語 + can.
- いいえ:No, 主語 + can’t.
さらに、答え方には Yes・No だけでなくほかの表現も使われますので、あわせて覚えておきましょう。
Okay.(わかりました)
Sorry, I’m busy right now.(すみませんが、今は忙しいです)
4. 疑問詞を使った疑問文
can は疑問詞とあわせた疑問文を作れます。
使える疑問詞は、who や what などさまざまです。
疑問詞 | 意味 | 対象 |
---|---|---|
who | 誰 | 人 |
what | 何 | 人・物事 |
which | どちら | 人・物事 |
whose | 誰の | 所有 |
when | いつ | 時間 |
where | どこ | 場所 |
how | どのように | 方法 |
why | なぜ | 理由 |
語順は「疑問詞 + can + 主語 + 動詞の原形」になります。
これまでの項で説明した「 can を使った疑問文」を疑問詞にプラスすれば迷いませんよ!
次の例文で使用シーンをイメージしてみましょう。
What can I do for him?(私は彼に対して何かできることがありますか?)
- 疑問詞:what(何)
- 疑問文:Can I do for him?(彼に対してできますか?)
疑問詞+canを使った疑問文で構成されています。
Which room can I use?(どの部屋なら使っても大丈夫ですか?)
- 疑問詞:Which(どの) + rooms(部屋)
- 疑問文:Can I use?(使えますか?)
How long can you stay here?(どのくらいここにいられますか?)
- 疑問詞:How (どのくらい)+ long(期間)
- 疑問文:Can I use?(使えますか?)
いずれの英文も、疑問詞+can を使った疑問文です。英文の構造が見えると疑問文でも理解しやすくなりますね。
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can と be able to は何が違う?代用表現を使うときのポイント
can は「be able to+動詞の原形」に書き換えられる場合があります。
ただし、書き換えるときは以下のポイントに注意しましょう。
- can は助動詞なので「主観的」
- be able to は代用表現なので「客観的」
can はやろうと思えばできる「ポテンシャル」を表しますが、be able to は客観的にみて実際にできることを意味します。
次の例文で can と be able to の違いを比べてみましょう。
I can speak English.(私は英語が話せます)
英文に can が使われているので、私が主観的に「英語を話そうと思えば話せる」と思っていることを表しています。
あくまでもポテンシャルであり、実際に話せるかどうかは関係ありません。
He is able to speak English.(彼は英語が話せます)
こちらは、be able to が使われているので、客観的に見ても彼は英語が話せるということです。
たとえば、
- 実際に英語でのプレゼンを行った
- 外国の友人と話していた
など、周りから見て話せていると判断されている状態です。
can と be able to で迷ったときは、主観的か客観的かを意識しましょう!
なお、can と be able to の違いは関連動画「【99%の人が勘違い】英文法20選【完全イメージ化】」でも紹介しています。さらに詳しく知りたい人はぜひご覧ください。
can を使った疑問文の練習問題
この項では、実際の問題で can を使う感覚に慣れましょう。
- 能力や可能
- 許可
- 依頼
- 疑問詞あり
それぞれの問題にチャレンジしてみてください。
1. 能力や可能
「能力」や「可能である」とは、技術を持っている・知識として身につけている・やり方を知っていることを表していましたね!
問題1:彼らはバイクの運転ができますか?
ーいいえ、運転できません。
___ ___ ___ ___ ?
___, ___ ___ .
問題2:彼女は数学の問題が解けますか?
ーはい、解けます。
___ ___ ___ ___ ___ ?
___, ___ ___ .
答えは次のとおりです。
1:Can they drive motorcycles? ーNo, they can’t.
2:Can she solve math problems? -Yes, she can.
2. 許可
自分が何かをするときに許可を取る場合には「Can I ~?」を使うのでしたね。より丁寧に話すときは「Could I ~?」を使いましょう!
問題1:あなたの辞書を借りてもいいですか?
ーはい、どうぞ。
___ ___ ___ ___ ___ ?
___, ___ .
問題2:今、お話しできますか?
ー申し訳ありませんが、できないです。忙しくて。
___ ___ ___ ___ ___ ?
___ ___ ___ ___ . ___ ___ .
答えは次のとおりです。
1:Can I borrow your dictionary? ーYes, please.
2:Can I talk to you now? -I’m sorry you can’t. I’m busy.
3. 依頼
相手「~していただけますか?」と依頼するときには「Can you ~?」を使うのでしたね!
より丁寧に話すときは「Could you ~?」を使いましょう!
問題1:私たちの写真を撮っていただけますか?
ーいいですよ。
___ ___ ___ ___ ___ ?
___ .
問題2:次の会議で発表していただけますか?
ーはい、できます。
___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ?
___, ___ ___ .
答えは次のとおりです。
1:Can you take our picture? ーOkay.
2:Can you make a presentation at the next meeting? -Yes, I can.
4. 疑問詞あり
what や who といった疑問詞がプラスされた場合の語順は「 疑問詞 + can + 主語 + 動詞の原形」でしたね!
問題1:この本はいつまで借りられますか?
ー2週間借りられます。
___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ?
___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ .
問題2:どこでサッカーの試合を見られるのですか?
ーグラウンド2で見られます。
___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ?
___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ .
答えは次のとおりです。
1:How long can I borrow this book? ーYou can borrow it for 2 weeks.
2:Where can I watch a soccer game? -You can watch it at Ground 2.
can は「~できる」だけじゃない!ポテンシャルをイメージして使いこなそう
can には、話し手の主観から「潜在的にいつでも起こり得るポテンシャル」があるのでしたね。
can についてイメージで理解できると、能力・許可・推量などシーンに応じて使い分けられるようになります。
さらに、代用表現 be able to との違いがわかると、次の英文のニュアンスが違うことも一撃でわかるでしょう。
I can speak English.(私は英語が話せます)
She is able to speak English and French.(彼女は英語とフランス語が話せます)
ぜひこの記事を参考に、助動詞 can を使いこなしましょう!
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