「TOEIC Part5がなんだか苦手…」
「なんで点数が伸びないんだろう…」
「具体的な対策を知りたい!」
TOEIC Part5は、文法力や語彙力を大きく問われる問題です。
基礎学習、対策などを怠っていると、正答率はまず上がりません!
TOEIC Part5の正答率を高めるためには、伸びない理由を知ったうえで対策をすることが大切です。
この記事では、英語系YouTuberとして40万人の登録者を超えた僕が、以下の内容を解説します。
- TOEIC Part5の詳細
- 出題パターンと解き方のコツ
- 効率的な時間配分
- スコアが伸びない理由
- スコアを伸ばすための勉強法
最後まで読んで、Part5の正答率をグンと上げられるようにしましょう!
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
TOEIC Part5の概要
TOEIC Part5の概要を、以下の2つの項目に沿って解説します。
- 問題数
- 時間配分
それぞれチェックして、TOEIC Part5に対する理解度を深めていきましょう。
1.問題数
Part5では以下のような短文の穴埋め問題が用意されており、問題数は全部で30問となっています。
No. 102 Jamal Nawzad has received top performance reviews ——- he joined the sales department two years ago.
(A) despite
(B) except
(C) since
(D) during
A:(C) since
引用:サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC
この例題は、Jamalさんが「営業部門に入った時点から現在まで継続して高い評価を受けている」ことを示す文章です。 since が、過去のある時点から現在まで続いている状況を説明するのに使われるため正解となります。
問題の内容はビジネスからアカデミックなものまで、幅広く取り扱っているのが特徴です!
Part5では文法力はもちろん、語彙力も高く要求されます。単語や文法の知識に穴があると一気に正答率が落ちるので、徹底的に対策しましょう。
2.時間配分
リーディングセクションは75分間で100問という設定。高得点に到達するためには、Part6や7などの長文問題に時間を割けると理想的です!
Part6や7に多く時間を配分するために、Part5は15分以内で解けるようにしてみてください。1問に使える時間を20~30秒と設定して、ストップウォッチを見ながら予想問題を練習するのがおすすめです。
時間を確保するために、解けない問題は後回しにするようにする対策も有効です。
解けない問題をなるべく減らし、より早く解答できるように語彙力や文法力を磨きましょう。
TOEIC Part5の出題パターンと解き方のコツ
TOEIC Part5の出題パターンとして、以下の3つが挙げられます。
- 語彙問題
- 品詞問題
- 文法問題
解答のコツも紹介するので、ぜひ学習時の参考にしてみてください。
1.語彙問題
語彙問題では、以下のような例題が出題されることが多いです!
No. 105 All clothing sold in Develyn’s Boutique is made from natural materials and contains no ——- dyes.
(A) immediate
(B) synthetic
(C) reasonable
(D) assumed
A:(B) synthetic
引用:サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC
問題文では「デヴリン・ブティックで販売されている衣類はすべて天然素材から作られており、(空欄)染料は一切使用していません。」と記載されています。
解答の一覧を見てみると「人工的」という意味を持つ「(B) synthetic」が文脈と合致しているので、これが答えとなります。他の選択肢は文脈と合致しないので、不正解です。
このように、語彙問題を解けるようにするためにはまずは文章全体を読み、適切な意味の単語を答えられるように力をつけることが大切です。
語彙力はもちろん、文脈を読み取れないと正答率はまず上がりません!
語彙問題はPart5の問題の半分を占めており、出題数が多いため、基礎学習はもちろん予想問題集で対策を行うことが重要です。
2.品詞問題
品詞問題では、以下のように語幹が同じで語尾が異なる4つの単語から空欄に当てはまる単語を選びます。
No. 103 Gyeon Corporation’s continuing education policy states that ——- learning new skills enhances creativity and focus.
(A) regular
(B) regularity
(C) regulate
(D) regularly
A:(D) regularly
引用:サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC
問題文では「ギオン・コーポレーションの継続教育方針は、(空欄)新しい技能を学ぶことは創造性と集中力を高める」と述べられています。選択肢の中で「learning new skills(新しい技能を学ぶこと)」を修飾できる副詞「(D)regularly(定期的に)」が答えということがわかります。
品詞のルールをしっかりと覚えているかどうかで、正答率が大きく変わりますよ!
名詞や動詞、形容詞や副詞などの品詞の使い方、文法のルールを覚えているかどうかが大きく問われます。
品詞の使い方やルールが理解できていれば、空欄前後の単語を読むだけで解けるようになるので、普段からしっかりと学習しましょう。
さらに品詞について詳しく知りたい方は、関連記事「【全10品詞】 英語の品詞を完全攻略!見分け方のポイントと練習問題を徹底解説」もチェックしてみてください。より詳しい学習方法やおすすめの参考書も解説しています!
3.文法問題
文法問題では動詞の活用や時制、比較表現などさまざまな範囲から問題が出ます!
たとえば以下のような問題が出るので、即答できるようにしましょう。
No. 104 Among ——- recognized at the company awards ceremony were senior business analyst Natalie Obi and sales associate Peter Comeau.
(A) who
(B) whose
(C) they
(D) those
A:(D) those
引用:サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC
例文を訳すと「授賞式で表彰されたのは、シニア・ビジネス・アナリストのナタリー・オビとセールス・アソシエイトのピーター・コモー。」という意味になります。選択肢の中だと「those(who)」とも表現できる(D)のthoseが一番自然に表現できるので、答えと考えられます。
このように正確に文法のルールを理解していないと、正答率が下がってしまうので注意が必要です。とくに苦手に感じる範囲があると、スコアの向上は見込めません。
TOEIC Part5の正答率を上げたいのであれば、文法のどの範囲が苦手なのか洗い出して集中的に復習してみてください!
なお、TOEICの文法については、関連記事「【900点取得者が力説】TOEICには文法の基礎が重要!学習方法やおすすめ参考書を紹介」で詳しく解説しています。効率よく覚えるためのノウハウを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
TOEIC Part5の効率的な時間配分
まずはTOEIC Part5の効率的な時間配分を見ていきましょう。
- 問題文から読む
- 制限時間を決めておく
詳しく解説します。
1.問題文から読む
TOEIC Part5の効率的な解答には、問題文から読み始めるアプローチが効果的です。
まず、問題文を素早く読み、キーワードを見つけることから始めましょう。
問題の焦点を即座に把握できます!
次に、選択肢に目を通し、問題の種類を判断します。
文法問題なのか、語彙問題なのかを瞬時に見極めることで、適切な解答戦略を立てられるでしょう。
例えば、文法問題であれば文構造に注目し、語彙問題であれば文脈に基づいて適切な単語を選ぶことに集中できます。
このアプローチを習慣化できると、Part5の問題を効率的かつ正確に解答する力が身につくでしょう。
2.制限時間を決めておく
TOEIC Part5での時間管理は、テスト全体のスコアに大きな影響を与えます。
高得点を目指すなら、Part5で時間を節約し、より時間のかかるPart6やPart7に余裕を持って取り組めるようにしましょう。
具体的な時間配分として、Part5全体(30問)に対して15〜20分を目安とするのが効果的です!
全ての問題に均等に時間をかけるのではなく、難易度に応じて時間配分を調整しましょう。
たとえば、簡単な問題は20秒程度で素早く解答し、時間を節約します。一方で、難しい問題に1分以上かけないよう注意しましょう。
時間をかけすぎても正解にたどり着けない場合は、マークして後で見直すという戦略も有効です。
時間管理技術を身につけるには、練習時から時間を計測する習慣をつけることが大切です。
実際のテスト環境を想定して練習することで、本番でのペース感覚を養えます!
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TOEIC Part5の点数が伸びない3つの理由
TOEIC Part5の点数が伸びない理由として、よくあるのが以下の3つです。
- TOEICに必要な文法レベルに達していない
- 語彙や文法の知識が不足している
- 学習量が少ない
自分に当てはまっていないか、セルフチェックしてみてください。
1. TOEICに必要な文法レベルに達していない
TOEIC Part5の点数が伸びない場合、そもそも必要な文法レベルに達していないことがほとんどです!
以下の表をチェックして、それぞれのスコアに必要な文法レベルを確認しましょう。
点数 | 必要なレベル |
---|---|
400~600点 | 中学英語レベルの文法 |
600~800点 | 高校英語レベルの文法 |
800点以上 | 中学・高校レベルの文法をマスター |
中学・高校レベルの文法に穴がないか洗い出し、苦手な範囲をなくす努力を続けてみてください。
2. 語彙や文法の知識が不足している
単語や文法の知識が抜けていると正答率は上がりません。苦手な部分は徹底的につぶして、本番で解けるようにしてください。
とくに仮定法や分詞など、多くの方が苦手に感じる分野は優先して対策する必要があります。
苦手な範囲を見つけたら、別途時間を取って集中的に復習すると効果的です!
3. 学習量が少ない
TOEIC Part5の点数が伸びない場合、単純に学習量が足りず知識不足に陥っている可能性があります!
TOEICでスコアを100点アップさせるには、200~300時間の学習量が必要といわれており、少し頑張っただけではなかなか成果に結びつきません。
勉強時間が足りていないと感じているのであれば、出社時の電車移動や待ち時間などのスキマ時間を使って学習してみると良いでしょう。
TOEIC Part5の点数を伸ばす勉強法5選
TOEIC Part5の点数を伸ばす勉強法として、以下の5つがおすすめです。
- 基礎固めを徹底する
- 参考書をマスターする
- 英作文を行う
- 前日に学んだことを復習する
- 問題集を繰り返し解いて出題パターンに慣れる
実際にどのような勉強法なのか確認し、今日からチャレンジしてみてください。
1. 基礎固めを徹底する
本格的にPart5の対策を行う前に、単語や文法の抜け漏れがないように基礎を復習するところから始めましょう!
基礎ができていないと、得点はなかなか上がりません。Part5はもちろん、ほかのPartでも正答率の向上は期待できないでしょう。
今からTOEICに必要な文法知識を総復習したいのであれば、関連動画「【たった1動画で全てがわかる】英文法完全攻略【永久保存版】」がおすすめです。ぜひ活用してみてください!
2. 参考書をマスターする
すぐに何冊もの参考書に手を出すと、知識を吸収しきれません。まずは1冊の参考書を買ったのであれば、その1冊を完璧にするまで何度も復習してください。
1冊を学んでいるうちに苦手な部分を見つけた場合は、優先的に復習するとさらに学習効率が高まります。
苦手な部分を放置しているといつまでもスコアが伸びないので、苦手なままにしないようにしてください!
3. 英作文を行う
英作文は、知識のアウトプットとしておすすめです。
実際に覚えた単語や英文法が知識として定着します!
タイミングとしては、参考書の2周目でやるとベストです。自分が普段使いそうな文章にすることを意識して、英作文を行ってみてください。
4. 前日に学んだことを復習する
文法の基礎を固めるためには、前日に学んだことを復習すると効果的です!
思い出す回数が増えるほど、記憶に定着しやすくなります。人間は、学んだ翌日には内容の約7割を忘れてしまうといわれているため、こまめな復習を心がけることが重要です。
さらにTOEICの文法学習を強化したい場合は、関連記事「【900点取得者が力説】TOEICには文法の基礎が重要!学習方法やおすすめ参考書を紹介」もチェックしてみてください。より詳しい学習方法やおすすめの参考書も解説しています!
5. 問題集を繰り返し解いて出題パターンに慣れる
TOEIC Part5の点数を効果的に伸ばすためには、問題集を繰り返し解いて出題パターンに慣れましょう。
この方法が効果的である理由は、Part5の問題が一定のパターンを持っており、それらに慣れることで解答の正確性とスピードが向上するからです。
まず、文法や単語の知識さえあれば解ける問題が多いという特徴があります。
品詞の問題や時制の問題など、基本的な文法知識を問う問題が頻出します!
繰り返し問題を解くことで、瞬間に何を問われているかが直感的に分かってくるはずです。
これにより、解答時間を大幅に短縮でき、結果としてスコアの向上につながります。
継続的な練習と復習を通じて、TOEIC Part5の出題パターンに慣れていくことで、確実に点数を伸ばせるでしょう。
焦らず、着実に学習を積み重ねていくことが、高得点への近道となります。
TOEIC Part5対策におすすめな問題集3選
TOEIC Part5の対策ができる参考書として、以下の3冊を厳選しました。
- TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
- 新形式問題対応 改訂版 世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part5&6 文法)
- TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6
実際にどのような参考書なのか、順番に解説します。
1. TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
タイトル | TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | TEX加藤 |
出版社 | アスク出版 |
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」は30万人が選んだ参考書で、TOEICの文法を網羅的に勉強するのに最適です。
何よりも解説がわかりやすいので、サクサク進められるのがうれしいポイント!
問題音声を無料ダウンロードできるので、リスニング対策もできるのが強みです。スキマ時間でも学習できるので、Part5対策やリスニング強化を目指す方はぜひ購入してみてください。
2. 新形式問題対応 改訂版 世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part5&6 文法)
タイトル | 新形式問題対応 改訂版 世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part5&6 文法) (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 関 正生 |
出版社 | KADOKAWA |
「新形式問題対応 改訂版 世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part5&6 文法)」は、Part5や6の学習に特化した参考書です!
集中的な対策ができるので、基礎知識が固まってきた後に学ぶと良いでしょう。「練習問題→確認問題」という流れなので、知識の確認がしやすいのもうれしいポイントです。
「ある程度実力が付いてきたので本格的な対策がしたい!」と考える場合は、本書をチェックしてみてください!
3. TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6
タイトル | TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 加藤 優 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
「TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6」は、TOEICの新形式に対応した参考書です。Part5&6の徹底した対策を実現できます。
参考書としての難易度が高いので、解き終えたころにはさらなる実力のアップが期待できるでしょう。
他の参考書が物足りないと感じた場合、ぜひ購入を検討してみてください!
TOEIC Part5では語彙力、文法力が試されます。知識に穴があるとまず高スコアは狙えないうえに、解答に時間がかかってしまうので注意が必要です。
語彙力、文法力はほかのPartでも必要になるので、今回の記事を参考に学習を進めてみてください。
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