「difficultとhardの違いはなに?」
「”難しい”のスラングはどう表現するの?」
「似ている単語がたくさんあるから、それぞれの違いを知りたい!」
difficultとhardは、どちらも「難しい」という意味がある単語です。両者とも同じ意味であるため、違いがわからない方が多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、difficultとhardにはニュアンスや使用シーンで違いがあります!
この記事では、difficultとhardの違いについてあいまいな方に向けて、
- 意味の違い
- 使用シーンの違い
- difficultとhardと似ている単語
などについて解説します。
例文もあわせて紹介するので、最後まで読むことで違いをより深く理解できるでしょう。ぜひご一読ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
difficultとhardの意味の違い
difficultとhardは、どちらも「難しい」と訳されることが多いです。しかし、それぞれの意味にはニュアンスの違いがあります。
こちらでは、difficultとhardの意味の違いを解説します。
例文もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
difficult|理解や行動するのが難しい
difficultは、主観的な難易度を表す傾向にあります。また「知識」を必要とする頭脳労働の際に使われることが多いです。
difficultの実際の例文は、以下のとおりです。
It’s difficult to learn a new language as an adult.
(大人になってから新しい言語を学ぶのは難しいです。)
The instructions for assembling this furniture are extremely difficult to understand.
(この家具の組み立て説明書はとてもわかりにくいです。)
Calculus is considered one of the most difficult subjects in mathematics.
(微積分は数学で最も難しい分野のひとつと考えられています。)
どの例文も理解や行動するのが難しいというニュアンスで使われています!
hard|物理的に難しい・努力が必要
hardは、客観的な難易度を表すことが多いですよ!
さらに「肉体的に難しい」「精神的に努力が必要」というニュアンスで使用される傾向にあります。
実際の例文を見てみましょう。
Hard work and perseverance are the keys to success.
(努力と忍耐力が成功への鍵である。)
She had a hard life growing up in poverty.
(彼女は貧しい環境で育ち、つらい人生を送りました。)
After a hard day’s work, he likes to relax by watching TV.
(1日の過酷な仕事の後、彼はTVを見ながら休むのが好きです。)
どの例文でも、肉体的な難易度や精神的なつらさなどのニュアンスで使われていることがわかります。
なお、difficultとhardは、両方とも中学校で習う単語です。中学英語を理解しておくことで、TOEICの高得点や英検の上位級の合格に繋がります。
関連動画「【最短最速】中1英語完全攻略【永久保存版】」では、中学英語について解説しています。基礎固めには最適な動画となっているので、ぜひ視聴してみてください。
difficultとhardを使うシーンの違い
difficultとhardは、ニュアンスだけでなく使用されるシーンにも違いがあります。こちらでは、例文と共に使われるシーンの違いを見ていきましょう。
結論からお伝えすると、difficultはフォーマルで、hardは日常的なシーンで使用されます!
difficult|フォーマルなシーン
difficultは、深刻な話題をするときに使われるケースが多いです。
hardと比べると、固いニュアンスであるということです!
具体的な使用方法は、以下の例文のとおりです。
It is a difficult question to answer.
(答えるのが難しい質問です。)
The difficult nature of this choice weighed heavily on me.
(この選択の難しい性質が私の心に重くのしかかりました。)
加えて、目上の人と話すときはhardよりもdifficultが使われやすいです。
hard|日常的なシーン
hardは、difficultよりもカジュアルなニュアンスで使われる傾向にあります。
具体的な使用方法は、以下の例文で確認しましょう。
A:Will she come tomorrow?(彼女は明日来てくれるの?)
B: It’s hard to say.(なんとも言えないかな。)
「It’s hard to say」は直訳すると「言うことが難しい」となり、意訳で「なんとも言えない」と表現されることが多いです!
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「難しい」の英語のスラングは「tough」
difficultとhardは、どちらも「難しい」と訳される単語です。しかし、難しいのスラングは「tough」が使用される傾向にあります。
具体的な使われ方は、以下のとおりです。
- tough bird(扱いにくい人)
- tough buns(不運)
- tough chap / tough cuss(手ごわいやつ)
- tough cookie(タフなやつ)
ネイティブスピーカーは、difficultとhardではなく「tough」を使用する場合があります。
海外への留学や赴任を考えている方は、ぜひ頭にいれておきましょう!
なお、スラングについて勉強したいのであれば、海外ドラマの視聴がおすすめです。関連記事「【入門編】英語の勉強でおすすめの海外ドラマ10選!作品選びのコツや勉強方法まで伝授」では、学習にも活用できる海外のドラマを紹介しています。
具体的な勉強方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
difficultやhardと似ている単語10選
こちらでは、difficultやhardと似ている単語を10点紹介します。具体的には、以下のとおりです。
- tough
- challenging
- stiff
- delicate
- demanding
- troublesome
- tricky
- problematic
- complicated
- grueling
英語への理解を深めるためにも、ぜひチェックしておきましょう!
1.tough|困難な・骨の折れる
toughは「難しい」のスラングでも使用される単語です。一般的には「困難な」「骨の折れる」と訳されるケースが多いです。
具体的な使われ方は、以下の例文で確認しましょう。
She’s had a tough time adjusting to her new job.
(彼女は新しい仕事に慣れるのに苦労しています。)
This steak is too tough to chew.
(このステーキは固すぎて噛めません。)
He’s a tough negotiator in business deals.
(彼はビジネス交渉で手強い交渉人です。)
「肉体的な労働による難しさ」というニュアンスで使われる場合が多いです!
2.challenging|やりがいのある難しさ
challengingは「やりがいのある難しさ」を表現する際に用いられます!
具体的な例文は、以下のとおりです。
Learning a new language can be challenging but rewarding.
(新しい言語を学ぶのは難しいが、やりがいがあります。)
She finds her new role as team leader challenging and exciting.
(チームリーダーとしての新しい役割はやりがいがありワクワクするものだと彼女は見出している。)
The hike was more challenging than we expected due to the steep terrain.
(急な地形のため、ハイキングは予想以上に困難でした。)
challengingには、ポジティブな意味合いが含まれています。
3.stiff|固い・手ごわい
stiffは「固い」や「手ごわい」という意味で使われる場合があります。
具体的な例文は、以下のとおりです。
The door is stiff and hard to open.
(ドアが固くて開けにくいです。)
The formal dinner party had a quite stiff atmosphere.
(正式な晩餐会はかなり堅苦しい雰囲気でした。)
She received a stiff fine for speeding.
(彼女はスピード違反で厳しい罰金を科されました。)
「手ごわい」という意味から「厳しい」「難しい」と訳されるケースがあります!
4.delicate|扱うのが難しい
delicateは「繊細な」という意味がある単語です。
「繊細な」という意味から「扱うのが難しい」と使用される場合があります!
This is a delicate issue that requires careful handling.
(これは慎重に取り扱う必要がある難しい問題です。)
It was a delicate decision to make under the circumstances.
(その状況下での決定は難しいものでした。)
She faced a delicate decision between her career and her family.
(彼女はキャリアと家族の間で難しい決断を迫られました。)
物理的に扱うことに対する難易度だけでなく「between her career and her family.(キャリアと家族の間)」という、デリケート問題というニュアンスで使用されることもあります。
5.demanding|要求が厳しい
demandingは「要求が厳しい」という意味で使用されるケースがあります。具体的な例文は、以下のとおりです。
Her new job is very demanding, often requiring long hours.
(彼女の新しい仕事はとても要求が厳しくて、しばしば長時間労働を必要とします。)
She has a demanding boss who expects perfection in every task.
(彼女にはすべての仕事で完璧さを求める要求の厳しい上司がいます。)
The demanding nature of the project led to several team members quitting.
(プロジェクトの要求の厳しさから、数人のチームメンバーが辞めてしまいました。)
「要求が厳しい」が派生して「辛い」「過酷な」と訳されることも多いです!
6.troublesome|面倒な・厄介な
troublesomeは「面倒な」「厄介な」と訳される単語です!
具体的な使用方法は、以下の例文でチェックしてみましょう。
Dealing with these software bugs has been quite troublesome for our development team.
(これらのソフトウェアのバグに対処することは、私たちの開発チームにとってかなり厄介でした。)
Her troublesome behavior in class led to disciplinary action.
(彼女の授業中の問題行動が、懲戒措置につながりました。)
Dealing with the bureaucracy in this country can be very troublesome for foreign businesses.
(この国の官僚主義への対応は、外国企業にとって非常に厄介なものになりうる。)
「解決するまでが難しい」というニュアンスで使われる傾向にあります。
7.tricky|難しい・狡猾な
「tricky」は、人物に対して使われる場合は「狡猾であり、信用しにくい」という意味を持ちます。
実際の例文は、以下のとおりです。
Balancing work and personal life is a tricky task for many people.
(仕事とプライベートの生活をバランス良く保つのは多くの人にとって手ごわい課題です。)
He is a tricky person to deal with.
(彼は付き合いにくい人物である。)
「信用するのが難しい」というニュアンスで使われることが多いです!
8.problematic|問題のある
problematicは「problem(問題)」の形容詞です!
具体的な使用方法は、以下のとおりです。
The new regulations have created a problematic situation for small businesses.
(新しい規制は中小企業にとって問題のある状況を生み出しました。)
The lack of funding is proving to be a problematic issue for the research project.
(資金不足が研究プロジェクトにとって問題のある課題となっている。)
「解決するまでが難しい」というニュアンスで使われる傾向にあります。
9.complicated|わかりにくい
complicatedは「厄介な」「複雑な」というニュアンスの難しさを表しています。
そのため「わかりにくい」と訳されることが多いです!
Understanding the new tax regulations is quite complicated for most people.
(新しい税制の規則を理解するのは、ほとんどの人にとってかなり複雑です。)
Writing a thesis on quantum mechanics is a complicated task.
(量子力学の論文を書くのは複雑な作業です。)
例文のように、マイナスな意味で使用される傾向にあります。
10.grueling|厳しい
gruelingは「厳しい」と訳される単語です。ニュアンス的には、hardよりも厳しく辛い場合に使われる傾向にあります。
具体的な例文は、以下のとおりです。
The athletes faced a grueling training schedule in preparation for the championship.
(選手たちは選手権に向けて、過酷なトレーニングスケジュールに直面しました。)
Studying for the medical licensing exam was a grueling experience.
(医師免許試験の勉強は過酷な経験でした。)
ぜひこの記事を参考にして、difficultとhardの違いを理解してみてください!
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