「英検2級ってどんな勉強をしたらいいの?」
「準2級や新設された準2級プラスとはどう違うの?」
「英作文や面接はどうやって対策したらいい?」
このようなお悩みを抱えていませんか?
英検2級を取得すると、履歴書や大学入試でアピールできます。そのため、合格を目指している方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、どのように勉強を進めればよいのかわかりませんよね。受験料は安くないため、できるだけ一発で合格したいところです。
そこでこの記事では、英検2級の取得を目指している方に向けて、
などを解説します。

筆者である僕は英語のオンラインスクールを運営しており、何人もの受講生を合格に導いてきました!
「英検2級に合格したい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、たった数ヶ月で2級に合格することも夢ではありません。僕の講座生である恵子さんは、たった3か月で英検2級を合格しています。詳細は動画で詳しくお話しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
英検2級の試験内容と出題傾向


こちらでは、英検2級の一次・二次試験の内容と、その出題傾向についてそれぞれ解説します。



受験を控えている方は必見の内容ですので、まずこちらからチェックしておいてください!
一次試験
一次試験は、大きく分けると筆記(85分)とリスニング(約25分)の2つで構成されています。
主に、学校や職場、家庭などの場面や状況で、日常生活に関連する話題(趣味・旅行・映画・天気など)が出題されます。ほかにも、海外の文化や歴史、教育、医療、テクノロジーなどのジャンルも出題されるため、幅広い分野の単語や熟語の習得が必要といえるでしょう。



より細かい出題内容は、以下のとおりです。
リーディング
リーディングセクションは3つのパートに分かれており、それぞれ異なるスキルを測定します。いずれも4肢選択問題です。
形式・課題 | 短文の語句空所補充 | 長文の語句空所補充 | 長文の内容一致選択 |
---|---|---|---|
形式・課題詳細 | 文脈に合う 適切な語句を補う | 文脈に合う適切な語句を パッセージの空所に補う | パッセージの 内容に関する質問に答える |
問題数 | 17 | 6 | 8 |
問題文の種類 | ・短文 ・会話文 | 説明文 | ・Eメール ・説明文 |
文法力と語彙力の両方が試されます。
出題の内訳を見ると、動詞・名詞が4割、形容詞・副詞が続き、熟語が全体の約3割を占めています。特に句動詞(get upやlook forなど)の出題が目立つため、重点的に覚えておきましょう。
文脈理解が重要です。空欄の前後だけでなく、段落全体の流れを把握することで正解にたどり着けます。
説明文やEメール形式の文章が出題されます。Eメールの場合は、送信者や件名などのヘッダー情報も重要なヒントになるので見落とさないようにしましょう。
ライティング
2024年から大きく変わったのがライティングです。従来の1題から2題に増え、新しく要約問題が追加されました。
英文要約 | 英作文 | |
---|---|---|
形式・課題詳細 | 文章の内容を英語で要約する | 指定されたトピックについての意見を英語で論述する |
問題数 | 1 | 1 |
問題文の種類 | 説明文など | トピックなど |
解答形式 | 記述式 | 記述式 |
与えられた文章を45~55語でまとめます。コツは各段落の要点を1文ずつ抽出することです。長い文章でも、段落ごとに「何が一番重要か」を見極める練習をしておきましょう。
80~100語で自分の考えを述べる従来通りの形式です。「環境問題への取り組み」「ペット飼育の是非」など、社会性のあるテーマが中心となります。
リスニング
リスニングは1回しか再生されないため、集中力と瞬時の理解力が勝負となります。
会話の内容一致選択 | 文の内容一致選択 | |
---|---|---|
形式・課題詳細 | 会話の内容に関する質問に答える ※放送回数1回 | パッセージの内容に関する質問に答える ※放送回数1回 |
問題数 | 15 | 15 |
問題文の種類 | 会話文 | 物語文、説明文 |
日常的な場面での対話を聞いて質問に答えます。登場人物は友人同士や同僚が多く、時には店員と客、家族間の会話も出題されます。会話の流れと話者の関係性を素早く把握することがポイントです。
人物のエピソードが半数以上を占めます。アナウンスや科学的な話題なども含まれるため、様々なジャンルに慣れておく必要があります。



どちらの問題も4肢選択問題で、各問題の間隔は約10秒しかありません。
事前に選択肢を読んで内容を予測しておくと、聞き取りがぐっと楽になります。
二次試験(スピーキング・面接)
二次試験は、約7分の英語での面接をおこないます。受験者と面接官は、マンツーマンでスピーキングをおこないます。



ちなみに、二次試験は一次試験合格者でないと受験できません。
面接はそれぞれ1問ずつの出題となり、面接官1人とやり取りをします。
形式・課題 | 形式・課題詳細 |
---|---|
音読 | 60語程度のパッセージを読む。 |
パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 |
イラストについての質問 | 3コマのイラストの展開を説明する。 |
受験者自身の意見など | ある事象・意見について自分の意見などを述べる。(カードのトピックに関連した内容) |
受験者自身の意見など | 日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる。(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) |



過去には、以下のような話題について出題されました。
- 環境にやさしい素材
- オンライン会議
- 屋上緑化
- ペット産業
- 新しいエネルギー
- サプリメント
ただ質問に答えるのではなく、自分の意見を求められる問題が出題されます。そのため、自分の気持ちを英語に変換するくせをつける必要があります。
英検2級のレベルは?準2級・準2級プラスとの違いを解説


英検2級について、レベル感や他の級との違いを詳しく見ていきましょう。英語力向上の目標設定にも役立つ内容です。
英検2級は高校卒業レベル
日本英語検定協会によると、英検2級のレベルは高校卒業程度です。社会生活に必要な英語を理解し、使用できる力が求められます。



TOEICスコア550~600点程度に相当します!
英検2級は、単位認定やセンター試験対策、海外留学や社会人の一般的な英語力の条件として幅広く適用されます。取得することで、履歴書や大学入試でアピールできるのがメリットといえるでしょう。
英検準2級・準2級プラスとの違い



3つの級の違いを表で詳しく比較してみましょう。
英検2級 | 準2級プラス (2025年新設) | 英検準2級 | |
---|---|---|---|
レベル | 高校中級程度 | 準2級と2級の中間 | 高校卒業程度 |
単語・語彙数 | 約5,000語 | 明確な設定なし | 約3,000語 |
出題トピック | 社会性のある話題( テクノロジーや医療、文化・歴史など) | 身近な社会的話題 | 日常的な話題中心 |
英検2級を目指している方は、まず現在の英語力を正確に把握し、必要に応じて準2級や準2級プラスから段階的に挑戦することをおすすめします。
【基本】英検2級合格に向けた勉強法を6ステップで解説


英検2級に合格するためには、戦略的な学習アプローチが欠かせません。ここでは以下の効率的に合格を目指せる6つのステップを詳しく解説します。



多くの受験者が「過去問をひたすら解く」という方法を取りがちですが、それだけでは不十分です。
正しい学習順序と適切な対策を理解することが合格への最短ルートとなります。
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1. 過去問や模試を解いて自己分析をする
まずは現在地を知ることから始めましょう。英検2級 過去6回全問題集(※クリックするとAmazon購入ページに飛びます)などを使用して実際の試験時間で解き、自分の英語力を正確に把握することが重要です。
時間を計って本番同様に実施し、以下の点を詳しく分析しましょう。
- どの分野で得点できているか
- どの問題形式が苦手か
- 時間配分は適切だったか
- 7割の正答率に達しているか
過去問を解いた後の振り返りが最も重要です。以下の観点で徹底的に分析してください
- リーディング、リスニング、ライティングのうちどれが足を引っ張っているか
- 語彙不足なのか、文法理解不足なのか
- 時間不足が原因なのか、理解不足が原因なのか
自己分析を怠ると、闇雲な学習で時間を無駄にしてしまう可能性があります。



「英語が苦手だから合格できない」のではなく、正しい学習方法を理解していないだけの場合が多いです……。
2. 単語・熟語の対策をする
英検2級は、約5,000語の単語力が求められます。単語を暗記しなければ、合格は難しいでしょう。
まず基礎単語を固めたいなら「データベース3300(クリックでAmazon購入ページへとびます)」を使うのがおすすめです。


次に、出題頻度の高い順に覚えることで効率を最大化しましょう。単語帳は、「英検2級 でる順パス単 5訂版(※クリックするとAmazon購入ページに飛びます)」がおすすめです。
- 意味だけでなく例文も一緒に覚える
- 音声を必ず確認して発音とセットで記憶
- 派生語や類義語も関連付けて学習
- スマホアプリを活用して隙間時間を有効利用
よく出るフレーズについては、関連記事「【要チェック】英検2級で必要な単語数は5,000!効率的な覚え方やよく出るフレーズを解説 」にて紹介しているので、こちらをチェックしてください!


3. 基礎文法を強化をする
英検2級では高校卒業レベルの文法が出題されるため、基礎文法の完全マスターが不可欠です。
特に、一次試験の英文の語句の空所を補充する問題では、英文法のスキルが求められます。



たとえば、以下のような問題が出題されます。
The company made some ( ) to its website design to make it easier for customers to use.
- improvement
- issue
- alteration
- discount
答えと解説は、こちらをクリック!
3. alteration
「alteration」は「変更」という意味です。
文章を読むと、「会社が顧客にとって使いやすくするためにウェブサイトデザインを変えた」と述べているので、「変更」が最も適切な答えとなります。
したがって、正解は (3) alteration です。
文法の学習をするなら、参考書を1冊購入し徹底的にやり込むことをおすすめします。僕は「キク英文法(クリックでAmazon購入ページへとびます)」を2ヶ月で6周してスキルアップしました。





文法は英検のすべての技能(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)の土台となるため、徹底的にマスターすることが大切です!
文法については、関連記事「【完全版】まずおさえたい英語の文法13個を総まとめ!1記事で基礎固めは完璧」もあわせてチェックしてみてください。


4. 発音学習をおこなう
正しい発音を理解することで、リスニング力の向上につながります。英検2級では、30問のリスニング問題が出題されるので、ぜひ対策しておきたいです。
発音学習をする際は、発音記号と音変換のルールを覚えましょう。



スマホで「単語 発音記号」「単語 音変化のルール」と検索すればすぐに調べられますよ!
その後、実際の音を確認して発音練習をおこないます。単語の暗記と並行しておこなえば、効率的に学習できます。
発音の基本から知りたい方は、関連記事「英語の発音ルールをやさしくマスター!中学生でもわかる基本の仕組み」をチェックしてみてください。


5. 苦手分野を重点的に学習する
自己分析で明確になった苦手分野に集中して取り組むことで、効率的なスコアアップが可能になります。



4技能すべてを同時に対策すると時間がかかりすぎるため、弱点を特定して重点的に学習しましょう。
各技能の具体的な対策方法については、次の「【4分野別】英検2級の勉強法を解説」の章で詳しく解説します。
6. 模試や過去問を解く
文法や単語、発音の基礎学習を進めつつ、定期的に模試・過去問にも挑戦してみましょう。
目的は英検2級の問題に慣れることです。いくら基礎ができていても、どんな問題が出題されるのか知らない状態では合格は難しいです。



時間を計りながら、本番と同じ時間内に解けるかチャレンジしてみてください!
なお、僕の公式LINEでは、英検2級に関するノウハウを解説しています。いまなら英語の基礎を完全攻略できる1,000枚超えのスライドを無料でプレゼントしているので、ぜひ気軽に友だち登録してみてください!
【4分野別】英検2級の勉強法を解説


英検2級に合格するためには、分野ごとに対策を立てる必要があります。ここでは、以下4つの分野ごとの勉強法を紹介します。



各分野の特性を理解し、効率的な学習方法で確実にスキルアップを図りましょう!
リーディング|文法と単語学習の徹底
頻出単語を優先的に覚えることで効率を最大化しましょう。英検2級レベルでは、動詞・名詞が40%、熟語が25~30%を占めるため、これらを重点的に学習することが重要です。そのため、参考書や単語帳を徹底的にやりこむことがポイントです。
- 意味だけでなく発音と例文もセットで覚える
- 派生語や類義語も関連付けて学習
- 英字新聞や科学記事など多様なジャンルに触れる
- 隙間時間を活用した反復学習
英検2級では高校卒業レベルの複雑な文法が多く出題されます。特に以下の項目は必須です。
- 関係代名詞
- 使役動詞
- 仮定法
- 分詞構文
- 助動詞+完了形



リーディング問題は31問あるので、ここで確実に得点を稼ぎたいですね!
リスニング|インプットとアウトプットをおこなう
リスニングスキルを伸ばすには、インプットとアウトプットをバランスよくおこなうことが重要です。それぞれの概要は以下のとおりです。
インプット | 音声を聞いて、分からない単語や文法を調べる |
アウトプット | 音読をする ※オーバーラッピングやシャドーイングまで出来るのが理想 |
オーバーラッピングはお手本と同時に発音すること、シャドーイングはお手本を追いかけて発音する練習方法。どちらもアウトプットの手法です。
特に注意したいのが、アウトプットする際にはまずスクリプトを見ながら英文を読み始めること。つっかえることなく速く読めるようになるまで練習しましょう。



オーバーラッピングやシャドーイングは難易度が高い学習方法なので、いきなりやるのではなく音読から始めてくださいね。
なお、リスニング力を上げる勉強方法などについては、関連記事「英検2級のリスニングはやばい?過去問でボロボロの人がやるべき対策と試験のコツを紹介」にて解説しています。


ライティング|英作文を添削をしてもらう
2024年から問題数が2題に増加し、要約問題と意見論述問題への対策が必要になりました。



得点を稼ぐためには、ライティング対策が必須です!
各パラグラフの主旨を抽出し、45~55語で簡潔にまとめる技術が求められます。
要約の仕方
- 各段落の要点となる1文を特定する
- 文章全体の論理的な流れを把握
- 適切な接続詞で文をつなぐ
決まった構成を身につけることで、限られた時間内で説得力のある英文を作成できます。
基本構成(80~100語)
- 導入:自分の意見を明確にする
- 理由1:2つあるうちの理由1を具体的に述べる
- 理由2:もう1つの理由を述べる
- 結論:主張を再強調



具体的には、実際に英作文を作ったり、問題を解いたりするのがおすすめです。
なお、作った文章は、英語の先生やネイティブスピーカーなどに添削してもらいましょう。どこが間違っているのかを明確にすることで、スキルアップをはかれます。
関連記事「【もう大丈夫】英検2級のライティングのコツ7選!確認したいポイントや思いつかないときの対策も解説」では、より具体的にライティングについて解説しています。


スピーキング|正しい発音で音読する
英検2級の二次試験は面接なので、スピーキングスキルの向上が必要です。
スピーキングを伸ばすためには、英文を音読しましょう。なお、ただ単に音読するのではなく、正しい発音を意識することが大切です。



リスニング対策と並行しておこなうと効率的です!
英検2級の面接対策については、以下の関連記事にて具体的に解説しているので、チェックしてみてください。
【学習期間別】英検2級の勉強法





限られた時間を最大限に活用するため、期間別の戦略的なアプローチを解説します!
なお、二次試験の対策は一次試験が終わってから始めるのが効率的です。一次試験に集中してまず突破することを最優先に考えましょう。
2~3ヶ月で対策するケース



最も理想的な学習期間です!
十分な時間があるため、基礎から応用まで段階的にスキルアップを図ることができます。
対策期間が長いほど覚えられる単語・熟語の数が増やせます。発音も同時に覚えることでリスニング対策にもなるでしょう。
文法の基礎固めができたら、長文読解とライティング対策を本格的に開始します。定期的に過去問や模試を解いて実力を確認し、間違えた問題は必ず復習して弱点を着実に克服していくことが重要です。
最後の1週間は総仕上げの時期として、本番さながらのトレーニングに集中しましょう。筆記85分+リスニング25分の通し練習で、実戦感覚を身につけることができます。
1ヶ月で対策するケース
集中的な学習が必要な期間です。



余裕があるとは言えないため、まずは学習時間の確保を最優先に考えてください。
すべてを完璧に覚えるのは困難ですが、何度も繰り返し触れることで記憶の定着を図ります。
隙間時間も有効活用して、できるだけ多くの単語や熟語に触れる機会を増やすことが大切です。
難しい表現を使う必要はありません。主張と理由を明確にするパターンの構成を確実に習得することで、簡単な文法でも確実に得点できるようになります。
2~3週目で過去問演習を通じて苦手分野を把握し、重点的な強化を行います。
最後の週は時間を計りながら本番に備え、確実に解答できる分野を見極めておきましょう。
1週間で対策するケース
超短期集中での対策となるため、戦略的な取捨選択が成功の鍵となります。
時間が極めて限られているため、頻出順の単語学習に最も多くの時間を割きましょう。すべてを覚えるのは難しいと思いますが、スキマ時間なども活用して1つでも多くの単語に触れるよう心がけることが重要です。
ライティングは、構成パターンを覚えれば簡単な文法でも点数を稼げる分野です。テーマが変わっても使える構成パターンを完全にマスターし、使いこなせるようにしましょう。
自分が確実に解答できる分野がどこかを把握しておくことも大切です。苦手な問題は深追いせず、得意な問題で着実に得点を重ねる戦略が現実的といえます。



ぜひこの記事を参考にして、英検2級の勉強を進めてみてください!
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