「単語のアクセントって、どうしたらいいの?」
「アクセント記号が辞書に出てくるけど、見ても意味がわからない…」
「リスニングで何度聞いても、聞き取れない単語がある」
このように、英語独特のアクセントに苦手意識を持っていませんか?
英語には、日本語にはない「強く読む場所=アクセント」があり、少しズレるだけで通じなくなったり、相手が聞き取れなかったりします。

でも安心してください!
アクセントにはある程度のルールがあります!
発音記号が読めなくても、アクセントのルールを感覚的に身につけることは可能です。そこでこの記事では、以下の内容を英語初心者でもわかるよう簡単に解説します。
- 単語の主要なアクセントルール
- アクセントの例外の調べ方
- 英文全体のアクセントルール
意識的な練習を通じて正しいアクセントを習得すれば、リスニング・スピーキング両方の実力アップに繋がりますよ!


( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
そもそも英語の「アクセント」には2つの意味がある


実は、英語で「アクセント」と言うと、2つの意味を含んでいます。
- 単語のアクセント(=どこを強く読むか)
- 文のアクセント(=文のリズムや声の高低)
どちらも大事ですが意味が違うので、自分がどんな成長を求めているのかで、学習すべきことを見極めましょう。
1.単語のアクセント(=どこを強く読むか)
英単語では「ここは強く読む」「ここは弱く読む」という決まりがあります。



たとえば「table(テーブル)」なら、最初の ta を強く読むのが正解。
「TAble」
この強く読む場所のことを、単語のアクセントと言います。
場所を間違えると正しい単語を選んで話しても通じなくなることがあるので、しっかり覚えておきましょう。
「スピーキングテストで正しく発音したい」
「単語の読み方・アクセントの場所を知りたい」
2.文のアクセント(=文のリズムや声の高低)
もうひとつのアクセントは、話すときの文全体の強弱やリズムのことです。
たとえば、同じ「What did you eat?(何を食べたの?)」でも、どこを強調するかで伝わる意味が変わることもあります。
- eat を強く言うと「何を食べたの?」(内容を聞いている)
「What did you eat?」
- you を強く言うと「あなたは何を食べたの?」(誰が食べたかを強調)
「What did you eat?」
このような文全体の声の強さや高さの変化なども、広い意味で「アクセント」と呼ばれます。
「ネイティブっぽく話したい」
「聞き取りやすい話し方を練習したい」
【保存版】英語のアクセント早見ルール


まずは単語のアクセントの主要なルールをチェックしていきましょう。
- 1〜3音節の単語は、最初にアクセントを置くことが多い
- 4音節以上は「後ろから3音節目」が多い
- 接頭辞(prefix)の直後にアクセントが置かれることが多い
- 接尾辞(suffix)の直前にアクセントが置かれることが多い
- 名詞は前に、動詞は後ろにアクセントが来ることが多い



解説で出てくる「音節」の意味も先にシェアしますね!
音節とは、単語を声に出したときの「リズムの数」のことです。
単語 | 音節の数 | リズムの感じ方 |
---|---|---|
cat(キャット) | 1音節 | 「キャット」→1回で言える |
apple(アップル) | 2音節 | 「アッ・プル」→2つのリズム |
holiday(ホリデー) | 3音節 | 「ホ・リ・デー」→3つのリズム |
なお、ここで紹介するアクセントルールはあくまで傾向であり、中には例外となる単語もあります。
ルール1:1〜3音節の単語は、最初にアクセントを置くことが多い
短い単語(1~3音節)では、最初の部分が強く読まれるのが基本です。
PENcil(えんぴつ)pénsl
DOCtor(医者)dάktɚ



このパターンがかなり多いので、最初に覚えておくと安心です。
ルール2:4音節以上は「後ろから3音節目」が多い
少し長い4音節以上の単語は、後ろから3番目の音節にアクセントが来ることがよくあります。
ecoNOMical(経済的な)èkənάmɪk(ə)l
individuALity(個性)/ˌɪn.dɪˌvɪdʒ.uˈæl.ə.ti/



音節を後ろから数えるとアクセントの位置を見つけやすくなります!
ルール3:接頭辞(prefix)の直後にアクセントが置かれることが多い
pre- や re- のような接頭辞が付いている単語では、そのすぐ後ろの部分を強く読みます。
※接頭辞
意味を変える役割で、単語の最初にくっつくパーツ
rePORT(報告する)rɪpˈɔɚt
preTEND(ふりをする)prɪténd
disLIKE(嫌い)dìslάɪk



接頭辞は軽く読むイメージを持つとより綺麗な発音になります!
ルール4:接尾辞(suffix)の直前にアクセントが置かれることが多い
-ity や -ic などの接尾辞があるときは、その前の部分にアクセントが来やすいです。
※接尾辞
単語の最後にくっついて、意味や品詞(名詞・形容詞など)を変えるパーツ
reliaBILity(信頼性) → -ity の前 rɪlὰɪəbíləṭi
geOGraphy(地理) → -graphy の前 dʒiάgrəfi
acaDEMic(学問的な) → -ic の前 `ækədémɪk



接尾辞はさらっと流すように発音されることが多いです。
ルール5:名詞は前に、動詞は後ろにアクセントが来ることが多い
同じつづりの単語でも、名詞と動詞の2つの意味を持つケースがあります。この場合、名詞と動詞どちらで使うのかで、アクセントが変わる単語に注意しましょう。
名詞:REcord(記録)ˈrek.ɔːd
動詞:reCORD(記録する)rɪˈkɔːd
名詞:PREsent(プレゼント)préznt
動詞:preSENT(渡す、紹介する)prɪzént



文の中で「どう使われているか」で判断することがポイントです!
他にも request / reply / advice など、名詞でも動詞でも後ろにアクセントが来る単語は複数あるため注意しましょう。 ただし、report のように、名詞・動詞どちらで使ってもアクセントが後ろにくる単語もあります。
特に -port / -ply / -quest などの語源を持つ単語にこの傾向が見られます。
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英語のアクセントが変わる!?例外をチェックする方法


最も確実なのは、辞書や単語帳で発音記号を確認することです。
主な辞書・単語帳では、アクセントのある音節に ‘(アポストロフィ)マークが付きます。


さらに、電子辞書やCD付きの単語帳なら、記号を見ながら発音を聞くと違いが分かりやすいでしょう。
単語だけじゃない!英語は文にもアクセントルールがある


英文全体にも、強く読む場所と軽く読む場所があります。ネイティブの自然な英語が聞き取りやすく、伝わりやすいのは、文中にアクセントがあるからなんです。
- 文で「強く読む部分」と「軽く読む部分」がある
- 英語独特のリズムがある
- Yes / No で答えられる疑問文は語尾が上がる
- WH疑問文や肯定文は語尾が下がる
- 意味を変える「強調アクセント」がある
中には例外もありますが、初心者が掴んでおきたい基本ルールを紹介します。
ルール1:文で「強く読む部分」と「軽く読む部分」がある
強く読むのは、意味を伝えるのに大事な言葉(= 内容語)です。
- 動詞(eat, go, like など)
- 名詞(car, school, music など)
- 形容詞・副詞(good, fast, really など)
逆に、軽く読むのは文をつなげる役割の言葉(= 機能語)です。
- 代名詞(I, you, he など)
- 前置詞(in, to, at など)
- 助動詞(can, will, do など)
- 冠詞(a, the など)



強弱を意識して例文を読んでみましょう!
I bought a new car.
(私は新しい車を買った)
強く読むのは、bought / new / car の内容語。I / a は機能語なので軽く読みます。
内容語だけ意識的に読んで、あとはサラっと流すとネイティブっぽいです。
ルール2:英語独特のリズムがある
英語は「ストレスタイミング」という特徴を持っています。
※ストレスタイミング
強く読む語(内容語)が、できるだけ等間隔に並ぶようにリズムを取る話し方のこと
I went to the store to buy some milk.
(牛乳を買うために店に行った)
ルール1に当てはめると、went / store / milk が強く読む内容語、I / to / the / to / some が軽く読む機能語です。
英語では、強く読む内容語がリズムの中心。内用語の間にある機能語は、テンポを保つために弱く・速く・短く発音されることが特徴です。また、リズム優先で発音が省略されることもあります。



日本語のように全部はっきり読むよりも、このようにリズムをつけるほうが自然に聞こえます!
ルール3:Yes / No で答えられる疑問文は語尾が上がる
英語では文の最後の声の上げ下げ(イントネーション)にもルールがあります。
Yes / No で答える疑問文は、語尾を上げて話すことが基本です。
Are you OK?
(大丈夫ですか?)



最後の「OK?」で声が上がるのが自然です!
高さの変化がないと疑問文らしく聞こえず、感情が伝わらないケースがあります。
ルール4:WH疑問文や肯定文は語尾が下がる
WH疑問文や普通の文(肯定文)では、語尾が下がるのが自然です。
※WH疑問文
what / where / why などで始まる文章
What did you eat?
I went to school.
日本語では「〜ですか?」の語尾が上がる言い方に慣れているため、感覚の違いに注意しましょう。
ルール5:意味を変える「強調アクセント」がある
英語では、文の中でどの語を強く読むかによって、伝わる意味やニュアンスが大きく変わることがあります。



これを「強調アクセント」といいます。
「You did it.(あなたがそれをやった)」を例に強調する場所ごとのニュアンスの違いを見てみましょう。
You did it.→あなたがやったの?(他の人じゃなくて?)
You did it.→本当にやったんだね!(疑ってたけど…)
You did it.→それをやったんだね(他のことじゃなくて)
文自体は同じでも、話し方次第で「言いたいこと」が変わっているとわかります。
ここまででご紹介したアクセントのルールは、どれも基本中の基本です。いつでも見返せるよう、ブックマークなどでの保存をおすすめします。
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