「英語の熟語が覚えられない…」
「英単語の学習方法が間違っているのかな」
「難しい単語の覚え方を教えて!」
英語の学習のなかでも、熟語の暗記や理解はつまずきやすいポイントです。
「単語は覚えられても、熟語で混乱してしまう」というお悩みはよく聞きます!
実際の英会話でも熟語は頻繁に使用されるため、早めにマスターしたいですよね。
そこで本記事では、25,000以上の単語を暗記した僕、イングリッシュおさるが
- 熟語が持つイメージ
- 熟語や例文
を解説します。
本記事を読めば、熟語を丸暗記する作業から解放され、ネイティブのようにイメージで捉えられるようになります。
ぜひこの記事を参考に、効率よく英語の習得を始めてみてください!
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英語の熟語が難しいのはイメージ化ができていないから
英語の熟語が難しいのは、イメージ化ができていないからです。
ひとつひとつの熟語を意味で覚えようとすると、複数の意味がある熟語などを覚えるのは難しくなります。
例えば、以下は多くの人が混乱しやすい熟語です。
- come from
- come in
- come over
- come out
- come across
1語変わるだけで意味が大きく変わるため、それぞれの意味を丸暗記する手法では、時間がかかりすぎます。
それに、見た目が似ている表現は覚えにくいです!
一方で【from】や【in】といった前置詞のイメージさえ捉えられていれば、初めて見る熟語も意味の類推が可能。
熟語のイメージを確認し、英語を覚える速度を上げていきましょう。
前置詞からみる英語の熟語イメージ8選
ここからは、前置詞のイメージを使って、英語の熟語に対する苦手意識を取り払っていきましょう!
代表的な以下8つの前置詞について、詳しく紹介していきます。
- on
- off
- in
- at
- for
- to
- by
- with
よく使うフレーズや例文まで丁寧にご紹介。
それぞれ詳しくみていきましょう。
なお、英熟語のイメージ化については、関連動画「【完全イメージ化】英熟語100選+例文100個」でも詳しくお話しています!
この記事では紹介しきれなかった部分まで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
【on】を使った英語フレーズ・熟語の覚え方
【on】のイメージと熟語の例文をご紹介します。
【on】のイメージ
【on】はくっついているイメージで捉えましょう。
〜の上にと覚えている人も多いですが、上である必要はありません。
上でも下でも、くっついていれば【on】が使われます。
次の例文では、天井に蚊がくっついているイメージで【on】が使われています。
There is a mosquito on the wall.(天井に蚊がいる)
〜の上というイメージでは、天井の上となり、和訳に違和感がありますよね。
一方で【on】をくっついているイメージを認識していれば、天井に蚊がいるんだなとすぐに状況を飲み込めるでしょう。
また【on】の「くっついている」イメージから派生して、活動中や進行中といった意味でも使われることを覚えておきましょう!
【on】を使った熟語とその例文
くっついている【on】のイメージで、英熟語をチェックしてみましょう。
- try on(試着する)
- depend on・rely on(〜を頼る・あてにする)
- on and on(ずっと)
- from now on(今からずっと)
- I depend on you.(あなたを頼りにしている)
- I can’t live just on my salary.(私は自分の給料だけでは生きていけない)
- Cattle feed on grass.(牛は草を常食としている)
try on は、服とくっついているイメージから「試着する」が連想できます。
depend on や rely on も、心理的にくっついているイメージができれば、頼ったりあてにしたりするという意味になるのもうなずけるでしょう。
接触している【on】のイメージがわかれば、動詞と前置詞の関係が理解できますね。
【off】を使った英語フレーズ・熟語の覚え方
【off】のイメージと熟語の例文をご紹介します。
【off】のイメージ
【off】には、離れているという「分離」の意味があります。完全に離れて、くっついていない状態です。
離れるイメージといえば【away】と混同する方も少なくないはず。
同じ離れるイメージにも違いがあり【away】が徐々に離れていくのに対して、【off】は瞬時に離れていく際に使われます。
【off】を使った熟語とその例文
【off】を使った熟語とその例文をご紹介します。
完全に離れているイメージを持ちながら、チェックしてみてください!
- I turned off the TV.(テレビを消した)
- I fell off the horse.(私は馬から落ちた)
- The event was called off.(イベントが中止になった)
- The company laid off 100 employees.(その会社は100人を解雇した)
- finish off the work(一気に仕事を終わらせる)
- I paid off my debts.(借金を完済した)
- kick off(開始する)
- start off(動き出す)
I turned off the TV. は、電気の回線が離れるイメージから、テレビを消したと想像できます。
The event was called off. については「イベントを行う」状態から離れる、つまり「中止」という意味になります。
【in】を使った英語フレーズ・熟語の覚え方
【in】のイメージと熟語の例文をご紹介します。
【in】のイメージ
【in】には立体的に囲まれているイメージがあります。
〜の中にという和訳より、立体的に包まれたイメージが、実際の使い方に近いです。
立体に広さはなく
- 目にゴミが入った時は There’s something in the corner of your eye.
- 東京に到着した時は This train arrived in Tokyo.
とどちらも【in】が使われます。
包み込まれた内部感覚のイメージを捉えましょう。
【in】を使った熟語とその例文
【in】を使った熟語とその例文をご紹介します。
立体的に包まれるイメージでチェックしてみましょう!
- There’s something in the corner of your eye.(目の中に何かが入っている)
- This train arrived in Tokyo.(電車が東京に到着した)
- count me in(グループ・団体などの所属員になる)
- I took part in the meeting.(会議に参加した)
「〜の中に」では説明できない使い方も、内部感覚のイメージで理解できます。
【at】を使った英語フレーズ・熟語の覚え方
【at】のイメージと熟語の例文をご紹介します。
【at】のイメージ
【at】は地図上の点や時間上の点といった、点のイメージで覚えましょう。
単なる「〜に」という和訳や狭い場所のイメージで覚えると混乱してしまいます!
そもそも【at】に広さは関係ありません。
This train will arrive at Tokyo. なども、東京駅をただの地図上の点として捉えた表現です。
東京駅に狭いイメージはありませんよね。このように、広さにかかわらずある一点を指すのが【at】です。
【at】を使った熟語とその例文
【at】を使った熟語やその例文をご紹介します。
- She threw a ball at him.(彼女は彼にボールを投げた)
- This train will arrive at Tokyo.(電車が東京駅に着く)
- at the gym(ジムで ※ジムの周辺の駐車場も含む)
- He laughed at me.(彼は私を見て笑った)
- I called at her house.(私は彼女の家を訪れた)
- I shot at a bird.(鳥を狙い撃ちした)
- What are you driving at ?(何を意図しているの?)
ある一点をイメージすれば、それぞれ理解しやすくなります。
【for】を使った英語フレーズ・熟語の覚え方
【for】のイメージと熟語の例文をご紹介します。
【for】のイメージ
【for】には何かに向かっているイメージがあります。向かう先は、目標や目的などさまざまです。
【for】を意味で覚えようとすると、目的や代償・交換・理由など20個以上の意味があり、覚えるのも大変です。
意味で覚えるのではなく、何かに向かうイメージで【for】を捉えることをおすすめします。
【for】を使った熟語とその例文
【for】を使った熟語とその例文をご紹介します。
何かに向かっているイメージをしながら、確認してみましょう。
- I left for Tokyo.(東京に向かって出発した)
- I’m looking for my smartphone.(スマホを探している)
- This is for you.(あなたのためのもの)
- I bought this ring for 1000 dollars.(指輪を1,000ドルで買った)
- I’m searching for happiness.(幸せを探している)
- I asked for his advice.(私は彼のアドバイスを求めた)
- long for・wish for・hope for(ある願いに向かっている)
- Can I substitute milk for cream? (クリームという対象の代わりに牛乳を使ってもいいですか?)
向かっているイメージはできたでしょうか?
I bought this ring for 1000 dollars. も、指輪が1,000ドルという価値に向かっているので 【for】が使われます。
【to】を使った英語フレーズ・熟語の覚え方
【to】のイメージと熟語の例文をご紹介します。
【to】のイメージ
【to】には到着するイメージがあります。
【for】が向かっているだけだったのに対し【to】 は向かうだけでなく到達も含みます。
【to】を使った熟語とその例文
【to】を使った熟語とその例文をご紹介します。
【for】との違いも意識しながら、確認していきましょう!
- I went to Tokyo.(東京に到着した)
- She was bored to death.(死ぬというところまで到達するレベルで退屈)
- I like listening to music.(音楽を聴くのが好き)
- I belong to the basketball club.(バスケ部に所属している)
- sit face to face(向かい合って座る)
- I objected to his plan.(私は彼の計画に反対した)
何かに到達する際に【to】が使われます。
【by】を使った英語フレーズ・熟語の覚え方
【by】のイメージと熟語の例文をご紹介します。
【by】のイメージ
【by】には、近くにいるイメージがあります。「〜によって」「〜まで」などの和訳を数多く覚える必要はありません。
近くにいるイメージで、まとめて覚えてしまいましょう。
【by】を使った熟語とその例文
【by】を使った熟語とその例文をご紹介します。
- Stand by me(私のそばにいて)
- Please come by my place later.(あとで私のところに寄ってください)
- I’m going to stop by a bookstore. (本屋の近くに行く)
「ところで」という意味の by the way も、いま通っている道があり、その道を外れて別の道を歩き出すイメージがあります。
日本語でも、話が脱線するなんていいますよね!
【by】は近くにいるイメージで覚えるとよいでしょう。
【with】を使った英語フレーズ・熟語の覚え方
【with】のイメージと熟語の例文をご紹介します。
【with】のイメージ
【with】は、カップルのようにつながっているイメージです。
一方通行のつながりもあれば、一緒にいて仲が良いときもあります。
仲が悪い場合でも、一緒にいれば【with】のイメージが適用できます!
例文を確認しながら、イメージを確認してみましょう。
【with】を使った熟語とその例文
【with】を使った熟語とその例文をご紹介します。
- I’m strict with children.(子供に対して厳しい)
- I played soccer with my friends.(友達とサッカーをした)
- I fought with my friend.(友達と喧嘩した)
- I like girls with blonde hair. (長いブロンドの髪をした女性)
- This train is crowded with passengers.(この電車は乗客で混み合っている)
- I’m equipped with weapons.(私は武器を装備している)
- She provided people with meals.(彼女は人々に食事を提供した)
友達や家族と一緒にいるときだけでなく、人の髪の毛・武器の装備にも【with】が使われるのは「つながっているイメージ」があるからです。
英語フレーズ・熟語はイメージがわかれば面白い
英語のフレーズや熟語は、イメージがわかれば意味を予測できます。
英検などの試験であれば完全な和訳を覚える必要もなく、イメージから答えを導き出すことも可能です。
単純な暗記ではない学習方法で、英語をさらに上達させましょう!
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