英語の要約を極める9つのコツ！実際の手順や学習におすすめのサイトも紹介

「英語の要約がうまくできない…」
「要約のコツを知りたい！」
「練習方法も教えてほしい！」

受験や資格取得のために英語を勉強していて、要約がうまくできず困っていませんか？

長文を読解して、その内容をまとめるのは難易度が高いと感じるかもしれませんが、大丈夫です！英語の要約にはコツがあります。

本記事では、以下の内容について解説していきます。

• 英語を要約するコツ
• 英文を要約する具体的な手順
• 要約の練習に使えるサイト

英文要約に対する苦手意識を克服できるので、ぜひ参考にしてください。

英語の要約をマスターするためのコツ9つ

英語要約の基礎として、まずは以下のコツをしっかりと押さえておきましょう。

1. 全文をサッと読んで全体像を把握する
2. 重要なポイントを書き出す
3. 結論を正しく見極める
4. 英文の法則を理解する
5. 客観的視点で文をまとめていく
6. 自分の文章に書き換える
7. 不要な修飾語はカットする
8. 抽象化で文をまとめる
9. 接続表現を取り入れる

順番に解説していきます。

1.全文をサッと読んで全体像を把握する

まずは英文を読んで、全体像をざっくり把握しておく必要があります。

話の流れがイメージできると、その後の要約工程もスムーズです。

一方で、全体像を把握しないまま、いきなり細部まで読み込んで要約しようとすると筆者の主張や主題を読み違えてしまう恐れがあります。

2.重要なポイントを書き出す

要約では、重要なポイントを見付けることが大事です。段落ごとにピックアップした重要ポイントをつなげると、全体を網羅した要約ができます。

そもそも、長文の英語を読むのが苦手という方もいるかもしれません。関連記事「【苦手を得意に】英語長文の読み方のコツ9選！学習方法やおすすめのサイト・問題集を解説」では、長文が読めるようになるノウハウを詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

3.結論を正しく見極める

英語を要約する際は、文中の結論にあたる部分を見つけることから始めましょう。

結論を正確に捉えられないと主軸がズレてしまうため、要約文そのものが破綻する恐れがあります。文章全体を通して著者が伝えたい主張をしっかりと把握し、反映させることが大事です。

4.英文の法則を理解する

英文を読む際は、各段落の一文目に注目してください。話の根本に関わる文章が書かれている可能性が高いはずです。そして、後に続く段落は、一文目を補足説明する内容である場合がほとんどです。

実際に、例文で見ていきましょう。

I have a favorite umbrella. It is a very cute umbrella with a pink floral pattern. I carry it with me even on days when it doesn’t rain. Since it’s my favorite umbrella, I don’t lend it to anyone.

(私にはお気に入りの傘があります。ピンクの花柄が付いたとてもかわいい傘です。雨が降らない日でも持ち歩いています。お気に入りの傘なので、誰にも貸しません。)

段落の一文目は、I have a favorite umbrella.と傘について語っています。それ以降の段落では、傘の詳細について書かれていますね。

5.客観的視点で文をまとめていく

要約はあくまで元の英文の要点を短くまとめることが目的です。自分の主張や感想を入れないよう注意してください。

具体的には、「I」や「We」などの主語を入れると自身の主張になってしまい、要約問題としてふさわしくありません。「I think」 や 「In my opinion」 などのフレーズも避けましょう。

たとえば「the author points out（著者が指摘するのは）」のようなフレーズを使って、原文を要約してまとめてみましょう！

6.自分の文章に書き換える

元の英文をそのまま使用しても要約にはなりません。自分の言葉で言い換えることが必要です。

以下の文が参考例になります。

The author emphasizes the importance of…（著者は…の重要性を強調しています）　　

The writer highlights the significance of…（作家は…の重要性を強調しています）　　　

同じ意味を持つ、異なる表現を使いましょう。

7.不要な修飾語はカットする

修飾語は文の趣旨ではないため、要約する際には省いても支障はありません。不要な修飾語を入れることで、むしろ冗長な表現になるため、最小限に留めておくべきです。

以下の具体例を見てみましょう。

【修飾語のある冗長な文章】
The very interesting and highly detailed report (非常に興味深い詳細なレポート)　

【シンプルで読みやすい文章】　
The detailed report (詳細なレポート) 

このように、無駄な情報を削ぎ落とすことで読みやすくなりますね。

8.抽象化で文をまとめる

要約問題では、本文を1/3程度のボリュームにまとめる必要があります。長文をそれほど短くするには、直訳だけでは不十分であるため、表現方法の工夫が必要です。

複数の単語が並んでいれば、以下のように抽象化してみましょう。

【元の文章】
cat and dog and monkey（猫と犬と猿）

【抽象化した状態】
animals（動物たち）

ただし、抽象化しすぎると内容がわからなくなる恐れがあります。元の英文を知らない方にも伝わる文章を意識してください。

9.接続表現を取り入れる

接続表現を使うと、文章の流れが滑らかになり、読み手が理解しやすいです。

これら接続表現を使えば、論点が明確化され、内容がわかりやすい文章になります。

なお、ぼくの公式LINEでは英語の学習に関するノウハウを発信しています。「英語力をもっとあげたい！」という方は、友だち追加してみてください。

英語を要約する具体的な手順

ここからは、具体的な手順について解説していきます。

例文をもとに、実際に要約していきましょう。

以下は、学習プリントサイトのStudy-Xに出題されている例題の英文です。日本に滞在しているイギリス人のブラウン先生（Mr. Brown）が、授業で話している場面です。

Last week I went shopping to get a *yukata for my sister’s birthday present. She always wanted me to send something Japanese. I went to some *kimono shops, but I could not find any *yukatas. At the last shop, I asked a *clerk about it. “We are very sorry, but we do not have any yukatas because it is October now. A yukata is for summer.” It was new to me. Then, she showed me many different things in the shop. But I don’t want them. So I said to her, “Please give me an idea about a popular birthday present for your friend in Japan.” She gave me some ideas. When I was going *out of the shop, the clerk called me. I looked at her and she had something in her hands. She said, “This is the yukata I bought for my mother, but I want to give this to you for your sister.” I was very surprised and said, “Thank you, but it is too much for me.” The clerk said, “When I was a high school student, I stayed in Australia. The people there were very kind to me. So, I want to help you now. I hope you will help someone *in return. Please do not stop this *chain of *kindness.” “Thank you very much for the wonderful present and the words.” I left the shop and asked *myself, “How can you show kindness to the people around you?”

出典：スタディーX 長文対策

まずは、文全体をそのまま和訳します。

【例文の和訳】
（先週、妹の誕生日プレゼントに浴衣を買いに行きました。彼女はいつも私に日本の何かを送ってほしいと言っていました。着物屋に行きましたが、浴衣は見つかりませんでした。最後の店で店員に尋ねました。「申し訳ありませんが、今は10月なので浴衣はありません。浴衣は夏のものです。」それは私にとって新しい情報でした。それから、彼女は店の中のさまざまなものを見せてくれました。でも私はそれらが欲しくありませんでした。そこで私は彼女に「日本の友達の誕生日プレゼントに人気のあるものについてアイデアをください」と言いました。彼女はいくつかのアイデアをくれました。)

まとめると、以下の3つの要素で構成されていることがわかります。

次に、これら3つのポイントを統合して、文章化していきます。

【文章にまとめた状態】
(妹が誕生日なので浴衣を買いに行ったが、今は10月であるため、夏物の浴衣は見つからなかった。店員に日本で人気のある誕生日プレゼントのアイデアを尋ね、いくつかの提案を受けた。)

最後に以下のポイントに注意して、英文に変換していきましょう。

• 本文を引用せず、文を別の言葉に置き換える
• できるだけ文を短くまとめる

【要約文の完成】
Mr. Brown went shopping for a yukata for my sister’s birthday, but he couldn’t find any because it’s October and yukatas were for summer. he asked a clerk for a popular birthday present idea in Japan and received some suggestions.

なお、英作文を構成するうえで語彙を増やすことも大切です。関連記事「【厳選】英作文で使える超便利なフレーズ77選を例文とともに紹介 」では、英文を作るうえで使えるフレーズを多数紹介しています！

英語要約のコツをつかむ！2つのおすすめサイト

英語要約を学習する際、以下の2つのサイトが参考になります。

1. 英検公式サイト
2. 英文要約サイト

それぞれ紹介していきます。

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1.英検公式サイト

英検の過去問は、要約の練習に最適です。

英検における要約問題では、英文の全体像を把握する力や、文中の主要なメッセージを読み取る力が求められています。サンプル問題を解くことで、正しい要約力が自然に習得できるという訳です。

英検公式サイトには、いくつかサンプル問題が掲載されているので活用してみましょう。

参考：英検公式サイトサンプル問題

注意点として、英検が要約問題を重視するようになったのは2024年度からです。現在、販売されている英検の過去問題集は最新のものでも2023年度までの内容が収録されているため、要約問題は掲載されていません。

要約をより深く学びたい方は、書籍「【新装版】英文解釈要約精講」（クリックでAmazon購入ページへとびます）で学びましょう。英語要約のベストセラー本で、近年に改訂されたものです！

なお、英検を受験予定の方には、関連動画「【2024年最新】英検完全攻略【永久保存版】」が圧倒的におすすめです。ぜひ、活用してください！

 2.英文要約サイト

要約を手軽に行うなら「Summarize This」という英文要約サイトがおすすめです。

使い方は、要約したい英文をサイトの入力欄に貼り付けて「要約する」をクリックするだけ。

参考：SummarizeThis™

要約力を向上させるために、英文法をより深く学びたいという方は、関連動画「「英語学習」を効率化する最強文法書5選」をご視聴ください。実践的で使いやすい文法書を紹介しています！

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