「英単語がなかなか暗記できない」
「私って記憶力が低いのかな…」
「誰か、効率のいい暗記方法を教えて!」
そんな悩みを解決します!
英語を学ぶなら、英単語の暗記は避けて通れません。
しかし、効率の悪い暗記方法に取り組んでいては、時間がいくらあっても足りなくなります。
ムダの多い学習方法のせいで、消耗してしまうのは避けたいですよね。
そこで本記事では、25,000の英単語を暗記したイングリッシュおさるが
- 英単語暗記5つのコツ
- 単語を暗記する7つのステップ
- 英単語を構成する3つの要素
を解説します。
本記事で紹介する内容を実践すれば、ムダなく効率的に英単語を暗記できます。
英単語を覚えてステップアップしたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英単語の暗記ができない人の特徴4選
英単語の暗記ができない人の特徴として、以下の4つが挙げられます。
- ひたすら書いて覚えようとしている
- 単語の意味ばかり覚えようとしている
- 1つの単語を覚えるのに労力をかけすぎる
- アウトプットを怠っている
1つでも当てはまっていないか、チェックしていきましょう。
1. ひたすら書いて覚えようとしている
初心者の方にありがちですが、英単語をひたすらノートに書き写す方法は間違いです。
- 発音
- 英作文
- リスニング
これらのようにイメージと結びつくような学習を行うと、英単語を覚えやすくなります。
単語帳をまとめ直すような学習法から早く脱して、効率的な勉強を始めましょう。
2. 単語の意味ばかり覚えようとしている
単語の意味だけ覚えようとしてしまうと、なかなか頭に入りません。
単語帳で覚えたい単語があれば、例文を見て実際の使い方を把握しましょう。
例文中でどのように使われているのか確認することで、理解を深めやすくなります。
単純に英単語帳を眺めるよりも覚えやすい方法なので、ぜひ実践してみましょう。
3. 1つの単語を覚えるのに労力をかけすぎる
実は、1つの単語を覚えるのに手間や時間をじっくりかけすぎるのは良くありません。
例えば「have」や「do」の意味を1回の暗記で完璧に理解するのはほぼ不可能。意味に加えて例文や語源まで調べて完璧な知識にしようとすると、正直終わりがありません。もし「have」や「do」が持つ何十もの用法を今日全て書き出して覚える努力をしても、明日にはほとんど忘れていることでしょう。
そのため1つに労力をかけすぎて1日3単語などしか暗記できないより、「1日で100個」のように単語との接点を増やして復習するほうが大切です。
4. アウトプットを怠っている
英単語をなかなか暗記できない方に共通する特徴として、インプット過多になっていることが挙げられます。
発音や英作文は特に単語と意味のイメージが結びつきやすくなり、英単語を理解しやすくなる学習法です。
新しく出てきた英単語があれば発音を知り、英作文をして積極的にアウトプットしましょう。
インプットとアウトプットを同時に行うように習慣化すると、より英単語の学習を効率化できます。
やってはいけない英単語の覚え方は「【絶対NG】やってはいけない英単語帳の覚え方5選!短時間でも効果が出る暗記術7選を紹介」でも解説しています!重要なことを書いているので、あわせて確認してみてください!
英単語暗記法5つのコツ
ここでは、英単語暗記のコツをご紹介します。
押さえておきたいポイントは、以下の5つです。
- 短い時間で何度も復習する
- 音とイメージで覚える
- 自分専用の文を作る
- 目的によって単語の暗記方法を変える
- 少しずつ負荷をかける
それぞれの理由まで解説します。
英単語暗記法については、関連動画「【完全保存版】英検1級語彙満点&英単語検定1級取得者が教える最強英単語暗記法」でも解説しています。
動画内では単語暗記のワークも行っていますので、ぜひチェックしてみてください!
1. 短い頻度で何度も復習する
英単語暗記における1つ目のコツは、短い頻度で何度も復習することです。
ひとつの単語をじっくり覚えるより、短い時間でいいので何度も単語に触れる方が、記憶に定着しやすいからです。
身近な例で言えば、テレビCMでよく見る芸能人をいつの間にか覚えてしまう現象に似ています。
最初は誰かわからなかった人でも、何度もCMを見ているうちに、いつのまにか顔や名前を覚えてしまったことはありませんか?
テレビCMと同じように、英単語に何度も触れる方法は記憶の定着に有効です。
多くの英単語を覚えたいなら、ひとつひとつに時間をかけず、短い頻度で何度も復習するとよいでしょう。
2. 音とイメージで覚える
英単語を暗記する2つ目のコツは、書いて覚えるのではなく読んだ上でイメージして覚えることです。
単語の意味や使い方を覚えるには、音とイメージが重要だからです。
書いて覚える方法はスペルを覚える面では有効ですが、意味や使い方までは覚えられません。
結果的に、リスニングやスピーキングに活用できず、学習のやりなおしが必要になります。
英単語を覚えるなら、音とイメージを理解して効率よく学習しましょう。
3. 自分専用の文を作る
例文で覚えるのも、英単語暗記におすすめの学習方法です。
特に、自分が使いそうな文章にアレンジするとより記憶に残りやすくなります!
例えば「plan」なら
I plan to play soccer.(サッカーをする予定がある)
I plan to take the train.(電車に乗る予定がある)
など、自分が使いそうな文にするとよいでしょう。
既存の例文を覚えようとするより、暗記の効率がアップしますよ!
4. 目的によって単語の暗記方法を変える
「英会話ができるようになりたい!」「英語の試験に合格したい!」などあなたが目指すものによって、英単語をどこまで暗記すべきか基準が変わってきます。
たとえば英検1級に合格したいなら、難しい単語ひとつひとつをマスターする必要はなく、意味さえわかれば十分です。
一方で、英会話がうまくなりたいのなら、汎用性の高いフレーズがパッと言葉に出せるようになるまで練習する必要があるでしょう。
なんのために英単語を覚えるのか、目的を達成するために十分な努力を逆算するとよいでしょう。
5. 少しずつ負荷をかける
英単語を暗記するなら、1から10まで一気に覚えようとするのはNG。1つの単語でも、掘り下げればたくさんの情報で溢れているからです。
具体的には、
- 単語帳を見てスペルと意味を知るところから始め
- 覚えにくいものは発音やイメージ作りに力を入れてみる
- 単語が定着してきたら、例文で使い方を確認するようにして
- 自前の英作文に落とし込んでみる
というように、段階を経て理解する方が効率的です。
最初から全部完璧にしようと欲張らず、少しずつ負荷をかけながら暗記するとよいでしょう。
【短時間でOK】英単語の暗記法2ステップ
ここでは、僕が25,000の英単語を覚えるとき、実際に使った暗記方法をご紹介します!
まずはどの単語を覚えるときにも共通して行うべき暗記法を2つ紹介します。
- 意味の確認
- 発音練習とイメージ作り
それぞれ詳しくみていきましょう。
なお、こちらの内容は関連動画「【英単語暗記】25000単語暗記した最強暗記術7選!!」で詳しくお話しています。動画や音声で学びたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
1. 意味の確認
まずは、英単語と日本語の意味を結びつけていきます。
ひとつの単語に複数の意味がある場合は、最初はメインの意味だけ覚えていくとよいでしょう。
筋トレ初心者がいきなり50キロのバーベルを持つべきではないのと同じで、英単語暗記もいきなりあれこれ覚えようとしないことが大切です!
単語に触れる頻度を上げながら、少しずつ負荷を上げていきましょう。
2. 発音練習とイメージ作り
紙に書いて覚えるだけでなく、必ず発音も行いましょう。単語と発音が結びつくことで、リスニングにも有利に働きます。
また、イメージ作りをしっかり行うことは、英語で物事を考える「英語脳」の形成に役立つでしょう。物体や事象をそのまま英語で捉えられるので、思考のロスが少なくなります。
イメージを作るときのコツは単語の核となる意味を捉えることです。
たとえば「release」には解放する・発売するといった複数の意味があります。
別々の意味のように見えるかも知れませんが、何かを外に出すイメージで共通していますよね!
- 人を「release」→ 外に出すイメージ → 解放する
- CDを「release」 → 外に出すイメージ → 発売する
このような癖をつけて、英単語暗記を効率化していきましょう!
なかなか英単語が覚えられない…!目的に応じて使い分けたい5つの暗記術を公開
必須の暗記法2ステップで、単語を覚えられた場合は問題ありません。
ただ、試験に出る単語やネイティブが使っている表現には、なかなか暗記しにくいものがあるのも事実です。
ここでは、必須のステップを何周回しても暗記できないときに使える、とっておきの方法を5つ紹介していきます。
- 単語を使って英作文をしてみる
- 画像やイラストでより詳細なイメージを作る
- 他の単語や日本語と関連付ける
- 英単語の構造を分解する
- 語源や背景を調べてイメージを明確化する
しかし、毎回全部のステップをやろうとすると、時間がいくらあっても足りません…!
「どうしてもこの単語が覚えられない…!」「日本語訳がわかるだけじゃなくて、実際に使えないと意味がないんだ!」など、目的に応じて、適宜必要な方法を取り入れてみましょう。
1. 単語を使って英作文をしてみる
英検・TOEICなど通常の試験対策までなら、必須の2ステップで十分です。
実際の場面で使えるようにしたいなどのニーズがある場合は、単語を使った英作文にも挑戦する価値があるでしょう。
とはいえ、すべての単語で英作文をしていたら膨大な時間がかかってしまいます。
短い頻度で復習するという暗記の基本的なコツも守れません!
会話でよく使われる基礎単語に限って実施するのがおすすめです。
2. 画像やイラストでより詳細なイメージを作る
ステップ2で作った単語イメージを、さらに詳しくする方法です。
英単語をGoogle検索して画像を探してもいいですし、自分で絵を書いてイメージを捉えてもよいでしょう。
人間の脳は、文章だけの情報より画像やイラスト付きの情報の方が覚えられます。
イメージが掴みにくい単語は、優先してイメージとの結びつきを強化しましょう。
3. 他の単語や日本語と関連付ける
難しい単語を身近な例と関連させて覚える方法です。
難関な単語を覚えるときには、すでに覚えた易しい単語と結びつけたり、和訳をかんたんな日本語に直したりするなど工夫しましょう。
たとえば「obtain:取得する」がなかなか覚えられない時、意味が近い「get:得る」と関連させます。
単語帳の「obtain」の項目に「get」とメモしておけば、セットで覚えられるはずです!
また「ratify:批准する」が難しく感じるのであれば、他のわかりやすい和訳表現に変えてしまいましょう。
「批准する」を辞書で検索すると「認める」と出てきます。つまりもっとフランクに言えば「OK!」みたいなイメージです。
わざわざ批准するなんて難しい日本語で覚えず「ratify = OK!」と覚えてしまう方が、負担は少ないでしょう。
すでに理解していること・覚えていることと関連させることが重要です。
4. 英単語の構造を分解する
英単語を構成する接頭辞や接尾辞など、構造を分解して暗記する方法です。
接頭辞や接尾辞を理解することは、日本語で言えば漢字の部首やつくりを理解するのに似ています。
たとえば「export:輸出」は「ex:外」と「port:港」の組み合わせであることから、港の外に出す、つまり輸出をあらわすと予測が可能です。
漢字で言うところの、魚へんがついたら「魚の種類かな?」と予想できるのに似ていますよね!
英単語の構造がわかれば、記憶に定着しやすいだけでなく、知らない単語の意味を予想するのにも役立ちます。
5. 語源や背景を調べてイメージを明確化する
語源とは、単語の成り立ちのこと。「なんでこんな意味になるの?」と思ってしまう単語にも、その意味になった背景や経緯があります。
たとえば「a piece of cake:楽勝・余裕」は、一切れのケーキを食べるのは楽勝という意味が背景にあります。
単語と意味がいまいち結びつかない場合も、語源となる背景や経緯を知れば、記憶に定着しやすいです。
なかなか理解できない単語は、語源を知って定着させるのが暗記法のひとつです。
英単語の暗記に便利なアプリ3選
英単語の暗記に便利なアプリとして、以下の3つがおすすめです。
- mikan
- ターゲットの友
- すごい英単語帳!中学〜大学入試全範囲対応
それぞれのアプリの詳細を見ていきましょう。
1. mikan
引用:mikan
mikanは無料でがっつりと英単語学習を進めたい方におすすめのアプリです。
有名な単語帳のデータから、約10万単語を厳選して収録しているため本格的な英単語学習ができます。
テストの正解・不正解と回答時間を表示してくれるので、自分の弱点を把握した効率の良い学習が可能なのも嬉しいポイントです。
モチベーションを高め、しっかりと英単語学習を進めたい方は、ぜひインストールしてみましょう。
2. ターゲットの友
引用:ターゲットの友
ターゲットの友は、幅広い難易度の英単語に挑戦したい方向けのアプリです。
最初は基礎から始めて、だんだんと難易度を上げながら学習を進められるのがメリットです。
また、全ての英単語や例文に音声がついているため、リスニング強化にも役立ちます。
長く使える英単語アプリを求めている方は、こちらのアプリを選ぶと良いでしょう。
3. すごい英単語帳!中学〜大学入試全範囲対応
引用:App Store
すごい英単語帳!中学〜大学入試全範囲対応は、英単語の学習をやり直したい方におすすめなアプリです。
単語の発音を確認できたり、テスト機能が使えたりと自分の実力を高められる機能が多く搭載されています。
基礎力に自信がない方は、こちらのアプリで学び直してみましょう。
おすすめの英単語学習アプリについては「【厳選】英単語学習アプリおすすめ5選!選ぶ際のポイント・単語帳との機能比較まで解説」でも解説しています!あわせてチェックしてみてくださいね!
英単語暗記力アップ!語源を構成する3つの要素
ここでは、暗記法の最後で説明した構造暗記・語源暗記について、少し掘り下げて解説していきます。
英単語を構成しているのは、次の3つの要素です。
- 接頭辞
- 語源
- 接尾辞
これらの基本を覚えておき、わからない単語も意味が類推できるように訓練しましょう!
なお、英単語の語源については関連動画「【99%の人が知らない】英単語語源完全解説【接頭辞・語根・接尾辞】」にて詳しくお話しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
1. 接頭辞
接頭辞は、主に単語の先頭につく要素です。
それぞれの接頭辞が、以下のような意味を持ちます。
- 否定
- 強調
- 時間
- 位置
- 方向関係
例を挙げると、数をあらわす「mono」はひとつという意味を持つ接頭辞です。
「mono」が接頭辞となる単語「monologue」は
- mono:ひとつ
- logue:話す
を合わせて、一人芝居と意味を理解できます。
接頭辞を知ることで、単語と意味を関連づけやすくなるでしょう。
英単語を暗記する際、余裕があれば接頭辞もチェックしてみてください。
2. 語根
語根は単語の真ん中にあり、その単語の核となる意味をあらわす要素です。
英単語の基本的な意味をあらわす最小単位ともよばれます。
たとえば「pend:ぶらさげる」という語根だけでも、複数の意味に派生します。
- depend:依存する・頼る
- suspend:一時停止する・保留する
- independence:独立した・自主的に
pendを使った英単語は、すべてぶら下がるイメージがありますよね。
語根をすべて理解する必要はありませんが、イメージを持っているだけで単語の暗記力が高まります。
3. 接尾辞
英単語の接尾辞が変われば、単語の意味も変化します。接尾辞は単語の最後にあり、主に品詞を決める要素です。
接尾辞で意味が変化する具体例をご紹介します。
- graceful:優雅な・上品な(形容詞)
- gracefulness:優雅・潔さ(名詞)
- gracefully:優雅に・潔く・奥ゆかしく(副詞)
接尾辞を理解すれば、英単語を完全に覚えていなくても、前後の関係からおおまかな意味を推察可能です。
英検などでは、大まかな理解でも問題が解けることもあるため、接尾辞を知っていれば有利になるでしょう!
ぜひこの記事を参考に、工夫して英単語の暗記に取り組んでみてくださいね!
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たとえば今回紹介しきれなかった接頭辞・語根・接尾辞を完全収録した特典PDFの受け取りも可能。
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