「そもそも動名詞がわからない…どうやって使えばいいの?」
「動名詞を使った例文で実践的に学びたい!」
「to不定詞との使い分けはどうしたらいいの?」
動名詞の使い方について悩んでいませんか?具体的な使い方や to不定詞との違いがわからなくて混乱してしまいますよね。
そこで、本記事では、以下の内容について解説していきます。
- 動名詞の概要
- 動名詞の使い方
- 動名詞の具体的なイメージ
- 動名詞と不定詞の違い
- to不定詞と動名詞で例文の意味が変わる単語
- 練習問題
動名詞が理解できるようになると、あなたの行動についてもっと具体的に表現できるようになりますよ!
動名詞についてのもやもやをスッキリさせたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
そもそも動名詞とは!概要をサクッと解説
動名詞は、動詞に ing がついた形で「~すること」という意味です。
進行形で使われる ing をつけることから、実際に今しているという意味を持ち、以下のようなことを表現できます。
- 習慣的にずっとしていること
- 今していることを楽しむこと
- 今していることをやめること
- すでにしていたことを思い出すこと
これらの内容は、未来へ向かってこれから行動するのではなく、過去から続けていたことですね。そのため、動名詞は「過去思考」「マイナスイメージ」として使われます。
実際に、例文で確認していきましょう!
たとえば、動詞 read(読む)を使った例文は、以下のとおりです。
I read a book.(私は本を読みます)
次に、read に ing をつける動名詞は、read + ing = reading(読むこと)という形に変わります。
I enjoy reading books.(私は本を読むことが楽しいです)
【文法】動名詞の使い方は?よくある4パターンを例文付きで簡単解説
このチャプターでは、使われる動名詞のパターンを4つ解説していきます。
- 主語になる動名詞
- 補語になる動名詞
- 動詞の目的語になる動名詞
- 前置詞の目的語になる動名詞
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 主語になる動名詞
動名詞は文頭の主語になり「~することは」を表現します。
次の例文で確認していきましょう。Sは主語・Vは動詞・Cは補語です。
Reading a book every night is my habit.(毎晩本を読むことは私の習慣です)
- S = Reading a book every night
- V = is
- C = my habit
となります。
Playing sports is a great stress reliever.(スポーツをすることはストレス解消につながります)
- S = Playing sports
- V = is
- C = a great stress reliever
となります。
動名詞が主語になるイメージがつかめたら、自分の知っている動詞を動名詞に変えて、例文に当てはめてみてくださいね!
2. 補語になる動名詞
動名詞は「補語」としても使え、「主語=補語」の関係になります。
例文で確認してみましょう。
His hobby is taking pictures.(彼の趣味は写真を撮ることです)
Sは主語・Vは動詞・Cは補語です。分解すると以下のようになります。
- S = His hobby
- V = is
- C = taking pictures
- S = C の関係「彼の趣味=写真を撮ること」
もうひとつ例文を紹介します。
My way to refresh myself is climbing mountains.(私のリフレッシュ方法は、山に登ることです。)
- S = My way to refresh myself
- V = is
- C = climbing mountains
- S = C の関係「私のリフレッシュ方法=山に登ること」
となります。
A is B という単純な形ですが、動名詞により表現の幅が広がりますね!
3. 動詞の目的語になる動名詞
「目的語」としての動名詞は、文中の「~することを」を意味します。
こちらも例文で使用シーンをイメージしていきましょう。Sは主語・Vは動詞・Oは目的語です。
She likes playing the piano.(彼女はピアノを弾くことが好きです)
- S = She
- V = likes
- O = playing the piano
このようになります。
They enjoy watching soccer.(彼らはサッカー観戦(サッカーを観ること)を楽しみます)
- S = They
- V = enjoy
- O = watching soccer
となります。
動名詞が目的語になるイメージがつかめたら、自分の知っている動詞を動名詞に変えて、例文に当てはめてみてくださいね!
4. 前置詞の目的語になる動名詞
動名詞は「前置詞の目的語」でも使えます。
通常、前置詞の直後に置かれるのは名詞です。動名詞も名詞の働きをするため、例外的に使えるのだと覚えておいてくださいね。
次の例文で確認していきましょう。
He is good at speaking in front of everyone.(彼はみんなの前で話すのが得意です)
前置詞 at の後ろには、動名詞が使えます。
また、is good at は「~が得意です」の意味を表す頻出の熟語です。この機会にあわせて覚えておきましょう。
She left without saying a word.(彼女は何も言わずに出ていきました)
前置詞 without「~なしに」の後ろには、動名詞が使えます。
このほかにも、 前置詞と動名詞のセットで使われる表現が数多くあります!ぜひ使ってみてくださいね!
- by ~ing ~することによって
- for~ing ~のために
- on ~ing ~するとすぐに
- feel like ~ing ~したい気分になる
- be used to~ing ~することに慣れている
- look forward to ~ing ~するのをたのしみに待つ
- can not help ~ing ~せずにはいられない
- There is no~ing ~できない
- It is no use(good)~ing ~しても無駄だ
- Would you mind~ing ~していただけませんか?
- keep…from ~ing …が~するのを防ぐ
- worth ~ing ~する価値がある
なお、前置詞+動名詞に関しては、関連記事「【理解度アップ】前置詞+動名詞の頻出表現10選!使い方や前置詞省略のパターンまで1記事で網羅」でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
【例文つき】動名詞のあやふやを4つのイメージで一撃理解
このチャプターでは、動名詞を感覚的に理解できるよう、4つのイメージを解説していきます。
- 続けているイメージ
- やめるイメージ
- マイナスイメージ
- 提案イメージ
例文とともに、実際の使い方を確認していきましょう。
1. 続けているイメージ
動名詞には続けているイメージがあります。
ing がつくことから「過去から続けて今も実際にしていること」という意味を持ちます。
次の例文で確認していきましょう。
I practice speaking English.(英語を話すことを練習します)
練習は過去に何度も繰り返すものです。この英文では、過去から現在まで英語を話すことを練習しているイメージになります。
I enjoy studying English.(英語を勉強することは楽しいです)
勉強は過去に経験しているからこそ楽しめるものです。この英文では、過去から現在まで英語の勉強を続けているイメージになります。
このほかにも、続けているイメージに当てはまる単語の一例は以下のとおりです。
- imagine:想像する
- consider:よく考える
この2つの共通点は、頭の中で考えることです!
「~すること」を頭で考えているので「既に過去から進行していること=続いていること」に該当します。
2. やめるイメージ
やめるということは「過去にしていて、今もしているからやめられる」行動です。
次の例文で確認していきましょう!
I’ll stop smoking.(タバコをやめます)
タバコは過去から現在まで吸っているため、これからやめることができるのです。
I finished reading the book.(本を読み終えました)
本は過去から現在まで読んでいるため、読み終えることができます。
I gave up studying English.(英語の勉強を諦めました )
英語の勉強を続けていたけれど諦めてしまったというのは、過去に続けていたものをやめることに加え、やめること自体へのマイナスイメージがあります。
3. マイナスイメージ
動名詞にはマイナスのイメージがあります。
以下の例文で確認していきましょう。
I avoided taking the risk.(危険を冒すことを避けました)
避けることはマイナスのイメージです。普通は良いことを避けたりはしませんね。
I want to avoid taking the risk.(危険を冒すことを避けたいです )
「~したいだから、未来のことじゃないの?」と思う方がいるかもしれません!
ここで注意しておきたいポイントとして、たとえ文全体が未来志向であっても、勝手に文の意味を見て判断しないということです。
この英文では、avoid 単体はマイナスの意味なので、マイナスイメージで判断します。
Would you mind opening the door ?(ドアを開けていただけますか?)
「mind=気にする」という意味を表します。一見すると普通の文章ですが、気にするというのはマイナスのイメージです。
I escaped being hit by a car.(車に轢かれるのは免れました)
Don’t miss watching the movie.(その映画を見るのを逃さないでください)
I put off seeing a doctor.(医者に行くのを延期しました)
- 免れること
- 逃してしまうこと
- 延期すること
これらはすべてマイナスのイメージになります。
4. 提案イメージ
動名詞には提案のイメージがあります。
提案というのは、普通は過去に体験したものをおすすめするからです。
次の例文で確認していきましょう。
I recommend studying English.(英語の勉強をおすすめします)
おすすめするとしたら、自身が英語を勉強した後に紹介するので、過去思考になります。だから動名詞を使うのですね。
I suggested going there by car.(私は車で行くことを提案しました)
提案についても、過去に検討した経験を経てからおすすめするため、動名詞を使います。
このほかにも、動名詞を使った文の動詞としてよく使われる表現があります。ぜひ使ってみてくださいね!
- admit 認める
- deny 避ける
- enjoy 楽しむ
- escape 避ける
- finish 終える
- quit やめる
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動名詞と不定詞の違いを例文付きで解説
動名詞と不定詞の違いは、ニュアンスと用法にあります。この違いを理解すれば、英語表現の幅が広がるでしょう。
動名詞と不定詞は使い方が似ていますが、元々の成り立ちが異なり、表現するニュアンスも違います。動名詞は経験や一般的な事実を表すことが多く、名詞的な性質を持っています。
具体例として、以下の例文を参考にしてください。
I enjoy swimming.(水泳を楽しむ)
この文では、swimming は動名詞として使われています。
一方、不定詞は未来や目的を表すことが多く、これから起こることや目的を示します。
I want to learn English.(英語を学びたい)
この例文では、to learn が不定詞として使われています。不定詞は、未来に起こることやこれからあることを指し、「何かをすることに向かっている」という未来志向を表すことが多いのです。
文脈や意図に応じて適切な形を選ぶことが大切です!
練習を重ねれば、自然に使い分けられるようになりますよ。
不定詞と動名詞の違いについては、関連記事「不定詞と動名詞の違いはこれで解決!イメージや使い分け方を例文付きで解説」で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
どっちを選ぶ? to不定詞と動名詞で例文の意味が変わる単語5選
「” ~すること ” は、to不定詞でも表せるけれど、動名詞と何がちがうの?」と迷ってしまった方がいるかもしれません。
to不定詞と動名詞を見分ける方法に、以下の考え方があります。
- to不定詞は未来志向:これからすることに使う
- 動名詞は過去思考 :過去からしてきたことに使う
一見すると「~すること」と、どちらでも表せますが、単語によっては英文の解釈がガラリと変わります。
このチャプターでは、to不定詞と動名詞で意味の変わる単語を5つ解説していきます。
- remember「思い出す」
- forget「忘れる」
- try「試してみる」
- regret「後悔する」
- stop「やめる」
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. remember「思い出す」
「覚えておく」「思い出す」は日本語では全く別の言葉ですが、英語では remember をto不定詞と動名詞で使い分けて表現します。
次の例文で確認していきましょう。
Remember to turn off the lights when you go out.(外出するときは電気を消すのをわすれないでくださいね)
to不定詞=未来志向から導くと「これから~することを覚えておいてね」という意味になります。
I remember putting my key in the car.(私は鍵を車の中に置いたことを覚えています)
動名詞は過去思考になるので「~したことを覚えている」と、今よりも前の出来事が対象です。
2. forget「忘れる」
forget(忘れる)は、to不定詞と動名詞で英文の解釈が変わります。
例文で確認していきましょう。
Don’t forget to turn off the lights.(電気消すのを忘れないでください)
to不定詞は未来志向で「これから~することを忘れるな」という意味。
I forgot putting my key in the car.(自分の鍵を車に置いたことを忘れました)
動名詞は過去思考で「~したことを忘れた」という訳し方です。
3. try「試す」
try(試す)は、to不定詞と動名詞で解釈するタイミングが変わります。
例文で確認していきましょう。
I tried to open the door.(私はドアを開けようとしました)
to不定詞は未来志向になるので「過去の時点から見て、これからドアを開けようと試してみる」という意味がベースです。
I tried opening the door.(私はドアを開けてみました)
動名詞は過去思考になるので「試した時点で既にドアが開けられている」状態です。
4. regret「後悔する」
regret(後悔する)は、to不定詞と動名詞で「これからのこと」なのか「今まさに」なのか解釈が変わります。
例文を見ていきましょう。
I regret to say this.(遺憾ながら言わせていただきます)
to不定詞は未来志向なので「これから発言する」という意味になります。
「” 遺憾 ”っていう言葉自体、マイナスの意味じゃないの?」と思う方がいるかもしれません。
しかし、自分のイメージだけで動名詞だと判断するのは間違いです!
疑問に思った場合は「 to不定詞が使われている段階で、英語話者はこれからのことを優先させている。だからto不定詞が使われているのだな」と考えられるようにしましょう。
I regret hitting you .(君を殴ったことを後悔しました)
動名詞は過去思考で「~したことを後悔する」と、すでに起こってしまったことに対して使います。
5. stop「やめる」
stopは、to不定詞と動名詞で解釈が大きく変わる単語です。
以下の例文で確認しましょう。
I stopped to smoke.(私はタバコを吸うために立ち止まりました)
to不定詞は目的を表し、「タバコを吸う」という目的のために「立ち止まる」という意味になります。つまり、これからタバコを吸おうとしている状態です。
I stopped smoking.(私はタバコを吸うのをやめました)
動名詞は動作や状態を表すので、「タバコを吸う」という行為を「やめる」という意味になります。つまり、それまで続けていたタバコを吸う習慣をやめたことを示しています。
このように、stopと共に使う形によって、全く異なる意味を表現できます!
to不定詞では新たな行動の開始を、動名詞では習慣や行動の終了を示すのです。
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動名詞を使った練習問題
動名詞の理解を深めるため、練習問題に取り組んでみましょう。
以下の問題を通じて、動名詞の使い方や不定詞との違いを確認できます。
【空欄補充問題】
Q.I enjoy _____ (read) books in my free time.
A. reading
She’s good at _____ (cook) Italian dishes.
A. cooking
解説:enjoyやbe good atの後には動名詞を使います。
【正誤判断問題】
We finished to work on the project. (○ or ×)
A. ×
They suggested to go to the beach. (○ or ×)
A. ×
解説:finishとsuggestの後には動名詞を使います。
【動名詞と不定詞の選択問題】
I can’t imagine _____ (live/living) without my smartphone.
A. living
He promised _____ (help/helping) me with my homework.
A. to help
解説:imagineの後には動名詞を、promiseの後には不定詞を使います。
これらの問題と解説を通じて、動名詞の使い方や不定詞との違いがより明確になったのではないでしょうか。間違えた箇所があれば、その理由を理解し、正しい使い方を覚えることが大切です。
練習問題に取り組むことで、動名詞の使用に自信が持てるようになりますよ!
文法とイメージ理解で動名詞を使いこなせるようになろう!
動名詞は「過去思考」「マイナスイメージ」としての意味を含んでいます。
さらに、動名詞と不定詞のイメージを知ることで、英文がグッと理解しやすくなります!
具体例として、以下の例文をご覧ください。
I stopped taking pictures.(写真を撮ることをやめました)
I stopped to take pictures.(写真を撮るために立ち止まりました)
このように少しの表現の違いで、文章のニュアンスも異なるのです。
ぜひこの記事を参考に、動名詞を使いこなしましょう!
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