「単語を覚えたけど読み方がわからない」
「音読学習をしたいけど読めないのでできない」
「読み方がわからないのでリスニングもできない」
単語を覚え、文法を理解しただけでは「英語を使いこなせる」とは言い難いですよね。英語をネイティブ級に使いこなすためには、英語を「正しく読む」力が不可欠です。
ところが、勉強方法が分からず「英語の読み方がわからない」という状態のまま放置している方も多いのではないでしょうか。英語の読み方がわからないままでいると、せっかくの学習も効果が薄くなってしまうので、早急に取り組むことをおすすめします。
そこで、この記事では以下の内容について解説します。
- 英語の読み方がわからないままでいるデメリット
- やりがちなミス
- 勉強すべきこととおすすめの方法
- NG学習方法
英語の読み方をマスターするために知っておきたい内容が凝縮されているので、ぜひ最後までお読みください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
【注意】英語の読み方がわからないままでは危険!3つのデメリットを解説
「単語は書けるし文法もわかるよ」「読めないことの何がいけないの?」という方のために、こちらでは英語の読み方がわからないままでいることのデメリットを紹介します。
- スピーキングができない
- リスニングができない
- 音読学習の効果が半減する
理解できるから良い、ということではありません!
英語学習の様々な場面に弊害が生じるので、読み方がわからないという状態はなるべく早く脱するのがおすすめです。
1. スピーキングができない
当然ですが、読み方がわからないと話せませんし、ネイティブには通じません。特に、最近は読む・書く・聞くに「話す」を加えた4技能の重要性が強調されています。
話せるようになるためには、英語の読み方を知ることが不可欠です。
2. リスニングができない
英語の読み方がわからないと、話すだけでなく「聞く」こともできません。「読み方がわからない」というのは「スペルと音が一致していない」状態なので、音で聞いても自分の知っている単語だとわかりませんよね。
そのため、リスニングの能力を伸ばすためにも英語の読み方を知ることは重要です。また、単語単体の読み方と文章になったときの読み方が異なる場合があるので、どちらも自然に聞き取れるようになる必要があります。
3. 音読学習の効果が半減する
「音読をすると英語力が伸びる」と聞いて、音読を繰り返している人も多いでしょう。ですが、音読の際に正しい読み方をしていないと効果は半減します。
音読学習には、以下のような効果があります。
- 英語のリズムに慣れる
- 口を動かし、耳からも覚えられるので暗記しやすい
- リスニング・スピーキングの能力が向上する
ですが、正しい読み方を知らないまま行うとすべての効果が半減するどころか、誤った読み方のまま覚えてしまうなど、逆効果になりかねません。
英語の読み方がわからない人がやりがちな3つのミス
ここからは「英語の読み方がわからない」という人がやってしまいがちなミスを紹介します。
- 発音記号を勉強しない
- 音源を活用しない
- カタカナで英語を覚えている
「読み方がわからない」という事態の原因となっていることもあるので、当てはまった人は改善してみてくださいね。
1. 発音記号を勉強しない
発音記号は、単語帳や辞書などに書いてあります。
(例) apple(りんご) :ǽpl
「発音記号なんてわからない」とスルーしている人は要注意。表記は同じ文字でも、発音が異なる場合が非常に多いです。しかし発音記号を見ればその違いはすぐにわかります。
発音記号を勉強して、単語を覚える際に読み方も確認するようにしましょう。すると音とスペルが頭の中で結びつくだけでなく、暗記効率もアップするのでおすすめです。
2. 音源を活用しない
単語帳や長文読解の問題集などにCDがついているのに、使ったことがないという人はかなりもったいないです。読み方を知らない単語でも、音源を活用すると一発でわかります。
また、読み方がわかるようになるには「慣れ」の部分も大きいので、わからない単語を見たときは音源を都度確認するようにしましょう。耳からも覚えられるので、暗記の定着度も大きく上がりますよ。
3. カタカナで英語を覚えている
無理やり英語をカタカナに変換して覚えている場合、英語特有の読み方が身につきません。英語にはカタカナでは表記できない発音が多いからです。読む際にカタカナで処理しようとする癖をやめてみましょう。
例えば「beautiful(美しい)」を発音するときに頭の中で「ビューティフル」と思いながら読んでいる人もいるのではないでしょうか。ですが、カタカナ英語を続けていては正しい読み方を理解できないままになってしまいます。
英語をまずカタカナに変換しようとする癖をやめてみるのがおすすめです。
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英語の読み方がわからない人が勉強すべき5つのこととおすすめの方法を解説
「じゃあどうやって読み方を学べばいいの?」という方のために、こちらでは勉強すべきこととおすすめの方法を解説します。
- フォニックス
- 発音記号
- 音声変化
- イントネーション
- アクセント
闇雲に覚えようとするのは非効率です!
それぞれわかりやすく解説するので、ぜひ普段の学習に取り入れてみてくださいね。
1. フォニックス
フォニックスとは、発音と文字の関係性を学ぶ音声学習法です。元々は英語圏の子どもたちに読み書きを教えるために開発されたもので、アルファベットごとの発音を学習します。大きく分けると以下の5つの法則に分けられます。
- 短母音
- 長母音
- 1文字の子音
- 2文字の子音
- 読まない子音
それぞれ解説していきます。
短母音
- 短く発音する母音
- ローマ字読みに近い
- 母音の後ろに子音が1つか2つ続くときは短く発音する
【例】
apple(りんご) / insect(昆虫) / top(頂上)
長母音
- 伸ばすように長く発音する母音
- アルファベットの元々の読み方に近い形で発音
- 母音が独立しているときは長く発音する
- 発音しない「e」がある単語では最初の母音を長く発音する
- 2連続の母音では1つ目を長く発音して2つ目は発音しない
【例】
blue(青い) / lie(嘘) / we(私たち) / again(再び)
1文字の子音
- 1文字の子音で1つの音になる
- 1つの子音に複数の読み方があるなど複雑
b:ブッ / c:クッ・ス / d:ドゥ / f:フ / g:グッ・ジュ / h:ハ / j:ジュ / k:クッ / l:ル / m:ム / n:ン / p:プッ / q:クッ / r:ゥル / s:ス / t:トゥ / v:ヴ / w:ウッ / x:クス / y:イャ / z:ズゥ
2文字の子音
- 子音が2つ以上連続して使われると読み方が変化する場合がある
- 覚えにくいが種類はそれほど多くない
ch:チ / gh:フ / ph:フ / ng:ング / sh:シュ / th:ス / th:ズ / wh:ウッ
読まない子音
- 組合せによっては読まなくなる子音がある
- 「kn」が文頭の場合 k は発音しない
- 「wr」が文頭の場合 w は発音しない
- 「mb」が語尾の場合 b は発音しない
【例】
knife(ナイフ) / write(書く) / bomb(爆弾)
2. 発音記号
フォニックスが英語の特定の文字の組み合わせが作る音のルールであるのに対し、発音記号は英語だけのものではありません。あらゆる言語における発音を表現できるので、数が非常に多いです。
すべて覚える必要はありません!
覚えるべき記号は、以下の特徴があるものです。
- アルファベットと似ていない形をしている
- 形は似ているのに発音がまったく違う
【例】
/ʃ/ : dish /dɪʃ/(皿・料理)
/θ/:three /θriː/(3・3つの)
/ŋ/:morning /mɔ́ːrnɪŋ/(朝・午前)
辞書や単語帳に記載している場合が多いので、新しく単語を覚えるときは必ず確認するようにしましょう。
3. 音声変化
英語を自然なスピードで話すと、単語単体の発音から以下のように変化する場合があります。
- 連結(リンキング・リエゾン)
- 脱落 (リダクション)
- 同化(アシミレーション)
- 短縮
- 弱形
- 変形(フラッピング)
例えば、
You keep on talking.(君は話し続ける)
という文章を自然な速さで読むと「ユー キープ オン トーキング」ではなく「ユー キーポン トーキング」のように発音します。「keep」の p と「on」の o が連結して「ポン」という読み方になっていますよね。
音声変化もすべて覚える必要はなく「こんな風に発音されることがある」と知るだけでも、かなり読みやすくなりますよ。また、英語の音声を聞いてスクリプトを確認し「ここが連結している」「短縮している」とチェックするのもおすすめです。
特にbe動詞や前置詞などはしっかりと発音されないことが多いですよ!
4. イントネーション
イントネーションは、話すときの抑揚のつけ方です。会話のときどのようなイントネーションで読まれるかによって、同じ文章でもニュアンスが変わることがあります。
単語の「読み方」とは異なる要素なので、英語のドラマやニュースを聞いて慣れていくのがおすすめです。
5. アクセント
英語は特定の音節を強く発音し、1つの単語の中で強弱をつけます。アクセントのつけ方を学ばないと、英語を正しく読めないと言えるでしょう。
また、単語によってはアクセントのつけ方によって意味が変わるものがあります。
IM-port:輸入・輸入品(名詞)
im-PORT:輸入する(動詞)
CON-tent:中身・内容物(名詞)
con-TENT:満足している(形容詞)
単語を覚える際に、発音しながらアクセントも一緒に覚えてしまうのがおすすめです。特に、第一音節にアクセントがない単語や、複数パターンあるものは要注意。
試験でも出題されやすいので、よく確認しておきましょう。以下のようなアクセントの基本ルールも、覚えておくと学習が楽になります。
- 接頭語の直後にアクセントがつく
- 同じ子音が2つあるときは重なっている場所にアクセント
- 接尾語の直前にアクセントがつく
アクセントは一度自己流で覚えてしまうと矯正がしにくいので、必ず音声を確認して正しく覚えるようにしましょう。
【NG】英語の読み方がわからない人がやってはいけない発音の学習方法3選
「勉強しているのに正しく読めるようにならない」「発音が全然改善しない」という人は、もしかしたらNG学習方法を実践してしまっているかもしれません。
せっかく勉強するなら、効果的に発音をよくしたいですよね。こちらでは、やってはいけない発音の学習方法を紹介します。
- 舌の動きを意識しすぎる
- フォニックスにこだわり過ぎる
- 口の形で発音しようとする
それぞれ確認していきましょう。また、こちらで紹介するNG学習方法については、関連動画「【絶対やめろ】無能な人の発音学習法TOP3」でも詳しく解説しているのでぜひ確認してみてください。
1. 舌の動きを意識しすぎる
正しく発音する上で舌の動きは非常に重要ですが、意識しすぎても逆効果です。「この単語を読むときは舌をここにつけて…」と考えながら読んでいては、口に力が入ってしまいます。
私たちも、日本語を話すときに舌の位置はあまり意識しないですよね。同様に、正しい発音を学ぶ上で舌の動きは重要でも、自然に話すためには意識しすぎてはいけません。
2. フォニックスにこだわりすぎる
フォニックスは良い発音練習になるだけでなく、英語本来の読み方を知るうえで非常に効果的です。しかし、本質ではありません。
そのため、フォニックスにこだわり過ぎるのも良くないでしょう。英語を正しく読むためには「喉発音」が非常に重要です。フォニックスは、喉発音をできるようになるための良い訓練方法ですが「フォニックスを学ぶ」ことが目的になっている場合は要注意。
あくまでも喉発音をマスターするために学ぶ、ということを忘れないでくださいね。
3. 口の形で発音しようとする
口の形で発音しようとし過ぎても、英語は正しく読めません。
実は、口を大きく動かさないほうがうまく発音できるんです!
「『あ』の口で『お』を言う」というような発音の仕方は、音のイメージを掴む上では効果的ですがやはり本質ではありません。口の形よりも、発声の方が重要なので意識しすぎないようにしましょう。
この記事で紹介した学習方法をできることから取り入れていき、ぜひ英語を正しく読めるようになってくださいね。
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