「前置詞 in の使い方は?」
「例文や問題から記憶に定着させたい」
「他の混同しがちな前置詞との違いも知りたい」
前置詞の in の使い方について、何となくはイメージできているつもりでも、いざ問題に出されるとあやふやになることありませんか?
実際、意味が似ている前置詞も多く、試験で問題が出題されると悩んで適当に選んでしまうこともありますよね。

入試だと1点で合否が決まります!その大切なテストでも運任せで選択肢を選びますか?
この記事では、TOEIC900点超えの元英語教師だった僕が、前置詞 in の使い方を中心に以下の内容を解説します。
- 概要
- 使い方
- inと混同されやすい前置詞
- 勉強法
- 練習問題
理解を深めるための練習問題も用意していますので、前置詞 in の使い方をマスターしたい人はぜひ最後までご覧ください!


( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
前置詞inの使い方の概要をサクッと解説


主に前置詞 in は、何かが立体的に囲まれている、つまり内部にあるという状況を表現する際に使用されます。
物理的な空間だけでなく、抽象的な概念や状態を指す場合にも用いられます。
例文を見ていきましょう。おさるの音声も付けているので、参考にしてくださいね。
The keys are in the box.(鍵は箱の中にある)



これが一番オーソドックスな使い方ですね!ほかにも、以下のような使い方ができますよ!
She is in love.(彼女は恋をしている)
I found the document in the shared folder.(共有フォルダの中でその書類を見つけました)
なお、in the 21st century(21世紀に)のように時間の概念に使われることもあります。



このように in は場所や時間、状態や概念など、多様な文脈で利用される柔軟な前置詞です!
前置詞inの使い方をパターン別に解説|例文つき


ここからは前置詞 in の使い方と例文をセットで紹介します。



例文に触れることで理解度がアップします!
- 場所や位置
- 時間
- 状態や環境
- 範囲
- 手段や方法
詳しく見ていきましょう。
1. 場所や位置
前置詞 in は、場所や位置を表す際に「~の中に」という意味で使用されます。



物理的な空間内に何かが存在することを示しますよ!
たとえば、物や人が部屋、建物、地域などの特定の範囲や空間の中にある場合に使われます。
おさるによる音声付きの例文を見ていきましょう。
- The keys are in the drawer.(鍵は引き出しの中にあります)
- We live in Tokyo.(私たちは東京に住んでいます)
- The painting hangs in the museum.(その絵は博物館の中に掛けられています)
in を使用して、物や人が具体的な場所や空間の中にあることを明確にしています。
2. 時間
in は時間に関する文脈でも用いられ、「~の中に」「〜の期間中に」「(今から)~後に」というニュアンスを持ちます。



ある事象が発生する期間や将来の特定の時点を指し示すのです!
- I will finish the report in two hours.(私は2時間後にレポートを仕上げます)
- In the 19th century, many innovations were made.(19世紀には多くの革新が行われました)
- The flowers will bloom in spring.(花は春に咲きます)
in を用いて、活動や事象が起こる予定の時間範囲や時期を表しています。
特に、将来のある時点や期間内で何かが起こることを示すのに in が役立つのです。
3. 状態や環境
in は、ある特定の状態や環境を示す際にも用いられます。
「~の状態で」「~の中で(を)」という形で、物事や人がその時点でどのような状態にあるか、またはどのような環境下にあるかを表します。



こちらも例文を見てイメージを湧かせましょう!
- She is in a good mood today.(彼女は今日、機嫌が良いです)
- The city is in chaos after the storm.(嵐の後、その都市は混乱状態にあります)
- We are in a meeting right now.(私たちは今、会議中です)
in を使用して、人々や物がある時点で経験している特定の感情的、物理的状態や環境を表しています。
4. 範囲
in は、「~において」「~につき」と範囲を表す際にも使われます。
話題や領域、専門分野など、ある特定の範囲やコンテキストにおける事柄を指し示すのに用いられます。



使用頻度も多いので、ここは要注目です!
- In terms of quality, this product is superior.(品質において、この製品は優れています)
- In the field of science, we always seek evidence.(科学の分野において、私たちは常に証拠を求めます)
- In mathematics, 2+2 equals 4.(数学(という分野)において、2+2は4に等しい)
これらの例文は、in を使用して、特定の範囲や領域内での事象や状況を明示しています。
5. 手段や方法
手段や方法を表す際にも活用できます。
「~で」と訳し、ある行動やプロセスが実行される際の具体的な方法や手段を示すのに適しています。
こちらも音声付きの例文を見ていきましょう。
- She expressed her gratitude in a letter.(彼女は手紙で感謝の意を表しました)
- The information is available in digital format.(その情報はデジタル形式で入手可能です)
- They communicated in sign language.(彼らは手話でコミュニケーションを取りました)
このように in にはさまざまな活用方法があります。



もちろん、全て覚えるというワケではなく、in は立体的に囲まれている(内部感覚がある)意味から派生して理解できるとカンペキです!
なお、イングリッシュおさるの公式LINEでは、英語の学習で活用できる15個の特典をプレゼントしています。すべて無料で受け取れるので、友だち追加してぜひ学習に役立ててくださいね!
inの使い方と混同されやすい前置詞|使い分け方法を紹介


ここからは in と混同しやすい前置詞とその使い分けについて解説します。
- inとonの違い
- inとatの違い
- inとintoの違い
詳しく見ていきましょう。
関連動画「【完全イメージ化】前置詞44選【総集編】」では各前置詞の詳細も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
1. inとonの違い







前置詞 on は、inと混同されやすい前置詞の代表例です!
【使い方・イメージ】
【in】
→何かが空間や境界に包まれているという感覚
【on】
→物理的な接触や特定の日付・曜日を指す際に使う
何かが別のものの表面に「くっついている」イメージ
【in】
- in the box (箱の中に)
→物が箱に完全に囲まれている状態
【on】
- on the table (テーブルの上に)
→物がテーブルの表面に置かれている状態
【in】
- in 2024(2024年に)
- in the 21st century(21世紀に)
- in the morning(朝に)
※「将来のある時点」や「期間内で何かが起こること」を示す
【on】
- on Sunday(日曜日に)
- on Saturday morning(土曜の朝に)
- on March 30(3月30日に)
※「特定の日」や「特定の日の朝・晩」を示す
in と on のイメージをしっかり理解すれば、使い分けに悩むことは少なくなるでしょう!
2. inとatの違い







at が使われるのは、狭い範囲や特定の位置、または正確な時点を指す場合です。
【使い方・イメージ】
【in】
→何かが空間や境界に包まれているという感覚
【at】
→点を指すイメージ
→時間や場所を非常に具体的に指定する
【in】
- in the morning(朝に)
- in 2020(2020年に)
→より広い範囲や期間を指す
→時間においてはある程度の幅を持つことを意味する
【at】
- at 3 o’clock(3時に)
→具体的な時間の点を指す - at the entrance (入り口で)
→特定の場所の点を指す
画像も一緒にイメージとして覚えておくと、迷ったときに判断しやすくなります!
3. inとintoの違い




into は動きを伴う場面で使用され、何かが外部から内部へ移動する様子を表します。
【使い方・イメージ】
【in】
→何かが空間や境界に包まれているという感覚
【into】
→変化や遷移を伴うアクションを強調
→特に、物体や人がある空間や状態から別の空間や状態へ入ることを示す
【in】
- in the room(部屋の中に)
→静的な状態や存在を示し、動きや変化は含まれない
【into】
- She walked into the room.(彼女は部屋に入って行った)
→外部から室内への具体的な移動を表す
into を使うことで、動きの方向性や変化の瞬間を明確に伝えられます。
in と into の違いについて復習したい人は関連記事「【ここで差がつく】inとintoの違いとは?使い分けの例や混同されやすい前置詞を紹介」を参考にしてみてください!


前置詞inの使い方をマスターするための勉強法4ステップ


ここでは、in の使い方を確実にマスターするための効果的な勉強法を4つのステップに分けて紹介します。
- 例文を音読&暗唱する
- 日本語訳を考えすぎずイメージで理解する
- 英作文で積極的に使う
- 長文読解の中で自然に身につける
これらのステップを実践すれば、in に対する苦手意識がなくなり、自信を持って使えるようになるはずです。
1. 例文を音読&暗唱する
まずは、in を使った基本的な例文を声に出して何度も読みましょう。
We live in Tokyo.(私たちは東京に住んでいます)
このような簡単な文でOKです。繰り返し音読することで、口が in の感覚に慣れていきます。



例文を暗唱できるレベルまで練習すれば、実際の会話や英作文でも自然に in が使えるようになるでしょう!
スポーツの素振りと同じで、体に染み込ませる感覚です。1日1文でも良いので、毎日の習慣に組み込むのが継続のコツです。
2. 日本語訳を考えすぎずイメージで理解する
in を単なる「〜の中に」という訳語だけで覚えると、応用が難しくなります。
大切なのは、「立体的に囲まれている」というコアなイメージを掴むこと
イラストや図などを活用し「The key is in the drawer.」なら「引き出しという立体的な空間の中に鍵が囲まれている」という位置関係を視覚的に捉える練習をしましょう。



日本語訳に頼らず、この「立体的に囲まれている」という感覚を養うことが、in を使いこなす鍵となります!
意味よりも位置関係のイメージを大切にしてください。
3. 英作文で積極的に使う
インプットだけでなく、実際に in を使ってみるアウトプット練習も欠かせません。
言いたいこと:私は携帯電話をバッグに入れた(携帯電話はバッグの中にある)
英語にすると……
- I put my mobile phone in my bag.
- My mobile phone is in my bag.
このように、自分の身の回りのことや言いたいことを、少し無理やりにでも in を使って表現してみましょう。
頭で理解するだけでなく、実際に使うことで、「この場合は at じゃなくて in なんだ」のような、細かなニュアンスの違いが見えてきます。
1日1文の英語日記や、通勤・通学中のスマホメモでの短文作成など、手軽な方法でアウトプットを習慣化するのが定着への近道です!
4. 長文読解の中で自然に身につける



たくさんの英文に触れることも、in の感覚を養う上で重要です。
【英語のニュース記事や物語などを読むときに in が出てきたら】
ただ読み流さず、「なぜここでは on や at ではなく in が使われているのだろう?」と少し立ち止まって考えてみましょう!
実際の文脈の中で in が持つ意味やニュアンス、そして文の構造を確認する習慣をつけることで、より深く自然な形で in の使い方を体得できます。
生きた英語の中で学ぶのが一番の近道です。
スッキリ解決!前置詞inの使い方によくある疑問


英語の前置詞 in は、日常会話でとても頻繁に使用される表現です。
- in 〇〇でよく使う表現は?
- in・at・onの使い分け方は?
特に時間や場所を示す際の使い方で悩む人が多いため、具体例を交えながら分かりやすく解説していきましょう。
1. in 〇〇でよく使う表現は?
前置詞 in の基本的な役割は、ある物事が特定の範囲や期間の「中に存在する」ことを表現することです。
時間を表す場合、「in the 20th century(20世紀に)」のように、広い期間を示すのが特徴です。
また、日常的な時間帯を表現する際にも活用できます。
I drink coffee in the morning.(朝にコーヒーを飲む)
この例のように、特定の時間帯を包括的に示せます。
この使い方のポイントは、「箱の中に入っている」というイメージで考えること。



時間や期間をひとつの箱として捉え、その中に出来事が存在すると考えると理解しやすいでしょう!
2. in・at・onの使い分け方は?
in、at、on、これらの前置詞は非常によく使われますが、「時間」と「場所」の両方で登場するため、使い分けに混乱しがちです。



でも、それぞれの持つ基本的なイメージを掴めば大丈夫です!
感覚的に理解できるよう、ポイントを見ていきましょう。
時間におけるin・at・onの使い分け
時間の「点」「面」「範囲」というイメージで捉えましょう。
at(点):特定の時刻
例:at 7 o’clock(7時に)、at noon(正午に)、at night(夜に)
on(面):特定の日付、曜日
例:on Monday(月曜日に)、on July 4th(7月4日に)、on Christmas Day(クリスマスの日に)
in(範囲・期間):月、年、季節、世紀、午前/午後など
例:in May(5月に)、in 2024(2024年に)、in summer(夏に)、in the morning(朝に)
場所におけるin・at・onの使い分け
場所の「点」「面」「空間・内部」というイメージで捉えましょう。
at(点):特定の地点、比較的狭い場所
例:例:at the station (駅で)、at the bus stop (バス停で)、at the corner (角で)、at school (学校で)
on(面・線上):何かの表面、道路、階
例:on the table(テーブルの上に)、on the wall(壁に)、on the street(通りで)、on the second floor(2階に)
in(空間・内部):囲まれた空間の中、広い場所(国、都市など)
例:in the box(箱の中に)、in the room(部屋の中に)、in Tokyo(東京に)、in Japan(日本に)



これらの違いを意識して使い分けることで、より自然な英語表現が可能になりますよ。
inの使い方を復習!確認問題を解いてみよう


最後に in の使い方を復習するために、本記事で解説した前置詞を交えながら確認問題を解いておきましょう。



頭に入っているだけでは問題は解けるようにはなりません!
どれだけ実践問題に頭を使うのかが本番で点数を取るために重要です!
以下に、これらの前置詞を使った穴埋め問題を5つ出題します。
それぞれの解説もあるので、時間がある人はしっかり考えたうえで読み進めてください。
I will meet you ___ the station ___ 3 PM.
(私は3時に駅であなたに会います)
正解は……
I will meet you at the station at 3 PM.
【解説】
at は「特定の場所と正確な時刻」を指す際に使用します。
ここでは「the station」(特定の場所)と「3 PM」(正確な時刻)を指しています。
The painting is hanging ___ the wall.(その絵は壁に掛けられています)
正解は……
The painting is hanging on the wall.
【解説】
英語では、「壁に掛かっている」「テーブルの上に置かれている」など、何かが別のものの「表面」に接している状態を表すときは、前置詞 on を使います。
She was born ___ a small town ___ Japan.(彼女は日本の小さな町で生まれました)
正解は……
She was born in a small town in Japan.
【解説】
in は、街・国・建物など、「ある程度の広がりを持つ空間」を表すときに使われます。
ここでは a small town(小さな町の中)と Japan(日本という国の中)を指しているため、どちらにも in が使われます。
The conference is scheduled to start ___ Monday morning.(会議は月曜日の朝に始まる予定です)
正解は……
The conference is scheduled to start on Monday morning.
【解説】
on は「特定の日や曜日の朝・晩」を指す際に使用されます。
この場合、「Monday morning」(特定の曜日の朝)を指しています。
He is interested ___ learning languages ___ his free time.(彼は自由時間に言語を学ぶことに興味があります)
正解は……
He is interested in learning languages in his free time.
【解説】
最初の in は、興味や関心が向けられている対象の「範囲」を示しています。「learning languages」(言語学習)という分野・活動の範囲において興味がある、と捉えることができます。
2つ目の in は、時間の用法です。ここでは「ある期間」の意味を表す「彼の自由時間」を表現しています。



間違えてしまった問題があれば、解説している箇所に戻って再度おさらいしてみてくださいね!
なお、イングリッシュおさるの公式LINEでは、前置詞 in に限らず英語学習に関するお役立ち情報を無料で発信しています。英語力を伸ばしたいと考えている人は、ぜひお気軽にご登録ください!