「must have 過去分詞の意味を知りたい」
「具体的な例文や使い方を理解したい」
「間違えやすいポイント(誤用例)を知りたい」
must have 過去分詞を何となく理解しているつもりでも、実際の会話や文章で使おうとすると迷ってしまうという経験はありませんか?
特に「~だったに違いない」と訳されることが多いこの表現、似た意味のフレーズと混同してしまいがちですよね。
そこで、この記事では、
- must have 過去分詞の基本
- must have 過去分詞の使い方
- must have 過去分詞と似た表現との違い
- must have 過去分詞をマスターする練習問題
以上について解説していきます。
must に対しての理解を深めて、英語学習をサクサク進めたい人は、ぜひ最後までご覧ください!

( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
must have 過去分詞の基本を解説


まずは must have 過去分詞の基本を解説します。
- must have 過去分詞の意味
- must と must have 過去分詞の違い
詳しく見ていきましょう。
1.must have 過去分詞の意味
must have 過去分詞
→過去に起きたことに対し「~したに違いない」「~だったに違いない」と推測する際に使われる
自分の中で確信度が高い場合に用いられるのが特徴です。
He must have gone home.(彼は家に帰ったに違いない)



話し手が彼が家に帰ったとほぼ確信している場合の表現です。
この表現が使われる場面は、何かの結果や状況から過去の行動を推測する場合が多いです。
電気が消えているのを見て「彼はもう帰宅したに違いない」と思う場合、「たぶん帰った」といったあいまいな推測ではなく、「間違いなく帰った」という強い確信を表しています。
2.must と must have 過去分詞の違い
現在形の must と must have 過去分詞の違いは、確信する対象が「今」なのか「過去」なのかという点にあります。
You must be tired.(君は疲れているに違いない)
→ 今目の前にいる相手の様子を見て「現在」の状態を強く推測している
You must have been tired.(君は疲れていたに違いない)
→ 過去の出来事について話している。
→ have 過去分詞がつくことで、現在完了の形と同じように「過去の事実」に焦点が移る。
具体的には、
【今の推測】
He must be at home.
(彼は家にいるに違いない)
【過去の推測】
He must have been at home.
(彼は家にいたに違いない)
英語試験や会話で使い分ける際は、文の前後の文脈をしっかり読み取ることが大切です。現在の確信なのか、過去の確信なのかを見極めて正しく使いましょう。
関連動画「【最短最速】中学英語完全攻略【永久保存版】」では、must について詳しく解説しています。「より詳細に学習したい」「復習しておきたい」という方は、ぜひ視聴してみてください!
must have 過去分詞の使い方


ここからは must have 過去分詞の使い方を3つ紹介します。
- 肯定文のパターン
- 否定形のパターン
- 疑問形のパターン
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.肯定文のパターン
主語 + must have + 過去分詞 + 目的語(または補語)
【使用されるシーン】
話し手が過去に起きた出来事について「間違いなくそうだった」と強く信じているとき
must have 過去分詞の肯定文は、単なる推測ではなく、自信のある推量を示せるときに使われます。
文の基本構成は以下の通りです。
You must have seen her yesterday.(君は昨日彼女を見たに違いない)
- 話し手は「君が昨日彼女を見た」と確信している
- ただの推測ではなく、「何か状況的な証拠があるため、そうだったに違いない」というニュアンス
She must have left early.(彼女は早く出発したに違いない)
- 「彼女の姿が見えない」「誰かが彼女を見かけた」などの理由から、早く出発したと強く思っている場面
2.否定形のパターン
must not have 過去分詞
→「~ではなかったに違いない」「~したはずがない」という意味
肯定文と同じく、過去に対して強い確信を持って否定的に推測する場合に使用されます。
You must not have seen the message.(あなたはそのメッセージを見ていなかったに違いない)
- 話し手が、「あなたがメッセージを見ていない」ということをほぼ確信している場合の表現
He must not have finished his homework yet.(彼はまだ宿題を終えていなかったに違いない=終わらせていたはずがない)
- 過去の行為に対して「~ではなかったに違いない」つまり、「~したはずがない」という意味で使用できる



さらに似た表現として can’t have 過去分詞 もあります。
can’t have 過去分詞
→「~したはずがない」という意味
→must not have 過去分詞より事実に基づいた強い否定の推測になる
He can’t have lied.(彼が嘘をついたはずがない)
こちらは「絶対に嘘はない」というニュアンスが強調されます。
3.疑問形のパターン



must have 過去分詞は、基本的に疑問文では使われません。
というのも、must 自体が「話し手の強い確信」を表す助動詞だからです。
疑問文は「相手に答えを求める」「推測の余地を残す」表現であり、強く断定する must とは性質が合わないのです。
「Must you have done that?」のように疑問文を作ることは文法的に可能ですが、実際の英会話やライティングではほとんど見かけません。
【過去について疑問を表したいとき】
通常の Did you ~? や Could you have ~? を使うほうが自然
現在、僕の公式LINEでは友だち追加するだけで、有料級の英語教材をお受け取りいただけます!「基礎的な英語力を上げたい」という人は、ぜひこの機会に特典を受け取ってくださいね!
must have 過去分詞と似た表現との違い


ここでは must have 過去分詞に似た表現とその違いについて解説します。
- should have 過去分詞との違い
- could have 過去分詞との違い
- had toとの違い
- can’t have 過去分詞との違い



それぞれの違いを理解すると、正確で自然な英語表現ができるので参考にしてみてください。
1. should have 過去分詞との違い
should have 過去分詞
→ 「~すべきだったのに」「~しておけばよかった」という意味
過去にやるべきだったことが実際には行われなかったことを示すときや、話し手の後悔や相手への批判を表すときに使用される表現です。
You should have told me.
(君は私に言うべきだったのに)
- 「君が私に言わなかったこと」が既に事実として確定している
- それに対して「言うべきだった」という後悔や非難の気持ちを込めている



一方、 must have 過去分詞は話し手の強い確信を表します。
You must have told him.
(君は彼に言ったに違いない)
話し手が「君が彼に言った」と考えており、事実確認の意図ではなく、確信に基づく推測です。
2. could have 過去分詞との違い
could have 過去分詞
→ 「~できたのに」「~だったかもしれない」という意味
過去に可能性があったのに実際には起こらなかった場合や、過去の出来事に対する推量を示す場合に使用します。
You could have passed the exam.
(君は試験に合格できたのに)
- 実際には試験に合格しなかったことを前提とし、「合格する可能性はあった」という意味になる
一方、must have 過去分詞は過去の事実に対する確信であり、「実際にそうだった」という強い推測に使われます。
You could have passed the exam.
(君は合格できたのに) → 合格の可能性はあったが、実際はしていない
You must have passed the exam.
(君は試験に合格したに違いない) → 合格したと確信している
3. had toとの違い
had to
→「~しなければならなかった」という義務を表す
I had to finish my homework.
(宿題を終えなければならなかった)
- 過去の義務や必要性を述べている
- 実際に宿題をやったかどうかは重要ではない



一方、must have 過去分詞は、過去の出来事に対する確信を示します。
He had to finish my homework.
(彼は宿題を終えなければならなかった) → 義務
He must have finished my homework.
(彼は宿題を終えたに違いない) → 宿題を終えたと確信している
4. can’t have 過去分詞との違い
can’t have 過去分詞
→ 「~したはずがない」「~だったはずがない」という意味



must have + 過去分詞の否定版のようなものですが、より強い否定の意味を持っています。
He can’t have forgotten his homework.
(彼が宿題を忘れたはずがない)
- 話し手は、「彼が宿題を忘れるなんて考えられない」と強く否定している
一方、「must have + 過去分詞」は 「~したに違いない」 と肯定的な確信を表します。
He can’t have forgotten his homework.
(彼が宿題を忘れたはずがない) → 忘れるなんてありえないと強く否定
He must have forgotten his homework.
(彼は宿題を忘れたに違いない) → 忘れたと確信
must have 過去分詞をマスターする練習問題


must have 過去分詞の理解を深めるためには、実際に問題を解くのが効果的です。
以下の練習問題を通して、肯定文・否定文・応用文の形をしっかり身につけましょう。
【問題1】次の英文の意味を日本語に訳しなさい
He must have left his phone at home.
答えは……
彼は携帯電話を家に置いてきたに違いない。
- must have 過去分詞は 過去の出来事に対する強い推測 を表す表現
- 「携帯電話が手元にない」→「家に置いてきたのだろう」という確信に近い推測をしている
【問題2】日本語を英語に訳しなさい
彼は昨日ここに来たに違いない。
答えは……
He must have come here yesterday.
- must have 過去分詞で 「来たに違いない」=強い推測 を表現している
- 時を表す副詞 yesterday をつけることで、過去の具体的な出来事への推測であることがはっきりする
【問題3】文の空欄に適切な形を入れ、( )内の動詞は適当な形に変えなさい
She ________ ________ (forget) her keys.(彼女は鍵を忘れたに違いない。)
答えは……
must have forgotten
- must → 確信度が高い
- have forgotten → 過去の動作
- 過去に鍵を忘れたという事実を強く推測している構文
【問題4】日本語を英語に訳しなさい
彼がそんなことを言ったはずがない。(ありえない・そんなわけない、という否定のニュアンスで使うとき)
答えは……
He can’t have said such a thing.
- ここでは 否定の推測 を表している
- must not have 過去分詞は、「~しなかったと確信している」と、していないことへの確信が全面に出ている
- can’t have 過去分詞は「~したはずがない(ありえない)」と 強い否定の推測
形は似ていますが、must not ↔︎ can’t の違いでニュアンスが大きく変わることに注意
【問題5】文脈に合うように、B に当てはまる英文を選びなさい
A: The lights are off, and his shoes are gone.
B:
a. He must have gone out.
b. He should have gone out.
c. He can’t have gone out.
答えは……
a. He must have gone out.
- 現在の状況(靴がない、電気が消えている)から、話し手が「外出したに違いない」と強く推測している
それぞれの日本語訳は以下の通りです。
a. 彼は外出したに違いない。
b. 彼は外出すべきだった。
c. 彼は外出したはずがない。



繰り返し使うことで、自然に使いこなせるようになりますよ!
イングリッシュおさる公式LINEでは、英語学習のヒントになる教材をさらに15個プレゼントしています!無料で受け取れるので、友だち追加がまだの人はチェックしておいてくださいね!