「現在進行形ってどうやって使うの?」
「~をしている、って意味だけじゃないの?」
「未来を表現するときって will や be going to とは違うの?」
と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
be動詞+動詞のing形で表される現在進行形は、「~している」という意味の表現として広く知られていますが、実は未来のことも表せます。

will や be going to との違いが分かればあなたの英語レベルはグッと上がります!
使い分けが難しく、細かいニュアンスの違いにも関係してくるので混乱してしまう方もいるかもしれません。そこで、この記事では以下の内容について詳しく解説します。
- 現在進行形が未来を表現できる理由
- 現在進行形が未来の表現に使われることの多いシチュエーション
- will や be going to との違い
- 現在進行形が未来を表している例文
- 練習問題
この記事を読めば、未来を表す現在進行形について完璧にわかるようになりますよ!例文も交えてわかりやすく解説していくので、ぜひ最後までお読みください。


( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
現在進行形が未来を表現できるのはなぜ?


「今まさに〜している」という意味でお馴染みの現在進行形ですが、未来の出来事を表すことが可能です。
現在進行形の持つ、「すでに動き出している」というニュアンスが、未来を表現することにつながるから
特に、近い未来に起こることが確定している予定や、準備が進んでいる計画に対して使われるのです。
I’m meeting my friend tomorrow.(明日は友達と会う予定です。)
これは単に「明日友達に会うだろう」という予測ではなく、「明日友達と会う約束がすでにあって、その予定に向けて準備が進んでいる」という感覚を表しています。
つまり、話し手の中では、その未来の出来事が単なる可能性ではなく、現在に向かって進行中の「ほぼ確定した事実」として捉えられているのです。



だからこそ、現在の動作を表すはずの現在進行形が、未来の確定的な予定を表現するために使われるというわけです!
現在進行形と未来形の違い


現在進行形も未来形(will)も未来のことを話す際に使われますが、そのニュアンスには明確な違いがあります。
使い分けの鍵は未来に対する確定度です。
現在進行形:すでに決まっている予定や計画を表す
I’m leaving tomorrow.(明日出発します。)
航空券の手配が済んでいたり、他の人との約束があったりと、出発することがほぼ確定している状況を示唆します。



これは計画に基づいた未来ですね!
未来形(will):主に「その場での判断や意志」「漠然とした予測」を表す
I will leave tomorrow.
- 「(今決めたんだけど)明日出発するよ」という意思表示
- 「(多分)明日出発するだろう」という予測のニュアンス
こちらはまだ流動的であったり、話者の主観的な思いつきであったりする可能性を含んでいます。
このように、未来の出来事がどれくらい具体的で確定しているかによって、現在進行形と will を使い分けることで、より正確な意図を伝えられます。
現在進行形で未来を表現するときに使われやすいシチュエーションを解説


現在進行形は、すでに決定していて物事の準備や手配が進められている未来を表現可能です。
現在進行形が未来の表現に使われることの多いシチュエーションを2つ紹介します。
- 何かしらの手配がなされている場合
- 近い未来でこれから行動を起こそうとしている場合



すでに物事が動き出している感じを表現できますよ!
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.何かしらの手配がなされている場合
予定が確定していて、かつ、その予定に関して何かしらの手配がなされている場合に現在進行形は用いられます。「手配」の内容は予定によって異なり、様々なことを指します。
I’m having a meeting on Monday morning. (私は月曜日の朝にミーティングをする予定だ。)
【ポイント】
「月曜にミーティングを行う」という予定が確定していて、そのために「参加者や部屋などに関して何らかの」手配がなされていると考えられます。



ミーティングをするには、参加者へのお知らせや出欠調査、会議室の予約などが必要ですよね!
We’re staying at a hotel in Waikiki next week.(来週はワイキキのホテルに泊まる予定だ。)
【ポイント】
この例文では、ホテルがすでに予約済みで確定した予定であることを示しています。「next week」があるため 「手配済みの近い未来」を現在進行形で表した用法だとわかるでしょう。
このように「手配」がなされている場合は、現在進行形を使った未来の表現が使われます。
2.近い未来でこれから行動を起こそうとしている場合
目前の未来に行う予定で、すでにその行動を始めているような場合にも、現在進行形が未来の表現に多く用いられるといえるでしょう。



この場合は、特に以下のような動きを表す動詞が使われます。
- go
- come
- leave
Where are you going? (どこに行くの?)
I’m going to the convenience store. (コンビニに行くところだよ。)
【ポイント】
もうコンビニに行く準備は終えていて、今まさに玄関を出ようとしている、というような場面が想像できます。
It’s already 10 p.m., I’m leaving now. (もう10時なので、私は帰ります。)
【ポイント】
すでに帰宅準備は始めているような場面だと考えるのが自然です。
このように、日本語で言うと「~するところだ」というような、既に動き出している未来を表現する際に現在進行形が用いられます。
未来を表す現在進行形と will ・ be going to の違いを解説


「未来を表現する」という点では、現在進行形も will も be going to も同じ役割を持ちます。ところが、それぞれが使われる場面や表現するニュアンスには違いがあります。



こういった細かな違いを理解できればあなたの英語レベルは飛躍的にアップしますよ!
- will との違い
- be going to との違い
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.will との違い
will は未来の出来事について「やるぞ」という意志は固まっているものの、具体的な段取りなどについては決まっていない場合に用いられます。
・「発言したときに決めたこと」の表現によく用いられる
・will と現在進行形の見極めには、前後の文脈や状況を考える必要がある
He phoned while you were out. (あなたの外出中に彼から電話があったよ。)
OK. I’ll call him back.(了解、後でかけ直すね。)
【ポイント】
電話をかけ直すことを決めたのは「OK」と発言した時点です。発言者はこの時点で初めて着信があったことを知ったのですから、前々から「彼に電話をかけ直そう」と考えていたわけではありません。
上記の文章のように、発言の時点で決めた思い付きのような未来を表現する際に will は用いられます。



一方で、具体的な手はずを整えている未来に関しては will は用いられません。
He is getting married next month. (彼は来月結婚する予定だ。)
【ポイント】
来月結婚するということは、プロポーズが終わっていて結婚自体は確定した未来であると言えるでしょう。つまり、結婚式などに関する手配や手続きが進められていると考えるのが自然です。よって、will を用いて表現すると不自然となり、現在進行形を使うのが適しています。
will と現在進行形は「未来に対する手配や準備がなされているか否か」という点で、明確に使い分けられます。
2.be going to との違い
・現在進行形と be going to の違いは、 will との違いよりも曖昧
・明確に使い分けられないことも多い
そもそも、 be going to は will よりも確定度の高い未来に対して用いられます。その場で決めた思い付きの未来に対して、be going to は用いられません。



その点では、現在進行形と be going to は共通しています。
一方で、未来に対して何らかの手配がなされている、準備が進んでいる場合には be going to よりも現在進行形を用いるほうが自然です。
I’m going to relax at home in the evening on Wednesday. (水曜日の夜は家でゆっくりするつもりだ。)
【ポイント】
現在進行形ではなく be going to が用いられているのは、家でゆっくりすることに関して何かしらの手配や準備が行われていないから。
「家でゆっくりする」というのが、具体的に何をするのかこの文章からは読み取れないので、そのための準備などがされているとは考えにくいです。



違う例文も見てみましょう!
次の2つの文章は、意味は同じですが異なるニュアンスを持っています。
日本語訳:私は京都に行くときには妹を訪ねるつもりだ。
【be going to】
I’m going to visit my sister when I’m in Kyoto.
→「いつ京都に行くかは決めていないが、訪れた時には妹を訪ねようと決めている」といったようなニュアンス
【現在進行形】
I’m visiting my sister when I’m in Kyoto.
→既に京都に行く日取りは決まっており、移動手段や宿泊先などの手配も済んでいる。妹を訪ねる準備も進んでいる」というようなニュアンス
現在進行形を用いたほうが具体的な計画が進んでいる、と考えられます。
現在進行形か be going to のどちらが用いられているのかを意識して前後の文脈を考えれば、より深く文章を理解できるでしょう。
なお、willとbe going to の違いや使い方については、関連記事「【完全攻略】willとbe going toの違いを解説!例文と使い分け方も紹介」でも解説しています。あわせてチェックしてみてくださいね。


未来を表す現在進行形の例文10選


「もっと例文を知りたい!」「実際に未来を表現する現在進行形の文を読みたい」という方のために、こちらでは10の例文を紹介します。
現在進行形が用いられている理由も簡単に解説しますので、この記事の内容を復習しながら確認してみてください。
1. I’m going to Tokyo tomorrow.(私は明日東京に行く。)
→「明日」東京に行くのであれば、移動手段などの手はずは整っていると考えられます。そのため、現在進行形で表現するのが自然です。
2. He is here. (彼が来たよ)
OK, I’m coming.(分かった!今行くね。)
→もう彼の元に行くために、動き出していそうな雰囲気を感じ取れます。
3. Are you jogging today?(今日はジョギングする予定ですか?)
→もしジョギングするとしたら、聞かれた人は「今日の何時ごろにしよう」と決めていてシューズの準備などをしていると考えられます。しないとしても、今日やる予定の他のことについて考えを巡らしているでしょうから「手はずは整えられている」と言えるでしょう。
4. What are you doing next Sunday?(次の日曜日に何をする予定ですか?)
→ be going to よりも現在進行形のほうが、直近の未来に対して用いられる傾向があるということも覚えておくと良いでしょう。ですが、この疑問文においては will や be going to を使っても間違いではありません。
5. Did you get to the building? I’m going down soon, wait a minute please.
(ビルに着きましたか?すぐに降りて行きますので、少しお待ちください。)
→ 2の例文と同じタイプです。「降りていく」という行為を今まさにしようとしているので、現在進行形で表現すると自然になります。
6. I’m buying a new PC.(新しいパソコンを買う予定です。)
→「どんなパソコンを買うのか」「どこで買うのか」といったことを決めている、と考えられます。
一方で、be going to を使って同じ意味を表現すると「(詳しいことは決めていないが)新しいパソコンを買う予定は決まっている」というニュアンスを表現できますね。
7. I’m leaving tomorrow. I’ve got my plane ticket.(明日出発の予定だ。飛行機のチケットを取ってある。)
→直後の文章で、チケットを取るという「手配」がなされていることが明記されています。
8. He is playing soccer on next Monday.(彼は次の月曜日にサッカーをする予定です。)
→サッカーをするためにチームメイトへの声かけや場所の手配が進んでいる様子が読み取れます。
9. I’m having dinner with Tom tonight.(今夜、トムと夕ごはんを食べます。)
→「何を食べるのか」「どこで待ち合わせるのか」というような準備が、進んでいるといえるでしょう。
10. I’m meeting my coworkers at Sendai station.(仙台駅で同僚と会うことになっています。)
→「仙台駅で」という具体的な条件が決まっており、時間等も決まっていると考えられます。
【練習問題】現在進行形で未来を表す用法をマスターしよう


ここまで学習してきたことをマスターするために、練習問題を解いていきましょう。
【問題1】
次の文が「未来の予定」を表しているかどうか、〇か✕で答えなさい。
I’m meeting my friend at 5 p.m. today.
答えは……
【 〇 】
【解説】
「友達と会う」「旅行に行く」「予定が既に確定している場合」など、事前に決まっている具体的な予定があるときに、未来を表現する現在進行形を使います。
この文も「今日の午後5時に友達と会う予定」がすでに決まっていることを意味しているため、〇です。
【問題2】
次の日本文を英語にしなさい。
私は明日の朝、東京へ出発します。
答えは……
I’m leaving for Tokyo tomorrow morning.
【解説】
「明日の朝」=未来の話。
「~に向けて出発する」=「leave for ~」
→すでに決まっている予定を話すので、現在進行形(I’m leaving)を使うのが自然です。
【問題3】
「現在進行形で未来を表していない」文はどれ?(記号で答えなさい)
A. I’m leaving for Kyoto next week.
B. He’s playing soccer now.
C. She’s having lunch with her boss tomorrow.
D. We’re visiting our grandparents this weekend.
答えは……
【 B 】
【解説】
Bの文は「now(今)」という語があるので、これは現在の出来事を表しており、未来の話ではありません。つまり、現在進行形で現在の動作を表しているパターンです。
一方、A・C・Dはすでに決まっている未来の予定を表しており、現在進行形が自然に使われています。
【問題4】
次の文を現在進行形を使って「次の月曜日(next Monday)に行う未来の予定」に書き換えなさい。
He goes to the dentist.
答えは……
He’s going to the dentist next Monday.
【解説】
goes to the dentist(歯医者に行く)は、習慣や通常の行動を示す現在形に見えます。
しかし、「next Monday(来週の月曜)」と未来を示す語句がある場合、「現在進行形(is going)」を使って、すでに決まっている未来の予定を自然に表現します。
【問題5】
次のうち「be going to」ではなく「現在進行形」が自然に使える状況はどれ?
A. 今決めた予定を話すとき
B. すでに約束や予定が決まっていて、その準備や手配が進んでいるとき
C. すでに約束や予定が決まっているが、その準備や手配はこれから行うとき
答えは……
【 B 】
【解説】
A. 今決めたこと: will を使うのが自然
B. すでに予定があって準備や手配が進んでいる: 現在進行形を使う
C. すでに予定があるが準備や手配は進んでいない: be going to を使うのが自然
現在進行形でも未来を表現できる、と知っていると読解の幅も大きく広がります。



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