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【もう悩まない】英語の再帰代名詞を徹底解説!用法や頻出表現まで総まとめ

「再帰代名詞ってそもそも何?」
「再帰代名詞っていつ使うの?」
「再帰代名詞には慣用表現が多いと聞いたけど、代表的なものが知りたい」

数ある代名詞のなかでも、用法がつかみにくいのが再帰代名詞。「再帰」という文法用語が難しそうな印象を与えてしまうため、意味や使い方がわかりにくく、うまく使えないという方もいるのではないでしょうか?

しかし、再帰代名詞で覚えるべきルールは多くありませんまとめて理解してしまえば、すんなりとマスターできるはずです。

そこでこの記事では、多くの方に英語を教え、英検合格やTOEICのスコアアップに貢献してきた僕が、

  • 再帰代名詞とはなにか
  • 再帰代名詞の2つの用法
  • 頻出表現

を1記事でまとめて解説します。

この記事を読めば、再帰代名詞についての疑問は解決するはずです。英語力をあげ、再帰代名詞を使いこなしたい方はぜひご覧ください。

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目次

再帰代名詞とは

再帰代名詞とは、代名詞に -self や -selves という言葉がくっついたもの日本語では、〜自身という表現で訳されます。

もう少し詳しく説明すると、再帰代名詞が使われるのは、動作が文章に出てくる人やものに帰ってくるときです。「再帰」とは、同じものがもう一度帰ってくるという意味を持っています。

I cooked dinner by myself. (私は自分で夕食を作った)

という文章を見てみると、私が料理をしていて、その料理が自分のところに帰ってきていますよね。

During the craft, he cut himself. (工作中に彼は指を切ってしまった)

という場合も同様で、cut という動作を自分自身にしてしまっています。

このように、主語の人やもの自身に何かをしたときに使われるのが再帰代名詞です。

イングリッシュ おさる

ちょっと難しいなと感じたら、まずは〜自身という訳を覚えるところから始めましょう!

主語と同じ人・ものに動作が帰ってこなければ、再帰代名詞は使えません。つまり、主語と目的語が異なる場合は、再帰代名詞を使わないので注意しましょう。

再帰代名詞の一覧表

再帰代名詞は、基本的に所有格もしくは目的格に self、selves をつければOKです。

  • 単数のときは self
  • 複数のときは selves

をつけると覚えておきましょう。活用表を一覧にして紹介します。

主格所有格目的格再帰代名詞
Imymemyself
youyouryouyourself(単数のとき)
yourselves(複数のとき)
hehishimhimself
sheherherherself
ititsititself
weourusourselves
theytheirthemthemselves
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再帰代名詞として覚えなければいけないのは8つだけ。5分もあれば暗記できるはずなので、頭に叩き込んでしまいましょう!

再帰代名詞の2つの用法

それでは、具体的な再帰代名詞の使い方をみていきましょう。再帰代名詞には2つの用法があります。

  1. 再帰用法
  2. 強調用法

それぞれ使い方を解説します。

1. 再帰用法

再帰用法は、目的語が文中に出てきている主語と同一の場合に使う用法です。動詞の目的語や、前置詞の直後において用いられます。

I stared at myself in the mirror. (私は鏡の中の自分自身を見つめた)

この文章では、「私」が鏡の中にいる同じ人(私)を見ているため、再帰代名詞を用いています。この場合、目的格の me を使うことは出来ません。

History repeats itself. (歴史は繰り返す)

のように、ものに対しても再帰代名詞は用いられます。この場合、「歴史は過去の歴史を繰り返す」と、やはり目的語と主語が同じもの。そのため、it の再帰代名詞である itself が置かれました。

よく会話で使われる表現も押さえておきましょう。

Take care of yourself. (お大事に)

これは、命令文であり、主語の You が省略されています。直訳すれば、「あなたはあなた自身を気遣ってくださいね」という意味になるため、お大事にいう表現に用いられます。

2. 強調用法

強調用法は、名詞や代名詞を強調するときに使う表現です。

You should do it yourself. (あなたは自分自身でやるべきだよ)

She made the costumes herself. (彼女は彼女自身で衣装を作ったんだ)

どちらも、他の人ではなくて、その人自身でやるということを強調しています。

強調用法の見分け方は、再帰代名詞を抜いても文が成り立つかどうか上の例ならば、

You should do it. (あなたはそれをやるべきだよ)

でも文が成り立ちます。

イングリッシュ おさる

強調用法はあくまで強調するために再帰代名詞を重ねているだけなので、文の要素にならないんですね!

ちなみに、再帰代名詞を主語の直後に置くこともできますこの場合は、文章体の印象になり、口語ではあまり用いられません。

I myself was surprised at the results. (私は、私自身でもその結果に驚きました)

なお、強調用法を使う場合、再帰代名詞を強く発音します。

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再帰代名詞を使った頻出表現

ここからは再帰代名詞でよく使う表現を押さえていきましょう。

  1. by oneself
  2. in oneself
  3. for oneself
  4. beside oneself
  5. help oneself to
  6. make oneself understood
  7. make oneself at home

どれも頻出で、日常会話でも使いやすいものを集めたので、ぜひ今日覚えてしまいましょう。

1. by oneself

by oneself は、「その人自身の力で」「一人だけで」という意味になります。

You should do your homework by yourself. (宿題は自力でやった方がいいよ)

のように使います。

前置詞 by は「そば、近くにいる」というイメージ。ここから、「その人自身のずっとそばにある」つまり、「その人だけの力で」という訳になると考えるとわかりやすいでしょう。

She carried the luggage by herself. (彼女は自力で荷物を運んだ)

ならば、彼女が荷物を運ぶという行為がずっと彼女のそばにあるからこそ、「自力で運んだ」と訳せます。

なお、by oneself は on one’s own という表現で言い換え可能です。つまり、

You should do your homework on your own. (宿題は自力でやった方がいいよ)

という表現でも正解です。

2. in oneself

in oneself は、「それ自体は」「本来は」という意味になります。

Fat in itself is not a bad thing. (脂肪それ自体は悪いものではない)

このように、物にくっついて使われることが多い表現です。

前置詞 in には、立体的に囲まれているイメージがあります。ここから、 Fat in itself は「脂肪という括りの中では」つまり、「脂肪それ自体は」という訳になると理解するとわかりやすいはずです。

3. for oneself

for oneself は、「自分自身のために」という表現です。

Mike bought a T-shirt as a gift for himself. (マイクは自分自身のためにTシャツを買った)

この文章で、for him としてしまうと、この him が Mike を指すのか、別の人を指すのかがわかりません。だからこそ、主語と同じ人を指すことを明確にするために himself が用いられています。

4. beside oneself

beside oneself は「我を忘れて」という意味。

beside には横において並べるイメージがあります。「自分自身を横に置いてしまうくらい何かをする」という意味から、「我を忘れて」という表現になると理解しましょう。

He was beside himself with worry about his wife. (彼は我を忘れるほど妻を心配していた)

with の後には、joy(喜び)や anger(怒り)といった表現が使われることも多くあります。

5. help oneself to

help oneself to で、「召し上がれ」「ご自由にどうぞ」という表現になります。

Help yourself to the cake. (ケーキをご自由にお取りください)

複数の人に言う場合は、yourselves を使えばOKです。

Please help yourselves to more. (おかわりはご自由にどうぞ)

ちなみに、feel free to という表現も「ご自由にどうぞ」という意味で使えます。feel free to のほうが、ややかしこまった表現です。

6. make oneself understood

make oneself understood は、「自分の考えが通じる」という表現です。

He couldn’t make himself understood in English. (彼の英語は通じなかった)

のように使います。

この make は使役動詞。「〜させる」という意味になるので、直訳すると「その人自身を理解させる」。ここから、「自分の考えが通じる」という意味になります。

なお、使役動詞って何?と疑問を持つ方は「【まるわかり】英語の3つの使役動詞の使い方と違いを例文とともに解説」もご覧ください。

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7. make oneself at home

make oneself at home は、「くつろぐ」という表現です。

Please make yourself at home. (どうぞおくつろぎください)

は、お客さんをお迎えしたときの定番フレーズ。ちなみに home とありますが、パーティ会場や会社などでも使えます。

make yourself at home を直訳すると、「家のような状態にあなた自身をさせる」。make は使役動詞です。家が一番リラックスできる場所であるからこそ、「くつろぐ」と訳せます。

「〜自身の」という表現になるその他の表現

再帰代名詞は、目的語の代わりとしてしか使えません。

もし、名詞の説明として形容詞のように「〜自身」という表現を使うときは、own を使います。

I cooked my own food. (私は自分用のご飯を作った)

I do not know my own blood type. (私は自分の血液型を知らない)

own は、単独では使えません。必ず my や your のような代名詞の所有格とくっついて意味を強めるために使う点を覚えておきましょう。

再帰代名詞とは、代名詞に -self や -selves という言葉がくっついたもの。日本語では、〜自身という表現で訳され、同じ文で繰り返し出てきた代名詞の変わりか、文章を強調するのに使われます。

再帰代名詞を使った慣用表現も多くあるので、ぜひこの機会に覚えてしまいましょう。

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