「初心者がTOEICで700点取るのは現実的?」
「どのくらい勉強すれば700点に到達する?」
「スコアが伸び悩んだらどんな勉強をすればいい?」
このような疑問にお答えしていきます!
就職・転職が有利になるよう、TOEICで700点以上の高スコアを目指している方は多いのではないでしょうか。
TOEICで700点超えを目指すには、限られた時間で効率的に勉強をこなすペース配分が大切。しかし「今の自分が700点に到達するにはどのくらいの勉強時間が必要なのか」が分からないと、最適な計画を立てられません。
そこでこの記事では、700点超えのために必要な勉強時間や、行動のコツを逆算して紹介していきます!
記事を読むことで
- TOEIC700点のレベル
- 勉強時間の目安
- 勉強のポイント
- 700点獲得を目指すコツ
- 勉強時間を増やす方法
- おすすめの参考書4選
などが分かるので、ぜひ参考にしてみてください!
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
TOEIC700点の英語レベル
2022年度のTOEICの平均スコアは608点ですので、TOEIC700点は平均より100点近く高いスコアだと言えます。
実際、TOEIC700点以上を取得しているのは受験者の3割ですから、比較的上位に位置すると言っても過言ではありません。
少なくとも基礎はしっかり固まっていると言えますね!
ちなみに偏差値換算すると55以上。大学受験だと地方国公立や日東駒専くらいのレベルです。
【レベル別】TOEICで700点取るために必要な勉強時間・学習のポイント
TOEICで700点を取るためには、目安として以下の学習時間を確保しましょう。
※クリックで各レベルの解説へジャンプします。
勉強時間の目安は、オックスフォード大学出版局が発表したデータを参考にしています。(参考:Oxford University Press「A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success」2007年)
)
その人ごとに必要な勉強時間は変わるので、あくまで目安としてご確認ください。ここで紹介する以上のペースで700点を超えられる人もたくさんいます。
勉強時間の詳細や、学習のポイントを紹介していきます。
1.未経験レベル(250点程度)
TOEICでスコア250点以下だと、中学校卒業までに習う英語でも満足には使えません。資格としてのアピール力には欠けるレベルです。
しかし、英文やTOEICの出題形式そのものに慣れていないだけで、コツコツと勉強すれば、700点台を叩き出すことも夢ではありません。
1.勉強時間:約1,150時間
250点程度から700点超えを狙うには、1,150時間の勉強が必要です!1日3時間勉強で、1年と少し(約383日)かかる計算。
1,000時間超えの勉強が必要となると果てしなく感じますよね。
でも「センスがない」「これ以上は伸びない」ということはありません!
効率的・継続的に勉強を続ければ、次の段階の中学卒業レベル(450点程度)には早いペースで持って行ける可能性が高いです。
2.700点を獲得するポイント
中学英語の網羅的な復習を優先しましょう。
大人なら一度は習ったことなので、勉強のスイッチさえ入れば思い出すことは簡単です。
まずは語順の感覚や勘を取り戻し、英語に慣れることを目指してみてください!
TOEICでは、900点取れる人でも100点も取れない人でも、同じ問題にチャレンジすることになります。そのため、中学卒業レベルの英語力では、TOEICの問題が難しすぎると感じることがあるでしょう。
英検の下の級からチャレンジして、英語への慣れと自信の積み上げをするのもおすすめです。
中学レベルの文法については、関連動画「【最短最速】中学英語完全攻略【永久保存版】」でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
2.中学卒業レベル(450点程度)
450点程度取れる人は、大まかな中学英語は理解できるレベルに達しています。とはいえ、中学英語では基礎的な内容しか習いません。
あくまで「基礎力をなんとか身につけ、スタートラインに立った」という状態。ここから700点に到達するには、次のポイントを押さえて行動していきましょう。
1.勉強時間:約700時間
このレベルの人が700点にまでレベルアップするには、700時間程度の勉強を積み上げましょう。
1日3時間勉強したら、8ヶ月弱程度(約233日)の期間が必要です。「8ヶ月弱」と聞くとまだまだゴールが遠く感じることも。
しかしここまで点数を上げたのに、700点台を諦めるのはもったいないです!
ぜひ引き続き勉強して、基礎レベルを卒業しましょう!
2.700点を獲得するポイント
450点取れるということは、超初心者レベルからは抜け出せているはず。しかし、文法・単語といった基礎的な勉強は、完璧でないならまだ続けましょう。
文法・単語を強化するなら、優先すべきは文法。単語の数は果てしなく勉強の終わりが見えませんが、文法なら覚えることの上限があるためです。
おすすめの参考書は、記事内の「TOEIC700点を目指すのにおすすめの参考書4選」で紹介している「キク英文法」です。
3.高校卒業レベル(550点程度)
ここまできたら、高校までに習う基礎はマスターできています。
長文読解も含めある程度のスコアを取れるようになったレベルですが、全ての英文を正確に読み取ることは難しいでしょう。問題に正解することは多くても、文脈からの推測などでどうにかしている点も少なくはないはず。
そのため、実務的な英語力を役立てたり、TOEICの高スコア保有者としてアピールしたりするには、もう一歩及びません。
1.勉強時間:約450時間
550点時点からは、450時間の勉強で700点獲得を目指せます。1日3時間の勉強で150日、約5ヶ月かければ、700点台に乗れるでしょう。
しかし勉強の方法を見直したり、教えるプロの力を借りたりすれば、もっと早いペースで700点に達するはず。「教えるプロ」とは、コーチングサービスやメンターなどです。
ここまで来たら700点台がかなり現実味を帯びてきたので、諦めずに勉強を続けていきましょう!
2.700点を獲得するポイント
問題の傾向を知ったり、時間配分を考えたりと、テクニック的な面も意識すると良いでしょう。
得意なことを伸ばすだけでは、点数は頭打ちになってしまうためです。リスニングもリーディングもバランスよくトレーニングし、苦手な分野でも確実に取れる低難易度の問題は落とさないよう、正答率の底上げを目指してみてください。
TOEICで700点を取るコツ7選
ここからは、700点獲得を視野に入れた、具体的な戦略をアドバイスしていきます。
- 時間配分を意識する
- 返し読みの癖をとる
- リーディングの速度を上げる
- パート5の正答率を上げる
- パート7は最後に残す
- 疑問詞を聞き取る
- ミスリードに注意する
700点を目指すには、文法や単語の暗記だけでは対策が不十分。TOEICの特性を踏まえ、テクニック面での工夫も取り入れていきましょう。
1.時間配分を意識する
膨大な問題数を決まった時間の中で正確に処理するには、ペース配分を徹底しなければなりません。長文読解に使う時間を残せるよう、パート5、6を素早く解くことが大切です。
- パート5:10分(30問)
- パート6:10分(16問)
- パート7:55分
これが理想的な時間配分です。54問出題されるパート7で、1問あたり1分の時間を使える計算。
本番で急に時間を意識しても、上手くペース配分することはできません。普段の問題演習からスピード感を気にするようにしましょう。
自分で時間をコントロールできないリスニングパートは、配分を気にしなくてOKです!
2.返し読みの癖をとる
時間配分が重要な中で、返し読みの癖がタイムロスの原因となります。返し読みとは、無意識のうちに英語の語順を日本語の語順に直してしまう読み方。
例えば I always go on trips with my mother during long vacations. という文章を返し読みしたとしましょう。
すると英文全体に目を通した後で、後ろからさかのぼり
during long vacations(長期休暇には)
with my mother(母と一緒)
go on trips(旅行へ行く)
I always(私はいつも)
このように読み取ってから、あらためて組み立て直すことになります。日本語へ綺麗にハメようとすると、文章の最初と最後を行き来しなければなりません。
英語を英語の語順のままノンストップで認識できることが理想です。
返し読みを防いでリーディングを強化する方法は、関連記事「【実践版】英語のリーディングスキルを上げる4つの方法!速読より「正確に読む」のが上達のカギ」でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
3.リーディングの速度を上げる
リーディングは100問を75分で解く必要があるので、スピードが問われます。全問解答するために大切なのは、文章を読むスピードを上げること。
しっかり解けていても、時間オーバーしてしまうと元も子もありません!
TOEICで700点を取るためには、全ての解答を埋められるように短時間で英文を読む訓練をしましょう。英文は、読む頻度を増やすほど慣れてくるので、毎日長文に触れる習慣を作るのが理想です。
4.パート5の正答率を上げる
TOEICのパート5では、空欄の穴埋め問題が出題されます。空欄の前後を見て単語の種類を見極めれば、1問数秒で答えを絞ることが可能。
英語の構造を反射的に読むことで、訳さずに解答できるレベルにまで到達できます。
必要な対策は、文法のやり込みです。文法の勉強方法については、関連記事「【秘伝】使える英文法が身につく勉強方法4ステップ!回避したい効果半減の勉強方法5つも紹介」で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
5.パート7は最後に残す
「一番難しいパート7を、時間があるうちにゆっくり解答しよう」という作戦はおすすめできません。TOEICは、難しい問題を解けたからといって評価が上がる仕組みではないからです。
パート7に最初に着手した結果、難しすぎて思うように解けず、本当なら解けるはずだった残りのパートを落としてしまうリスクがあります。
正答率が高いパート5、6を最初に解き、ある程度のスコアを確保しておくことを優先しましょう。
6.疑問詞を聞き取る
リスニングでは、疑問詞が答えのキーワードに繋がることが多いです。そのため、「What」や「How」などの疑問詞が出てきたら、特に注意深く聞くようにしてください。
疑問詞を正しく聞き取れたら、選択肢を効率的に絞り込めるはずです!
例えば、Whereから始まる疑問文の答えを選ぶ際に、場所に関する選択肢と時間に関する選択肢があれば、前者を選べますよね。このように、疑問詞は答えに辿り着くためのキーワードになる傾向があります。
7.ミスリードに注意する
700点を狙うとなると、ミスリードを誘う問題文に注意してください。よくあるミスリードの例として、リスニングでのわからないと返答するパターンがあります。
質問者がどうすれば良いのか?と聞いているのに対して、結局わからないと返答するケースですね
ミスリードに騙されないコツは、早とちりして答えを判断しないこと。問題を聞いている途中で選択肢を絞り込めても、音声は最後まで聞くようにしてください。
TOEICで700点を取るために勉強時間を増やす3つの方法
ここでは、TOEICで700点を取るための勉強法を紹介します。
- 単語学習はスキマ時間で進める
- 隙間時間でリスニングをこなす
- 朝の時間や休日を活用する
順に解説します。
1.単語学習はスキマ時間で進める
なかなかTOEICの勉強に十分な時間を確保できない人は多いでしょう。ですが、単語学習に関しては、日常生活の5~10分のスキマ時間を当てることで十分に対策できます。
1日15分でも毎日継続すれば、かなりの量の単語を学べますよね
電車での移動中や会社での昼休みなど、ちょっとした時間を有効活用して単語学習に取り組んでみてください。単語帳を外で開きたくない場合はアプリでの学習がおすすめです。
2.隙間時間でリスニングをこなす
リスニングも、ちょっとした時間で対策することが可能です。例えば、家事をしているときや歩いているタイミングに英語を聞くことで、リスニングの勉強が進められます。
外出先の場合はイヤホンで音声を流せば、周囲の人には聞こえることもありません!
また、問題と答えが交互に放送される音声を聞けば、参考書を手元に用意したりスマホの画面を見たりせずとも、問題演習が可能です。なかなかリスニング対策に手が回らないという人は、ぜひ実践してみてください。
3.朝の時間や休日を活用する
寝起きで体力のある朝は勉強の効果が高まりやすいです。また、まとまった時間の取れる休日は、リーディングなどのボリューミーな単元を進めるのに打ってつけ。
単語やリスニングはちょっとした時間を活用するにしても、TOEICで700点を取るにはまとまった学習時間を確保する必要があります!
場合によっては、TOEICを生活の優先事項にするために、1日のタイムスケジュールを見直したほうが良いこともあるでしょう。ぜひ、自分の生活を見直すことで、学習時間を確保してみてください。
ただし、長時間勉強するときはリフレッシュも忘れないでください。
TOEIC700点を目指すのにおすすめの参考書4選
TOEICで700点を目指すには、あらゆる参考書に手を出してどれも中途半端なやり込みなるのは避けたいところ。参考書を1周するだけで内容を完璧にすることは不可能だからです。
分野ごとに質の高い参考書を厳選し、活用しましょう。TOEICで900点を獲得した僕が実際に使った参考書を、一部紹介します。
- 【文法】キク英文法
- 【基礎単語】データベース3000
- 【試験単語】TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
- 【問題演習】公式 TOEIC Listening & Reading 問題集
テーマごとに少数精鋭でピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください!
※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
1.【文法】キク英文法
タイトル | キク英文法 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 一杉 武史 |
出版社 | アルク |
「キク英文法」で勉強するメリットは、抜け漏れなく文法を網羅できること。たった1冊に文法がまとまっていれば、復習も調べ物も効率化できます。
一方で構成が不十分な参考書では文法をカバーし切れず、他の資料で必要な項目を探すなど勉強時間のロスが生まれるでしょう。
僕は大学1年生の時に「キク英文法」と出会いました!
この本のおかけで文法をマスターしたと言っても過言ではありません。文法はTOEICに限らず全ての英語の土台となるので、ぜひ活用してくださいね。
勉強のペース配分については、関連動画「【1冊だけで】文法を完璧にする本【2ヶ月で文法攻略】」でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
2.【基礎単語】データベース3000
タイトル | データベース3000 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 桐原書店編集部 |
出版社 | 桐原書店 |
基礎固めが必要な方は「データベース3000」でのインプットがおすすめ。初級から中級レベルなら、試験での登場頻度が低い単語まで一気に暗記する必要はありません。
まずは、中学・高校までに習う基礎単語を網羅して、これからのTOEIC対策を効率化することを目指しましょう。
詳しい使い方は、関連動画「【1冊だけで】英単語を完璧にする本【最短2ヶ月】」でも紹介しています。ぜひご確認ください!
3.【試験単語】TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
タイトル | TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズ (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | TEX加藤 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
基礎単語を習得できたら、レベルアップして試験単語の学習に進みましょう。
僕が使った参考書は「出る単特急 金のフレーズ」です。模試で出てきた単語を後からピンポイントで覚えるので、単語帳自体は1冊でかまいません。
単語の効率的な覚え方は、関連動画「【完全保存版】英検1級語彙満点&英単語検定1級取得者が教える最強英単語暗記法」でさらに紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
4.【問題演習】公式 TOEIC Listening & Reading 問題集
公式問題集では、次の3ステップで学習を繰り返しました。
- 時間を計りながら解く
- 分からなかった単語・文法を復習する
- パート3〜6をトレーニングする
「一通り解けるようになった」で終わりにするのはNGです!
TOEICは時間との勝負を含んでいるので「瞬時に解けるようになった」という状態まで強化しましょう。
最短の勉強時間でTOEIC700点を目指すならコーチングの利用も検討を
ある程度の勉強時間はかかりますが、正しい学習を積めばTOEIC700点も夢ではありません。
しかし自分ひとりの力だけでは、学習効率が頭打ちになる人もいるのが事実。スコアが伸び悩んだら、コーチングを受けて勉強の方法を見直すことをおすすめします。
コーチングとは、専任のコーチが付いて、学習計画を考案したり、なんでも相談に乗ってモチベーションを支えてくれたりするサービス。
コーチと二人三脚になることで、TOEICのスコアを底上げできるでしょう。
イングリッシュおさる公式LINEでは、コーチングによりTOEICのスコアが爆増した事例を数多く紹介しています。試験対策に役立つ有料級教材も無料プレゼントしているので、ぜひ友だち登録してご活用ください!