「TOEICテストを初めて受けるけど、何から始めたらいいんだろう？」
「初心者はどのくらいのスコアを目指したらいいの？」
「TOEICを初めて受ける人向けのおすすめ参考書を教えてほしい」
会社や学校でTOEICを受けることになり、何から初めていいか悩んでいませんか？TOEICは試験時間が長く、問題数も多いことから、英語力を上げた上で特化した対策が必要となります。
そこでこの記事では、初心者向けにTOEICの勉強法を解説します。対策をせず、TOEIC初受験で280点をとった僕が900点までスコアを伸ばした方法なので、きっとお役に立てるはずです。
- TOEIC受験前に最初にやるべきこと
- 目指すべきスコア
- 出題傾向と勉強法
- おすすめの参考書・アプリ
初受験の方がTOEICの勉強を始める足がかりになる記事です。実際に僕が成果を出した方法を余すことなく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
（ note：【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 ）
TOEICの勉強法を知る前に！初心者がまずやること6選
まだTOEICを受けたことがない方や、受けるか悩んでいる方が、最初にこれだけはやるべき6つのことを解説します。
- 自分のレベルをチェックする
- 目標点数を決める
- 受験日を決める
- 出題傾向を理解する
- 設問を覚える
- 時間配分を考える
TOEIC対策について、TOEICで満点を100回以上もとっているMorite2さんと対談した動画「【神対談】TOEIC完全ロードマップ【もりてつ先生】」もあるので、ぜひ参考にしてください。
1. 自分のレベルをチェックする
まずは、TOEICにチャレンジできるレベルを満たしているか確認することから始めましょう。
TOEICは英検のように合格・不合格があるテストではありません。10点から990点まで5点刻みで評価され、点数がそのまま英語力を示します。そのため、TOEIC自体はどのレベルでも受けられますが、基礎力がないと学習してもわからない所だらけで挫折の原因になってしまいます。
英検であれば2級合格がTOEICチャレンジの目安です。またNHKのラジオ英会話を聞いてみて、理解できるかどうか確認してみても良いでしょう。
もしこのレベルに満たない方は、対策を始めるよりも基礎固めを優先しましょう。
2. 目標点数を決める
次に、TOEICの目標点数を設定しましょう。TOEICは合否がないため、取りたい点数に応じた対策が必要になり、点数次第で、求められる語彙数が変わってきます。
「初心者が最初に目指すスコアは600点！点数別の難易度を紹介」の章で、英語レベルとTOEIC点数の換算表も紹介していくので、まだ目標スコアが決まっていない方は参考にしてください。
3. 受験日を決める
TOEICは月1回ほどのペースで公開テストを実施しています。2024年度であれば13回のチャンスがあるため、どの日程で受験するか先に決めましょう。
イングリッシュ おさる受験日が決まっていないと、学習が先延ばしになってはかどりません。
先にテストの日程を決めることで、受験日まで逆算した学習スケジュールを組めます。
4. 出題傾向を理解する
TOEICは7つのパートに別れており、問題数がとにかく多いのが特徴です。リスニングだけでも100問出題されるので、対策しておかないと集中力切れの原因になります。
また、リーディングの分量も多いので、練習を積まないと時間切れになる方が多いです。
「【初心者向け】TOEICの出題傾向とやるべき勉強法」の章で、各パートの傾向と対策を紹介しています。まだTOEICの問題を見たことがない方は、こちらも参考にしてください。
5. 設問を覚える
事前にTOEICの問題形式と設問を暗記しておきましょう。
TOEICテストは問題数が200問もあり、時間が足りなくなる方が大多数です。設問をすべて読んでいては間に合わなくなるので、どんな設問があるか暗記してしまうと良いですね。
幸い、TOEICの出題形式は毎回概ね変わらないので、一度覚えてしまえば問題を読む時間をスキップできます。
6. 時間配分を考える
TOEICは問題数が多いので、時間配分をきちんと考えておくことが必要です。
イングリッシュ おさる特にTOEIC初心者は、時間が足りなくなってすべての問題が解けず、点数を落としてしまうことがあります。
リスニングは音声に従って問題を解くだけなので、時間配分は気にしなくてもいいでしょう。
リーディングのPart5～7（75分間）は、ペース配分を考えて全問しっかり解けるようにすることが大切です。
理想の時間配分は以下のとおりです。
- Part5：1問20秒（全30問で10分）
- Part6：1問30秒（全16問で8分）
- Part7：1問60秒（全54問で54分）
意外と1問にかけられる時間が少ないため、問題集や過去問でこのペースを守れるように練習しておきましょう。
初心者が最初に目指すスコアは600点！点数別の難易度を紹介
TOEIC初受験の方であれば、最初に600点を目標にするのがおすすめ。履歴書に書けるのが600点からと言われているからです。
とはいえ、すでに基礎的な英語力がついている方であれば、もっと上のレベルも目指せます。ここでは、ほかのテストと換算表を紹介するので、難易度の目安としてください。
イングリッシュ おさるただ実体験ベースでは換算表にあるTOEIC945点以上よりも英検1級やIELTS7.0〜8.0のほうが難易度はあがりますので、みなさんが思っている以上にTOEIC点数の目標達成は早いかもしれません。
| CEFRレベル | TOEIC | 英検 | IELTS |
|---|---|---|---|
| C1 | 945~ | 1級程度 | 7.0~8.0 |
| B2 | 785~ | 準1級程度 | 5.5~6.5 |
| B1 | 550~ | 2級程度 | 4.0~5.0 |
| A2 | 225~ | 準2級程度 | ー |
| A1 | 120~ | 3級程度 | ー |
英検などの試験を受けたことがある方は、その点数を目安に目標を決めると良いでしょう。
まずはTOEIC600点を目指す場合の学習のコツは、関連記事「【暴露】TOEIC600点のレベルとは？難易度や学習のコツ・具体的な勉強法を解説」にて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【初心者向け】TOEICの出題傾向とやるべき勉強法
TOEICは7つのパートに分かれており、それぞれ以下の内容が出題されます。
| パート | 問題数 | 内容 | |
|---|---|---|---|
| リスニング （約45分間） | Part1 | 6問 | 写真の描写 |
| Part2 | 25問 | 質問への応答 | |
| Part3 | 39問 | 会話の内容把握 | |
| Part4 | 30問 | 説明文の内容把握 | |
| リーディング （75分間） | Part5 | 30問 | 短文穴埋め |
| Part6 | 16問 | 長文穴埋め | |
| Part7 | 54問 | 文書の読み取り |
ここから、分野別にさらに詳細を紹介していきます。
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リスニング対策
Part1〜4がリスニングに当たります。それぞれ音声を聞いて、当てはまるものを3〜4つの選択肢から選ぶ方式です。
TOEICはイギリス・カナダ・アメリカ・オーストラリアと様々な話者が問題を読み上げるのが特徴。
イングリッシュ おさるリスニングは一度しか放送されないため、英語の音に慣れておく必要があります。
音声を聞き取り、文字に書き起こす「ディクテーション」や、お手本の音声の後を追って発音する「シャドーイング」などが有効です。
リスニングの勉強法については関連記事「TOEICのリスニングを聞き取れない理由4選！聞き取るための勉強法やコツも解説」にて詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
単語
TOEICはビジネス系の題材が中心となります。そのため、基礎単語をおさえた後は、ビジネスにかかわる単語の対策が必要です。
なお、TOEIC600点取るのに必要な語彙は約5,000語と言われています。
目標とするTOEICの点数と、覚えるべき単語数の目安は以下のとおりです。
- 400点：約3,000語
- 600点：約5,000語
- 700点：約7,000語
- 800点：約8,000語
- 900点：約10,000語
- 900点以上：約13,000語
もし、中学・高校レベルの英単語から不安な場合は、「データベース3000（※クリックでAmazon購入ページにジャンプします）」で積みあげましょう。
イングリッシュ おさるいきなりTOEIC対策の単語帳を始める方もいますが、基礎単語が身についていない状態では効率が悪いです。
もしこのレベルに満たない方は、対策を始めるよりも基礎固めを優先しましょう。
TOEICの単語学習法については、関連記事「【900点取得者が直伝】TOEIC単語の勉強法2ステップ！高得点を狙える3つの学習ポイントを解説」で紹介しています。あわせてご覧ください。
文法
Part5,6が文法・語彙セクションです。基本的な英文法に不安がある方は、「キク英文法（※クリックでAmazon購入ページへジャンプします）」をやり込みましょう。
英語習得に必要な9割以上の文法を網羅しており、1日に5章ずつ進めれば、2か月で6周。基礎は完璧に習得できるでしょう。
英語を諦めてしまう人の9割が、文法をおろそかにしたことで英語学習につまづいています。最初の2か月でしっかり文法を学び、英語の基礎となるルールを理解しましょう。
そのほか、おすすめの文法参考書については、関連記事「【元教師が厳選】英文法のおすすめ参考書5選！TOEIC対策・大人の学び直しにも最適」にて詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください！
リーディング
Part5～7はリーディングセクションで、問題数が多いのが特徴です。
イングリッシュ おさる短文穴埋めが30問、長文穴埋めが16問、文書の読み取りが54問出題されます。
リーディングでは、語彙力や文法力が求められる問題が多くなっています。文章が長く問題数も多いので、限られた時間のなかで文章を正確に素早く読むことが大切です。あらかじめどんな問題が出題されるか公式問題集で確認し、繰り返し解いて傾向に慣れておきましょう。
TOEICの勉強法については、関連記事「TOEICの勉強法完全ロードマップ！おすすめ参考書や点数別の学習法を解説」にて紹介しています。ぜひチェックして高得点を目指してみてください。
なお、イングリッシュおさるの公式LINEでは、TOEICの学習に役立てられる教材を無料で配信しています。10秒で答えられる簡単な質問に答えるだけで、英語力を高められる有料級の特典を15個受け取れるので、この機会にぜひご登録ください！
【初心者向け勉強法】TOEICにおすすめの教材3選
TOEIC対策に特化したおすすめの教材を3つ紹介します。この3つだけで900点を取れるようになったので、これ以外の対策は必要ありません。
- TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズ
- TOEIC 公式問題集
- 新TOEICテスト千本ノック
この3つをやり込むことで、TOEIC対策は十分に可能です。ぜひ挑戦してみてください。
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1. TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズ
| タイトル | TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズ （※クリックでAmazon購入ページへジャンプします） |
| 著者 | TEX加藤 |
| 出版社 | 朝日新聞出版 |
TOEIC990点満点を連続取得しているTEX加藤さんによる単語帳です。TOEICで絶対に出る重要単語を点数レベル別に学べるので、効率よく学習ができる一冊。
内容が簡潔でわかりやすく無駄がないので、まずはこの単語帳をやり込みましょう。
2. TOEIC公式問題集
| タイトル | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 （※クリックでAmazon購入ページへジャンプします） |
| 著者 | ETS |
| 出版社 | 国際ビジネスコミュニケーション協会 |
TOEIC受験者なら必ず押さえておきたいのが公式問題集。
この本は、本番のテストと全く同じプロセスで作成されているので、最もTOEICに近いのが特徴です。リスニング音声もTOEIC公式スピーカーが読み上げているので、本番さながらのトレーニングができます。
TOEICスコアとの換算表もついているので、今のレベルを把握するのにもぴったりです。
なお、TOEIC公式問題集は複数冊出ていますが、古すぎるものは今の形式に沿っていません。必ず、最新版に準拠したものを選びましょう。
3. 新TOEIC Test千本ノック
| タイトル | 1日1分レッスン! 新TOEIC Test 千本ノック!（※クリックでAmazon購入ページへジャンプします） |
| 著者 | 中村澄子 |
| 出版社 | 祥伝社黄金文庫 |
1ページに1問載っていて、裏面に解説があるクイズ形式の問題集。文法を問われるPart5,6に特化して、実力をつけられます。
文庫サイズなので、スキマ時間にも取り組みやすいのが特長です。正解以外の選択肢の解説もついているので、やりっぱなしにならない点も高評価。
過去に7冊出版されているので、順番に取り組むのがおすすめです。以下にある千本ノックシリーズは最新版なので、こちらもチェックしてみてください。
| 千本ノックシリーズ |
|---|
| 1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! これなら続けられる英語の筋トレ |
| 1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 2 英語の筋トレで無理なくムダなく (単行本) |
【初心者向け勉強法】TOEICにおすすめのアプリ5選
TOEICの勉強はスマホアプリでもできます。スキマ時間を使ってサクッと学習を進めたい方に、おすすめのアプリを5つ紹介します。
- トレーニング TOEIC ® テスト
- TOEIC®学習ならSantaアルク AIでTOEIC®対策
- スタディサプリENGLISH TOEIC®L&Rテスト対策
- 英語勉強アプリmikan-TOEIC/英検®/英会話/英単語
- はじめてのTOEIC®問題集
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. トレーニング TOEIC ® テスト
「トレーニング TOEIC ® テスト」は、無料でTOEICの勉強ができるアプリです。問題数が多く、Part1～4は500問、Part5～7は383問が収録されています。
すべての問題に解説がついているので、間違えた場合でもしっかり身につきます。ターゲットスコア別の英単語問題もあり、TOEICの広範囲をカバーできるでしょう。
2. TOEIC®学習ならSantaアルク AIでTOEIC®対策
「TOEIC®学習ならSantaアルク AIでTOEIC®対策 」は、15回分の演習問題と200本ほどの動画講義が収録されているアプリです。
パート別の問題演習により、AIが学ぶべき動画講義を勧めてくれます。
問題を解くと予測スコアが表示されるため、学習へのモチベーションアップにもつながるでしょう。なお、基本的には無料で使えます。
3. スタディサプリENGLISH TOEIC®L&Rテスト対策
「スタディサプリENGLISH TOEIC®L&Rテスト対策」は、リスニング、読解、単語、文法がすべてマスターできるアプリです。
スタディサプリの第一人者である関正生講師による5分レッスンも収録。丸暗記に頼らない英語学習が可能です。
有料になりますが「パーソナルコーチプラン」も選択可能で、効果的な学習プランの提供や毎日のチャットなど、コミュニケーションを取りながら学習を進められます。1人で学習に取り組むのが不安な方は、有料プランも検討してみてください。
4. 英語勉強アプリmikan-TOEIC/英検®/英会話/英単語
「英語勉強アプリmikan-TOEIC/英検®/英会話/英単語」は、人気教材が140冊以上、単語は63,000語超が収録されているアプリです。
制限時間内に答える4択問題や、カードめくりによる単語学習など、ゲームのように勉強を進められます。TOEICだけでなく英検や英会話など幅広い学習が可能なので、総合的に英語力を高めたい方におすすめです。
なお、一部の機能を利用するには有料プランへの加入が必要となります。
5. はじめてのTOEIC®問題集
「はじめてのTOEIC®問題集」は、TOEICの基礎から学習できるアプリです。全2,366問が収録されており、問題を解きながら着実に実力をつけることが可能です。
リスニング、リーディング、文法、単語の学習について、すべて無料で利用できます。お金をかけずに、まずは基本をしっかりマスターしたい方におすすめのアプリです。
なお、英語を効率的に身につけたい方に向け、公式LINEも配信しています。10秒で終わる質問に答えるだけで、有料級の特典を15個プレゼントしているので、ぜひチェックしてみてください。
