「TOEICと英検どちらを受験するか迷っている」
「TOEICと英検にはどんな違いがあるのだろう?」
「試験対策の方法を知りたい!」
このようなお悩みを抱えていませんか?
TOEICと英検は、どちらも英語のレベルを測るための試験です。毎年多くの方が受験しているメジャーなものです。
とはいえ、どのような違いがあるのかいまいちイメージがわかない方も多いのではないでしょうか。また、どちらを受験するのか迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、試験内容や必要なレベルなどTOEICと英検を12項目で比較します。
さらに、各試験に共通しているおすすめの学習方法も紹介しています!
記事を読むことで、TOEICと英検どちらを受講すればよいのかがわかり、高得点を取ったり合格したりするための試験対策が明確になるでしょう。ぜひご一読ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
TOEICと英検をスコア換算表で比較
TOEICは合否ではなく、スコアで英語レベルを測ります。英検の級数に応じたスコア換算を以下の表にてまとめてみました。
TOEIC | 英検 |
---|---|
945点〜990点 | 1級 |
785点〜940点 | 準1級 |
550点〜780点 | 2級 |
225点〜545点 | 準2級 |
120点〜220点 | 3級 |
着目したいのは、準2級と2級ではTOEICのスコアの差が大きいことです。それだけ難易度が高くなっていることがわかります。
なお、スコア換算表はあくまで目安なので、出題などにより前後します。
さらに、TOEIC990点と英検1級ならTOEICのほうが難しいですし、TOEIC945点と英検1級なら英検のほうが難しいです!
このように、ボーダーの部分は難易度が前後しやすいことを覚えておきましょう。
参考:TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表|一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
参考:英検CSEスコアとは|公益財団法人日本英語検定協会
TOEICと英検の比較表
こちらではTOEICと英検の比較表を、以下の2つに分けて紹介します。
- 試験内容
- 概要
「どちらを受験するか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.試験内容
TOEIC ※「TOEIC® Listening & Reading Test」の場合 | 英検 | |
---|---|---|
文法 | 関係代名詞や仮定法など幅広い文法の知識が必要 | 級に応じた文法知識が必要 |
単語 | 最低でも高校卒業程度の単語の暗記が必要 | 級に応じた単語の暗記が必要 ※すべての級で300~15,000語程度の語彙が出題 |
リスニング | 約45分間で100問出題 | 25~30分で30問以下の出題 ※受験する級により変動 |
リーディング | 75分間で100問出題 | 30~41問程度出題 ※受験する級により変動 |
スピーキング | なし | 3級以上で二次試験(面接)が導入される |
英検は、受験する級によって難易度が変わるのが特徴です。5級の難易度が最も低く、級が上がるにつれて問題の数が増えたり、分野が広がったりします。
TOEICは、英検のように級という概念がありません!
そのため、目指すスコアによって必要なレベルが異なります。最低でも、高校卒業程度の英語力が求められます。
なお、TOEICと英検の試験内容は、本記事中の「 TOEICと英検の試験内容を5つの項目で比較」でより詳しく比較しています。ぜひチェックしてみてください。
2.概要
TOEIC | 英検 | |
---|---|---|
必要なレベル | 高校卒業~大学上級程度 | 中学初級~大学上級程度 |
役立つシーン | 就職・転職 | 大学受験 |
試験の形式 | マークシート方式 | ・マークシート方式 ・記述・スピーキング ※受験する級により変動 |
出題分野 | 日常会話やビジネスシーン | ・5級~準2級:身近な話題 ・2級以上:社会的・専門性の高いテーマ |
受験費用 | 7,810円 | 受験する級により変動 |
試験の実施頻度 | 年間10回以上 | 年に3回 |
有効期限 | なし |
特筆すべきは、試験の形式です。TOEICはすべてマークシート方式であるのに対して、英検は、マークシート方式に加えて、記述とスピーキングが求められます。
加えて、役立つシーンも異なります。
TOEICは、就職・転職などのビジネスシーンで活用されますが、英検は大学受験の際に評価される傾向にあるのです。
なお、より詳しい比較は、本記事中の「TOEICと英検の概要を7つの項目で比較」にて解説しているので、ぜひご覧ください。
TOEICと英検の試験内容を5つの項目で比較
こちらでは、TOEICと英検の試験内容を以下の項目で比較してみましょう。
- 単語
- 文法
- リスニング
- リーディング
- スピーキング
これから受験を控えている方は必見です!
1.文法
TOEICは、関係代名詞や仮定法など幅広い文法の知識が求められます。特にPart5の短文穴埋め問題は、文法の知識が必要です。
英検には、TOEICのように直接的に文法の知識を求める問題は出題されません。ただし、長文問題では文法の知識が求められます。
文法は必ず用いる知識なので、対策は必須です!
関連記事「【完全版】まずおさえたい英語の文法13個を総まとめ!1記事で基礎固めは完璧」では、英文法の基礎を一から解説しています。文法を復習して完璧にマスターしたい人はぜひ参考にしてみてください。
2.単語
TOEICは、ビジネスや日常会話で使う単語が求められます。
そのため、最低でも高校卒業程度の単語は覚えておきたいところです。
英検は級ごとに必要な単語が異なります。級によっては、生物や科学など特定ジャンルに特化した単語が出題されるケースがあります。
なお、関連記事「【一覧表】英検3級によく出るフレーズ・英単語115選!一発合格のための暗記のコツを解説」では、英検3級の頻出単語をまとめています。3級限定ではありますが、どのような単語が出るのかを参考にしてみてください
3.リスニング
TOEICのPart1〜4は、リスニングセクションです。約45分間で100問出題されます。
英検はどの級でもリスニング問題が出題されます。受験する級によって異なりますが、リスニングセクションの時間は25~30分です。
TOEICと英検どちらを受験するにしても、リスニング対策は必須です!
なお、関連動画「【有料級】リスニング5ステップ【完全ガイド】」では、リスニング対策のコツを5ステップで解説しています。有料級の情報を包み隠さずお話ししているので、リスニング力が向上すること間違いなしです。
TOEICと英検のリスニングを得意分野に変えたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
4.リーディング
TOEICのPart5〜7は、リーディングセクションです。75分間で100問出題されるため、かなりボリュームがあります。
TOEICで高得点を目指すなら、リーディング対策は必須です!
英検は、級数によって異なりますが30~40問程度出題されます。そのため、英検でもリーディング分野を学習しなければなりません。
なお、関連記事「【実践版】英語のリーディングスキルを上げる4つの方法!速読より「正確に読む」のが上達のカギ」ではリーディングスキルを上げるコツについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
5.スピーキング
TOEICでは、スピーキング問題は出題されません。
一方、英検では3級から二次試験が導入され、面接がおこなわれます。そのため、スピーキング対策が必要となります。
TOEICではスピーキング問題は出題されませんが、学習しておくと留学やビジネスなどで役立ちますよ!
なお、僕の公式LINEでは、TOEICのスコアを伸ばしたり、英検に合格したりするためのノウハウを紹介しています。友だち登録は無料でおこなえるので、ぜひチェックしてみてください!
TOEICと英検の概要を7つの項目で比較
TOEICと英検の違いは、主に以下の項目にもあります。
- 必要なレベル
- 役立つシーン
- 試験の形式
- 出題分野
- 受験費用
- 試験の実施頻度
- 有効期限
順番にみていきましょう。
1.必要なレベル
TOEICのスコアと英検の各級に必要なレベルは、以下のとおりです。
TOEIC | 英検 | 必要なレベル |
---|---|---|
945点〜990点 | 1級 | 大学上級程度 |
785点〜944点 | 準1級 | 大学中級程度 |
550点〜784点 | 2級 | 高校卒業程度 |
225点〜554点 | 準2級 | 高校中級程度 |
120点〜224点 | 3級 | 中学卒業程度 |
なお、こちらの表はあくまでも目安です。試験内容やボーダーの部分によって、必要なレベルは異なることを覚えておきましょう。
2.役立つシーン
TOEICは、大学受験・ビジネスどちらにも有利に働きます。特に就職・転職の際には、TOEICのスコアを重視する企業が多い傾向にあります。
ビジネスシーンで英語力をアピールしたいなら、TOEICがおすすめです!
反対に、英検は大学受験に役立つシーンが多いです。取得している級数によっては、内申点に加点されたり試験が免除されたりする場合があります。入学後に受講する英語科目のクラス分けで、英検の合格級を参考にしている大学もあるようです。
3.試験の形式
TOEICは、すべてマークシート方式で解答していきます。また、TOEICには、合格・不合格という概念がありません。そのため、英語力をスコア(990満点)によって判断されます。
英検にも、マークシート方式が採用されています。
一方、すべての級にスピーキングテストが用意されていたり、3級以上では記述式のライティングテストがあったりなどするのが特徴です。
なお、合否に関わるスピーキングテストが出題されるのは、英検3級以上です。
4.出題分野
TOEICでは、日常会話やビジネスシーンで使う単語・文章が多く出てきます。たとえば、メールや広告、案内文などを読んで、質問に解答する問題が出題されます。
一方、英検は級によって出題分野が異なるのが特徴です。
たとえば、5級〜準2級は身近な話題が多く出題されます。2級より上のテストでは、社会的なテーマや専門性の高いテーマ、時事問題などが増える傾向にあります。
5.受験費用
TOEICの受験費用は、7,810円です。なお、半年後から翌年同月までの7ヶ月間にリピート受験すると7,150円に割引されます。
一方、英検の受験費用は以下のとおりです。
英検 | 受験費用 |
---|---|
1級 | 1,2500円 |
準1級 | 10,500円 |
2級 | 準会場:6,900円 本会場:9,100円 |
準2級 | 準会場:6,100円 本会場:8,500円 |
3級 | 準会場:5,000円 本会場:6,900円 |
4級 | 準会場:2,900円 本会場:4,700円 |
5級 | 準会場:2,500円 本会場:4,100円 |
2級から下の級は、一次試験を受ける場所によって費用が異なります!
6.試験の実施頻度
TOEICは、年間10回以上開催されています。ちなみに、2024年は13回実施される予定です。
一方、英検は年に3回程度開催されます。2024年度は、第1回が6月、第2回が10月、第3回が翌年の1月に開催される予定です(いずれも一次試験の日程)。
TOEICよりも英検のほうが実施頻度が低いことがわかりますね。
参考:2024年度TOEIC® Program公開テスト日程について|一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
参考:2024年度 試験日程|英検
7.有効期限
TOEICには、有効期限がありません。ただし、認定証やスコアレポートを再発行できるのは、試験日から2年以内と決まっています。
なお、英検にも有効期限は設けられていません。なお、留学に活用する目的の場合は、合格証明書発行日から数えて2年間の有効期限があります。
どちらでも有効期限はないのがうれしいですね!
TOEICと英検に共通する試験対策4選
TOEICと英検には試験内容に違いはあるものの、学習方法は共通しているものがあります。具体的には、主に以下の4点です。
- 文法を身につける
- 基礎単語・発音学習をおこなう
- 試験用の単語を暗記する
- 模試・過去問を解く
「TOEICで高いスコアを出したい」「英検に合格したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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1.文法を身につける
文法は、TOEICと英検どちらも対策が必要な分野です。そのため、まずは文法学習を優先しましょう。
文法を身につけるには「キク英文法(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)」を活用するのがおすすめです。2ヶ月で6周することを目指し、徹底的にやり込みます。
文法の学習方法については、関連記事「【超キホン】英語の勉強は文法から始めるべし!正しい手順や学習法を解説」にて解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
2.基礎単語・発音学習をおこなう
単語帳を1冊購入して、徹底して覚えることを意識しましょう。ちなみに、僕のおすすめは「データベース3000(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)」です。
なお、単語の暗記方法については関連動画「【最短最速】25,000語を覚えた英単語暗記法10選」にて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
基礎単語の暗記と並行して、1日10分程度の発音学習にも取り組みます。正しい発音を理解することで、リスニング力の向上につながるのがメリットです。
具体的には、発音記号と音変換のルールを覚えましょう。
特別な教材は不要で、インターネットで無料で得られる情報で十分です!
3.試験用の単語を暗記する
基礎単語がある程度身についたら、試験用の単語を暗記しましょう。TOEICと英検、それぞれを対策できる単語帳を購入して学習するのがおすすめです。
ただし、英語力があるからといって、いきなり試験用の単語を暗記するのは好ましくありません!
英語は、基礎を固めてから学ぶことが重要となる言語です。効率を重視するあまり基礎単語の暗記を省いてしまうと、かえって時間がかかってしまいます。
なお、TOEICと英検の試験対策におすすめの単語帳は、以下のとおりです。
TOEIC | 英検 |
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1冊購入して、内容を徹底的に覚えるまで繰り返し学習しましょう。
なお、関連動画「【たった1動画で全てがわかる】TOEICパート別完全攻略【永久保存版】」では、TOEIC試験のパート別対策方法について詳しく解説しています。
TOEICで高得点を叩き出したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
4.模試・過去問を解く
模試や過去問を何度も解いて、体に解き方やリズムを覚えさせましょう。実際に解く場合は、時間を計りながら本番を想定するのがおすすめです。
試験時間を意識することで「時間配分でミスをした…」という失敗がなくなりますよ!
なお、模試や過去問を解いてわからなかった問題は、復習するようにしましょう。苦手な部分が明確になり、効率よく試験対策をおこなえます。
なお、TOEICと英検の過去問は、以下の参考書を使って学習するのがおすすめです。
両シリーズとも解説がていねいなので、解き終わったあとの復習もしやすくなっています。
ぜひこの記事を参考にして、TOEICや英検にチャレンジしてみてください!
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