「TOEICとTOEFLってどう違うの？」
「TOEICとTOEFL、どちらを受けるか悩んでいる」
「TOEICとTOEFLの両方を同時に勉強することは可能なのかな？」
英語の試験を受験する際、TOEICやTOEFLを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
とはいえ、どちらにチャレンジするか迷ってしまいますよね。目的やレベルにあわせて、受験する試験を判断すべきなのでしょうか。
この記事では、TOEICとTOEFLどちらを受験するか迷っている方に向けて、
- 各試験の概要
- 主な違い
- 受験の判断ポイント
などを解説します。
イングリッシュ おさる最後まで読むことで、それぞれの試験の理解が深まり、どちらを受験するべきか明確になるでしょう！
ぜひご一読ください。
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TOEICとTOEFLの概要をサクッと解説
こちらでは、TOEICとTOEFLについて概要を解説します。「どんな試験なのかわからない」「TOEICやTOEFLのなかにも種類があるの？」と考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
TOEICの概要
TOEICは、一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が実施しています。日本国内では、毎年約8万人が受験している人気の試験です。
TOEICは、以下2つの試験に分けられます。
- TOEIC L&R テスト：リスニング・リーディングスキルを測る
- TOEIC S&W テスト：スピーキング・ライティングスキルを測る
一般的に、TOEICは「TOEIC L&Rテスト」を指していることが多いです。
イングリッシュ おさるそのため、当コラムでも、TOEICに触れる際は「TOEIC L&Rテスト」を想定しています！
TOEFLの概要
TOEFLは、英語を母国語としない方に向けて、英語力を測定するための試験です。ETS Japan合同会社が、開発元であるETSから委託を受けて実施しています。
なお、TOEFLは以下2つの種類があります。
一般的に、TOEFLは「TOEFL iBT」を指していることが多いです。当コラムでも「TOEFL＝TOEFL iBT」として解説しています。
TOEICとTOEFLはどっちがいい？判断基準となる7つの違い
TOEICとTOEFLのどちらを受験するか迷った際は、それぞれの違いを比較することが大切です。こちらでは、判断基準となる、以下7つの違いについて解説します。
- 受験目的の違い
- 試験内容の違い
- 問題傾向の違い
- 難易度の違い
- 勉強法の違い
- 受験料の違い
- 実施回数の違い
順番に見ていきましょう。
1.受験目的の違い
TOEICは、就職や転職時に活用されることが多いです。外資系企業では「TOEIC700点以上」とスコアを指定される場合もあります。
イングリッシュ おさる入社してからの昇進条件として提示されるケースもあります！
一方、TOEFLは、留学する際に使用されることがほとんどです。アメリカやカナダなどの英語圏の地域に留学する際に、英語力の証明となります。
2.試験内容の違い
TOEICとTOEFLは、出題されるセクションや問題数などに違いがあります。
TOEICの試験内容は、以下のとおりです。
セクションは、リスニングとリーディングの2種類です。2つのセクションをあわせて、200問出題されます。
一方、TOEFLの試験内容は、以下のとおりです。
TOEICとの大きな違いは、出題されるセクションです。TOEFLは、リスニングとリーディングに加えて、スピーキングとライティングの問題が出題されます。
イングリッシュ おさる問題は54問出題されるため、数だけで比較するとTOEICのほうが多いことがわかります！
3.問題傾向の違い
TOEICは、ビジネスシーンを想定した問題が多めです。実際には、以下のような問題が出題されます。
No. 103 Gyeon Corporation’s continuing education policy states that ——- learning new skills enhances creativity and focus.
（Gyeon Corporation の継続教育方針では、—–新しいスキルを学ぶことで創造性と集中力が向上すると述べています。）
(A) regular
(B) regularity
(C) regulate
(D) regularly
A:(D) regularly
引用：サンプル問題｜一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
イングリッシュ おさる「earning new skills（新しい技能を学ぶこと）」を装飾できるのは、副詞であるため、答えは「(D)regularly（定期的に）」となります！
その他には、メールを読み解いたり、ビジネスシーンの会話を聞き取ったりする問題が出題されるのが特徴です。
一方、TOEFLは留学生活に使われるであろう内容が出題されます。具体的な問題は、以下のとおりです。
＜日本語訳＞
次の記述に同意するか反対するかを述べてください。その後、説明の中で具体的な詳細を使用して理由を説明してください。
オンライン コースでの学習は、従来の教室での学習よりも効果的です。
イングリッシュ おさる他にも、部活中のコーチとの会話や選挙など、幅広い内容が出題されています！
なお、関連動画「【たった1動画で全てがわかる】TOEICパート別完全攻略【永久保存版】」では、TOEICのパートごとの出題形式について解説しています。あわせてチェックしてみてください。
4.難易度の違い
イングリッシュ おさる一般的には、TOEICよりもTOEFLのほうが難易度は高いと言われています！
TOEFLでは、出題されるセクションが4つあるためです。TOEICはリスニングとリーディングのみですが、TOEFLはスピーキングとライティングが加わります。
つまり、対策しなければならない分野が増えるということです。とくに、スピーキングとライティングに苦手意識を持っている方にとっては、受験のハードルが高く感じるでしょう。
5.勉強法の違い
TOEICは、文法問題とリスニング対策がメインです。とくに、Part5では文法の知識を問われる穴埋め問題が出てくるため、徹底的に学習をしなければなりません。
一方、TOEFLは、スピーキングとライティングのセクションが加わります。「文章を読む・音声を聞く」だけでなく、自分で話したり英文を書いたりする学習が必要です。
イングリッシュ おさるTOEFLは、TOEICと比べると学習する内容が多くなります！
なお、TOEICの学習方法について知りたい方は、関連記事「【これだけ押さえて】TOEIC初心者がまずやること7選！おすすめの学習法や参考書を徹底解説」をチェックしてみてください。「なにから手をつければよいかわからない」という方に向けて、勉強を1から紹介しています。
6.受験料の違い
TOEICとTOEFLのそれぞれの受験料は、以下のとおりです。なお、両者とも2024年3月時点の価格です。
| 試験 | 受験料 |
|---|---|
| TOEIC | 7,810円 |
| TOEFL | $245（約3万7000円） |
参考：TOEFL iBT テスト登録料｜ETS
TOEICよりもTOEFLのほうが高額であり、金額に4倍以上の差があります。
イングリッシュ おさるTOEFLは4万円近くの受験料が必要なので、きちんと対策してから臨みたいところです！
7.実施回数の違い
TOEICは、年間12回程度開催されています。同日に、午前と午後の2回開催されているのが特徴です。
一方、TOEFLの試験日は、年間50日程度設けられています。午前午後をあわせると、年間で80回以上開催されており、TOEICよりも実施回数が多いことがわかります。
イングリッシュ おさる両者とも土日に開催されることがほとんどです！
TOEICとTOEFLをどっちを受験するか迷ったときの判断ポイント
こちらではTOEICとTOEFLのどちらを受験するか迷っている方に向けて、以下4つのパターン別に判断のポイントを紹介します。
- 高校生で大学受験を控えている場合
- 大学生で就活を控えている場合
- 大学生で留学を考えている場合
- 社会人の場合
イングリッシュ おさる「受験する試験を決めきれない」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください！
高校生で大学受験を控えている場合
日本国内の大学を受験するのであれば、TOEICがおすすめです。TOEICで基準点を突破できていれば、一般入試の英語試験で加点を得られるケースがあります。
ただし、高校生の場合、TOEICよりも英検が重視される傾向にあります。そのため、英検の学習も視野に入れておきましょう。
なお、関連記事「【換算表あり】TOEICと英検を12項目で比較！必要なレベルや試験対策の方法を徹底解説」では、TOEICと英検の違いを解説しています。あわせてチェックしてみてください。
大学生で就活を控えている場合
就活では、TOEICのスコアが重視される傾向にあります。就職を考えている大学生は、TOEFLよりもTOEICが好ましいです。
また、外資系企業だけでなく、国内の企業でもTOEICのスコアが求められる場合があります。たとえば、楽天グループ株式会社は、入社までに800点を取得することを条件にしています。
イングリッシュ おさる就活が本格的に始まる前に、TOEICを受験しましょう！
大学生で留学を考えている場合
アメリカやカナダなどの英語圏の留学では、TOEICよりもTOEFLの受験がおすすめです。入学基準に際して、TOEFLのスコアが求められている場合があります。
なお、留学の目的別に必要なスコアは、以下のとおりです。
| 留学の目的 | 必要なスコアの目安 |
|---|---|
| 語学留学 | 50 |
| 交換留学 | 70 |
| 大学進学 | 80 |
イングリッシュ おさる余談ですが、日本人の平均スコアは70点前後と言われています！
交換留学や現地大学への進学を希望する場合、70～80点のスコアが求められます。
社会人の場合
ビジネスシーンでは、TOEFLよりもTOEICのほうが役に立ちます。転職で有利になったり、昇進や昇給の条件に提示されていたりするためです。
イングリッシュ おさるキャリアアップを考えている方は、TOEICを受験しましょう！
一方、社会人で留学を考えているのなら、TOEFLの受験がおすすめです。仕事と並行して、学習を進めていきましょう。
このように、目的によってTOEICとTOEFLどちらを受験するのかは異なります。とはいえ、両者とも文法やリスニングなどの学習が必要です。
僕の公式LINEでは、TOEICやTOEFLなどの英語学習に役立つノウハウを発信しています。
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TOEICとTOEFLを同時に勉強する4つのステップ
TOEICとTOEFLは、同時に勉強することが可能です。英語の基礎を固めるといった、学習分野が共通しているためです。
こちらでは、勉強のステップを以下4つに分けて紹介します。
- 文法を学習する
- 基礎単語・発音練習に取り組む
- 試験用の単語を学習する
- 問題演習にチャレンジする
イングリッシュ おさる各試験のスコアの底上げにもつながるので、ぜひ参考にしてみてください！
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1.文法を学習する
TOEICやTOEFLで高いスコアを出すためには、文法の学習が必須です。そのため、文法の勉強を優先しましょう。
文法の学習には「キク英文法（クリックでAmazon購入ページへとびます）」の活用をおすすめします。答えを覚えるくらい徹底的にやり込めば、文法が頭に入ります。
イングリッシュ おさる僕も実際に活用して、TOEIC900点を達成できました！
キク英文法の詳しい使い方については、関連動画「【１冊だけで】文法を完璧にする本【２ヶ月で文法攻略】」にて解説しています。ぜひ視聴してみてください。
2.基礎単語・発音練習に取り組む
文法の学習と並行して、よく出題される基礎単語を中心に覚えていきましょう。
イングリッシュ おさるこの後の「試験用の単語を学習する」ステップに行った際に、暗記漏れを防げるためです！
英検2級レベルの単語が出てくる単語帳の購入がおすすめです。ちなみに、僕は「データベース3000（クリックでAmazon購入ページへとびます）」を使用していました。
基礎単語を暗記する際は、同時に発音学習にも取り組みましょう。インターネットで発音記号を検索して、実際に単語を発音すれば効率よく勉強を進められます。
なお、単語の暗記方法は、関連記事「【900点取得者が直伝】TOEIC単語の勉強法2ステップ！高得点を狙える3つの学習ポイントを解説」にて紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
3.試験用の単語を学習する
基礎固めができたら、TOEICやTOEFLに頻出する単語を暗記しましょう。各試験におすすめの単語帳は、以下のとおりです。
| 試験 | 単語帳 |
|---|---|
| TOEIC | TOEIC L&R TEST出る単特急 金のフレーズ ※クリックでAmazon購入ページへとびます |
| TOEFL | TOEFLテスト英単語3800 ※クリックでAmazon購入ページへとびます |
単語を暗記する際は、短い頻度で繰り返し学習するのがコツです。たとえば、TOEIC L&R TEST出る単特急 金のフレーズを使用する際は、1日500単語を覚えて2日で1周することを目標にしましょう。
イングリッシュ おさる通勤時間や就寝前などのスキマ時間に暗記するのがおすすめです
4.問題演習にチャレンジする
試験用の単語を覚えたら、並行して問題演習にも取り組みましょう。時間を計って解き、本番の試験を意識することが大切です。
TOEICやTOEFLでは、以下の問題集を活用するのがおすすめです。
なお、問題を解き終わった後は、復習をおこないましょう。わからなかった単語と文法をすべて振り返るのがポイントです。
イングリッシュ おさるぜひこの記事を参考に、TOEICやTOEFLの受験にチャレンジしてみてください！
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