「英単語はイメージ化して覚えるといいと聞いたけど、うまくできない」
「普通に意味を丸暗記したほうが早く覚えられる気がするんだけど…」
「単語を覚えるのが苦手だけど、イメージ化ってどうやればいいの?」
英単語を覚えるならイメージ化が一番、なんてことを聞きながら、いまいちやり方がわかっていない方もいるのではないでしょうか?わざわざイメージをするなんてめんどくさいし、メリットを感じないと思う方もいるでしょう。
しかし、断言します。イメージの力を活用すれば、生きた使える英語が身につけられます。
もし単語を丸暗記しているけれどもうまく使えない、という悩みを持っているのでしたら、イメージ化できるようにするのは非常に有効です。
そして、コツさえ掴めばイメージ化は誰にでもできるようになります。
そこでこの記事では、数多くの方の英語力を伸ばしてきた僕が、英単語のイメージ化について徹底的に解説します。
- 英単語をイメージ化できないデメリット
- イメージ化する方法
- 単語を覚えるときに意識すべきポイント
- 具体的な単語の覚え方7ステップ
といった内容をお届けするので、この記事を読めば英単語を今までより楽に覚えられるようになるはずです。使える語彙を増やしたいと思っている方は、ぜひご覧下さい。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英単語をイメージ化できないデメリット
英単語をまったくイメージ化できないと、以下の2つのデメリットがあります。
- 使える知識にならない
- 意味を理解するのが遅くなる
まずは、なぜイメージ化が必要なのか、理解するところから始めましょう。
1. 使える知識にならない
日本語訳をそのまま丸暗記してしまうと、英会話で使える知識にはなりません。似たような訳になる英単語はたくさんあるため、実際の使い方が曖昧になってしまいます。
たとえば海と言いたいとき、
- Sea
- Ocean
- Beach
という表現があります。どれも「海」を指すので、使い分け方がわからず悩むはずです。
この例で言うと、beach は浜辺のイメージ。海水浴を表す海は、beach が最も適します。
そして、sea はいわゆる海。海釣りやダイビングなどをしに行くならば、sea という表現がぴったりです。
さらに、ocean はもっと大きな海。太平洋・大西洋などの話をするときに使います。
日本語で「浜辺にダイビングに行く」と言われると、違和感を覚えるはずです。イメージを持たずに単語を覚えてしまうと、このようにちょっと変なニュアンスの英語を使うことになってしまいます。
2. 意味を理解するのが遅くなる
和訳だけを丸暗記していく勉強法では、いざその単語に出会ったときに意味を理解するのが遅くなります。なぜなら、イメージ化しないと
- 日本語の訳を考える
- その訳をつなげて文章化する
というステップを毎回踏むことになるからです。
リスニングをするときにこのステップを踏んでしまうと、どんどん会話から置いていかれてしまいます。だからこそ、イメージをもち、英語のまま理解することが大切です。
【これでできる】英単語をイメージ化して覚える2つの方法
それでは早速、イメージ化をして英単語を覚える方法を2つ紹介します。
- 写真やイラストを見る
- シチュエーションを想像して単語を使う
なお、この方法は関連動画「【有料級】英語脳を一撃で作る方法!!」でも紹介しています。動画ではワークを入れながらより具体的に理解できるようにしているので、ぜひこちらもご覧ください。
1. 写真やイラストを見る
和訳を覚えるだけでは単語のイメージまで掴むことができません。そこで有効なのが、画像検索を活用して、写真やイラストを見る方法です。
覚えたい単語をGoogle検索で調べ、画像を見てみましょう。これだけでも、その単語を使うシーンや情景をイメージしやすくなるはずです。
2. シチュエーションを想像して単語を使う
単語の意味を視覚でも理解したら、シチュエーションを想像しながら実際に単語を使ってみましょう。単語の意味だけを覚えても、実際にいつ使うのか、どんなシーンで使うのかが想像できなければ、活用はできません。
まずは、覚えたい単語を使って、よくあるシチュエーションの文章を作ってみましょう。そして、その文章を音読します。
ポイントは、感情をしっかりと込めること。場面を想像しながら気持ちを込めて音読することで、使用シーンと結びつきやすくなって、会話で使える単語として覚えられます。
英単語を覚えるときに意識したい3つのポイント
「英単語を覚えようとしてもすぐに忘れてしまう」という方に向けて、暗記のときに意識したいポイントを3つ紹介します。
- 短い頻度で何度も復習する
- 書いて覚えるより耳から覚える
- 目的によって暗記方法を変える
1. 短い頻度で何度も復習する
一つ一つの単語暗記に時間をかけて、じっくり一周させようとするのはよくある間違いです。もし3000個の単語を、1日10個ずつ覚えるならば、一周するのに300日。最後の単語を覚える頃には、最初のほうはすっかり忘れてしまっているでしょう。
どんなに優秀な方だったとしても、単語を1回で100%完璧に覚えて使いこなすのは不可能です。だからこそ、一回に目を通す単語を増やし、短い頻度で何度も復習しましょう。
1日に100単語ほどに目を通し、当日・翌日にすぐ復習していくほうが、結果的に早く単語を覚えられます。
2. 書いて覚えるより耳から覚える
英単語の暗記に、スペルを何度も書く方法はおすすめしません。正しい発音がわからず、会話で使えないものになってしまうからです。
単語はできるだけ耳から覚えるようにしましょう。CDを聞いたり、一緒に発音してみたりすると、リスニングやスピーキングでも使える英語が身に付きます。
3. 目的によって暗記方法を変える
英単語を覚える目的によって暗記方法は変わります。
もし試験に合格したいのならば、聞いて意味が理解できれば十分かもしれません。その代わり、日常会話ではあまり使われない単語であっても、試験によく出るものは暗記する必要があります。
一方で、ネイティブと会話をスムーズにこなしたいのでしたら、会話であまり使わない硬い意味の単語は覚えるのを後回しにしても良いかもしれません。ただし、よく使う単語は、そのイメージまでしっかり理解する必要があります。
すべてを完璧に覚えようとすると効率が悪くなるもの。目的に合わせて、覚える単語や暗記方法を変えましょう。
イメージを活用して覚える英単語の覚え方7ステップ
それでは、イメージを活用した英単語の覚え方を7ステップで解説します。
- 意味確認
- 発音&イメージ
- 英作文
- 画像暗記
- 関連暗記
- 構造暗記
- 語源暗記
ちなみに、1と2はマストですが、3〜7はすべて実践する必要はありません。3〜7のステップを踏めば踏むほど単語が確実に覚えられますが、時間がかかるからです。
効率的に単語学習を進めるために、覚えにくい単語だけをピックアップして、必要に応じて活用してください。
「【英単語暗記】25000単語暗記した最強暗記術7選!! 」ではワークも入れつつこの内容をさらに具体的に説明しています。さらに単語暗記の方法について理解を深めたい方は、こちらもぜひご覧ください。
1. 意味確認
まずは日本語で、単語の意味を確認して結びつけていきます。 ひとつの単語に複数の意味がある場合は、最初はメインの意味だけ覚えていくとよいでしょう。
筋トレ初心者がいきなり50キロのバーベルを持つべきではないのと同じで、英単語暗記もいきなりあれこれ覚えようとしないことが大切です!
単語に触れる頻度を上げながら、少しずつ負荷を上げていきましょう。
2. 発音&イメージ
紙に書いて覚えるだけでなく、必ず発音も行いましょう。単語と発音が結びつくことで、リスニングにも有利に働きます。
また、イメージ作りをしっかり行うことは、英語で物事を考える「英語脳」の形成に役立つでしょう。物体や事象をそのまま英語で捉えられるので、思考のロスが少なくなります。
イメージを作るときのコツは単語の核となる意味を捉えることです。
たとえば「release」には解放する・発売するといった複数の意味があります。
別々の意味のように見えるかも知れませんが、何かを外に出すイメージで共通していますよね!
- 人を「release」→ 外に出すイメージ → 解放する
- CDを「release」 → 外に出すイメージ → 発売する
このような癖をつけて、英単語暗記を効率化していきましょう!
3. 英作文
英作文をすると、使える知識になりやすいです。単語だけを覚えるだけだとどうしても受け身になってしまうので、なかなか会話の場面で口に出てきません。
ただし、使う頻度が低い単語は英作文をスキップしてOK。全部の単語で作文すると膨大な時間がかかってしまい、復習するまでの期間が長くなってしまうからです。
よく日常会話で出てくる単語だけ、定着させましょう。
英作文をするときは、自分がよく使うシチュエーションに合わせた文章にするといいです。実際の会話に出てくる組み合わせで覚えることで、いざというときにポンと口から単語が出てくるようになるでしょう。
4. 画像暗記
イメージがつかない単語は、画像を見ながら暗記をしましょう。
おすすめはGoogle画像検索を見ることと、自分で絵を描いてみること。Step2では覚えきれなかった抽象的な単語でも、視覚から理解できるようになります。
5. 関連暗記
難しい単語を身近な例と関連させて覚える方法です。
難関な単語を覚えるときには、すでに覚えた易しい単語と結びつけたり、和訳を簡単な日本語に直したりするなど工夫しましょう。
たとえば「obtain:取得する」をなかなか覚えられない時、意味が近い「get:得る」と関連させます。
単語帳の「obtain」の項目に「get」とメモしておけば、セットで覚えられるはずです!
また「ratify:批准する」が難しく感じるのであれば、他のわかりやすい和訳表現に変えてしまいましょう。
「批准する」を辞書で検索すると「認める」と出てきます。つまりもっとフランクに言えば「OK!」みたいなイメージです。
わざわざ批准するなんて難しい日本語で覚えず「ratify = OK!」と覚えてしまうほうが、負担は少ないでしょう。
すでに理解していること・覚えていることと関連させることが重要です。
6. 構造暗記
英単語を構成する接頭辞や接尾辞など、構造を分解して暗記する方法です。
接頭辞や接尾辞を理解することは、日本語で言えば漢字の部首やつくりを理解するのに似ています。
たとえば「export:輸出」は「ex:外」と「port:港」の組み合わせであることから、港の外に出す、つまり輸出をあらわすと予測が可能です。
漢字で言うところの、魚へんがついたら「魚の種類かな?」と予想できるのに似ていますよね!
英単語の構造がわかれば、記憶に定着しやすいだけでなく、知らない単語の意味を予想するのにも役立ちます。
7. 語源暗記
語源とは、単語の成り立ちのこと。「なんでこんな意味になるの?」と思ってしまう単語にも、その意味になった背景や経緯があります。
たとえば「a piece of cake:楽勝・余裕」は、一切れのケーキを食べるのは楽勝という意味が背景にあります。
単語と意味がいまいち結びつかない場合も、語源となる背景や経緯を知れば、記憶に定着しやすいです。
なかなか理解できない単語は、語源を知って定着させるのが暗記法のひとつです。
英単語は、正しい方法で学べば誰でも覚えられるようになります。暗記が苦手という方は、ぜひ今回紹介したStepを活用して、短い頻度で復習してみてください。その単語を見る回数を増やせば、必ず覚えられるようになるでしょう。
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