「which を使った疑問文の作り方がわからない…」
「どんなシチュエーションで which を使ったらいいの?」
「which について解説してほしい!」
which を使った疑問文の作り方で悩んでいませんか?
what の「何」や who の「誰」よりも曖昧な印象で、使い方を迷ってしまいますよね。しかし、which の使い方が理解できると、具体的で伝わりやすい文章が作れるようになりますよ。
そこで、この記事では、
- そもそも which とは?
- which を使った疑問文
- which を使った練習問題
について解説していきます。
具体的な英文を作って質問したい人、質問の表現の幅を広げてワンランク上の英語を使いこなしたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
そもそも which の意味とは?初心者向けにサクッと解説
which は疑問詞のひとつで、what や who と同じように使われます。
違いを表で比べてみましょう。
項目 | which | what | who |
---|---|---|---|
対象 | 人・物事 | 人・物事 | 人 |
範囲 | 限られた選択肢 | 不特定 | 不特定 |
意味 | どれ・どちら | なに・どれ・だれ | だれ |
who は人だけに使い、what と which は人・物事に使います。さらに、who と what は不特定多数から「誰」「どれ」を聞くものです。
逆に、which が使われるのは、限られた選択肢から選ぶとき。たとえば、which を使うのは次のようなシチュエーションです。
- たくさんのゲームからどれがおすすめなのかを相手に聞くとき
- 2本の映画でどちらを観たいか相手に質問するとき
which を理解することで質問できる内容の幅が広がり、よりハイレベルな英文を使いこなせるようになります。
【疑問代名詞】which で人や物事を尋ねる疑問文
人や物事といった「名詞」を尋ねたいとき、which の使い方は「疑問代名詞」になります。
which を使うことで「どちらが~ですか?」「どちらを~しますか?」といった質問が可能です。
この章では、疑問代名詞として使える疑問文の作り方やポイントを解説します。
- 「Which + be動詞 + 主語」どちらが~ですか?
- 「Which + do + 主語 + 一般動詞の原形」どちらを~しますか?
- 「Which ~, A or B ?」 で具体的に質問できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 「Which + be動詞 + 主語」どちらが~ですか?
which でシンプルな疑問文を作る場合は、「 Which + be動詞 + 主語 」の語順で作ります。
be動詞は「I am~.」「She is~.」といった文章の am や is に該当します。
原形 | 現在形 | 過去形 |
---|---|---|
be | ・I am ・you are ・he/she/it is ・we/they are | ・I was ・you were ・he/she/it was ・we/they were |
次の例文で確認していきましょう。
Which is your jacket ?(あなたのジャケットはどれですか?)
-This is mine.(これが私のジャケットです)
- be動詞=is
- 主語=your jacket
となります。
Which are her documents ?(彼女の資料はどれですか?)
-They are hers.(それらが彼女の資料です)
- be動詞=are
- 主語=her documents
となります。
Which is my lunch ?(私の昼食はどれですか?)
-This is yours.(これがあなたの昼食です)
- be動詞=is
- 主語=my lunch
となります。
語順に慣れたら、自分の知っている単語を当てはめてみましょう。
2. 「Which + do + 主語 + 一般動詞の原形」どちらを~しますか?
一般動詞を使って which で疑問文を作る場合は、「Which + do + 主語 + 一般動詞の原形」の語順になります。
she・he・it などの三人称単数は do から does に変わります!
次の例文で確認していきましょう。
Which do you choose ?(あなたはどれを選びますか?)
-I choose this one.(私はこれにします)
- 主語=you
- 一般動詞の原形=choose
となります。
Which does she use ?(彼女はどちらを使いますか?)
-I think she uses that one.(彼女はあれを使うと私は思います)
- 主語=she
- 一般動詞の原形=use
となります。
Which did they like ?(彼らはどちらが好きでしたか?)
-They said they liked this one better.(彼らはこちらが好きだと言っていました)
- 主語=they
- 一般動詞の原形=like
となります。
be動詞だけを使うよりも質問らしい英文を作れるようになります。日本語訳ではやや難しく見えても、基本に沿って動詞の原形を当てはめるだけでOKです。
3. 「Which ~, A or B ?」 で具体的に質問できる
「Which + be動詞 + 主語」や「Which + do + 主語 + 一般動詞の原形」の文に「, A or B ?」を追加することで、「AかBどちら」と具体的な質問ができます。
次の例文で確認していきましょう。
Which is your jacket, this one or that one?
(あなたのジャケットはこれですか?それともあれですか?)
Which do you choose, iPhone or Android ?
(あなたはアイフォンとアンドロイドのどちらを選びますか?)
Which does she use, Rakuten or Amazon ?
(彼女は楽天とアマゾンのどちらを使いますか?)
例文を音読するときの「A or B」の発音は、以下を意識しましょう。
- A は上げ調子で読む
- B は下げ調子で読む
さらに、AとBを入れ替えることで、より具体的に質問でき、さまざまな英文が作れるようになりますよ。
【疑問形容詞】whichを名詞の前に置く疑問文
which を名詞の前に置くと「疑問形容詞」に変わります。
which を使うことで「どの~が…ですか?」といった質問が可能です。
この章では、疑問形容詞として使える疑問文を例文付きで解説します。
- 「Which + 名詞 + 疑問文」どの〜が…ですか?
- 「Which + 名詞 + 一般動詞」との違い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.「Which + 名詞 + 疑問文」どの〜が…ですか?
「Which + 名詞 + 疑問文」の語順で、which の後ろに名詞を置くことで「どの~が…ですか?」と具体的に質問できるようになります。
次の例文で確認していきましょう。
Which man is your boss ?(どの男性があなたの上司ですか?)
-This is the man here. (こちらの男性です)
- 名詞=man
- 疑問文=is your boss
となります。
Which luggage is mine ?(どの荷物が私のものですか?)
-That is yours.(あの荷物です)
- 名詞=luggage
- 疑問文=is mine
となります。
Which bus should I take? (どのバスに乗ればいいですか?)
-That bus.(あのバスです)
- 名詞=bus
- 疑問文=should I take
となります。
which と名詞を一緒に使うことで「どの男性」「どの荷物」「どのバス」といったように、質問の対象が伝わりやすくなりますよ!
2.「Which + 名詞 + 一般動詞」との違い
「Which + 名詞 + 疑問文」と迷うものに「Which + 名詞 + 一般動詞」の使い方があります。
次の例文で確認していきましょう。
Which bus goes to Osaka? (どのバスが大阪行きですか?)
-That bus does.(あのバスです)
- 名詞=bus
- 一般動詞=goes
- 主語=Which bus
となります。
例文の「Which+名詞(bus)」は「どのバスが」という主語の意味を持ちます。さらに、答えは「主語+do(does).」となります。
「Which + 名詞 + 疑問文」の Which bus should I take?(どのバスに乗ればいいですか?)は「I(私)」が主語です。
主語がどこかを見つけられると、区別できるようになりますよ。
【間接疑問文】文章の途中で which を使う疑問文
これまでの例文は、文頭に疑問詞 which を置き、直接質問する形でした。「間接疑問文」とは、疑問文を文章の一部分として使う方法です。
疑問文と表現されていますが「〜ですか?」と直接的に質問しているわけではありません!
次の例文で確認していきましょう。
元の英文 Which are her documents ?(彼女の資料はどれですか?)
間接疑問文 I don’t know which are her documents.(どれが彼女の書類かわかりません)
「I don’t know.(わかりません)」 の後ろに置くことで、疑問文が文の一部になります。
元の英文 Which bus goes to Osaka? (どのバスが大阪行きですか?)
間接疑問文 Please let me know which bus goes to Osaka.(どちらのバスが大阪行きなのか教えてください)
「Please let me know.(教えてください)」の後ろに置くことで、疑問文が文の一部になります。
語順は「疑問詞(主語)+動詞」です。
which を使った練習問題
この項では、実際の問題で which を使う感覚に慣れましょう。
- 「Which + be動詞 + 主語」の疑問文
- 「Which + do + 主語 + 一般動詞の原形」の疑問文
- 「Which ~, A or B ?」の疑問文
- which を名詞の前に置く疑問文
- which を使った間接疑問文
それぞれの問題にチャレンジしてみてください。
1. 「Which + be動詞 + 主語」の疑問文
be動詞を使った which の疑問文は「Which + be動詞 + 主語」の語順です!
問題1:彼のカバンはどれですか?
―これが彼のカバンです。
___ ___ ___ ___ ?
___ ___ ___.
問題2:彼女の車はどれですか?
―あれが彼女の車です。
___ ___ ___ ___ ?
___ ___ ___.
答えは次のとおりです。
1:Which is his bag ? ―This is his.
2:Which is her car ? ―That is hers.
2. 「Which + do + 主語 + 一般動詞の原形」の疑問文
一般動詞を使った which の疑問文は「Which + do + 主語 + 一般動詞の原形」の語順になるのでしたね!
問題1:あなたはどちらが好みですか?
―私はこちらが好きです。
___ ___ ___ ___ ?
___ ___ ___ ___.
問題2:彼らはどちらを買いましたか?
―彼らはそちらを買いました。
___ ___ ___ ___ ?
___ ___ ___ ___.
答えは次のとおりです。
1:Which do you prefer ? ―I prefer this one.
2:Which did they buy ? ―They bought that one.
3. 「Which ~, A or B ?」の疑問文
文末に「, A or B ?」を入れることで、より具体的な質問ができます。
Aは上げ調子で、Bは下げ調子で読みましょう。
問題1:彼のバイクはこれですか?それともあれですか?
―これが彼のバイクです。
___ ___ ___ ___ , ___ ___ ___ ___ ___ ?
___ ___ ___.
問題2:彼女は歴史の授業と英語の授業のどちらを選びましたか?
―彼女は英語の授業を選びました。
___ ___ ___ ___ , ___ ___ ___ ___ ___ ?
___ ___ ___ ___.
答えは次のとおりです。
1:Which is his bike, this one or that one ? ―This is his.
2:Which did she choose, History class or English class ? ―She chose English class.
4. which を名詞の前に置く疑問文
which を名詞の前に置くことで「どの~が」と具体的に質問できます!
問題1:あなたはどの映画がおすすめですか?
―この映画です。
___ ___ ___ ___ ___ ?
___ ___.
問題2:私たちはどの電車に乗ればいいですか?
―あの電車です。
___ ___ ___ ___ ___ ?
___ ___.
答えは次のとおりです。
1:Which film would you recommend? ―This movie.
2:Which train should we take? ―That train.
5. which を使った間接疑問文
which を間接疑問文として使うことで、より複雑な英文が作れます!
問題1:どの女性が私のガイドなのかわかりません。
___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___.
問題2:どの道が空港に続くのか私に教えてください。
___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___.
答えは次のとおりです。
1:I don’t know which woman is my guide.
2:Please tell me which road leads to the airport.
which を使った疑問文で具体的な質問力を高めよう!
which を使いこなせるようになると、限られた選択肢の中で、より具体的な質問ができるようになります。
I don’t know.(わかりません)
I don’t know which house is hers.(どの家が彼女の家がわかりません)
上記の2文を比較したとき、which を使ったほうがより具体的になりますね。
ぜひこの記事を参考に、which を使いこなしましょう!
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