「英会話を練習したいけど、相手がいないと無理?」
「実践以外の勉強方法が思いつかない」
「英会話に座学の勉強って必要ある?ない?」
そんなふうに感じていませんか?
単語やフレーズを覚えても、実際の会話につながらないといった経験があると、独学を挫折しそうになりますよね。

ですが、実は「英会話=実践ありき」という考え方には誤解もあります!
独学でも、僕が英検1級のスピーキング試験(二次試験)を合格するまでに試した「言い換えワーク」などで、十分にトレーニング可能です。
詳しい勉強方法として、この記事では次の内容を解説します。
- 英会話力を伸ばす基本の勉強法3ステップ
- 「言い換え力」を鍛える練習法
- 効果が薄いNG勉強法
レッスンや高額教材に頼らなくてもできる勉強法しか伝えていませんので、ぜひ今日から取り組んでみてください。


( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英会話力を伸ばす基本の勉強法3ステップ



英会話って、「話すこと」がゴールだと思っていませんか?
しかし話す以前に、日本語で考えたことをそのまま英語に変換できるような頭の回路を作ることが大切です。
- 基礎単語をインプットする
- 言い換えの感覚を掴む
- 独り言でアウトプットする
この勉強法で、基礎的な単語だけでそこそこ話せるようになるでしょう。関連動画「【1人でできる】英会話上達法【英会話スクール・オンライン英会話不要】」でもこの勉強法を解説していますので、ぜひご参考ください。
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ステップ1.基礎単語をインプットする
英語でよく使う単語はそんなに多くありません。さまざまな語学研究で「汎用性の高い基礎単語を覚えておけば、日常会話のほとんどをカバーできる」と言われているほどです。
最初の土台作りとして、基礎単語だけでもある程度頭に入れてしまいましょう。



覚えるポイントは、とにかく「たくさん・何度も・気楽に」英単語に触れること!
たとえば、同じテレビCMを毎日見て、気づいたらBGMやフレーズが頭から離れなくなった経験はありませんか?
それと同じで、英単語を覚えるときも忘れないうちに繰り返し出会うことが重要です。
僕は「データベース3000」(現在の「データベース3300」)という単語帳を毎日1章ずつ頭に入れ、1週間で1周・1ヶ月で5周ほどこなしていました。


さらに言うと、「知っている単語」ではなく「使える単語」を目指して覚えましょう。
「走る=run」と知っていても、「I run to the station.」がサラッと出てこなかったら、それは知っている「だけ」の単語です。
- 書くよりも音で覚える
- 自分専用の文章を作る
- 意味が難しい言葉は身近な日本語に直して覚える
ステップ2.言い換えの感覚を掴む
単語を覚えたのに話せないと悩む人が、意外と多いです。主な理由は、言いたいことと知っている単語を結びつける「言い換え力」が足りていないから。
「美味しい=delicious(デリシャス)」だと思いがちですが、good とか I like it でも十分伝わります。


このように、覚えた単語から言い換えを探せると、会話の幅がかなり広がります。
次の3つを、あなたが知っているもっとシンプルな単語に言い換えてみましょう!
- joyful(喜ばしい)
- lecturer(講演者)
- introduce(売り出す)
言い換え例は…
joyful(喜ばしい)
→happy(幸せな)
lecturer(講演者)
→speaker(話者)
introduce(売り出す)
→release(発売する)
ステップ3.独り言でアウトプットする
英会話で自分が話す内容は、実はある程度パターン化できます。



「家族構成を教えてください」と聞かれて、毎回違う答え方をする人はほとんどいませんよね。
よくある質問とその答えをあらかじめ準備しておけば、会話中に慌てることなくスムーズに対応できます。そのためにも、独り言で実践的な受け答えを繰り返しておくことが、非常に効果的なんです。
- トピックを1つ決める
- 日本語で書く
- 英語に直す
- 英語ができる人に添削してもらう
- 添削されたものを何度も完璧になるまで読み込む


添削してくれる相手がいなくても、実践練習は可能です。
たとえば、英文を翻訳ツールにかけて、自然な英語との違いを比べるだけでも学びは得られます。また、ChatGPTのようなAIに英文を読ませて、「この表現にアドバイスをください」とフィードバックをもらうこともできるでしょう。
よく聞かれる質問への答えを用意し、独り言で練習してみましょう!
- What did you buy at the store?
(あなたはお店で何を買いましたか?) - What did you study as a student?
(学生時代は何を学んでいましたか?) - What do you enjoy doing in your free time?
(時間がある時、何をして楽しんでいますか?)
考え方のポイントは「誰が」「する(動詞)」「何を」を意識すること。
英語の文章は基本「主語(誰が)→動詞(何をする)→目的語(何を)」の順で並んでいます。
- 主語:I(私)
- 動詞:bought(買った)
- 目的語:some fruits(いくつかの果物)
をこの順でくっつけて文章にすると「I bought some fruits.(私は果物をいくつか買いました)」という文になります。


なお、中学生までに習う基本の文法やよく使う英単語などをまとめて、イングリッシュおさるの公式LINEで無料プレゼントしています。独り言の文章を考える参考に、ぜひチェックしてみてくださいね!
英会話の勉強で必要な「言い換え力」を鍛える練習法


勉強法のステップ2「言い換えの感覚を掴む」で紹介したように、英会話では言い換えの力がとても重要です。
ポイントは、言いたいことがあるとき、自分が英語で表現できるようになるまで言い換えを考えること。
知らない単語があるのは悪いことではありません。わからなければ、わかる言葉になるまで連想ゲームのように言い換えを探せばいいだけなんです。
この感覚は、まず日本語で試してみるとつかみやすくなります。
スマートフォンを別の日本語で、できる限りたくさん説明してください。
解答例はこちら
- 持ち運びできる高機能な電話
- 最新の電話
- アプリを入れられる電話
- 電話だけでなく写真、音楽、ネットにも対応した薄い機械
日本語で最低でも、5秒以内に3つくらい説明が出てくるくらいの発想力があると、英会話でもスムーズです。
「スマートフォン」の言い方がわからないケースを想定して、英語でも言い換えを考えてみましょう。
スマホ=持ち運びできる高機能な電話かな?
でも、「高機能」が英語で言えないな
「最新の電話」なら英語で言えるかな?
このように自分が言える言葉を探していけば、「スマートフォン」がわからなくても相手には伝わり、英会話になります。
次の言葉の言い換えを日本語でできるだけたくさん考え、その中から英語で無理なく説明できる言い方を探しましょう。
- 臨場感がある映画だった
例:まるで映画の中のよう、迫力がすごい - 彼らは息があっている
例:良いパートナーだ、気持ちが通じ合っている
ポイントは、3歳児にも伝わるような言葉を探すことです!
【思い込み注意】やっても効果が薄い英会話のNG勉強法5選
多くのネット記事ではオンライン英会話やアプリを推奨していますが、初心者向けの勉強法ではないことが多いです。たとえば次のような勉強法はNG。なぜ効果が薄いのか、根拠とともに解説します。
- オンライン英会話を使う
- 定番のフレーズを覚える
- 留学をする
- 英会話スクールに通う
- 英会話用の教材を買う
なお、これらの勉強法の詳細は、関連動画「【知らないとヤバイ】絶対にやってはいけない英会話学習法TOP5」でもお話ししています。ぜひ一緒にご覧ください。
1.オンライン英会話を使う
- 自分が話せなくて先生にリードされる
- いつも同じような文章ばかり話してしまう
- 話題は教材がベースであり応用ができない
これらの問題点から、オンライン英会話は初心者向けの勉強法とは言い難い面があります。
たとえば1時間のレッスンでも、冒頭と終盤は既定の振り返りコーナーで占められていることがあり、自由に話せる時間は実質40分程度に限られます。
40分の中でも、教材に沿ったやり取りばかりでは、「言いたいことを自分なりに工夫して伝える力」は育ちません。



むしろ、言い直しながらでも独り言で自由に話すほうが、アウトプット量を飛躍的に増やせるのです。
2.定番のフレーズを覚える
定番のフレーズを丸暗記しても、自分が使わない表現なら意味がありません。



学校のテスト対策で覚えたフレーズを、試験以外で思い出して使ったことはありますか?
「by unanimous consent(全会一致で)」を日常会話で使う場面を想像してみてください。家族の夕食を「全会一致で決めた」と言いたいときに、わざわざこのフレーズは選ばないのではないでしょうか。
「フレーズを覚えても英語を話せない」のではなく、「覚えたフレーズに使うシーンがない」ことこそが問題です。
自分が普段から口にする話題を想像し、本当に役立つフレーズを逆算して覚えるのが、最も効率的です。
3.留学をする



僕は留学未経験で、スピーキングテストをクリアして英検1級に合格しました。
確かに留学は、海外の生活を楽しんだり多様な文化に触れたりする点では大きな価値があるでしょう。しかし、「英語を話せるようになる」という目的に絞ると、時間も費用もかかりすぎてしまいます。
単語・言い換え・独り言のトレーニングは、日本でも海外も得られる成果はほぼ変わりません。留学を否定するつもりはありませんが、英会話という目的に対してコスパが本当に最適か、一度見直してみてください。
4.英会話スクールに通う
英会話スクールはオンラインレッスンと同じく、初心者のうちは講師がリードし、生徒は聞くだけになりがちです。
そして、多くのスクールが集団授業スタイルを採用しています。内向的な人は自ら発言の機会を作らないと、ただ周りの会話を聞いて終わってしまうかもしれません。
また、スクールへの移動時間を考えると、その時間を独り言トレーニングに充てたほうがアウトプット量を飛躍的に増やせます。



英会話スクールは、日々の学習成果を披露し、講師からアドバイスをもらう「添削の場」として活用するのがおすすめです。
5.英会話用の教材を買う
単語や文法の基礎固めに教材を活用するのは良いですが、「英会話専用」を新たに購入するのはおすすめしません。自分が本当に使う表現だけを厳選してくれた教材は、存在しないからです。
- フレーズの数が多い
- 説明が丁寧
- 音声CDや専用アプリ付き
どれも英会話教材にあるあるの特徴です。



ですが、実生活で使わない表現ばかりが詳しく解説されても意味はありません。
自分が日常で使う表現限定の教材ならまだしも、広く一般的に作れられているものは、わざわざ手に取らなくても大丈夫です。
なお、イングリッシュおさるの公式LINEでは、旅行やショッピングなどのシチュエーション別で本当に使うフレーズを、教材にしてプレゼントしています。
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