「例文を暗記すれば英語力が身につく?」
「どうやって例文を暗記するのがいい?」
「効率よく暗記する方法があれば知りたい」
英語力をつけるのに、例文を丸暗記すればいいだろうと考えていませんか。実は英語を習得するには、ただ例文を暗記するだけでは十分とはいえません。
なぜ英語の例文を覚えるだけではダメなのか、どんな暗記方法なら効果的なのか知りたいですよね。そこでこちらの記事では、以下の内容について解説します。
- 例文を丸暗記するだけでは英語力が伸びない理由
- 英語力が伸びる例文暗記の方法
- 暗記すべき例文の選び方
- 英語の例文を暗記しやすくするコツ
- 暗記する際にやってはいけないこと
- 例文暗記を勉強に活かすポイント
- 暗記を始めたばかりの人からよくある質問
これから英語学習を始める人や、例文の丸暗記で成果が出なかった人は、ぜひ参考にしてみてください。

( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
例文を丸暗記するだけでは意味ない?英語力が伸びない3つの理由

例文をただ丸暗記するだけでは、英語力を伸ばすのは難しいです。その理由を、3つに分けて紹介します。
なぜ丸暗記がよくないのか疑問に思う人は、チェックしてみてください。
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1.ルールを知らないと丸暗記しても正しい英語を使えない
英語をただ暗記しても、ルールを知らなければ正しい英語を使えるようになりません。英語のルールとは、文法のことです。
「例文を丸暗記すれば文法も自然と覚えるのでは?」と考える人もいるでしょう。しかし、丸暗記で文法を覚えようとすると、感覚的な記憶方法になります。
感覚ですべての文法を覚えるには、大量の例文を暗記しなければならず非効率です。英語学習が辛くなって挫折するリスクも高まります。例文ですべての文法を丸暗記するよりも、まずは英語のルール(文法)をしっかり勉強したほうがずっと習得が早くなるでしょう。
2.使える形で覚えられない
英語の例文を丸暗記すると、実際に使える形で覚えられません。英語を例文で丸暗記しても、実際に書いたり話したりするのには役立たないのです。
例えば、僕がおすすめしている「キク英文法」(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)には、以下のような例文が載っています。
To protect the urban wildlife, she joined the conservation activities in the town.
(都会の野生動物を守るため、彼女は町の保護活動に参加した)
これは、to不定詞の副詞的用法に出てくる例題です。上の文章を丸暗記しても、実際にそのまま使う人はほとんどいないでしょう。
イングリッシュ おさる丸暗記するにしても、例文が難しすぎます!
単語を入れ替えても使えるような形で覚えておかないと、いざというときに役に立ちません。
3.丸暗記してもすぐに忘れてしまう
すべての例文を一時的に暗記できたとしても、繰り返し学習していなければほとんどの人はすぐに忘れてしまいます。だからといって、忘れないように大量の例文を毎日のように復習していたら、リスニングやスピーキングの勉強ができなくなるでしょう。
そこまでのリスクを背負って丸暗記するべきでしょうか。かなり非効率であると気づけるはずです。
英語力を伸ばすのに効果的な例文暗記の方法4STEP


英語の例文を覚えること自体は悪いことではありません。基本の例文を覚えておけば、いざというときに単語を入れ替えるだけで使えるようになるからです。そこでこちらでは、英語力を伸ばすのに効果的な例文暗記方法を4STEPで紹介します。
1つずつ見ていきましょう。
1.音声を聞いて文章を推測する
まずは英語の文章を聞き、スクリプトを見る前にどんな文章なのか推測してみてください。初回は何を言っているのかわからないかもしれません。しかし、繰り返し聞いていると次第に文章が聞き取れるようになります。
何回か聞いたら、スクリプトを確認してみましょう。自分が予測した文章と合っているか照合します。間違っていたなら、違っている箇所を聞きながら確認します。



ここで例文を聞いてみましょう!
▼スクリプト・意味はこちら
I hesitated before sending the message, because I wasn’t sure how she would react.
(彼女がどう反応するか確信が持てなかったので、メッセージを送る前にためらった)
もし文法がわからない部分があれば、必ずその場で調べて確認しましょう。音声だけで内容を推測し、あとから答え合わせをすることで、「ただ覚える」ではなく「理解して使える知識」に変わります。
2.シャドーイングをする
音声を聞き、その意味を確認したらシャドーイングを行ってみましょう。シャドーイングは、お手本の音声を聞いてすぐに追っかけで読み上げる方法です。自分の声と音声がかぶるので、英語の文章構造を理解していないと難しい練習です。
スピーキングをしながら同時にリスニングも行うもので、プロの通訳も練習法として取り入れるほど難易度は高くなっています。その分、例文の暗記にはとても効果的です。



スピーキング力や発音も鍛えられて一石二鳥ですよ!
シャドーイングの詳しいノウハウは、関連記事「TOEICの対策にシャドーイングは効果あり!点数が上がる理由やおすすめの教材を紹介」で紹介しています。記事で紹介した流れで、ぜひ実践してみてください。


3.覚えるまで音読する
シャドーイングを一通り終えたら、暗記するまで音読をしていきましょう。できればスクリプトを見ないで暗唱するのが理想的です。
音読する際は、声に出しながら文法や単語もしっかり意識してみてください。発音チェックのために、自分の声を録音するのもおすすめです。



お手本との違いを確認して発音も修正していくとよいでしょう。
4.暗記した例文の単語を替える
例文を暗記したら、単語を入れ替えて表現のバリエーションを増やしていきましょう。単純に単語を入れ替えてもいいですし、修飾語などを追加してみるのもおすすめです。
単語を簡単に入れ替えできるように、暗記するならオーソドックスな例文を選択することが大切です。難解な英文だと、どこを入れ替えたらいいのか迷ってしまう可能性があります。
単語を入れ替えた例文の発音を知りたいなら、Google翻訳の読み上げ機能を使うとすぐにチェックできますよ。
【英語を学ぶ目的別】「暗記すべき例文」の選び方


例文を覚える際は、自分の課題に合った例文を選ぶことで理解が早くなります。
「どんな例文を優先して覚えると効率が上がるのか」を、学習の目的やレベルごとに紹介します。



学習に使える参考書や関連記事も一緒にお伝えしますね!
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1.初心者|5つの文型を覚える
初心者が例文暗記でつまずきやすいのは、文章の構造が見えず、丸暗記になってしまうためです。
まずは英語の基本である5つの文型を理解しておくと、例文のどの部分がどんな役割をしているのかが自然と見えるようになります。



英語の文は、次の5つのパターンに分類できます。
- 第1文型:S+V
- 第2文型:S+V+C
- 第3文型:S+V+O
- 第4文型:S+V+O+O
- 第5文型:S+V+O+C
※記号の意味はこちら
- S:主語
- V:動詞
- O:目的語
- C:補語
新しい例文を見たときに、まず「どの型か」を判断できることを目指しましょう。そうすると、語を入れ替えるだけで自分の文章に応用しやすくなり、丸暗記に頼らない理解型の学習になります。
それぞれの文型の詳しい意味や使い方は、関連記事「【実践ワークつき】英語構文の覚え方・勉強方法3選!重要な構文を一覧で解説」で詳しく解説しました。この記事に出てくる文型とその例文を覚えれば、最低限の知識はフォロできますよ!


2.英会話|頻出動詞・前置詞が使われた例文を覚える
日常の英会話では、文章の多くが決まった動詞と前置詞の組み合わせで成り立っています。
そのため、英会話のために例文を暗記する場合は、むやみに種類を増やすよりも、頻出する動詞と前置詞を優先して覚えるほうが効率的です。
基本動詞の例
- get(手に入れる / なる / 着く など万能)
- go(離れていく)
- come(こちらへ向かう)
- take(取る / 持っていく / 時間がかかる)
- make(作る / 〜にする)
- have(持つ / 経験する / 食べる)
- put(置く / 入れる)
- look(意識的に見る)
- see(自然に見える・状況が見える)
- give(与える / 渡す)
基本の前置詞の例
to
(〜へ向かう・到着)
go / come / talk / giveなどの動詞でほぼ全部使う
for
(なにかに向かっている)
for me, for work, for lunch
with
(つながっている)
with you, with my phone, with time
at
(地図上の点)
at home, at school, at 7
in
(立体的に囲まれている)
in Tokyo, in the bag, in trouble
on
(くっついている)
on the table, on TV, on my phone
このような基本動詞・前置詞は、組み合わせを置き換えるだけでかなり広く応用できます。
動詞と前置詞をマスターするための動画も公開しています。どちらも意味よりもイメージで覚えることで使いこなしやすくなるので、ぜひ動画で理解を深めておきましょう。
動詞:【完全イメージ化】基本動詞50選【総集編】
前置詞:【完全イメージ化】前置詞44選【総集編】
3.TOEIC・英検|頻出構文を覚える
TOEICや英検では、日常会話のような自由な表現よりも、決まった構文が繰り返し出題される傾向があります。
試験対策では幅広い表現に手を広げるより、点数に直結する頻出構文を優先して覚えましょう。
構文を理解しておくと、空欄補充・読解・リスニングのいずれでも、問題文を「見慣れた型」として処理できるようになります。



出題パターンを瞬時に見分けられるくらい、問題集をやり込みましょう!
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4.中級者|意見・感情表現を優先する
中級者のよくある課題は、語彙や文法は理解しているのに、自分の意見や感情を自然に表現できないという点です。特に英検では、3級からライティングと面接(二次試験)が加わり、意見を述べる力がそのままスコアに反映されます。
よく使われる表現をいくつか押さえておくと、伝えたいことがスムーズに出てくるでしょう。
- I think 〜(私は〜だと思う)
- I feel 〜(私は〜と感じる)
- I’m not sure, but 〜(よくわからないけれど〜)
- I agree / disagree.(賛成です / 反対です)
- That makes sense.(それは理解できます・納得できます)
受験級が上がるにつれて、よりロジカルに意見を述べる必要が出てきます。参考書や過去問から意見の組み立て方・理由づけの型を確認しておきましょう。
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5.ビジネス英語|定型文をストックする
ビジネス英語では、自由表現よりも定型表現が多く使われています。日本語で「お世話になっております」「何卒よろしくお願いいたします」のように決まった文句があるのと同じで、メール・会議・依頼などで使われる表現は英語でもほぼ固定化されているのです。



そのため、ビジネス英語では、例文を幅広く覚えるよりも定型表現を優先して暗記するほうが効率よく学習できます。
- Thank you for your prompt reply.
(すぐにご返信いただきありがとうございます) - Could you please confirm this?
(こちらをご確認いただけますか?) - I’ll get back to you soon.
(追ってすぐご連絡します) - Please find the attachment.
(添付ファイルをご確認ください)
たくさんの参考書を買い揃えるよりも、例えば「英文ビジネスEメール 実例・表現1200 改訂版」(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)など、辞書のように使える本を1冊持っておくと便利です。
例文暗記で英語力が伸びる5つのコツ


英語の例文を暗記しようと思っても、なかなか覚えられない人もいるでしょう。そこで、こちらでは英語の例文を暗記しやすくするコツを5つ紹介します。
英文を暗記するときの参考にしてみてください。
1.身近なもの・人に置き換える
英語の例文は覚えにくいものもあるでしょう。そこで、自分の身近なものや人に置き換えるのがおすすめです。



情景が思い浮かぶので、より記憶に残りやすくなります。
1つ例文を挙げると、
I prefer classical music to pop music.
(私はポップ音楽よりクラシック音楽のほうが好きだ)
これを自分のケースに置き換えて、例えば「紅茶よりコーヒーのほうが好きだ」に変えたり、一人称を私ではなく自分の友人の名前に変えたり。なるべく自分に関連する例文のほうが覚えやすいものです。
また、一人称をすべて「I」に変えて自分に当てはまる例文にしてしまうのもおすすめです。
2.自分が使いたい表現を覚える
せっかく覚えるなら、自分がよく使う表現の例文を採用するのがおすすめです。普段、どんな言葉をよく使っているのか考えてみてください。
「お昼ごはんは何を食べる?」「ご飯を食べる前にお風呂に入る」など、よく使う文章はあるでしょう。いつ使うのかわからないようなテキストの例文を覚えるよりも、生きた英語が身につきます。普段から使う日常会話なら、覚える例文も自然と増やせるでしょう。
3.海外ドラマのフレーズを覚える
海外ドラマでは映像を見ながら覚えられるので、記憶に残りやすくなるからです。
また、流行している言葉や若者言葉など、テキストだけではなかなか覚えられないフレーズも記憶できます。海外旅行に行くときや、ネイティブの人と交流する際には海外ドラマのフレーズが役立つ場面も出てきます。
気になるフレーズや覚えたいセリフが出てきたら、暗記してみるとスムーズに記憶できるでしょう。
4.ながら暗記をする
何かをしながら例文を覚える方法
じっと座って覚えるよりも、記憶に残りやすくなります。
例えば、以下のような「ながら暗記」があります。
| 暗記方法 | 効果・メリット |
|---|---|
| 声を出しながら | ・黙読に比べて耳からの情報も入ってくるので、記憶に残りやすい |
| ジェスチャーしながら | ・ジェスチャーと一緒に暗記しておくと、忘れたときに思い出しやすい |
| 歩きながら | ・体を動かすと脳が活性化されるので暗記しやすくなる ・部屋を歩き回るだけでもOK |
| 録音を聞きながら | ・英語の音声を聞くことで、耳からの情報も入ってくる ・記憶法としては声を出しながらと同じだが、ネイティブの音声なら自分の発音も矯正できる |
ちょっとした「ながら暗記」で脳を活性化できるので、より集中力を高めて記憶に残すのに効果的です。
5.ネイティブの表現にこだわらない
そもそも、英語を使っている人の中でも、ネイティブはかなり少数派。ネイティブに伝わる表現を覚えるよりも、基本的な英語の例文を覚えたほうが使える場面は多いです。
例えば、海外旅行で現地の人が使うネイティブ表現を使った場合、逆に失礼に当たる可能性があります。それよりも、基本的で丁寧な表現を覚えていたほうが好感を持たれるはず。



覚えて損はありませんが、わざわざネイティブ表現にこだわることはありません。
基本の例文がしっかり身についてくると、今度は次のステップに進みたくなるものです。
例文暗記を続けていくと、
「次にどんな例文を覚えればいい?」
「もっと効率よく学習する方法は?」
という悩みが必ず出てきます。
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英語の例文を暗記するときにやってはいけない3つのこと


英語の例文を暗記するなら、やってはいけない3つのことをチェックしておくと安心です。
せっかく時間をかけて例文を覚えても、無駄になってしまったら悲しいですよね。後悔しないように、ぜひチェックしてみてください。
1.例文を一言一句完璧に覚えようとする
英語の例文を一言一句完璧に暗記しようとするのはやめましょう。例文を覚える場合、核となるポイントを押さえておけば十分だからです。
そもそも、英語の例文を暗記しておいて、単語の入れ替えなどで使えるようにすることが目的のはず。すべての例文を完璧に覚えようとすると時間がかかりすぎてしまいます。何を覚えるべきなのか、ポイントを押さえることが大切です。
2.聞き流しだけで覚えようとする
英語をただ聞き流すだけで例文を覚えようとするのは非効率です。



英語の知識がないのにただ聞き流しをしていても、何を言っているのかわかりません。
もし、覚えた例文を使う場面が出てきても「どういう意味だっけ?」と思い出せず、暗記したことが活かされないからです。
聞き流し単体で覚えることは非効率なので、まずは文法を勉強するなど英語を理解する力を身につけることが大切です。
3.暗記した例文をアウトプットしない
例文を暗記したとしても、アウトプットしなければすぐに忘れてしまいます。インプット→アウトプットを繰り返すことで、暗記した例文にふれる回数が増えて記憶に定着していきます。繰り返し学習することで、短期記憶から長期記憶に変わるからです。
あなたの英語力を判断できる人を見つけて、覚えた例文を聞いてもらうのもおすすめです。周りに英語ができる人がいないなら、コーチングなどを利用するのもよいでしょう。



ひとりで勉強するよりも、モチベーションも上がりますよ!
例文暗記を英語学習で活かす3つのポイント


同じ英文でも、英会話で役立つものと、試験やビジネスで必要とされるものはまったく別もの。
そこでこの章では、目的ごとにどのように例文を覚えるべきか、暗記のポイントを整理しました。
どんな勉強をすべきか迷っている人はぜひチェックしてみてください。
1.英会話
どのようなシーンの英会話を磨きたいのかによって、覚えるべき例文が変わります。



闇雲に数を覚えるより、先に使う状況を決めて、必要な例文を逆算しましょう。
- オンラインレッスン
- 自己紹介・経歴・仕事・趣味の話
- 旅行
- ホテル/空港/レストランなど、旅程に関連するやり取り
- 日常会話
- リアクション・相づち・質問表現・軽い雑談
また、例文はそのまま覚えるのではなく、自分がリアルに使う内容にカスタマイズすることがおすすめです。例えば次の旅行が決まっている人は、実際に自分が泊まるホテルを主語にして例文を書き換えてみましょう。
2.TOEIC・英検
TOEICや英検のような試験対策なら、問題を解く処理速度を向上させることが暗記の目的です。
文章を見ただけで文型や構文を瞬時に特定できるくらい、暗記をやり込むことがポイントです。
そのためには、例文をただ暗記するだけでなく、以下のような行動も取り入れるとよいでしょう。
- 例文のどのパーツがどのような意図で配置されているのかも意識する
- 1つの例文をカスタマイズして自分なりに色々な文章に展開してみる
- 問題集も繰り返し解いて理解の甘い文章はもう一度構造を暗記し直す



逆に言えば、しっかり理解しながら例文を覚えれば、問題文を理解するのはかなり簡単です!
3.ビジネス英語
ビジネス英語では、表現の巧みさよりもTPOに合った文法・単語を選べているかが重要です。ビジネス会話は定型表現が多いため、ほかのジャンルよりも丸暗記の効果が出やすいでしょう。
メールやチャットなど、テキストでやり取りすることが多い人は、よく使う例文をコピペできる形でストックしておくのがおすすめです。
- 依頼するとき
- 返信するとき
- 添付を送るとき
- 会議のアジェンダ
- トラブル報告
英語の例文暗記を始めたばかりの人からよくある質問


例文暗記はシンプルな学習法だからこそ、「とりあえず続けているだけ」で方向性を見失う人もいます。
そこでこの章では、例文暗記を始めた段階で多くの人が見落としがちなポイントをQ&A形式でまとめました。
最初に感じる「このやり方で本当にいいのかな」という違和感を、ここでひとつずつ整理していきましょう。
1.何個くらい覚えればいいの?



覚える数は目的によって変わるため、すべての学習者に共通する「正解の個数」は存在しません。
TOEIC・英検の場合は、目標スコアや受験級にあわせて頻出表現に絞って覚えるのが効率的です。特にTOEICは受験者全員が同じ問題を解くため、レベルの高すぎる例文まで覚えてしまうと負荷ばかり増えて効果が薄くなります。
ビジネス英語なら、自分が実際に使う文章だけに限定して覚えるだけで十分です。使用場面がある程度固定されているため、ストックする量も自然に絞られます。
2.例文の丸暗記で話せるようになる?



例文を丸暗記するだけでは話せるようにはなりません。
重要なのは、例文そのものではなく、その例文がどのような型なのかを理解することです。
例として「I’d like to check in.」は「チェックインをしたい」という文を覚えるためのものではありません。
この文の本質は「I’d like to 〜」(控えめな依頼の型)を身につけること。そして「check in」の部分をほかの動作に自由に置き換えられると、色々なことを話せるようになります。
3.自作の例文、既存の例文を覚えるのはどっちがいい?



学習する人のレベルによって最適解が変わります。
初心者は、まず参考書に載っている既存の例文をそのまま覚えるのが安全。正しい文法で書かれたものを使うことで、誤った文を自作してそのまま覚えてしまうリスクを避けられるからです。
中級者以上になったら、既存の例文を土台に、自分の語彙に置き換えて応用していきましょう。「型は同じまま、中身を自分仕様に変える」ことで、スピーキングにもライティングにも使える例文へと発展させられます。
今あなたがご覧の「イングリッシュおさる」の公式ブログでは、記事ごとにたくさんの例文を掲載しています。習得したいテーマの記事を探して、ぜひ暗記にお役立てください。
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