「so that構文の文法的な意味を理解したい!」
「具体的な使用法は?」
「言い換え単語も知りたい!」
so that構文は一見シンプルながら、その使い方は多様で万能なフレーズです。
しかし、その多様性ゆえに、どの状況でどう使えばいいのか、正確には何を意味しているのか、などの疑問や不安が湧いてくることでしょう。

そんなあなたの悩みを解決するために、この記事ではso that構文の使い方を徹底解説します!
- so that構文の訳し方
- 各訳し方の例文や文法ルール
- 例文
- 学習アドバイス
- 練習問題
この記事を読めば、so that構文にまつわるあらゆる疑問が解消され、より自信を持って英語が使えるようになるでしょう


( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
【意味解説】so that構文の4つの訳し方


so thatは、使いたい状況によって4つの異なる訳し方があります。
以下の表でそれぞれを簡単に説明します。
用法 | 日本語での訳し方 |
---|---|
目的を表現する | ~ために…する |
結果を表現する | ~なので…だ |
程度と結果を同時に表現する | ~するほど…だ |
様態を表現する | ~のように…だ |
目的や結果、程度、様態に応じて適切な用法を選びましょう。
【so that構文の訳し方①】目的を表現する「~のために」


まずは目的を表現する「~のために」の訳し方の例文や文法ルールを解説します。



似た意味を指す単語も見ていきましょう!
文法ルール
so thatで「目的」を表す際、後ろには主語と動詞を含む完全な節が続きます。



この節は、主節とつながって目的や理由を説明します!
また、目的を表現するso that構文では、so that を離さず、that 以下には can や will、may のいずれかの助動詞を入れる必要がある点に注意が必要です。
例文
以下は、目的を表現する「~のために」と訳す例文です。
She studies hard so that she can get into a good college.
(彼女はいい大学に入るために一生懸命勉強します)
We left early so that we could avoid the traffic.
(我々は渋滞を避けるために早く出発しました)
He saved money so that he could buy a new car.
(彼は新しい車を買うためにお金を貯めました)
以下の英語を日本語訳にしてみてください。
I spoke slowly so that everyone could understand me.
解答と解説は……
【解答】
私はみんなが私の言うことを理解できるように、ゆっくり話しました。
【解説】
この文は so that S could V という形で、目的を表しています。
- I spoke slowly:私はゆっくり話しました
- so that everyone could understand me:みんなが私のことを理解できるように
ここでの「could」は「〜できた」ではなく、「〜できるように」という目的の意味で使われています。
似た意味を指す単語
目的を表す他の表現もいくつかあります。
She studies hard in order to get good grades.
(良い成績を取るために一生懸命勉強します)
The meeting was held for the purpose of discussing the new project.
(新しいプロジェクトについて話し合うために会議が開かれました)
He studies to pass the exam.
(彼は試験に合格するため勉強する)
【so that構文の訳し方②】結果を表現する「~なので…だ」


ここからは、結果を表現する「~なので…だ」の訳し方の例文や文法ルールを見ていきましょう。
文法ルール
so that で結果を表す場合、so の後に形容詞や副詞が続きます。
また、that の後には結果を説明する完全な節が必要です。
基本形は「so [形容詞/副詞] that [節]」です。
例文
以下は、結果を表現する「~なので…だ」と訳す例文です。
The book was so interesting that I read it in one sitting.
(その本はとても面白かったので、一気に読んでしまいました)
She was so tired that she fell asleep immediately.
(彼女はとても疲れていたので、すぐに眠ってしまいました)
The cake was so delicious that it disappeared in minutes.
(そのケーキは非常に美味しかったので、数分でなくなってしまいました)
以下の英語を日本語訳にしてみてください。
The movie was so scary that I couldn’t sleep that night.
解答と解説は……
【解答】
その映画はとても怖かったので、その晩は眠れませんでした。
【解説】
- so scary:「とても怖い」
- that I couldn’t sleep that night:「その晩は眠れなかった」
「so … that構文」では、so + 形容詞によって原因を示し、続くthat節でその結果を表します。
この文では、「怖さ」が原因で「眠れなかった」という結果が生じていることが分かります。
似た意味を指す単語
ここでは似た表現を表す単語を見ていきます。
It was such a cold day that we decided to stay indoors.
(とても寒かったので、ずっと家にいることにしました)
The roads were slippery, therefore driving was dangerous.
(その道は滑りやすかったので、運転するのは危険でした)



状況に応じて使い分けることで、より明確な結果を表現できます!
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【so that構文の訳し方③】程度と結果を同時に表現する「~するほど…だ」


続いて、程度と結果を同時に表現する「~するほど…だ」の訳し方の例文や文法ルールを見ていきましょう。
文法ルール
このso that構文では、so の後に形容詞または副詞が続きます。
その後、that の後には何が起こるかを説明する完全な節(主語+動詞)が続きます。
基本形は「so [形容詞/副詞] that [節]」です。
The soup was so hot that I couldn’t drink it.
(スープは飲めないほどに熱かった)



例文では程度と結果を同時に表現していますね!
また、否定形もあり、以下のように「not so… that」の形で使用されます。
She is not so tall that she can reach the top shelf.
(彼女は本棚に手が届くほど背が高くない)
例文
以下は、程度と結果を同時に表現する「~するほど…だ」と訳す例文です。
The movie was so interesting that I couldn’t take my eyes off the screen.
(その映画は目が離せないほど面白かった)
She spoke so quietly that nobody could hear her.
(彼女は誰にも聞こえないほど静かに話した)
The water was so cold that I couldn’t stay in for more than a minute.
(一分以上入れないほど、水が冷たかった)
以下の英語を日本語訳にしてみてください。
The mountain was so high that we could see clouds below us.
解答と解説は……
【解答】
その山はとても高かったので、私たちは雲を下に見ることができました。
【解説】
- so high:とても高い
- that we could see clouds below us:雲を下に見ることができた
この構文では、山の高さが非常に高いことが原因で、「雲を下に見る」という特別な結果が生まれています。視覚的にも印象的なシーンを表現するのにぴったりの構文です。
似た意味を指す単語
ここでは似た表現を表す単語を見ていきます。
The box was too heavy to lift.
(この箱は重すぎて持ち運べない)
It was such a boring movie that everyone fell asleep.
(映画がつまらなすぎてみんな寝てしまった)



状況に応じて使い分けることで、より明確なメッセージを伝えられます!
【so that構文の訳し方④】様態「~のように…だ」


最後の訳し方、様態「~のように…だ」の例文や文法ルールを見ていきましょう。
この用法は、前述した「目的」のso that構文と似ていますが、主節の動作が「どういう状態や方法で行われるか」、または「どのような結果になるように行われるか」を示す点に特徴があります。
文法ルール
so that で「様態」を表す場合、主節で述べられた内容が、that 以下の節が示す状態や結果に「なるように」行われることを示します。
特に、so と that の間に過去分詞が置かれることで、「~するように(Aである)」という受動的な様態を強調する形があります。動作の様子や方法(how)に焦点があるときに「様態」として使えます。
基本形は「[主節] so that [節]」ですが、特によく使われるのが「so [過去分詞] that [節]」の形です。
なお、「目的」の用法と似ていますが、動作の様子・方法(how)に焦点があるときに「様態」として使えます。
例文
以下は、様態「~のように…だ」と訳す例文です。
The light is so placed that the subject is clearly illuminated.
(その照明は被写体がきれいに照らされるように置かれている)
The letter was so folded that it was hidden inside the book.
(その手紙は本の中に隠れるように折りたたまれていた)
The books were so arranged that the titles were easy to read.
(本はタイトルが読みやすいように並べられていた)
以下の英語を日本語訳にしてみてください。
The chairs were so arranged that everyone had a clear view of the screen.
解答と解説は……
【解答】
椅子は、全員がスクリーンをはっきりと見られるように配置されていました。
【解説】
- so arranged: そのように配置されている
- that everyone had a clear view of the screen: 全員がスクリーンをはっきりと見られるように
この構文では、椅子が「全員がスクリーンをはっきりと見られる」という状態になるように「配置されている」様態を表しています。
似た意味を指す単語
以下の表現も、特定の状態や結果になるように行動や状況が設定されていることを示す際に使えます。
The old house looked as if it would collapse at any moment.
(その古い家は、今にも崩れ落ちそうに見えました)
「as if / as though」構文は、「様態(どのように見えるか)」を表す表現です。



状況に応じて使い分けることで、より明確なメッセージを伝えられます!
so that構文のthatは省略可能


so that構文では、that を省略して表現するケースもあります。
I’m leaving early so (that) I can catch the train.
(電車に乗るため早く出発します)
この文では that が省略されても意味は変わりません。



口語や非公式な文脈でよく見られ、意味に大きな影響を与えるわけではないです!こんな用法があるんだと知っておきましょう!
なお、書き言葉や公式な文章では、完全な so that の形を使用するようにしてください。
というのも、省略形はカジュアルな状況でよく使われますが、公式な場では省略せずに完全な形を使うべきだからです。
so that構文を使った例文


so that構文は多くの場面で使われます。以下にその例文と和訳を5つ紹介します。
理解していると、日常の会話からビジネスのやりとりまで幅広く活用できますよ。



例文にたくさん触れることで感覚を身につけましょう!
【①目的を表現する「~のために」】
I woke up early so that I could catch the first train.
(始発の電車に乗るために早起きしました)
【②結果を表現する「~なので…だ」】
It was so hot that we decided to stay indoors.
(暑すぎたので、家にいることにしました)
【③程度と結果を同時に表現する「~するほど…だ」】
The movie was so interesting that I watched it twice.
(その映画は2回見るほど面白かった)
【④様態「~のように…だ」】
She closed the door so that it was not heard from outside.
(外に聞こえないようにドアを閉めた)
以上の例文は、so that構文がどのように使われるかを明示しています。とくに、目的や結果を明確に表現する際に非常に便利な表現です。



これらの例を参考に、自分自身の英作文作りに活かしてみてください!
so that 構文をマスターするための学習アドバイス


so that構文をマスターするには、文の形だけを丸暗記するのではなく、「目的」や「結果」という意味のコアを理解することが大切です。
たとえば「〜するために」や「〜するほど…だ」など、使われる文脈によって表現が微妙に異なります。
まずはたくさんの例文に触れて音読し、使われ方のパターンを自然に身につけましょう。



自分自身の生活に当てはめた英作文をすることで、知識を定着させられます!
また、「to+動詞の原形」や「in order that」などの類似表現との違いを理解し、文のトーンやフォーマル度に応じて適切に使い分けられるようになると、英語力は大きくレベルアップします。
so that構文をマスターするための練習問題


so that構文には目的・結果・程度・様態などさまざまな意味があります。
以下の練習問題を通して、それぞれの使い方を確認しましょう。



ぜひ5問正解を目指してみてください!間違ったら該当箇所に戻り、復習してくださいね!
問題1
Please write it clearly so that your teacher can understand it.
解答と解説は……
【解答】
先生が理解できるように、はっきりと書いてください。
【解説】
この文では「〜できるように」という目的を表す用法です。
問題2
【語群】
that / she / was / so / late / missed / she / the bus
解答と解説は……
【解答】
She was so late that she missed the bus.
【解説】
「so 形容詞 that S V」で原因と結果を表す構文です。「とても遅かったので、バスに乗り遅れた」となります。
問題3
その映画は目が離せないほど面白かった。
解答と解説は……
【解答】
The movie was so interesting that I couldn’t take my eyes off the screen.
【解説】
「so + 形容詞 + that」の形で、「〜するほど…だ」という程度の強さと結果を同時に伝える表現です。
問題4
He explained it so that even a child could understand it.
解答と解説は……
【解答】
彼は子どもでもわかるように説明しました。
【解説】
この「so that」は目的と様態の中間的な意味で使われています。「〜できるように」と訳すことで自然な日本語になります。
問題5
【語群】
I / can / study / get up / a lot / I / so that / early
解答と解説は……
【解答】
I get up early so that I can study a lot.
【解説】
「〜するために」という目的を示す基本的な構文です。まず主語と動詞の組み合わせに注目し、文の意味を整理しましょう。
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