「英文解釈がいらないと言われる理由が気になる」
「学ぶメリットが知りたい!」
「どの参考書が便利?」
文章の精読力アップに欠かせない英文解釈。高レベルの長文読解や英作文に取り組むのなら、対策しておいて損をすることはありません。
ただ、英語を勉強する人の中には「英文解釈はいらない」と考える人もいるようです。
もちろん、現在の英語力や目標によっては、英文解釈に時間を割かなくてもよいケースがあるのは事実です。しかし、必要かどうかは自分の状況や実力に応じて、適切に判断しなければなりません。
この記事では、YouTube登録者数30万人超え・英語を教えるオンラインスクールを運営する僕が以下の内容を解説します!
- 英文解釈と文法の違い
- 英文解釈がいらないと言われる理由
- 取り組むメリット
- 学ぶべき人・必要ない人の特徴
- おすすめの参考書
英文解釈の必要性がまるっとわかる内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください!
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英文解釈とは文章を正確に理解する作業
英文解釈とは、英文を正確に理解する作業のことです。精読とも言います。
表現を正しく理解し、細かい意味を掴めるようになることで、長文を読むスピードが上がったり英作文に取り組む際の表現の幅が広がったりします。
英文解釈を行う際は、まず一文もしくは数行にわたる文章を用意しましょう。初めて取り組む際は、簡潔な文章を用意してみてください。
やり方は人それぞれですが、共通して行うこととして、文中のSVOCの特定・単語や構文の理解・文脈を掴むことなどが挙げられます。可能であれば最後に日本語訳を書き出すと、綺麗に訳せるかどうかが確かめられるでしょう。
慣れてきたら複雑な英文を使って解釈に取り組むと、さらなる英語力アップにつながります!
英文解釈と文法の違い
混同されがちですが、英文解釈と文法が指す内容は異なります。
英文解釈は、文脈・単語の意味・構文の活用法・訳し方など、対象の文章全体の理解を深めることで読解力の向上を図る作業です。
それに対し、英文法は文法の構造やルールを学ぶことで、文章を正しく使えるようにすることを目的としています。
文法がわからないと英文が読めませんし、英文解釈ができないと綺麗な日本語訳や自然な英語表現を活用できません!
基本的に、英文解釈を行うには文法の基礎を理解する必要があります。文法は、英文解釈を正しく行うための手段のひとつでもあるからです。
英文解釈がいらないと言われる2つの理由
人によっては、英文解釈がいらないという考えの人もいます。ただ、必要か不要かはその人の目標や必要な英語力によって異なるのが現状です。
ここでは、英文解釈がいらないと言われる理由を2つ紹介します。
- 受験する大学のレベルによっては他の対策を重視すべきだから
- 知識でカバーできる長文もあるから
それぞれ解説します。
1. 受験する大学のレベルによっては他の対策を重視すべきだから
受験する大学で長文が出題されなかったり、マークシート形式の解答がメインだったりする場合は、文法や単語の演習に重きをおくべきです。
英文解釈は英語の基礎が身についていることを前提とした作業なので、そこまでのレベルが求められていない場合は基礎固めに時間を割きましょう。
国公立大学や英作文を出題する私立大学を受験する場合などは、英文解釈に取り組むことで大きく点数を伸ばせます!
2. 知識でカバーできる長文もあるから
綺麗に訳せなくてもその文章が元々知っているテーマだった場合、意味を推測できることが多いのも事実です。
たとえば桃太郎や白雪姫などの物語なら、展開を予測して解答を考えられる人も多いでしょう!
また、科学や物理について詳しければ、関連する英文を読んだときにわからない部分を知識でカバーできるはずです。
ある程度の出題ジャンルが想定できる場合は、英文解釈より知識のインプットに時間を割いたほうがよいこともあります。
英文解釈はいらない?やっておくべき3つのメリット
いらないと言われる英文解釈ですが、やっておくべきメリットもあります。
- 長文がスムーズに読める
- 和訳の実力がアップする
- 確固たる英語力が身につく
詳しく見ていきましょう。
1. 長文がスムーズに読める
英単語と英文法をある程度勉強しただけでも、簡単な英文であればスムーズに訳せます。
ただし、複雑な長文を読む場合、文構造を理解していないと太刀打ちできないことも。
複雑な文構造や専門的な内容の長文をスラスラと読めるようになりたいなら、英文解釈の勉強を行うべきです。
2. 和訳の実力がアップする
英文解釈の勉強をすることで、文章の内容を理解するスピードが上がります。
また、単語の意味を掴んで文構造を把握することで、綺麗な和訳ができるようにもなります。
大学受験や英検の英作文など、筆記試験がある場合は英文解釈をやって損することはほぼないでしょう!
3. 確固たる英語力が身につく
英検2級〜準1級・偏差値60以上の大学・TOEIC650〜などに挑むなら、英文解釈ができることが前提の問題が出題されることも珍しくありません。
この辺のレベルだと、英文解釈にある程度時間を割く必要があります!
なお、英文解釈を行ううえで欠かせない英語構文の勉強法は関連記事「【超効果的】英語構文のおすすめ勉強法3選!文法との違いや重要性も解説」で解説しています。あわせて参考にしてみてください!
英文解釈がいらない人の2つの特徴
英文解釈がいらない人の特徴は以下の2つです。
- 受験で高度な長文読解を使わない
- 単語や文法の基礎が怪しい
順に解説します。
1. 受験で高度な長文読解を使わない
受験で高い英語力が求められておらず、基本的な文法や単語、簡単な長文のみで対応できる場合は、英文解釈の優先度が下がります。
基礎の底上げに取り組んで、余裕があったら取り組むくらいで問題ありません!
受験大学の過去問をチェックして、出題傾向を把握してみてください。
2. 単語や文法の基礎が怪しい
単語や文法の基礎が身についていないと、英文解釈に取り組んでも行き詰まるリスクがあるので、焦って着手するのは避けるべきです。
まずは基礎を身につけることを優先しましょう!
なお、僕の公式LINEでは、英語の単語学習に役立てられる内容を無料で発信しています。英語力を伸ばしたいと考えている方は、ぜひお気軽にご登録ください!
英文解釈が必要な人の4つの特徴
ここからは、英文解釈が必要な人の特徴を4つ紹介します。
- 長文を読むのに時間がかかる人
- 英作文が苦手な人
- 単語や文法などの知識だけでは長文が読めない人
- 仕事で英語を使う機会が多い人
自分に当てはまるかどうか考えながら、ぜひ読んでみてください。
1. 長文を読むのに時間がかかる人
長文読解に時間がかかる原因として、単語や文法の基礎が身についていないことが考えられます。ただ、英文の構造を理解できないからというケースも少なくありません。
ある程度の基礎が身についているなら、英文解釈に取り組むべきです!
英文解釈を通して文構造を理解できれば、長文を読むスピードが大幅にアップするでしょう。結果として、TOEICや英検、大学受験など、時間制限がある中でも余裕を持って解答できます。
2. 英作文が苦手な人
英作文で減点されることが多い場合、英文の細かい構造まで理解できていない可能性があります。
英作文で減点される原因は、内容よりも文法ミスであることが多いです!
英文解釈は、綺麗な文章を作る訓練にもなります。
3. 単語や文法などの知識だけでは長文が読めない人
単語・熟語・文法などの知識だけでも、簡単な英文は訳せることが多いのは事実です。ただ、基礎は理解しているのに長文を訳せない人は、英文解釈を学ぶべきです。
基礎が身についている状態で、なるべく早い段階から英文解釈を学んでおけば、その後の学習がスムーズになります!
4. 仕事で英語を使う機会が多い人
仕事で使う場合、話したり書いたりする英文が採点されることはありません。
しかし、正確に伝えられないと大きなミスにつながるので責任重大です。
英語でコミュニケーションを取るなら、英文解釈に取り組むことで相手に伝わりやすい英語力を身につけるべきです。
英文解釈におすすめの参考書3選
「英文解釈の必要性はわかったけれど、どうやって勉強すればよいのかわからない」という人に向けて、おすすめの教材を3つ紹介します。
- 英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版
- 入門英文解釈の技術70(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)
- ポレポレ英文読解プロセス50
自分の実力や目標にあわせて選んでみてください。
※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを利用しています。
1. 英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版
タイトル | 英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版(クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 西 きょうじ |
出版社 | 代々木ライブラリー |
「英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版」は、大学受験での日大・MARCHレベルを目指している人や、英文解釈を基礎から始めたい人におすすめの参考書です。
全体の問題数が少ないので、挫折しにくいのも嬉しいポイントですね!
他の参考書と比べてひとつひとつ英文が短く簡単なものになっているため、入門書として使いやすい1冊です。
2. 入門英文解釈の技術70(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)
タイトル | 入門英文解釈の技術70 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略) (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 桑原 信淑 |
出版社 | 桐原書店 |
大学受験でMARCH〜早慶を目指している人や、文法や単語の基礎が身についた状態で英文を読むスピードを上げたい人は「入門英文解釈の技術70(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)」に取り組んでみてください。
先述した「英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版」で英文解釈の土台を理解し、本書でSVOCの構造について理解を深める使い方も効果的です。
3. ポレポレ英文読解プロセス50
タイトル | ポレポレ英文読解プロセス50(クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 西 きょうじ |
出版社 | 代々木ライブラリー |
大学受験で早慶や難関国公立を目指している人や、ビジネスの場で複雑な英文を目にすることが多い人におすすめなのが「ポレポレ英文読解プロセス50」です。
文章は50個しかありませんが、ひとつずつ解釈することで構造への理解が深まり、訳し方のテクニックが身につきます。
問題集としてはハイレベルなので、単語や熟語、基本的な英文解釈のテクニックは一通り頭の中に入っていることが絶対条件です!
英文解釈を学んで、英作文や長文などの正答率を伸ばしましょう!
なお、イングリッシュおさるの公式LINEでは、英語学習に関するお役立ち情報を無料で発信しています。英語力を伸ばしたいと考えている方は、ぜひお気軽にご登録ください!