「英検準1級のライティングはどんな問題が出るの?」
「高得点を取るための英作文のコツが知りたい!」
「ライティングの内容が思いつかない…どうしたらよい?」
英検準1級のライティングは、たった1問しか出題されません。そのため、ミスを防ぎできるだけ高得点を取ることが求められます。
とはいえ、英作文に苦手意識を持っている方は多いはず。ライディング問題の対策に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、英検1級に合格した僕が、英検準1級のライティングについて以下の内容を解説します。
- 高得点を取るコツ
- 内容が思いつかないときの対処法
- おすすめの参考書
最後まで読むことで、ライディング問題を攻略でき、英検準1級の合格率をグッと上げられます。
コツさえ掴めれば、満点を取るのも夢じゃありません!
ぜひご一読ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英検準1級のライティングの概要
英検準1級のライティングの概要を、以下の項目に沿って解説します。
- 問題数
- 採点基準
- 頻出テーマ
これから試験に挑戦される方は、必ず知っておきたい基本的な内容です。ぜひとも確認しておきましょう。
問題数|1問
ライティングは、英検準1級の一次試験の大問4として出題されます。指定されたトピックについて、英作文を書く形式です。
1問しか出題されないため、一定以上の点数を取る必要があります。
英検の一次試験では、リーディングとライティング、リスニングの各技能に「CSEスコア」と呼ばれる得点が750点ずつ割り当てられています。3つの分野において、まんべんなく得点を取ることが合格の条件です。
つまり、ライティングは、たった1問で一次試験の3分の1のウェイトを占めているということになります!
採点基準|4つの観点から構成
英検準1級のライティングは、主に以下4つが採点基準として掲げられています。
参考:ライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級)|英検
観点 概要 内容 課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか 構成 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか 語彙 課題に相応しい語彙を正しく使えているか 文法 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
それぞれの観点に0~4点配点されており、合計で16点満点です。この点数が、 CSEスコア(750点満点)に変換されます。
頻出テーマ|社会情勢にあわせて出題
英検準1級のライティングでは、社会性の高いテーマが出題される傾向にあります。
たとえば、電子マネーの導入の是非や環境保護などについてです。
そのため、時事ニュースに目を光らせるよう意識しましょう。知っているテーマであれば、ライティング問題に取り組みやすいためです。
英検準1級のライティングの過去問にチャレンジ
英検準1級のライティング問題の出題形式やテーマを理解するため、過去問題にチャレンジしてみましょう。解答例もあわせて紹介します。
問題
出典:準1級の過去問・試験内容|英検
■日本語訳
・与えられたトピックについてエッセイを書いてください。
・あなたの答えを裏付けるために、以下の POINTSのうち2つを使用してください。
・構成:序論、本論、結論
・推奨される長さ: 120〜150語
解答用紙のB面にあるスペースに作文を記入してください。
スペース外の書き込みは採点されません。
TOPIC
企業にリサイクルしやすい製品を生産することを義務付けるべきでしょうか?
POINTS
・会社利益
・顧客の要求
・汚染
・製品の品質
こちらは、2023年度の第2回試験で実際に出題されたものです。
解答例
解答例は以下のとおりです。なお、ライディング問題の答えは複数存在するので、あくまでも参考程度に考えておいてください。
出典:準1級の過去問・試験内容|英検
■日本語訳
企業はリサイクルしやすい製品を⽣産することを義務付けられるべきです。
この意⾒は、顧客の需要と汚染という理由に基づいています。
まず、リサイクルがかんたんな製品は汚染を⼤幅に削減します。
⼯場の⼆酸化炭素排出量の削減だけでなく、有害なガスが発⽣することがよくある埋立地に捨てられる製品の削減にもつながります。
したがって、このような製品の⽣産は、企業の環境責任の重要な部分です。
第⼆に、持続可能な製品に対する顧客の需要が急速に⾼まっていることが挙げられます。
消費者は、⾃分の購⼊したものが与える影響をますます認識するようになっています。
多くの消費者が環境に優しい製品を積極的に求めています。
企業はかんたんにリサイクルできる製品を⽣産しないと、環境意識の⾼い消費者が集まるこの成⻑市場で⼈々のニーズを満たすことができなくなります。
結論として、消費者の新たな需要に応え、環境を保護するのに役⽴つためには、企業はかんたんにリサイクルできる製品を⽣産する必要があります。
過去問や問題演習を解いた際には、英語の先生やネイティブスピーカーなどに文章があっているか確認してもらいましょう。添削を受けることで、間違っている部分がわかり、ライティングスキルが向上します。
英検準1級のライティングで高得点を取る7つのコツ
英検準1級のライディングは1問しか出題されないため、高得点を目指すにはできるだけ点を落とさないよう注意しましょう。
こちらでは、ライディング問題を解く際の注意点を7つ解説します。
- ライティングの骨組みを意識する
- 使える表現を知っておく
- かんたんな言い回しを使う
- 日本語で構成を作成する
- 「POINTS」の単語を活用する
- 時間配分を意識する
- 見直しをする
ぜひ参考にしてみてください。
1. ライティングの骨組みを意識する
英検準1級のライティングを解く際には、以下の骨組みを意識しましょう。パラグラフの内容と解答時のポイントもまとめています。
パラグラフ | 内容 | ポイント |
---|---|---|
第1パラグラフ | 主張 | TOPICに対する自分の意見を1~2文程度で書く。 |
第2パラグラフ | 理由1 | POINTSを利用して、2~4文で理由を述べる。 |
第3パラグラフ | 理由2 | POINTSを利用して、2~4文で理由を述べる。 |
第4パラグラフ | 結論 | 主張をもう一度繰り返して、1~2文で文章を締める。 |
余談ですが、ライティングスキルが問われるのは、第2・第3パラグラフです!
過去問や問題演習でも、骨組みを意識してライティングをおこなってみてください。
2. 使える表現を知っておく
使える表現を知っておくと、英作文で悩むことが少なくなります。
パラグラフごとに使える表現は、以下のとおりです。
パラグラフ | 表現 |
---|---|
主張 | I believe ~.(私は~と信じています) I don’t believe ~.(私は~を信じていません) In my opinion ~.(私の意見は~です) I agree with the opinion that ~.(私は~の意見に同意します) |
理由1 | First(はじめに) One reason is that ~.(理由のひとつは~です) To begin with(はじめに) For example(たとえば) |
理由2 | Second(2つめに) Also(また) |
結論 | Therefore / Thus(したがって) For these reasons(こういった理由から) In conclusion(結論は) |
さらに、以下のフレーズは、パラグラフに関係なくライティングで使えます。
- Therefore(したがって)
- However(しかし)
- Nevertheless ~(~にもかかわらず)
- In addition(さらに)
- In other words(言い換えると)
- For instance(たとえば)
- Otherwards(もしそうでなければ)
- As a result(結果として)
- On the other hand(一方で)
問題を解く際には、これらのフレーズを積極的に使って慣れておくことをおすすめします。
3. かんたんな言い回しを使う
英検準1級のライティングは、無理をして難しい表現を使う必要はありません。スペルミスや文法間違いなどで、減点される恐れがあるためです。
たとえば「~に対する顧客の需要が急速に⾼まっている」という意味なら「customers want 〜 very much」という文章でも問題ありません。
このように、かんたんな言い回しを使い、英作文が減点されるのを防ぎましょう。
4. 日本語で構成を作成する
いきなり英語で文章を書くと、意見に一貫性がなかったり、文章が思いつかなかったりする恐れがあります。
以下のように、まずは日本語でざっくりとした構成を考えます。
- 主張(賛成か反対か)
- 1つ目の理由と根拠
- 2つ目の理由と根拠
なお、構成を作る際には、各パラグラフで何語くらい書くかあたりをつけておくとよいでしょう。
5. 「POINTS」の単語を活用する
ライティング問題で提示される「POINTS」は、英作文をするうえでマストなものです。
たとえば、以下の問題では「企業にリサイクルしやすい製品を生産することを義務付けるべきでしょうか?」というトピックに対して「Company profit(会社の利益)」「Customer demand(消費者の需要)」「Pollution(汚染)」「Product quality(製品の品質)」の観点のうち、2つを理由に入れる必要があります。
出典:準1級の過去問・試験内容|英検
「Use TWO of the POINTS bellow to support your answer.」と記載してあり、POINTSのから2つを使用するよう指示されています。
6. 時間配分を意識する
ライティングだけに時間をかけていては、他の問題がおろそかになってしまうため、時間配分を意識することが大切です。
ライティング問題が含まれる一次試験の筆記は、全体で90分です。以下の内訳で時間配分を意識してみてください。
ジャンル | 出題形式 | 問題数 | 時間 |
---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 | 25 | 15分 |
長文の語句 空所補充 | 6 | 20分 | |
長文の内容 一致選択 | 10 | 25分 | |
ライティング | 英作文 | 1 | 20~25分 |
ライティングの時間配分は、20~25分程度に抑えておくのが好ましいです。
過去問や演習問題を解く際には、ぜひ時間配分を気にかけながらおこないましょう。
7. 見直しをする
見直す際のポイントは、以下のとおりです。
- TOPICの内容に沿っているか
- 矛盾していないか
- 冗長な部分がないか
- 文章の流れが自然か
- スペルや文法は合っているか
とくに注意したいのは、スペルや文法が正しいかどうかです!
単数形や複数形などのミスにも注意しましょう。
なお、英検準1級に合格するためのノウハウは、僕の公式LINEでも紹介しています。ライティングだけでなく、リスニングや長文問題への対策も学べるので、ぜひ以下のリンクから友だち追加してみてください。
英検準1級のライティングで内容が思いつかないときの3つの対処法
英検準1級のライティングでは、内容が思いつかないことがよくあります。いざというときに英文が浮かばないと、あせってしまいますよね。
こちらでは、内容が思いつかないときの対処法を3つ紹介します。
- よく使う論点からアイデアを出す
- 書きやすい主張に変える
- 理由を作ってみる
これらの方法を頭に入れておくことで、試験本番でも冷静に解答を導けます!
ぜひ参考にしてみてください。
1. よく使う論点からアイデアを出す
ライティングの内容が思い浮かばないときは、使いやすい論点からアイデアを考えてみましょう。結びつけることで、主張や理由が思いつく可能性があるためです。
よく使う論点は以下の3つです。それぞれ例文も解説します。
項目 | 例文 |
---|---|
お金 | It costs a lot of money to ~.(~するのに多くのお金がかかる) 〜ing saves a lot of money for the future.(〜することは将来のために多くのお金を節約できる) |
健康 | 〜ing leads to good health in ○○.(~することは○○の健康につながる) ~ing enables ○○ to live longer.(~することで○○はより長生きできる) |
時間 | It takes a lot of time to ~.(~するのに時間がかかる) 〜ing saves a lot of time.(~することは時間を節約できる) |
ライティング問題で悩んだ際には、ぜひこれらのフレーズを思い出してみてください!
2. 書きやすい主張に変える
文章が思いつかないときは、思い切って主張を変えてみましょう。
たとえば、賛成だと考えていてライティングにつまずいたら、反対に切り替えます。
主張を変えれば、理由が書きやすくなる可能性があります。必ずしも自分の意見と同じにする必要はないことを頭に入れて、ライティングに臨んでみてください。
3. 理由を作ってみる
英検準1級のライティングでは、理由が思いつかないケースもあります。どうしても文章が浮かばなければ、理由を作ってみましょう。
ライティング問題では、書いてある内容が真実であるかどうかは問われないためです。あくまでも、課題で求められている内容があっているか、論理的であるかが重要です。
たとえば「The world is going stapler is getting popular.(世界ではホッチキスが流行している)」と、話を作っても問題ありません。
ただし、理由を作ることで、かえって理論が破綻する恐れもあります。そのため、困ったときの最終手段として活用することをおすすめします。
なお、英検合格を本気で目指している方には、関連動画「【2024年最新】英検完全攻略【永久保存版】」の視聴を強くおすすめします!英検の本質や実践的かつ正しい勉強法を徹底的に解説しているので、ぜひ参考にしてください!
英検準1級のライティング対策におすすめの参考書3選
英検準1級のライティングを攻略するには、ノウハウを身につけたうえで数を重ねることが大切です。
こちらでは、演習に最適なおすすめの参考書を3冊紹介します。
- カラー改訂版 世界一わかりやすい英作文の授業
- 最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇
- 英検分野別ターゲット 英検準1級ライティング問題
おすすめポイントも紹介するので、ぜひ参考書選びに活用してみてください!
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2. 最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇
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3. 英検分野別ターゲット 英検準1級ライティング問題
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