「as as構文の使い方を理解したい」
「例文や使い方を交えて解説してほしい」
「littleとの違いもマスターしたい」
as as構文が出てくると、なんとなく「同じくらい」と訳していませんか?
その訳し方でも問題ない場合がありますが、本質を理解しているとは言えません。しっかり理解しておかないと英語学習でつまずく原因になってしまいます。
as as構文の正しい内容を完全にマスターしましょう!
この記事では、TOEIC900点超えの元英語教師だった僕が、as as構文のについて以下の内容を解説します。
- as as構文の基礎
- 訳し方
- 慣用表現
- 練習問題
理解を深めるための練習問題も用意していますので、ぜひ最後までご覧ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
as as構文の基礎|〜と同じくらい
as as構文は「〜と同じくらい」という意味
as as構文は「as + 形容詞/副詞の原級 + as」の形をとるものです。
2つのものや状況を比較する際に使われます!
「〜と同じくらい…である」という意味で「全く同じ」とは異なります。
A as tall as B の場合、A はBと同じかそれ以上大きい(A≧B)というニュアンスが含まれるのです。
例文と和訳を見てみましょう。
She sings as beautifully as a professional singer.(彼女はプロの歌手のように美しく歌う)
This book is as interesting as that movie.(この本はあの映画と同じくらい面白い)
as as構文をマスターすると、英語での比較表現がより正確になります。
「=」ではない
as as構文は、一見すると完全な同一性を示すように見えますが、実際には近似や類似を表します。
厳密な「=(イコール)」ではありません!
この構文は、主観的な判断や感覚に基づく比較に使用されます。
This car is as expensive as that one.
(この車はあの車と同じくらい高価だ)
話者の主観的な価格の比較を表現しています。
また、この構文は以下のように数値的に厳密でない場合にも使用可能です。
The temperature today is as high as yesterday.
(今日の気温は昨日と同じくらい高い)
厳密に同じ温度でなくても、似たような暑さを感じる場合に使用できます。
このように、as as構文は完全な同一性ではなく、ある程度の幅を持った比較表現であることを理解しましょう。
so asとの違い
as as構文と so as構文は似ていますが、重要な違いがあります。主な違いは、使用できる文の種類にあります。
as as構文は肯定文、否定文の両方で使用可能です!
まずは「as as構文」の肯定文や否定文の例として、以下の文をご覧ください。
【肯定文】
He is as tall as his father.
(彼は父親と同じくらい背が高い)
【否定文】
This book is not as interesting as that one.
(この本はあの本ほど面白くない)
このように、肯定文や否定文で使えます。
一方、「so as構文」は主に否定文や疑問文で使用されます。
This movie is not so interesting as that one.
(この映画はあの映画ほど面白くない)
このように使用します。
肯定文では通常使用しません!
また、so as構文は as as構文よりもやや古い表現や形式的な文章で見られることが多いです。
以下の例文をご覧ください。
I’m not so tall as my brother.
(私は兄ほど背が高くない)
このような表現は、現代の日常会話ではあまり使われないということを覚えておきましょう。
as as構文の品詞
as as構文をマスターするには、品詞を理解することが重要です。
2つの as は実は異なる品詞として機能しています!
- 1つ目の as は副詞
- 2つ目の as は接続詞
以下で詳しく解説します。
なお品詞について完全に理解したい方は、関連記事「【全10品詞】 英語の品詞を完全攻略!見分け方のポイントと練習問題を徹底解説」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
1つ目のasは副詞
as as構文の1つ目の as は副詞として機能します。
直後に続く形容詞や副詞を「同じくらい」という意味で修飾します。
理解を深めるために例文を見てみましょう!
She is as tall as her brother.
(彼女は彼女の兄と同じくらい背が高い)
最初の as は形容詞 tall を修飾し、「同じくらい背が高い」という意味を持たせています。
このように、最初の as は比較の程度を示す副詞としての役割を果たすのです。
2つ目のasは接続詞
as as構文の2つ目の as は接続詞として機能します。
比較の対象「〜と比べて」という意味を持ちます!
先ほどと同じ文章を見てみましょう。
She is as tall as her brother.
(彼女は彼女の兄と同じくらい背が高い)
2つ目の as は her brother という比較の対象を示しています。彼女の兄と比較して同じくらい背が高い、という比較の意味が成立します。
なお、例文ではShe is tall.(彼女の背の高さ)と Her brother is tall. (彼女の兄の背の高さ)を比較しています。tallが同じ要素の繰り返しになるため省略して、主語のher brotherだけ残っているかたちです。
このように2つ目の as は、比較を表す接続詞として重要な役割を果たしているという訳です。
【例文あり】as as構文の作り方と訳し方
ここからは as as構文の作り方とその訳し方について解説します。
- as+形容詞/副詞+as
- not as+形容詞/副詞+as
- X times as+形容詞/副詞+as
- as+many/much+名詞+as
詳しく見ていきましょう。
as+形容詞/副詞+as
as + 形容詞または副詞 + asという形では、「同じくらい〇〇」というニュアンスを表します。
ここまでも紹介してきた、最も標準的な使い方です!
例文を見てみましょう。
She is as tall as him.
(彼女は彼と同じくらい背が高い)
tall(背が高い)という形容詞が as に挟まれており、彼女と彼の背の高さが同じくらいであることを示しています。
He runs as quickly as his sister.
(彼は姉と同じくらい速く走る)
as に挟まれる単語が副詞だとしても、訳し方に差はありません。
【否定形】not as+形容詞/副詞+as
not as + 形容詞または副詞 + asという形では、「Aほど…ない」というニュアンスを表します。
as as構文の否定形を「同じくらい…でない」と訳さないよう注意しましょう!
通常の as as 構文では、2つの対象が「同じ」もしくは「それ以上」の程度であることを解説してきました。(A≧B)
そのため、否定形になると「~より小さい」または「~ほどではない」となるのです。(A<B)
理解を深めるために例文を紹介していきます。
It is not as cold as yesterday.
(今日は昨日ほど寒くない)
(今日は昨日より寒くない)
cold(寒い)という形容詞が not as as の構造によって修飾され、今日の気温が昨日ほど低くないことを示しています。
They did not work as efficiently as the experienced team.
(彼らは経験豊富なチームほど効率的には働かなかった)
(彼らは経験豊富なチームより効率的には働かなかった)
比較対象の一方がもう一方よりも劣る、または少ない場合などに有効です。
as as構文の否定形におけるポイントはA<Bとなることです!
X times as+形容詞/副詞+as
X times as + 形容詞または副詞 + asという形では「一方が他方の何倍もの程度であること」を示すのに使われます。
「A は B の X 倍の…です」と訳せます!
こちらも例文を見てみましょう。
This book is three times as expensive as that one.
(この本はあの本の3倍の値段がする)
一方の本が他方の本の3倍の価格であることを示しています。
This car accelerates two times as rapidly as their previous model.
(この車は彼らの前のモデルより2倍速く加速する)
数量や程度の比較において、非常に有効です。
as+many/much+名詞+as
as + manyまたはmuch + 名詞 + asという形では、「同じくらい多くの」を示すのに使われます。
many は数えられる名詞に、much は数えられない名詞に用いられます!
例文を見ていきましょう。
She has as many books as her brother.
(彼女は兄と同じくらい多くの本を持っている)
books という数えられる名詞に many が使われています。
We need as much information as possible.
(可能な限り多くの情報が必要です)
こちらの文章では、information という数えられない名詞に much が使われています。
数量の比較に特に適しており、対象の量が等しいことを表現する際に役立ちます。
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as asを用いたよくある慣用表現
ここからは as as を用いたよくある慣用表現を紹介します。
- as well as
- as ~ as possible
- as little/few as
- as soon as
- as ~ as ever
詳しく見ていきましょう。
as well as
A as well as B という表現は「BだけでなくAも」という意味です。
2つ以上の要素が同様に重要であることを示す際に使われます!
She plays the piano as well as the violin.
(彼女はバイオリンだけでなくピアノも弾く)
例文では彼女がピアノとバイオリンの両方を弾けるという意味になります。
複数の能力や特性を同時に強調するのに適しています。
as ~ as possible
as ~ as possible という表現は「できるだけ〜」という意味です。
ある状態や行動を最大限にすることを目指す際に用いられます。
以下の例文を見てみましょう。
Please reply as soon as possible.
(できるだけ早く返信してください)
最速での返信を求めていますね。
as soon as possible は略して 「ASAP」 と表記されることもありますよ!
as little/few as
as little/few as という表現は「たった(わずか…)」という意味です。
数量の少なさを表します!
little は不可算名詞に、few は可算名詞に使われます。
I spent as little money as possible.
(なるべく少ないお金を使った)
この文章では、非常に少ない金額を使うように心がけたことが汲み取れます。
There were as few as ten people at the meeting.
(会議にはわずか10人しかいなかった)
予想と反して、参加者が非常に少なかったことがわかりますね!
as soon as
as soon as は、「〜するとすぐに」「〜したらすぐに」という意味を持つ重要な慣用表現です。
ある行動や出来事が他の行動や出来事の直後に起こることを示します!
基本的な使い方は as soon as + 節 の形をとります。
たとえば
I’ll call you as soon as I arrive.
(到着したらすぐに電話します)
という文では、到着という行動の直後に電話をするという意図を表しています。
この表現は未来の事象にも使用できます。
As soon as he finishes work, he’ll come to the party.
(仕事が終わり次第、パーティーに来るでしょう)
このように、将来の行動の連続性を示せます。
as soon as は immediately や right away と同様の意味合いを持ちますが、より自然な表現として頻繁に使用されます。
この表現の特徴として、文の前後を入れ替えても意味は変わりません!
I left as soon as it started raining. と As soon as it started raining, I left. は同じ意味を持ちます。
「as soon as」を使いこなすことで、英語での時間的な関係性をより正確かつ自然に表現できますよ!
as ~ as ever
as ~ as ever は、「相変わらず〜」「いつもと同じくらい〜」という意味を持つ慣用表現です。
この表現は、ある状態や特性が時間の経過にもかかわらず変化していないことを強調します。
基本的な使い方は as + 形容詞/副詞 + as ever の形をとります。
たとえば
She looks as beautiful as ever.
(彼女はいつもと変わらず美しい)
この文では、彼女の美しさが時間とともに変わっていないことを表現しています。こういった表現は、変化がないことを強調するのに効果的です。
The food here is as good as ever.
(ここの料理は相変わらず美味しい)
このように、長期にわたる一貫性を示すのに適しています。
さらに、以下のようにstill や just as といった副詞と組み合わせて使うこともあります。
She’s still as clever as ever.
(彼女は相変わらず賢い)
変化のなさをより強調できます。
この表現は、比較的フォーマルな表現であり、話し手の印象や評価が長期間変わっていないことを効果的に伝えられるでしょう。
as as構文の練習問題
以下の問題を通じて、as as構文の理解度をチェックしましょう。
和訳問題や穴埋め問題を解いてみてください。
ここまでの総復習として、ぜひ活用してみてください!
なお、英文法をイメージ化して攻略する方法は、関連動画「【完全イメージ化】英文法完全攻略【永久保存版】」にてより詳しく解説しているので、ぜひ視聴してみてください。
それでは問題を解いていきましょう。
Q1.以下の文章を和訳してください。
He is as tall as his brother.
A1.彼は兄と同じくらい背が高い。
as tall as は「~と同じくらい背が高い」と訳します。
Q2. 以下の単語を日本語訳を参考に並び変えて適切な英文にしてください。
( like, much, as, as, you, eat ) .
日本語訳:好きなだけ食べなさい。
A2.Eat as much as you like.
as much as で量的な意味を表します。
you likeを後ろに置くと「あなたが好きなだけ」という意味になります。
Q3.以下の文章を和訳してください。
She does not speak English as fluently as her sister.
A3. 彼女は彼女の姉ほど流暢に英語を話さない。
does not speak は「話さない」という否定形を示し、as fluently as her sister は「彼女の姉ほど流暢に」という比較を表しています。
Q4. 次の文において、日本語訳を参照して空欄に当てはまるものを記載してください。
This computer is __________ as the old model.
日本語訳:新しいコンピューターは古いモデルの3倍の速さで動作する。
A4.three times as fast
X times は一方が他方のX倍も〜であることを示す際に使用される表現です。
Q5.以下の文章を和訳してください。
She tries to read as many books as possible.
A5.彼女はできるだけ多くの本を読むようにしている。
tries to は「~しようとする」という意図を示し、as many books as possible は「できるだけ多くの本」という範囲や量を表しています。
問題が難しいと感じる場合は、本記事を何度か読み返していただくと理解を深められますよ!
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