「英検準2級は何問で正解できるの?」
「英検準2級の合格点を知りたい!」
「合格するためにはどんな学習をしたらいい?」
英検準2級は、3級を取った方がさらなるレベルアップのために受験する検定です。
まず結論からお伝えすると、英検準2級は「何問正解で合格する」とは言い切れません。これは英検が独自の採点方式を取っているためです。
そこでこの記事では、英検準2級に合格したい方に向けて以下を解説します。
記事を最後まで読むことで、英検準2級を取得するために必要なレベルがわかり、合格率がぐっと高まります。ぜひご一読ください。
なお、実際に英検準2級に合格した方のインタビューもありますので、ぜひ見てみてください!

( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英検準2級は「何問正解で合格」と言い切れない

英検準2級の合否は、CSEスコア(各技能600点×4=2,400点満点)で決まります。
ちなみに、一次試験(リーディング・リスニング・ライティング)は3技能で1,800点満点となり、合格の目安は約1,322点です。
一般に「6割正解で合格」と言われるのは、このCSEスコアを問題数に換算したときの目安にあたります。ただし、実際にはスコア配分や問題の難易度によって毎回異なるため、「何問正解すれば合格」とは一概に言えません。
イングリッシュ おさる全技能で6〜7割の得点を安定して取ることで、合格に近づきます。
- 英検CSEスコアとは、4技能(読む・聞く・書く・話す)を同じ基準で数値化し、受験回をまたいで比較できるようにしたスコア制度
- 各技能の問題数は異なりますが、スコアは技能ごとに均等に配分されるため、1問あたりのスコアの重みは技能によって異なる
- スコアは問題の難易度や他の受験者の結果も考慮して算出されるため、同じ正答数でもスコアが変動することがある
正解数以外から見る英検準2級の合格基準


英検準2級は「何問正解で合格」とは言い切れないため、正解数とは異なる以下2つの視点から合格基準を見てみましょう。
| 英検準2級の合格基準 | 内容 |
|---|---|
| 高校中級程度のレベル | ・中学英語がしっかりと身についていることが前提 ・約3,000語の単語が必要 |
| TOEICだと約400点(990点満点) | ・満点の半分以下で難易度は高くない |



英語に自信がない方は、まずは中学英語から学び直し、英検の対策をしっかりとおこなうと学習効率がよいでしょう。
英検準2級の試験内容


英検準2級は、一次試験と二次試験の2つの試験で構成されています。



それぞれの試験で求められる内容を正しく理解し、しっかりと対策を立てましょう!
1. 一次試験
英検準2級の一次試験では、リーディング・リスニング・ライティングの3つの技能が問われます。それぞれの技能は、CSEスコア上で各600点満点、3技能合計で1,800点満点として均等に扱われます。
| 技能 | 問題の詳細 |
|---|---|
| リーディング (適切な語句や文を補う、質問に答える問題) | ・短文の語句空所補充(15問) ・会話文の文空所補充(5問) ・長文の語句空所補充(2問) ・長文の内容一致選択(7問) |
| ライティング (Eメールの返信を英作文で書く、質問への意見や理由を答える) | ・Eメール(1問) ・英作文(1問) |
| リスニング (放送回数は1回) | ・会話の応答文選択(10問) ・会話の内容一致選択(10問) ・文の内容一致選択(10問) |
この3技能の合計スコアがおおむね1,322点前後に達すると合格の目安とされます。
ただし、どれか1技能が極端に低い場合は合格点に届かず不合格になってしまうため、全技能をバランスよく伸ばすことが重要です。
2. 二次試験
二次試験はスピーキング力を測る約8分間の英語面接です。面接官との1対1の個人面接で、実際に英語で意見を伝える力が問われます。
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 音読 | ・50語程度のパッセージを読む |
| パッセージについての質問(No.1) | ・音読したパッセージについての質問に答える |
| イラストについての質問(No.2・No.3) | ・イラスト中の人物の行動を描写する ・イラスト中の人物の状況を説明する |
| 受験者自身の意見など(No.4・No.5) | ・カードのトピックに関連したないようの質問に答える ・日常生活の身近な事柄についての質問に答える |
各質問は5点×5問+態度3点=33点満点で評価され、23点(約7割)以上が合格の目安です。



短い文章を音読し、それに関する質問に答えるほか、自分の意見や考えを英語で伝える力が必要です!
なお、僕の公式LINEでは、英検を合格するための情報を無料で発信しています。いま登録すると有料級の特典を15個も受け取れるので、ぜひチェックしてみてください!
英検準2級で正解数を増やし合格率を上げるための学習法7選


英検準2級に合格するためには、主に以下の学習法を試してみましょう。



この方法は、僕が英検1級に合格した際におこなっていたものです!
ぜひ参考にしながら、実践してみてください。
※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
1.文法学習をする
文法は、英検対策で最も優先したい分野です。級を問わず対策を練りましょう。



文法を伸ばすことで、合格率が高まります!
文法の学習をするなら、参考書を1冊購入し内容を覚えるくらいやり込みましょう。
なお僕のおすすめは「キク英文法(クリックでAmazon購入ページへとびます)」です。2ヶ月で6周することを目指し、徹底的に学習することが大切です。


文法学習については、関連記事「【超キホン】英語の勉強は文法から始めるべし!正しい手順や学習法を解説」にてより詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください!


2.単語を暗記する
英検準2級では、約3,000語の単語力が求められます。そのため、単語の暗記が必須です。
地道な方法ではありますが、単語帳を1冊購入して徹底的に覚えましょう。英検2級の受験を見越して「データベース3300(クリックでAmazon購入ページへとびます)」と「英検準2級 でる順パス単(クリックでAmazon購入ページへとびます)」を活用するのがおすすめです。





通勤通学時間などの隙間時間を使って、単語を暗記してみてください!
英単語を効率よく覚える方法は、関連動画「【最短最速】25,000語を覚えた英単語暗記法10選」にて紹介しています。ワークをまじえながら解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
3.発音練習をする
文法学習や単語の暗記と並行して、発音練習をおこないましょう。正しい発音を理解することで、リスニング力の向上につながります。



後回しにしがちな分野ですが、練習することで英語力がぐっと伸びますよ!
発音練習をおこなう際は、まず発音記号と音変換のルールを覚えましょう。インターネットで「単語 発音記号」「単語 音変化のルール」と検索すれば、すぐに調べられます。
実際に、おさるの音声が付いた例文を用いて解説していきます。
I am going to school.
この音声が流れてきたら、I が聞こえた直後から追いかけるように発音していきます。1日10分程度でよいので、ぜひ発音練習に取り組んでみてください。
4.リスニング対策をする
英検準2級に合格するためには、リスニング分野で目安として30問中19問程度正解する必要があります。そのため、リスニング対策が求められます。
- 英語の音声を聞いて、わからない単語や文法を調べる
- スクリプトを見ながら音読
- 徐々にオーバーラッピングやシャドーイングをしていってレベルアップ
- オーバーラッピング:お手本と一緒に発音すること
- シャドーイング:お手本に少し遅れて発音する練習方法



1つ目のステップでは、「聞き取れなかった部分」や「聞き取れたけど理解できなかった部分」が明確になります。
3つ目のステップにある、オーバーラッピングやシャドーイングが難しいと感じたら、音読する2つ目のステップに戻りましょう。正確な発音で発声できるようになったら、再度3つ目のステップに挑戦してみてください。
正しい発音で発声できるようになることで、リスニングの音声も聞き取りやすくなります。
ぜひリスニングを伸ばしたい方には、関連動画「【有料級】リスニング5ステップ【完全ガイド】」がおすすめです。あわせて視聴してみてください!
5.ライティング対策をする
出題数全2問あるライティング分野は、QUESTION に対する自分の意見とその理由や、出題されるEメール問題への返信を、適切な単語や文法を用いて書く必要があります。すべて正解とはいかずとも、せめて部分点だけでも獲得したいものです。
ライティング対策なら、実際に英作文を作るのがおすすめです。作ったものは、英語の先生やネイティブスピーカーに添削してもらいましょう。



「どこが違うのか」を明確にすることで、スキルアップにつながります!
記述式なので、単語や文法力が必要です。
無理に難しい言い回しを使う必要はありませんが、スペルミスなどの凡ミスは避けるようにしましょう!
関連記事「英検準2級のライティングの決まり文句8選!英作文が思いつかないときの対処法を解説」にて、ライティングの決まり文句やコツを紹介しているので、あわせてチェックしてみてください!


6.面接対策をする
英検準2級の二次試験は、面接がおこなわれます。一次試験の筆記テストに受かったら、ぜひとも二次試験も合格したいところです。
面接を突破する秘訣は、難しい表現を使おうとしないことです。面接官は「主張したいことを正しい文法で伝えられるかどうか」を審査します。
英語の先生やネイティブスピーカーなどに協力してもらい、実際に面接練習をおこないましょう。
英検の面接対策は、関連記事「【詰まらないコツ】英検2級の面接対策3ステップ!試験の流れとよく使われる表現&答え方も徹底解説」にて詳しく紹介しています。





記事は2級のものですが、準2級に通じるものがあるので、ぜひ参考にしてみてください!
7.過去問・模試を解く
過去問・模試を解くことで、英検準2級の問題に慣れることが可能です。過去問は、「2025年度版 英検準2級 過去6回全問題集(クリックでAmazon購入ページへジャンプ)」を使用します。
いくら英語力が高くても、どんな問題が出るのかわからない状態は危険です。問題に慣れていないと、試験時間が足りなくて合格できないことも考えられます。
過去問や模試を解く際には、本番と同じ時間内に解けるかチャレンジしましょう。



タイマーをセットして緊張感を持って取り組むのがおすすめです!
関連記事「【理想的】英検準2級の時間配分とは?勉強法やロスタイムを減らすための5つのコツを紹介」では、一次試験の構成と時間配分を詳しく紹介しています。


英検準2級に合格するならスピーキング(面接)対策も必要


英検準2級の二次試験では、自分の考えを英語でわかりやすく伝える力が求められます。
スピーキングの練習は以下の3ステップがおすすめです。
- 話すトピックをひとつ決める
- 日本語で1分間話してみる(慣れたら2分間話す)
- 英語に直して、1分間話してみる
トピックは、これまでの出題例である以下のような場面について選んでみるとよいでしょう。
- ホームシアター
- ボランティアガイド
- 電子辞書
- 食品フェア
- 映画祭
- プリペイドカード
また、2つ目のステップでは、一度日本語で話すことで、意見を持つ、話し続ける感覚が持てるようになるメリットがあります。練習の中で、「話すことがない」「意見がない」という課題を解消し、日本語では話せるけど英語では話せないところを探していきましょう。



スマホで音声を録音し、日本語と英語を聞き比べるとわかりやすいですよ!
この3ステップを意識して練習を重ねれば、自信を持って面接に臨めるでしょう。「英検バーチャル二次試験」で、本番を想定したシミュレーションをしておくこともおすすめです。
スピーキングを伸ばす方法は、関連動画「【基礎編】 一瞬でスピーキングを伸ばす方法【単語・文法・辞書不要】」でも解説しています。こちらも参考にしてみてください。
英検準2級の合格率を上げるマル秘テクニック5選


英検準2級の合格率を上げるためには、以下のテクニックを試してみてください。
なお、英検準2級に合格するためには、文法学習や単語の暗記などが大前提です。こちらで紹介する方法は、試験を直前に控えているときに使える補助的なものだと思っておきましょう。
1.消去法を利用する
消去法を利用することで、正答率がアップします。もし4つの選択肢のうち1つの単語の意味がわからない場合でも、他の3つがわかれば正解できます。



しかし、そもそも他の単語の意味がわからなければ、消去法の利用はできないでしょう……。
このようなケースでは、単語のイメージを思い浮かべてみることをおすすめします!
文脈を読んでいると、ポジティブなイメージなのか、ネガティブなイメージなのかがわかるときがあります。消去法と組み合わせることで、正解できる確率を上げられます。
英検準2級レベルのオリジナル問題で練習をしてみましょう。
Lisa wanted to go jogging this morning, but she decided not to because it was raining. She hopes the weather will be better tomorrow so that she can ( ) her morning exercise.
- give up
- make up
- take up
- catch up
答えと解説はこちらをクリック!
【答え】2. make up
【解説】消去法で考えていきます。
1.give up(あきらめる)
→「朝の運動をあきらめる」だと、翌日にやるという文脈と合いません。よって不適切。
2.make up(埋め合わせる)
→「明日運動の埋め合わせをする」という意味になり、文意にぴったりです。
したがって正解は make up です。
3.take up(始める)
→「運動を始める」なら自然ですが、Lisaはすでに morning exercise(朝の運動)をしている前提なので不自然です。
4.catch up(追いつく)
→「遅れを取り戻す」という意味ですが、ここでは“exercise(運動)”を目的語に取るのは不自然です。
【日本語訳】
リサは今朝ジョギングに行きたかったのですが、雨が降っていたので行かないことにしました。
彼女は、明日天気が良くなって、今朝の運動の埋め合わせができることを願っています。
2.文脈を読み取る
どうしてもわからない単語がある場合は、文脈を読み取って正解を導きましょう。
The restaurant was full, so we had to ( ) for 20 minutes before getting a seat.
- order
- wait
- eat
- leave
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【答え】2. wait
【解説】
文脈をよく読むと、
The restaurant was full(レストランが満席だった)
before getting a seat(席につく前に)
とあります。
この2つから、「席につく前に何かをした → 満席だから待った」と推測できますね。
order(注文する) → 席につく前には注文できません。
eat(食べる) → 席がないのに食べるのは不自然。
leave(立ち去る) → “before getting a seat”と矛盾します。
したがって正解は ② wait(待つ) です。



なお、大前提として単語の暗記は徹底しておこなう必要があります。
英検準2級では約3,000語の単語を覚えなければなりません。すべてを暗記するのは時間がかかるので、いざというときのためにコツとして覚えておきましょう。
3.空欄の前後をチェックする
長文空所補充の問題で活用できるテクニックです。
空欄の前後をチェックすることで、ムダに文章を読みすぎることを防ぎます。結果、試験時間内に解ききれるようになります。



実際に例題を解いていきましょう!
A:Hi, I made a reservation at your restaurant for 7 p.m. tonight, but I’m afraid I’ll be a little late.
B:No problem. ( ).
A:Thank you! I’ll try to arrive as soon as possible.
- We will wait for you until 7:30.
- Your table was already cleaned.
- The restaurant will close soon.
- Please cancel your reservation now.
答えと解説はこちらをクリック!
【答え】1. We will wait for you until 7:30.
【解説】
空欄の前後だけを見てみましょう。
前の文:「少し遅れそうだ」と伝えている
後の文:「ありがとう!なるべく早く行きます」と返している
このやりとりが自然につながるのは、「少し遅れても大丈夫」という内容のときだけです。
したがって、① We will wait for you until 7:30(7時半までお待ちします)が最も自然です。
4.単語・文法ミスに注意する
英検準2級のライティングは、減点方式です。そのため、単語と文法のミスには注意しましょう。



特にスペルミスで減点されるのは、非常にもったいないです!
単語や文法に自信がないのであれば、確実にあっている表現を優先して使用します。わざわざ難しい表現を使う必要はありません。
5.問題を先に読んでおく
リスニング分野では、先に問題を読んでおきましょう。問題を読んでおくことで、どんな英文が読まれるのか想像しやすくなります。
結果、スムーズに解答を選べます。リスニングの音声は一度しか読まれないので、問題文を先に読んでおいて正答率を上げることが大切です。
英検準2級に関するよくある質問
英検準2級の受験を考えている方から多く寄せられる疑問をまとめました。



合格点や合格率、面接(スピーキング)対策のポイントなど、勉強前に知っておくべき情報をわかりやすく解説します。
Q1. 英検準2級は何問正解すれば合格できますか?
正答数では一概に判断できません。
英検では「CSEスコア制」を採用しており、一次試験で1,322点前後、二次試験で406点前後が合格の目安です。全体として6〜7割程度の正答率を目指すと安全圏です。
Q2. 英検準2級の合格率はどのくらいですか?
一次試験の合格率は約30〜35%前後、二次試験は約80%前後といわれています。4技能をバランスよく伸ばし、特に苦手な技能を早めに補強することが合格への近道です。
※数値は英検公式からの発表によるものではなく参考値となりますので、あくまでも目安としてください。
Q3. 二次試験の対策はどうすればいいですか?



練習法としては、模擬面接を繰り返し、録音して改善点をチェックするのがおすすめです!
また、よく使われる英会話を覚えておくことや、簡単な言葉で伝わることを意識して話すようにするとよいでしょう。この記事の「スピーキング(面接)対策」の章をチェックしてみてください!
Q4. 準2級に合格するとどんなメリットがありますか?
高校・大学入試での英語加点対象や出願資格の一部免除に使える場合があります。また、英検2級へのステップアップにもつながるため、基礎力の証明としても有効です。
Q5. 社会人でも英検準2級に合格できますか?



もちろん可能です!
英検準2級は日常会話+職場で使える実用的な英語力が問われるため、基礎文法を固めて、短時間でリスニングを強化すれば十分に合格を狙えます。スキマ時間学習を続ければ確実に実力アップが可能です。
実際、僕の講座生で事務職をされている社会人の方が、3ヶ月で英検準2級合格されています。詳しくお話を伺っているので、関連動画「【受講生実績】たった3ヶ月で!英検4級→英検準2級に合格!【おさる×のりこ対談】」をぜひ見てみてください!



ぜひこの記事を参考にして、英検準2級に合格してください!
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