「英検準2級に一発で合格したいけど、どうやって勉強したらいいの?」
「そもそも英検準2級ってどれくらいのレベルなの?」
「直前でも点数が伸ばせるテクニックが知りたい」
英検準2級から高校レベルの内容を含んでくるため、勉強法に悩む方も多いのではないでしょうか?せっかく受験をするのなら、しっかり対策をして一発合格を目指したいですよね。
英検に限らず試験にはそれぞれ特徴があり、それに合わせた対策を行っていくのが効率的です!
問題傾向に慣れたり、よく出る単語を覚えたりするだけで、試験対策をせずにまんべんなく英語を勉強している方より点数は上がります。
そこでこの記事では、英検準2級に一発合格したい方に向けて、
- 求められるレベル
- 出題形式別の勉強法とおすすめ参考書
- 直前で使えるテクニック
などを解説します。
効率的に対策を行いたい方は、ぜひ参考にしてください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
勉強前に知っておきたい英検準2級の概要
まずは英検準2級についての知識を深めていきましょう。
試験の傾向を知るのは、対策の第一歩です。
英検準2級の試験内容
英検準2級は、一次試験と二次試験に分けられています。
受験者ははじめに一次試験を受験し、合格した場合のみ二次試験に進めます。
二段階方式により、受験者の英語力を総合的に評価できるのです!
以下でそれぞれの試験の問題を見ていきましょう。
一次試験
一次試験では、リーディング、ライティング、リスニングの3つの技能が評価されます。
試験の構成は以下の通りです。
技能内容 | 問題数 |
---|---|
リーディング | 29 |
ライティング | 2 |
リスニング | 30 |
二次試験
二次試験は、一次試験に合格した受験者のみが受けることができるスピーキングテストです。
試験の構成は以下の通りです。
技能内容 | 問題数 |
---|---|
スピーキング | 5 |
スピーキングテストでは、面接官との対話形式で行われます。
英検準2級のレベル
英検準2級に必要な英語力は、高校中級程度と言われています。
おおむね高校2年生くらいまでの内容を理解しておくといいでしょう。TOEICに換算すると400点程度と言われています。
必要な語彙数は3,000語以上で、3級から比べると一気に数が増えます。現在は合格率を公表していませんが、2016年以前のデータを見ると、約35%の受験者が合格している試験です。
英検準2級の出題形式
英検準2級の出題形式は、以下の通りです。
出題形式 | 問題数 |
---|---|
短文の語句の補充 | 15 |
会話文への文・語句補充 | 5 |
長文の語句補充 | 2 |
長文の内容一致選択 | 7 |
英作文 | 2 |
リスニング | 30 |
語句補充の問題が比較的多く、単語をしっかり覚えないと点数が上がりにくいのが特徴です。
なお、配点は公表されていないものの正答率6割程度が合格ラインと言われています。
英検準2級に向けた勉強法とおすすめ参考書
ここからは、分野別に英検準2級の過去問や勉強法、おすすめの参考書を説明していきます。
- 単語・語彙
- リーディング
- 英作文
- リスニング
- 面接
全分野まんべんなく勉強するのがおすすめですが、学習の時間がない方は苦手な分野だけでもご覧ください。
※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
※過去問は「2024年度第1回検定一次試験 (準2級)」から抜粋しております。
単語・語彙
まずは実際の試験問題を見ていき、その後英検準2級に合格するための単語・語彙を身につけるのにおすすめの参考書と、勉強のポイントを紹介します。
試験問題
問題:Carl saw a bee on his table. At first he was scared, but then he saw that it was not moving because it was ( ).
1 bright
2 dead
3 ripe
4 thin
A:2 dead
解説:蜂が死んでいるという事実が、それが動いていない理由を最も論理的に説明します。
最初Carlが怖がったのは生きている蜂だと思ったからですが、動いていないことに気づいて、それが死んでいることを理解したと推測できます。
おすすめの参考書
タイトル | 英検準2級 でる順パス単 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者・出版社 | 旺文社 |
「英検準2級 でる順パス単」は、試験の頻出単語を「でる順」に収録している単語帳です。前から順番に覚えていきましょう。
単語を覚えるときは、1日に触れる語数を多くして、回数を繰り返すのがおすすめ。見る回数を増やしてしっかり定着させていきましょう。
英検準2級合格への単語のポイント
英検準2級に必要な単語数は、3,000〜3,600語程度です。英検3級が2,100語程度と言われており、1.5倍程度の語彙が必要となるため、単語を増やす必要があります。
英検は語彙に関する設問が多いため、単語を学ぶと点数に結びつきやすいでしょう。
3級に比べると、抽象的な単語が増えていくのが特徴です。品詞の違いや自動詞・他動詞の違いも頻出であり、しっかり理解する必要があります。
また、派生語も増えていくため、スペルから品詞や意味を類推する練習もしていくと効果的です。
リーディング
まずは実際の試験問題を見ていき、その後英検準2級のリーディングを攻略するのにおすすめの参考書と、勉強のポイントを紹介します。
試験問題
A:Hi, Jack. Do you want to prepare for the science test with me today?
B:Sorry, but I can’t. Could we ( )?
A : OK. I need to check out some books, anyway. Shall we meet at 10:00 a.m .?
B:Yes, that’ll be fine.
1 go to your house this evening
2 pass the course without it
3 speak to our teacher after class
4 study at the library tomorrow
A: 4 study at the library tomorrow
解説:翌日に図書館で勉強するという提案は、会話の流れに完全に一致します。
おすすめの参考書
タイトル | キク英文法 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 一杉 武史 |
出版社 | アルク |
文法対策をするなら「キク英文法」は外せません。212項目の英文法をマスターできるため、基礎固めにはもってこいの参考書です。
英検だけでなく、TOEICや受験対策としても利用できる優れものです!
リーディングに関しては「過去問題集」を中心に練習しましょう。
英検準2級合格へのポイント
読解に関しては、物語と説明文が出題されます。
E-mailの読み取りのほか、歴史、文化、社会に関する話題が多く出題されます。まずは過去問をしっかりと復習し、形式になれましょう。
3級よりリーディングの問題数が増えているので、長文を速く正確に読む力が必要になります。多読をして量に慣れるのも良いでしょう。
英作文
まずは実際の試験問題を見ていき、その後英検準2級に合格するための英作文対策におすすめの参考書と、勉強のポイントを紹介します。
試験問題
●あなたは、外国人の知り合いから以下の QUESTION をされました。
●QUESTION について、あなたの意見とその理由を2つ英文で書きなさい。
●語数の目安は50語~60語です。
●解答は,解答用紙のB面にある英作文解答欄に書きなさい。なお、解答欄の外に書かれたものは採点されません。
●解答が QUESTION に対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。
QUESTION をよく読んでから答えてください。
QUESTION
Do you think it is a good idea for students to get up early to study in the morning?
【解答例】
I don’t think it’s a good idea for students to get up early to study in the morning. Firstly, teenagers naturally have later sleep cycles, so early rising can lead to sleep deprivation, affecting their health and academic performance. Secondly, studying at a time when the brain isn’t fully awake may result in less effective learning and retention of information.
私は、学生が朝早く起きて勉強することは良いアイデアだとは思いません。まず第一に、10代の若者は自然と遅い睡眠サイクルを持っているため、早起きは睡眠不足につながり、彼らの健康や学業成績に影響を与える可能性があります。第二に、脳が完全に覚醒していない時間帯に勉強することで、学習効果が低下し、情報の定着が悪くなる可能性があります。
おすすめの参考書
タイトル | 英検分野別ターゲット英検準2級ライティング問題 (旺文社英検書) (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | 旺文社英検書 |
出版社 | 旺文社 |
「英検分野別ターゲット英検準2級ライティング問題 (旺文社英検書) 」がおすすめです。実際のテーマに触れられるほか、減点のポイントや解答を作るコツも解説されています。
ライティングの型を学ぶのにもピッタリの一冊です!
英検準2級合格へのポイント
ライティングの添削の観点は4つで配点は16点になります。
見られている観点は以下の通り。
- 意見と理由2つが書かれているか
- 構成や流れが論理的か
- 語彙が正しく使われているか
- 文構造のバリエーションがあり、正しく使えているか
構成の型を押さえるだけで半分の観点を満たすことがわかります。そのため、まずは解答の型とよく使うフレーズを学ぶのがおすすめです。
語彙の正しさは求められるものの、単語のレベルは採点対象と言われていません。難しくて自信のない単語を使うより、文法ミス、スペルミスがないように自信があるものを選ぶと高得点を狙いやすいでしょう。
リスニング
まずは実際の試験問題を見ていき、その後英検準2級に合格するためのリスニング対策におすすめの参考書と、勉強のポイントを紹介します。
試験問題
音声はコチラ
No. 11
Sammy helped his mother clean the kitchen by () the dishes. He had to get on a chair to put some of them on the top shelf.
1 setting out
2 giving off
3 putting away
4 agreeing with
音声のスクリプトは以下の通りです。
How did your running event go yesterday, Chris?
Not so good, Aya. It was cold and rainy yesterday-not a very fun day for running.
Oh, that’s too bad. At least you got some exercise, though.
That’s true. Training for the race got me back into shape.
Question: Why was the man disappointed?
A:3
椅子に乗って上の棚に置いたという描写があることから、食器を「片付ける」という意味の “putting away” が最適です。
おすすめの参考書
タイトル | 英検準2級 過去6回全問題集 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者・出版社 | 旺文社 |
「英検準2級 過去6回全問題集」がおすすめです。本番形式で音声を聞いた後は、以下の手順で丁寧に復習していきましょう。
- 音声を聞き直す
- 単語・文法を調べる
- 音読をする
- オーバーラッピングをする
- シャドーイングをする
問題を解きっぱなしにせず、なぜ間違えたのか、どの単語を聞き取れなかったのか復習することが大切です。
時間はかかりますが、シャドーイングまでしっかりこなせば確実に力が付きます。
シャドーイングについて気になる方は、関連記事「【勘違い】シャドーイングは効果なしといわれる6つの理由!リスニング力を鍛える正しいやり方を解説」を参考にしてください。
英検準2級合格へのポイント
準2級では、会話が20問、物語や説明文が10問出題されます。
準2級から、問題と選択肢が読まれる回数が1回になります。3級までは2回だったため、ここが大きな変化点です。
3級でリスニングが苦手だった方は、一度で内容を理解できるように、訓練に時間をかけましょう。まずはリスニングの速さになれる必要があります。
何度も繰り返し音声を聞いた後は、シャドーイングまで行うと確実に力が付きます。直前には再生速度を上げて、少し速めの音声を聞いておくと、本番緊張しても余裕を持って対応できるでしょう。
面接
二次試験の面接は約6分間行われます。合格率は80%を超えており、一次試験に合格してからの対策で十分です。
面接の試験内容は以下のとおりです。
- パッセージの音読
- パッセージへの質問
- イラストをみて、その内容に関する質問
質問内容はパターン化されているので、過去問題集を活用して慣れるのがおすすめです!
面接を突破する秘訣は、難しい表現を使おうとしないことです。面接官は「主張したいことを正しい文法で伝えられるかどうか」を審査します。
また、音読対策として普段から声を出して正しく読めるように練習しましょう。こちらもシャドーイングが有効です。
英検の音読はスピードが求められるものではないので、はっきりゆっくりと読めるように意識してみてください。
一夜漬けでもまだ間に合う!英検準2級直前の勉強法
試験直前で、勉強の時間が十分に取れない方も、まだ諦める必要はありません。直前に知るだけで点数が上がる、裏ワザがいくつかあります。
ここでは、明日点数がアップするマル秘勉強法を紹介します。
1. 一次試験
一次試験で知っておきたいことは以下の通り。
- 消去法を使って解答を絞りこむ
- 長文の空所補充は空欄前後の1〜2文を読む
- 長文読解は文章の流れの順番で設問が来る
- リスニングは先に問題を読んでおく
- ライティングは自信のある表現を使う
英検は語彙に関する問題が多く、ここで時間をかけると長文が読みきれません。自信がない語彙問題は消去法を使って解答を絞り込み、時間をかけずに処理する練習をしましょう。
また、問題の出され方を理解することでも処理の時間を短く出来ます。
リスニングは選択肢を先読みし、内容を想像しておくと1回でも聞き取りやすくなります。ライティングは自信のある表現を使って減点を抑えましょう。
2. 二次試験
英検のスピーチ対策に、とっておきのテンプレートを紹介します。
トピックはその場で伝えられるので、対策しにくいと思う方も多いかもしれません。しかし、Yes・Noを最初に答えないことで攻略可能です。
具体的には以下のテンプレートを覚えておきましょう。そのままどんなトピックでも活用できます。
Firstly, I don’t think this is an either-or question.
(これは、YesかNoかどちらかを選ぶものではありません)
It is impossible to draw a clear line on this either-or situation.
(この問題にハッキリ答えることはほとんど不可能です)
It’s always partly true and partly untrue.
(このトピックは事実を含みますが、事実ではない部分もあります)
Where we stand on this issue varies from person to person.
(問題に関係する人の立場によって、意見が異なるでしょう)
There are some pros and cons to this topic.
(このトピックには賛否両論あるでしょう)
While some people say[トピックに対するYesの意見].
([Yesの意見]と言う人がいる一方で)
Others say that they don’t.
(そんなことはないと主張する人も居ます)
However, if I had to take a particular side,
(しかし、もし私がYesかNoどちらかを選ぶとしたら)
I’d say [自分の意見].
(私は[自分の意見]だと思います)
質疑応答時にこれらのテンプレートを使えば、YesかNoか意見を言うまでの時間稼ぎが可能です。
また、テンプレートを話している間は正しいことを伝えているため、緊張をおさえられるのもメリットです。テンプレートの内容を話している間に自分の意見をまとめることで、より整理されたスピーチができるでしょう。
接試験対策の万能テンプレートは、関連動画「【悪用厳禁】英検2次試験対策:どんな質問にも答えられる万能テンプレート紹介」でも紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
英検準2級直前でも使える裏ワザ3選
英検準2級の試験日が迫っていても、まだ間に合う効果的な対策があります。
ここでは、試験で役立つ3つの裏ワザを紹介します。
- マークシートは適当でも良いので埋める
- リスニング問題を先読みする
- リーディングは本文を読む前に問題と選択肢を読んでおく
テクニックを活用して、より効率的に問題に取り組み、高得点を目指しましょう。
1. マークシートは適当でも良いので埋める
一次試験はライティング以外はマークシート式の選択問題です。
そのため、分からない問題に遭遇しても、ある程度選択肢を絞り込みをして適当でも構わないので、必ずマークをしましょう。
分からないからと言ってマークせずに飛ばすのはおすすめしません!
分からない問題は粘っても解けないことも多いです。
さっとマークして他の問題に使える時間を残しましょう。
2. リスニング問題を先読みする
リスニングのパートでは、問題文や選択肢にしっかりと目を通しておきましょう。
音声を聞く際に「どこを注意深く聞けばよいのか」が明確になります!
集中力を保ちやすくなり、より正確に情報をキャッチできるようになります。
また、リスニング問題の説明をしている間も先読みするのがおすすめです。
問題形式が大きく変わることは少ないので、しっかりと聞かなくても問題ありません。
3. リーディングは本文を読む前に問題と選択肢を読んでおく
リーディングでも本文を読み始める前に、問題文と選択肢をあらかじめ読んでおきます。
読み終わった後に再度問題の該当箇所を探す手間が省けるため、時間の節約にもなります。
長文を読む際の効率が大幅に上がり、より多くの問題に取り組む時間を確保できますよ!
なお、僕の公式LINEでは、英語学習に関するお役立ち情報を発信しています。「英検に合格したい」「TOEICの点数を伸ばしたい」などと考えている方は、ぜひお気軽に登録してみてください!