「英検準1級はどれくらい難しい?」
「合格率や試験内容が知りたい」
「合格するための勉強法を教えてほしい」
英検準1級は、2級に比べると急に難易度が上がったように感じていませんか。英検2級は高校卒業レベルですが、準1級になると大学中級レベルになるため、たしかに難易度は上がります。
しかし、しっかり試験対策をすれば、難しい準1級の一発合格は可能です。手当たり次第に問題集を解くのではなく、どんな試験問題が出るのか、どうやって勉強を進めていけばいいのか、きちんと把握した上で効率よく勉強することが大切です。
そこで、こちらの記事では以下の内容について解説します。
- 英検準1級の難易度・試験内容
- 技能別の難易度
- 合格するための勉強法
英検準1級を目指す方は、ぜひこの記事を参考にして合格を勝ち取りましょう。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英検準1級は難しい?難易度の目安
英検準1級はどれくらい難しいのでしょうか。
- 出題レベルの目安
- 合格率
- 英検2級との違い
以上3つの項目について解説します。
1.出題レベルの目安
英検準1級は、大学中級程度のレベルといわれています。英検には7つの級がありますが、準1級に近い級のレベル感は以下の通りです。
級 | 目安 | 出題形式 |
---|---|---|
1級 | 大学上級程度 | ・筆記 ・リスニング ・面接 |
準1級 | 大学中級程度 | ・筆記 ・リスニング ・面接 |
2級 | 高校卒業程度 | ・筆記 ・リスニング ・面接 |
準2級 | 高校中級程度 | ・筆記 ・リスニング ・面接 |
2級までは高校卒業レベルなので、ほとんどの人が一度は習ったことがある内容です。しかし準1級となると、大学でしっかり英語を学んだ人以外は新たに身につけるべき知識が増えます。
2.合格率
英検準1級の合格率は約15%です。英検2級の合格率は約26%なので、難易度がかなり上がっているといえます。ただし、合格率は2015年までしか公開されていません。
合格率が大きく変わる事はありませんが、あくまでも目安程度にしておいてくださいね!
なお、準1級の技能ごとの合格スコアは、一次試験で1792点(2250点満点)、二次試験が512点(750点満点)です。
3.英検2級との違い
英検2級は高校卒業レベルの出題で、合格の目安は「社会生活に必要な英語を理解すること、使えること」です。一方、英検準1級は大学中級レベルで「社会生活で求められる英語を十分に理解すること、使えること」が目安です。「十分に」ということで、ある程度の応用力も求められます。
語彙数でいうと、英検2級が4,000~5,000語に対して、準2級は9,000語ほどの習得が必要です。語彙数が増え、問題の難易度も上がります。
リーディングでは文章の量が増えるので、制限時間内に解くためには十分なスキルを身につける必要があるんです!
英検準1級の試験内容
英検準1級の試験は、どのような問題がでるのでしょうか。試験の内容を詳しく見ていきましょう。
- 一次試験
- 二次試験
それぞれ解説します。
1.一次試験
一次試験はの出題内容は「リーディング」「ライティング」「リスニング」です。時間は、筆記が90分、リスニングが約30分です。
詳しい内容や問題数を以下の表にまとめました!
【リーディング】
形式・課題 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|
短文の語句 空所補充 | 25 | ・短文 ・会話文 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
長文の語句 空所補充 | 6 | ・説明文 ・評論文など | 4肢選択 (選択肢印刷) |
長文の内容 一致選択 | 10 | ・説明文 ・評論文など | 4肢選択 (選択肢印刷) |
【ライティング】
形式・課題 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|
短文の語句 空所補充 | 1 | 英作文のため問題文なし (指定されたトピックについての英作文を書く) | 記述式 |
【リスニング】
形式・課題 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|
会話の内容 一致選択 | 12 | 会話文 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
文の内容 一致選択 | 12 | 説明文など | 4肢選択 (選択肢印刷) |
Real-Life形式の内容 一致選択 | 5 | ・アナウンスなど (放送回数1回) | 4肢選択 (選択肢印刷) |
それぞれ750点満点で、3技能の合格点数は1792点です。もし、リーディングとリスニングが満点でも、ライティングが0点だと合格点に届かず不合格になってしまいます。準1級に合格するには、苦手な技能もしっかり克服して満遍なく高得点を取ることが必須です。
2.二次試験
二次試験は、スピーキングで約8分の英語面接を行います。問題の形式は以下のとおりです。
形式・課題 | 問題数 | 詳細 |
---|---|---|
自由会話 | ー | 面接官との簡単な日常会話 |
ナレーション | 1 | 4コマのイラストの展開を説明する |
受験者自身の意見を問う質問 | 1 | イラストに関連した質問に答える |
受験者自身の意見を問う質問 | 2 | カードのトピックに関連した内容についての質問に答える |
受験者自身の意見を問う質問 | 1 | カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問に答える |
二次試験は、面接官も受験生もひとりずつの個人面接です。点数は750点満点で、合格基準は512点。スピーキングの能力はもちろん、積極的にコミュニケーションを取るなど、意欲や態度も評価対象です。
2級より難しい!英検準1級の一次試験の難易度
英検準1級の一次試験の難易度を見てみましょう。
- 単語数の目安
- リーディング
- ライティング
- リスニング
それぞれの項目に分けて解説します。
1.単語数の目安
英検準1級で必要な単語数は7,500~9,000語と言われています。準1級は「社会生活で求められる英語を十分に理解すること、使えること」が求められます。そのため、日常会話程度ではなく、社会性の高い会話で使われるやや専門的な用語の理解も必要です。
特にリーディングの大問1「短文の語句空所補充」が25問もあります。語彙力がないと答えられないので、単語学習をしっかり行う必要があります。
2.リーディング
英検準1級のリーディングは、説明文や論文が出てくるので、やや専門的な文章を理解する必要があります。歴史や医療、政治などの話題が出ることもあります。
リーディングの大問2・3が長文です。大問2が長文の空所補充、大問3が一致選択形式で、問題数は合わせて16問です。
単語を理解することはもちろん、短時間での長文読解力も鍛えておきましょう!
3.ライティング
英検準1級のライティングは、記述式の英作文です。「賛成か、反対か」という質問に対して、自分の意見とその理由を150語程度にまとめます。
論理的な話の展開が求められるので、賛成・反対どちらでも答えられるようにしておくと良いでしょう。問題に合わせて表現しやすい立場を選ぶのがおすすめです。
ライティングは大問4のみですが、750点満点の配点になっているので、しっかり点数を取る必要があります。
4.リスニング
リスニングは3つのパートに分かれていて、放送はそれぞれ1回のみです。内容を1回で聞き取って理解することが求められます。
大問1はふたりの会話を聞いて問題に答えます。2級は男女がそれぞれ2回程度の発言でしたが、準1級になると5回以上のやり取りが行われる場合も。最後までしっかり聞き取ることが大切です。
大問2は、スピーカーひとりのナレーションを聞き取る内容一致選択です。ひとつのナレーションに対してふたつの解答が必要なため、大まかな内容を覚えておくことが必要です。
大問3の「Real-Life形式の内容一致選択」は、準2級から初めて出題される問題です。英文を聞き4択から正解を選びます。音声が流れるまで10秒ほどあるので、その間に聞き取るべきポイントを押さえておき、不要な選択肢を除外していく流れです。
リスニングの習得方法は、関連記事「【爆発的に伸びる】英語のリスニング力の習得方法5ステップ+α!聞き取れない原因はこれだけ」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
面接は難しい?英検準1級の二次試験の難易度
英検準1級の二次試験は面接形式によるスピーキングテストです。750点満点で合格基準は512点。約7割のスコアを獲得しなければなりません。
- 在宅勤務
- レストランでの喫煙
- チャイルドシート
- キャッチセールス
など、社会性の高い話題が出ます。4コマイラストのカードを渡されて、説明したり質問に答えたりするのです。説明するパート(ナレーション)では2分間という時間制限が設けられているので、途中で止まったり簡略しすぎて時間が余ったりしないように調整する必要があります。
二次試験は、一次試験を突破できるレベルであればそれほど難しいことはありません。
ただし、積極的にコミュニケーションを取れているかという意欲や態度も評価されるので、英会話に慣れておくことが必要です!
英検準1級に合格するための勉強法5ステップ
英検準1級に合格するための勉強法を、具体的に5つのステップで解説します。
- 文法の基礎を身につける
- 単語の基礎を固める
- 試験用の単語を学習する
- 過去問を解く
- その他必要なスキルを身につける
英検準1級の勉強方法に迷う方は、ぜひ参考にしてみてください。
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1.文法の基礎を身につける
まずは、文法の基礎を身につけることが必須です。英検2級まで合格した方なら、文法は十分学習しているでしょう。しかし、準2級は難易度も上がるのでまずは基礎文法を完璧に習得しておくことが重要です。
文法の基礎をしっかり押さえておくことで、その後の学習効率がかなりアップします。まだ十分に習得できていない方は、文法の基礎から始めてみてください。
2.単語の基礎を固める
英検準1級は、2級に比べて必要な語彙力がかなり増えます。しかし、準1級用の単語から手を付けるのではなく、まずは基礎単語をしっかり身につけることが大切です。
単語学習するときは発音に気をつけて、声に出しながら身につけるのが良いでしょう。正しい発音は、リスニングやスピーキングにも役立ちます。文法と同様に、基礎をしっかり固めておくとその後の学習が捗るので、ぜひ取り組んでみてください。
文法の基礎学習と同時進行するのがおすすめです!
3.試験用の単語を学習する
文法と単語の基礎を押さえたら、準1級用の単語学習をスタートしましょう。過去問や問題集を解くよりも、まず単語を覚えるのが効率的です。
問題に取り組んでも、知らない単語ばかりだといちいち調べ直さなければならず時間がかかってしまいます。効率よく学習を進めるためにも、先に試験用の単語を取得しておくのが良いでしょう。
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その名の通り、過去のデータをもとに単語を「でる順」で掲載しています。この1冊を押さえておけば、英検準1級の問題はかなり解きやすくなるでしょう。
4.過去問を解く
英検準1級の単語まで学習したら、過去問に取りかかりましょう。過去問を解くことで、英検準1級の問題の傾向がわかります。実際の試験のペース配分を把握するためにも、時間を計って解くことが大切です。
おすすめの問題集は「2022年度版 英検準1級 過去6回全問題集※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)」です。
過去問6回分が掲載されていて、試験の傾向をしっかりつかめます。
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5.その他必要なスキルを身につける
過去問を解くと、自分の苦手な分野がはっきりわかってきます。弱いところを重点的に学習していきましょう。また、英検準1級は、二次試験の面接対策も行うことが必要です。
普段から英語を話すことに慣れていないと、面接で言葉につまってしまいます。特に2分間のナレーションは配点が高いので、しっかり練習しておきたいところです。イラストを見て2分間ナレーションするという練習を繰り返し行うのが良いでしょう。
なお、僕のYouTube動画では英検の二次試験を突破するための秘策「【悪用厳禁】英検2次試験対策:どんな質問にも答えられる万能テンプレート紹介」を紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
英検準1級は難しい!ただしきちんと対策すれば一発合格が目指せる
英検準1級の内容は決して簡単ではありません。しかし、しっかり対策をしておけば合格できます。準2級は社会生活に求められる英語を十分に理解し、使えることが求められます。
ぜひこの記事で紹介した勉強法を参考に、効率よく英検準1級に向けて学習を行ってみてください。
きちんと対策をして、一発合格を目指していきましょう!
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