「英語の文法がぜんぜん覚えられない…」
「どうしても丸暗記になって、覚えるのがつらい」
「英文法の本質を一撃で覚えたい!」
英会話でもライティングでも、英文法の理解は必要です。
しかし、文法を正しく使えないまま学習を進めてしまい、なかなか英語が上達しない人が多く、もったいないなと感じています。
イングリッシュ おさる断言します!文法ができないと英語はできません!
そこで本記事では、元英語教師でバイリンガルのイングリッシュおさるが、以下の情報をまとめました。
本記事を読めば、英文法の苦手意識を根本から変えて、具体的な方法で学習に取り組めるようになります。
今後の勉強を効率化するためにも、ぜひ最後までご覧ください。


( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英語の文法が覚えられない5つの理由


英語の講師としてたくさんの人を見てきた結果、文法が覚えられない人は、だいたい同じような理由を抱えていることがわかりました。
| 主な理由 | 解決策 |
|---|---|
| 文法を丸暗記しようとしている | ・丸暗記よりも英文法のイメージ理解を重視 ・「納得できる・使える」状態を目指す |
| 文法用語から理解しようとしている | ・文法用語の暗記には時間をかけなくてOK ・用語の理解よりも「使える英語」であることが大切 |
| 参考書を何冊も使っている | ・1冊を何周も繰り返す |
| 品詞を理解していない | ・文中の単語の品詞を見極めて主語・動詞・目的語の関係を把握 |
| そもそも学習時間が足りていない | ・学習に必要な時間は個人差あり ・隙間時間などを使って継続的に学ぶ |
自分に当てはまるものはないか、注意してチェックしてみてください。
1. 文法を丸暗記しようとしている
文法に苦手意識を持っている人は、文法書に書いてある内容を丸暗記しようと努力してしまう印象があります。
丸暗記よりも、英文法のイメージを捉えることが重要です。



文法を完全に暗記していなくても、納得できて使えているなら問題ないんです!
暗記することにこだわる必要はありませんので「納得できるか」「使えるか」にこだわりましょう。
2. 文法用語から理解しようとする
文法の用語から完璧に学び直そうとする



英語の勉強をしているはずなのに、日本語で文法用語ばかりを勉強するのはNGです!
数詞や不定詞など、用語が出てくるたびに調べ直しているようでは、余計な時間がかかってしまいます。
文法学習は、その先の英語力をつける基礎の部分でしかありません。用語の理解に必要以上にこだわりすぎないように注意しましょう。
3. 参考書を何冊も使っている
何冊も参考書を買い、どれも中途半端…
英文法を学ぶ際、参考書は何冊も必要ありません。9割以上の文法知識が網羅されている1冊があれば十分です。



ここで勘違いしないで欲しいのは、薄い文法書を否定しているわけではないこと。参考書のせいにするマインドが問題なんです!
参考書を1冊ずつマスターしているなら問題ありません。しかし参考書を何冊も持っているのに英文法を覚えられないのなら、それぞれが中途半端になっている危険があります。
英文法は学問なので、参考書によって内容が大きく変わることはありません。むしろ変わってしまうのは問題です。
よりよい参考書を探してしまうのは終わりにして、1冊を何周も繰り返して英文法を身につけましょう。
4. 品詞を理解していない
品詞と単語の関係を理解していない
英語の文法学習とは、一定のルールにしたがって単語の並びを構成すること。
たとえば「主語 + 動詞 + 目的語」や「主語 + 動詞 + 補語」と説明されても、それぞれどの単語が当てはまるのかわからなければ、理解はできなくなります。
文法用語の学習に時間を使いすぎるのもよくないですが、品詞の役割や意味がまったくわからない状態でもまた、文法は理解できません。
5. そもそも学習の時間が足りていない
少しの勉強で「文法は自分には向いてない」と投げ出す



だれでも英語を習得することは可能ですが、すぐにできるわけではありません!
こんなことを言うと「学習時間の目安はどれくらいですか?」と聞きたくなるかもしれません。しかし勉強に必要な時間はその人の英語力によって変わります。
英検2級レベルの単語力を持っている人と、中学英語で挫折した人では勉強に必要な時間はぜんぜん違いますよね。
文法の本を何周するだとか、何十時間勉強するだとかそういった考え方をやめて、文法が使えるようになるまで学び続けましょう。
学習時間を効率的に確保するには、通勤中などの隙間時間も勉強に充てることがおすすめ。
イングリッシュおさる公式LINEでは、外出先でも英語を学習できるよう、合計15個の特典をプレゼントしています。
友だち登録がまだお済みでない人は、ぜひ特典を受け取ってご活用ください!
英語の文法を覚える基本の3ステップ


僕の英語コーチングでTOEICの高スコアや英検の2級以上を達成している受講生も実践した、基本の勉強方法を紹介します。
1冊の参考書でこの3ステップを踏めば、「英語の文法が覚えられない5つの理由」の多くをクリアできます。
コーチングの受講生や僕は「キク英文法」(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)で何度も文法を復習・アウトプットし、使える知識として定着させました。



特に中学英語の文法があやふやな人は、ぜひ実践してみてください!
※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
1.文法事項を理解する
文法を使いこなせるようになるためには、文法事項を1つずつきちんと理解することが大切です。理解できていない知識は、当然ながら実際に使えるようにはなりません。



一度覚えた内容も時間が経つと忘れてしまうものです。
心理学の考え方「エビングハウスの忘却曲線」でも、「24時間後には70%以上を忘れる」「繰り返し記憶しないとすぐに忘れる」と明らかになっています。
そのため、同じ範囲を何度も繰り返して学び、しっかり定着させましょう。


僕は、参考書「キク英文法」(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)を使って、文法知識を固めました。
全49項目の内容を、1日5項目ずつ進めて約10日で1周
このペースで約2か月間に6周を目安に繰り返し学習しました。学んだ内容を忘れないよう、復習を重ねながら少しずつ定着させていくサイクルです。


2.問題を繰り返し解く
文法を理解したら、次は問題を繰り返し解いて定着させる段階です。同じ文法に何度も触れることで、知識が自然と身につきやすくなります。
ポイント
反射的に答えが出るまで繰り返すこと!
瞬時に正しい形が浮かぶようになると、実際の会話やライティングでも迷わず使えるようになります。



慣れるまでは、できるだけ毎日問題を解く習慣をつけましょう。
通勤・通学の時間など、ちょっとした隙間時間を上手に活用すると、無理なく学習を続けられます。
3.学んだ文法事項を使ってみる
理解した知識を「使える英語」に変えるためには、学んだその場で英作文に挑戦することが大切です。最初は短い一文でも構いません。
ポイント
自分の言葉で英文を作る経験を重ねること!



文法を「理解したつもり」から「使いこなせる力」へ変えましょう!
具体的な練習法は、記事内の「英語の文法が覚えられないから脱却!完全マスターするための勉強法4ステップ!」で紹介しています。
文法を「覚える」のではなく「理解」する練習法2選


「英語の文法を何度覚えてもすぐ忘れてしまう…」
このような悩みの多くは、文法の仕組み(語順)を理解できていないことが原因です。
英語は、単語の並び方(=語順)で意味が決まる言語です。



ルールを丸暗記するより、語順の流れを感覚でつかむことが大切です!
ここでは、文法をただ覚えるのではなく、英語の構造を自然に理解するための2つの練習方法を紹介します。
1.スラッシュリーディング
英文を意味のかたまりごとにスラッシュ(/)で区切って読む方法
文を一気に日本語訳しようとせず、前から順に意味を取る練習です。
I know that she is kind.
→ I know/that she is kind.
(私は知っている/彼女が優しいことを)
このように文を区切ると、主語・動詞・目的語といった文の構造が自然に見えてくるのです。
「誰が」「何をする」「どんな状態か」という流れを前から理解できると、文法を「頭で考える」から、直感的に感じ取る力が育ちます。
スラッシュリーディングのもっと詳しい実践方法は、関連記事「【読むスピードが変わる】スラッシュリーディングのやり方を解説!注意点や効果も紹介」で解説しています。練習問題もありますので、ぜひ取り組んでみてください!


2.並べ替え練習
スラッシュリーディングに慣れたら、並べ替え問題で手を動かしながら、さらに理解を深めましょう。
バラバラになった英文の単語を正しい順に並べるトレーニング
文の構造を意識しながら単語を組み立てることで、語順のルールが自然に身につきます。
you / do / what / know / she / does ?
正しい順番に並び替えてみましょう!
答えと解説はこちらをクリック!
Do you know what she does?
(あなたは、彼女が何をしているか知っていますか?)
主語(S)と動詞(V)を見つけ、そこから文を組み立てていくと、文法の「語順の決まり方」が感覚で分かるようになります。
英語の文法が覚えられないから脱却!完全マスターするための勉強法4ステップ!


英語の文法を覚えられない人のために、学習の具体的な手順を紹介します。
具体的には、次の4つのステップで進めましょう。



ある程度の英語力があるなら、ステップ1と2を飛ばして、ステップ3からはじめてもOKです!
それぞれ詳しく解説します。
1. 否定文と疑問文に変える
まずは、英文を否定文と疑問文に変える練習からはじめましょう。
参考書などで文法を見かけたら、頭の中で文章を変えてみるのです。今回は、以下の例文でご紹介します。
I have two daughters.(私には2人の娘がいます)
否定文にした結果が、以下の文です。
I don’t have two daughters.(私に2人の娘はいません)
同様に、例文を疑問文に変えてみましょう。
Do you have two daughters?(あなたには2人の娘さんがいますか?)



英文を否定文と疑問文に変換できるよう、慣れておきましょう!
2. 時制を変える
ステップ2では時制を変えて、現在形・過去形・未来形をそれぞれ入れ替えられるように練習していきましょう。
先程の例文 I have two daughters. を過去形にすると、以下の文になります。
I had two daughters.(私には2人の娘がいました)
同じように未来形の文も作成します。
I will have two daughters.(私は2人の娘を持つことになるでしょう)



元の文章が過去形や未来形なら、現在形に変える練習もできます!
時制については、関連記事「【苦手を克服】英語の時制はこれでマスター!12のパターンを徹底解説」を詳しく解説していますので、ぜひおさらいしてみてください!


3. 一部の単語を変える
英文の中の単語を一部変更して、自分のいいたいことを伝える練習です。
I have two daughters. の例文の単語を変えてみましょう。
two を変えて I have three daughters.(私には3人の娘がいます)とするのもいいですし、daughters を変えて I have two sons.(私には2人の息子がいます)でもよいです。
単語の入れ替えに慣れれば、自分が伝えたいことを英語にする訓練になります。
4. 自分専用の文を作る
最後に、自分専用の文を作るトレーニングをします。
「否定文・疑問文に変える」「時制を変える」「一部の単語を変える」を組み合わせて、自分オリジナルの文を作ってみましょう。
たとえば I have two daughters. は下記の文にできます。
I don’t have three sons.(私に3人の息子はいません)
Do you have any daughters?(あなたに娘はいますか?)
何度も繰り返し挑戦して、自分の伝えたいことを英文にする力をつけましょう!
英語の文法が覚えられないときの対処法6選


英文法を覚えるのに苦労する気持ちはわかります。



英文法はだれでも使えるようになるので、諦めないでください!
文法学習が思うように進まないときの対処法を紹介します。
ひとつひとつチェックして、つらくなったときに思い出せるようにしてくださいね。
1. 最初から完璧を目指さない
英文法を覚えるのには、時間がかかると覚悟しましょう。



参考書の1周目から完璧に覚えることは不可能です!
人間の脳は、一気に詰め込むよりも何度も繰り返すほうが記憶が定着するようにできています。
文法を学ぶなら、英語に何度も触れる習慣が大切です。参考書を何周もして少しずつ学びを深めるとよいでしょう。
2. スキマ時間も使って学習を進める
英文法を覚えるまでは、移動中などのスキマ時間も有効活用しましょう。
何度も英文に触れて、参考書も何周もする必要があるからです。



僕が英語の学習をはじめた頃は、通学中もずっと英文法の参考書を読み込んでいました!
コツコツと勉強を続ければ、文法は覚えられます。ぜひ挑戦してみてください。
3. 文法学習をする本来の目的を思い出す
文法を覚えようとするあまり、本来の目的を忘れないように注意してください。



英文法の学習は、その先の英語学習の基礎づくりです!
海外旅行にいって現地の人と英語で会話がしたい!
英語の本が読めるようになりたい!
このような、英文法を覚えたその先の目標は忘れないでいてください。
目標によっては英文法を完璧になるまでやり込む必要はないかもしれません。
たとえば英検に向けた学習なら、ある程度文法を理解したら問題集に取り組むほうがよい場合もあるでしょう。
最終的な目標を見据えて、必要なだけ学習することをおすすめします。
4. 英語の本質をイメージで覚える
英文法は、ただ暗記するよりも本質のイメージを覚えるほうが効率的に学べます。



日本語の文法用語が、余計にわかりにくくしているケースもあるからです!
- 現在形は、今現在のことを指しているのではなく「現在・過去・未来」すべてに起こることを表す
- 現在形は習慣を表すと言いますが、現在・過去・未来すべてに起こるイメージで理解可能
- 現在形を使った I go to school. は、昨日も今日も明日も通うことを指す
参考書のややこしい解説よりも、本質のイメージをとらえることをおすすめします。
なお、英文法のイメージ化については関連動画「【99%の人が勘違い】英文法20選【完全イメージ化】」でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
5. 英文法を理解できるまでやりぬく
英文法を使いこなせないのは、まだ全体像を覚えられていないことが理由かもしれません。理解できるまでやりぬきさえすれば、英文法はだれにでもできます。



強引に聞こえるかもしれませんが、本当にできるようになります!
挫折しそうになったら、本記事で紹介した内容を思い出してみてください。
移動や待機中のスキマ時間も勉強していますか?
英文法を覚えた先の、英語ができる自分の姿を忘れていませんか?
完璧主義になってくじけてしまっていませんか?
やり残していることがあるなら、諦めるのはまだ早いです。
理解できるまでやりぬく覚悟をもって、コツコツと学習を続けていきましょう。
理解を助けるための文法解説動画「【たった1動画で全てがわかる】英文法完全攻略【永久保存版】」をYouTubeに公開しています。タイムスタンプ(動画の目次機能)もつけているので、わからない文法事項にジャンプしてじっくり視聴してみてください!
6.脳科学的に記憶を定着させる



文法を効率よく覚えるには、脳の働きを利用した学習法が効果的です。
文脈効果
文法を単体で暗記せず、物語の一部や自分用の例文など「意味のある文脈」で覚える
マルチモーダル効果
読む・聞く・書く・話すを組み合わせ、脳の複数領域を同時に刺激する
テスト効果
「思い出す行為」で記憶が定着するため、定期的に振り返りテストの機会を作る
一方で文法を一夜漬けで丸暗記するような学習法は、「覚えているつもり」で脳に一時保存しているだけにすぎません。
実際の会話や文脈の中で使う経験が伴わないと、長期記憶として定着しにくいでしょう。
「英語の文法が覚えられない…」という悩みを克服する3つのメリット


英文法を覚えるとどんないいことがあるのか知らないままでは、勉強は苦痛になってしまうでしょう。
まずは、文法を覚えるメリットを3つ紹介します。
どれも非常に重要なポイントです。ひとつずつ確認していきましょう。
1. 単語や発音ができなくても英語が伝わる
文法を正しく扱えていること
つまり…文法ができることは英語ができる最低限の条件!
テストの問題を解くだけなら、単語力でカバーできるケースも多いでしょう。
しかし、日本語で話すように一から英作文をするには、文法を理解して使えるようになる必要があります。



中学レベルの単語でも、カタコト英語でも、文法さえマスターしていれば伝えたいことは伝わります!
2. ライティングやスピーキングのアウトプットができる
英文法が身についていれば、ライティングやスピーキングなど、英語でのアウトプットが可能になります。



英語でアウトプットするなら、文法を瞬時に当てはめて英文を作る必要があるからです!
答えはこちらをクリック!
The book which I bought yesterday was expensive.
(私が昨日買った本は高かった)
文法が使えるようになれば、こういった英文をスラスラ作れるようになります。
3. 自分の英語に自信がつく
英語の基礎である文法が身についていれば、自信をもって英語と向き合えます。一部の人は「ネイティブは文法を気にしていない」と言いますが、英語を学ぶなら文法の学習は必須です。
たしかにネイティブは、いちいち文法を組み立てて話しているわけではないでしょう。
しかし一度きちんと文法を学んでしまったほうが、その後自信を持って学習を続けられるのは確かです。
今のうちに正しい英文法を身につけて、これからの英語学習に自信を持って取り組んでください!
なお、英文法の勉強方法については、関連記事「【秘伝】使える英文法が身につく勉強方法4ステップ!回避したい効果半減の勉強方法5つも紹介」でも詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください!


文法が身についたら、英会話や試験対策などの学習がしやすくなります。



今後の勉強を効率化するために、ぜひ文法学習に取り組んでみてください!
また、イングリッシュおさるの公式LINEでは、有料級の英語教材を15個無料配布しています。
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