有料級ノウハウをYouTubeで公開中!詳しくはこちら

【読むスピードが変わる】スラッシュリーディングのやり方を解説!注意点や効果も紹介

【読むスピードが変わる】スラッシュリーディングのやり方を解説!注意点や効果も紹介

「スラッシュリーディングのやり方を知りたい」
「スラッシュリーディングで英語力を上げたい」
「毎日の英語学習をもっと実践的なものにしたい」

学校では文法や単語の知識は教わっても、実際にスムーズに意味を捉える読み方はあまり教えてくれません。

そこで注目されているのが「スラッシュリーディング」です。文章を意味のかたまりごとにスラッシュで区切って読むことで、英文を頭から理解しやすくなり、読むスピードと理解度が一気にアップします。

この記事では、TOEIC900点超えの元英語教師だった僕が、スラッシュリーディングのやり方を中心に以下の内容を解説します。

スラッシュリーディングに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

イングリッシュおさる

( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績

英語を覚えたい方には必見!
無料LINE登録で【特典15個】プレゼント!

イングリッシュおさる の YouTubeチャンネル

\ こんな口コミも /

  • たった5か月で英検準1級に合格!
  • 苦手だった英文法を基礎から正しく理解できました!
  • 自信を持って英語を話せるようになりました!

\ 15個の特典で英語学習を完全マスター!

目次

スラッシュリーディングとは?概要をサクッと解説

スラッシュリーディングとは?概要をサクッと解説
スラッシュリーディングとは
  • 英語の文章を読む際に、意味や文法構造のかたまり(チャンク)ごとにスラッシュ(/)で区切りを入れる
  • その区切られた部分ごとに前から順番に内容を理解していく

という手法です。

イングリッシュ おさる

英語と日本語では語順が大きく異なるため、つい文全体を読んでから日本語の語順に並べ替えて理解しようとしがちです!

しかし、スラッシュリーディングでは、次のように区切って読みます。

 I went to the library / to borrow some books / because I have an exam next week.
(私は図書館へ行った / 本を数冊借りるために / なぜなら来週試験があるからだ)

このように、文の構造や意味の切れ目で区切りを入れ、英語の語順に従い、左から右へと意味のまとまりごとに読み進める練習がスラッシュリーディングです。

スラッシュリーディングは意味ない?効果を解説

スラッシュリーディングは意味ない?効果を解説

ここではスラッシュリーディングの効果を3つ紹介します。

  1. 英語を英語のまま理解できるようになる
  2. 英語の読解スピードが向上する
  3. 英語の語彙・文法の知識を増強できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.英語を英語のまま理解できるようになる

スラッシュリーディングの最大の効果は、英語を日本語に訳さず、英語の語順のままダイレクトに理解する力、いわゆる「英語脳」が育つ点です。

私たちは英文を読むとき、無意識に文末まで読んでから日本語の語順に直して意味を捉えようとしがちです。

しかし、スラッシュリーディングでは、意味のかたまりごとに区切り、前から順番に「誰が / 何をした / どこで / いつ」といった情報を処理していきます。

イングリッシュ おさる

この練習を繰り返すことで、日本語を介在させる思考プロセスが徐々に減り、英語の語順に脳が慣れていきます!

英語脳を育てる方法については、関連動画「【有料級】英語脳を一撃で作る方法!!」でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

動画でサクッと学習!
【有料級】英語脳を一撃で作る方法!!

2.英語の読解スピードが向上する

読むのが遅いという悩みを持つ学習者にとって、スラッシュリーディングは読解スピードを劇的に向上させる可能性を秘めています。

なぜなら、この読み方を実践することで、英文を読む際の大きなボトルネックである「返り読み(文の後ろから前に戻って訳し上げること)」が自然と解消されるからです。

スラッシュで区切ることで、文の構造(SVOCなど)や意味のかたまり(チャンク)が視覚的に捉えやすくなり、どこまでが一区切りなのかが瞬時に判断できます。

イングリッシュ おさる

繰り返し練習するうちに、よく使われる文型やフレーズのパターンが頭に入り、次にどんな情報が来るかを予測しながらスムーズに読み進められるようになります!

3.英語の語彙・文法の知識を増強できる

スラッシュリーディングは、単に速く読むためのテクニックではなく、語彙力や文法知識を実践的に定着させる効果も期待できます。

単語帳や文法書で知識をインプットするだけでは、実際の文の中でどのように使われるのかがつかみにくく、記憶にも残りにくいものです。

しかし、スラッシュリーディングでは、常に文脈の中で単語や文法構造に触れることになります

イングリッシュ おさる

この経験を通じて、単語や文法の知識がより深く、そして応用可能な形で身についていくのです!

スラッシュリーディングのやり方

スラッシュリーディングのやり方

スラッシュリーディングをやりたいと思っても「具体的にどこでスラッシュ(/)を入れればいいの?」と迷う人もいるでしょう。

ここではスラッシュリーディングのやり方を6つ紹介します。

  1. SVOCで区切る
  2. コロンやカンマの前で区切る
  3. 前置詞句の前で区切る
  4. 接続詞の前で区切る
  5. 関係代名詞の前で区切る
  6. 準動詞の前で区切る

これらのルールに従って区切る練習を重ねていきましょう。

1.SVOCで区切る

このやり方がおすすめな人
  • 長文問題を「なんとなく」「雰囲気で」読んでいる人
  • 基礎的な文法は一通り復習したが、結局どこが主語でどこが動詞か分からない人
  • 「文構造を説明して」と言われて詰まる人

勉強を始めたばかりの人が、文の骨格(誰が/どうする/何を/どういう状態に)を素早くつか

むためのトレーニングとして効果的です。

英文を読む上で最も基本となるのが、文の骨格である主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)を意識すること。

「誰が / 〇〇した / 何を / どんな状態に」といった文の核となる情報が、前から順番にスムーズに頭に入ってくるようになります。

少し複雑な文構造の場合でも、このSVOCを意識して区切ることで、文全体の意味を正確に捉えやすくなります。

イングリッシュ おさる

まずはこの基本の区切り方をマスターしましょう。

例文

The company / appointed / him / manager.
(その会社は / 任命した / 彼を / マネージャーに)

The teacher / made / her / the leader.
(その先生は / した / 彼女を / リーダーに)

詳しいSVOCの見分け方については、関連記事「【超簡単】SVOC(第五文型)の見分け方はOとCが大切!他の文型との違いや練習問題を紹介」にて紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

2.コロンやカンマの前で区切る

このやり方がおすすめな人
  • ニュース・論文・ビジネス文書など、長くて説明が多い英文を読む人
  • 長文問題の一文が長いと理解度が落ちる人

コロン(:)やカンマ(,)といった句読点は、文の構造や意味の区切りを示すサインです。

コロンとカンマの使い方
  • コロン(:)… 具体例やリスト、引用などを示す前に置く
  • カンマ(,)… 語句の列挙、挿入句、接続詞の後など、さまざまな場面で文の区切りを示す

記号の前でスラッシュを入れることで、情報の区切りが視覚的に分かりやすくなり、長い文を読む際にどこまでがひとつの情報単位なのかを整理しやすくなります。

見落としがちな挿入情報なども確実に捉えられます。

例文

He bought three kinds of fruit /: apples/, oranges/, and bananas.
(彼は3種類の果物を買った /: リンゴ、/オレンジ、/そしてバナナだ)

My friend /, who lives in London /, sent me a postcard.
(私の友人 /, ロンドンに住んでいるのだが /, 私に絵葉書を送ってきた)

コロンやカンマが多く入る文はややこしく見えがちですが、スラッシュリーディングで構造を見えるようにすると、意外と複雑な文章ではないことが分かるでしょう。

3.前置詞句の前で区切る

このやり方がおすすめな人
  • 「どこで・いつ・誰に・何のために」などの付加情報で混乱しやすい人
  • 長文問題で情報が多いとつい読み飛ばしてしまう人

「前置詞+名詞」の組み合わせで作られる前置詞句は、場所、時間、方向、目的、対象などの補足情報を示す重要なかたまりです。

・in the park(公園で)
・on the table(テーブルの上に)
・at 7 o’clock(7時に)
・for my friend(私の友達のために)

前置詞句の前にスラッシュを入れることで、文の主要な情報と補足情報が区別され、状況をより具体的に把握できます。

イングリッシュ おさる

どこで、いつ、誰のためにといった詳細情報のかたまりとして意識する癖をつけましょう!

She put the book / on the desk / in the morning.
(彼女はその本を置いた / 机の上に / 朝に)

ただし、look for(探す)のような「句動詞」の場合は、「動詞+前置詞」でひとつの意味を成すため、まとめて捉えるように注意しなければいけません。

He is looking for / his keys.
(彼は探している / 彼の鍵を)
※look / for とは区切らない

【丸暗記不要】英語の前置詞のイメージ33選!イラストで押さえれば一撃で覚えられる」では33個の前置詞について、すべてイラストを載せながらイメージを解説しています。ぜひ、こちらもあわせて読んでみてください。

4.接続詞の前で区切る

このやり方がおすすめな人
  • 文章の意図(理由なのか・条件なのかなど)が曖昧なまま読んでいる人
  • 話の転換点に気付けないまま読んでいる人
  • 論文・ビジネス文書など、長くて説明が多い英文を読む人

文と文、あるいは語句と語句をつなぐ役割を持つ接続詞の前でスラッシュを入れる方法です。接続詞は、文の論理的な流れを示す重要な目印となります。

イングリッシュ おさる

「速く読む」よりも、文章のロジックをつかみたい人におすすめです!

例えば、以下のような接続詞があります。

項目接続詞の例
順接・追加・and (そして)
・so (だから)
逆接・対比・but (しかし)
・although / though (~だけれども)
理由・原因・because (なぜなら)
・since (~なので)
・when (~のとき)
・while (~の間)
・before (~の前に)
・after (~の後で)
条件・if (もし~なら)
・unless (~でない限り)
選択・or (または)

これらの接続詞の前で区切ることで、文と文の関係性(順接、逆接、理由、条件など)を意識しやすくなり、話の展開や筆者の意図を正確に理解する助けとなります。

I stopped going out / because it started to rain.
(私は外出するのをやめた / 雨が降り始めたので)

You should study hard / if you want to pass the exam.
(あなたは一生懸命勉強すべきだ / もし試験に合格したいなら)

5.関係代名詞の前で区切る

このやり方がおすすめな人
  • 関係代名詞が出てくると、途端に難しく感じる人
  • 「長い主語」「長い名詞句」の読み取りについていけない人
  • 英検準1級・TOEIC700点以上などレベルの高い目標を持つ人

関係代名詞は、前の名詞(先行詞)を詳しく説明する節(かたまり)を導きます。

中級から上級に上がるときにぶつかりがちな壁なので、精読力をさらに上げるためにぜひ取り組んでみてください。

イングリッシュ おさる

関係代名詞とは「長めの形容詞」です!

  • who
  • whom
  • whose
  • which
  • that

上記が使われます。

関係代名詞の前でスラッシュを入れることで、「どこからどこまでが前の名詞を説明している部分なのか」という修飾関係の範囲が明確になります。

文が長くなると、どの情報がどの名詞にかかっているのか混乱しやすくなります。

イングリッシュ おさる

関係代名詞の前で区切る習慣をつけることで、複雑な文構造も読み解けるでしょう!

目的格の関係代名詞(whom, which, that)は省略されることも多いので、省略されている場合でも、ここに修飾節があることを見抜けるように練習が必要です。

This is the book / that I bought yesterday.
(これがその本だ / 私が昨日買った)

The woman / who is standing over there / is my aunt.
(その女性は / 向こうに立っている / 私の叔母だ)

関係代名詞を省略するときの例文は以下の通りです。

This is the book /(that) I bought yesterday.
(これがその本だ / 私が昨日買った)

なお、関係代名詞について詳しく知りたい人は、関連記事「【例文多数】関係代名詞を基礎から応用までわかりやすく徹底解説」をチェックしておきましょう!

6.準動詞の前で区切る

このやり方がおすすめな人
  • to不定詞・動名詞・分詞の意味は知っているが、読解になると分からなくなる人
  • 短文問題は解けるのに長文問題だと力を発揮できない人
  • 英作文・スピーキングで、to不定詞や分詞構文を自然に使いたい人
準動詞とは?
  • 不定詞(to + 動詞の原形)
  • 動名詞(動詞のing形)
  • 分詞(現在分詞・過去分詞)

もともと動詞だったものが形を変え、名詞、形容詞、副詞のような働きを持つもの=「準動詞」です。

イングリッシュ おさる

準動詞は、他の語句を伴って意味のかたまり(句)を作ります。

準動詞(不定詞、動名詞、分詞)の前でスラッシュを入れることで、そのかたまりが文中でどのような役割を果たしているのか(~すること、~するための、~している、~された)を把握しやすくなり、文全体の理解が深まります。

【準動詞:不定詞】
He decided / to study abroad.
(彼は決めた / 海外へ留学することを)

【準動詞:動名詞】
I have finished / reading the book.
(私は終えた / その本を読むことを)

イングリッシュおさるの公式LINEでは、英語の学習で活用できる15個の特典をプレゼントしています。すべて無料で受け取れるので、友だち追加してぜひ学習に役立ててくださいね!

無料LINE登録で【特典15個】プレゼント!

スラッシュリーディングのやり方3つのコツ

スラッシュリーディングのやり方のコツ

ここからは、区切り方の精度と読解スピードを高めるために押さえておきたい3つのコツを紹介します。

  1. 主語・動詞を最優先で見つける
  2. 「意味のかたまり」で切る
  3. 前から順に処理する

スラッシュの挿入箇所を探す際のヒントにしてみてください。

1.主語・動詞を最優先で見つける

スラッシュリーディングがうまくいかない大きな原因は、「文の中心がどこか」を捉えられていないことです。

まずは主語と動詞を見つけるだけで、残りの情報は「何を」「どこで」「いつ」といった追加要素として整理しやすくなります。

例文

The manager is planning to open a new store.

主語:The manager
動詞:is planning

2.「意味のかたまり」で切る

重要なのは「英語の語順で読んだとき、この単位で見ると意味がつかめる」という、かたまりで切ること。

意味のかたまりとして特に多いのは次の3つです。

  • 動詞の直後(動作の対象になる語が来る)
  • 前置詞+名詞の前後(場所・時間などの補足情報)
  • 接続詞・関係代名詞の前後(追加説明や理由が続く)

ただし、1語ずつ細かく切りすぎると逆に読みにくくなるため、区切りを小さくしすぎないことが大切です。

3.前から順に処理する

スラッシュリーディングの大きな目的は、「返り読みの癖」をなくすことです。英文を後ろから日本語の語順に合わせて読むと、一見理解しやすく感じるでしょう。しかし、後ろから読む「返り読み」では情報の整理が二度手間になり、読解スピードも遅れてしまいます。

イングリッシュ おさる

英語は基本的に「前から順に意味が流れる」言語です。

多少難しく感じても、前から順に読み進めながらスラッシュを入れる習慣をつけることで、語順理解のスピードが伸びていきます。

スラッシュリーディングの教材に使えるもの

スラッシュリーディングの教材に使えるもの

スラッシュリーディングを始めようとするとき、「専用の参考書じゃないと練習にならないのでは?」「何を読めばいいのか分からない」と悩んで行動が止まってしまう人も多いです。

実は、スラッシュリーディング専用の教材を探す必要はありません。大切なのは、自分のレベルに合った英文を、意味のかたまりを意識しながら丁寧に読むこと。

そのために使える、読解力アップに繋がる教材を3つ紹介します。

  1. 目標としている試験の過去問
  2. 英語の教科書
  3. 海外のニュースサイト

※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを使用しています。

1.目標としている試験の公式問題集や過去問を使う

スラッシュリーディングの練習でおすすめなのが、受験する予定の試験の長文問題です。

公式問題集や過去問の英文には、その試験でよく問われる語彙や構文が凝縮されています。数年分を解くことで、繰り返し登場する表現や構文が自然に目に入り、出題傾向がつか

めるでしょう。

2.英語の教科書

中学・高校の授業で使われる教科書は、文法の総復習をしたい人にとても向いています。

文章量が適度で、語彙のレベルも段階的に上がっていくため、スラッシュを入れる練習素材として扱いやすいのが特徴です。

イングリッシュ おさる

学校の教科書は、社会人でもAmazonで購入できますよ!

より詳しい訳や解説が必要な場合は「教科書ガイド」を併用すると理解が安定します。

3.海外のニュースサイト

最新の時事ネタや社会的なトピックに触れられるため、英検のライティングやスピーキング(二次試験)の対策にも役立ちます。

大人向けのニュースサイトは難易度が高いものも多いので、難しすぎると感じた場合は子ども向けの英語ニュースを選ぶと取り組みやすくなります。

イングリッシュ おさる

背景知識がある話題ほど内容を理解しやすいです!

教材としておすすめのサイトは、関連記事「【完全無料】英語長文を爆発的に伸ばせるサイト10選!苦手意識を持つ人へ学習のコツを解説」で具体的に紹介しています。興味分野やご自身のレベルに合わせて、サイト選んでみてくださいね!

シャドーイングやディクテーションとの違い

シャドーイングやディクテーションとの違い

スラッシュリーディングは、シャドーイングやディクテーションなどと比較されますが、それぞれの目的や鍛えられるスキル、アプローチの方法が異なります。

スクロールできます
学習法目的鍛えられる力やり方
スラッシュリーディング英文を前から理解するための読解力や構文把握力を鍛える・語順感覚
・構文の理解力
・英文の処理スピード
意味のかたまりごとにスラッシュを入れ、前から順に読む
シャドーイングリスニング力、発音やイントネーションを同時に鍛える・音声処理能力
・発音
・英語のリズム
・抑揚の再現力
英語音声を聞きながら、少し遅れてそのまま声に出して真似する
ディクテーション正確な聞き取りとスペル力、集中力を養う・リスニング力
・文法や語彙の定着力
英語の音声を聞き、一語一句を正確に書き取る

関連記事でそれぞれ解説しています。独学で間違った勉強をしないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

スラッシュリーディングの3つの弊害と解決策

スラッシュリーディングの弊害と解決策

スラッシュリーディングは多くのメリットを持つ学習法ですが、やり方を間違えたり、特定のスキルが不足していたりすると、かえって学習の妨げになってしまう可能性もゼロではありません。

ここではスラッシュリーディングの弊害とその解決策を紹介します。

  1. 基礎文法・単語力が不足していると効果が出にくい
  2. スラッシュがないと英文を読めなくなる
  3. 文章全体の意味をつかみにくい

詳しく見ていきましょう。

1.基礎文法・単語力が不足していると効果が出にくい

スラッシュリーディングの効果を実感するためには、前提として、ある程度の基礎的な文法知識と単語力が必要不可欠です。

そもそも英文の構造(SVOCなど)や意味のかたまり(句や節)を理解していなければ、どこでスラッシュを入れるべきか適切に判断することが難しいからです。

イングリッシュ おさる

文法力が不足していると、不適切な場所で区切ってしまい、かえって文全体の意味を誤解してしまう可能性があります!

また、区切った部分に含まれる単語の意味が分からなければ、結局内容を曖昧なまま読み進めることになってしまいます。

もしスラッシュリーディングがうまく機能しないと感じる場合は、焦らずにまずは中学レベルの基本的な文法ルールや必須単語の復習から始めましょう。

中学英語から復習しなおしたい!という人は、関連動画「【最短最速】中学英語完全攻略【永久保存版】」をチェックしてみてください!

動画でサクッと学習!
【最短最速】中学英語完全攻略【永久保存版】

2.スラッシュがないと英文を読めなくなる

スラッシュリーディングは、英語を語順通りに理解するための補助輪のようなものです。

頼りすぎてしまうと、スラッシュが引かれていない通常の英文を読む際に戸惑ってしまうという弊害が起こり得ます。

イングリッシュ おさる

常にスラッシュがあることを前提に読む癖がついてしまうと、自力で文構造を把握し、意味のかたまりを見抜く力が育ちにくくなるのです!

スラッシュリーディングはあくまでスムーズな読解のためのトレーニング・補助ツールであると意識し、慣れてきたら徐々にスラッシュの数を減らしたり、スラッシュなしで読む練習を取り入れたりするなど、最終的には「スラッシュなしで読める」状態を目指しましょう。

3. 文章全体の意味をつかみにくい

スラッシュリーディングは、文を細かな単位に分解して理解を進める手法ですが、区切り方に注意しないと、かえって文章全体の大きな流れや主旨を見失ってしまうことがあります。

あまりにも細かくスラッシュを入れすぎると、それらがどう繋がって全体のメッセージを構成しているのかが捉えにくくなるのです。

He / decided / to study / abroad.

イングリッシュ おさる

ここまで頻繁にスラッシュを入れるとさすがに読みにくいです…!

特に長い文章を読む際には、スラッシュの数が増えすぎて構造が複雑に見えてしまうこともあるのです。

適切な長さで区切ることを意識するとともに、時にはスラッシュを入れる前に一度全体をざっと読んで概要をつかむ(スキミング)など、部分理解と全体理解のバランスを取る読み方を心がけましょう。

【練習問題】スラッシュリーディングのやり方をおさらいしよう!

【練習問題】スラッシュリーディングのやり方をおさらいしよう!

ここまでスラッシュリーディングのやり方や効果、注意点について学んできました。

ここでは、実際に英文を使って、どのようにスラッシュを入れて前から読み進めていくのか、具体的な練習問題を通じておさらいしてみましょう。

練習問題①

イングリッシュ おさる

以下の例文を、どのようにスラッシュで区切るといいか、考えてみましょう!

I saw a dog running across the street in the rain.

スラッシュの場所と日本語訳は……

I saw a dog / running across the street / in the rain.

私は犬を見た / 通りを走っている / 雨の中で

【解説】

この文では、現在分詞(running)と前置詞句(in the rain)が、それぞれ「どんな犬か?」「どんな状況か?」という情報を補足する形で使われています。

このように区切ることで、「私は犬を見た / どんな犬? → 通りを走っている / どんな状況で? → 雨の中で」というように、英語の語順のまま、前から順番に情報を付け加えながら情景をスムーズに理解できます。

練習問題②

The book on the desk belongs to my sister.

スラッシュの場所と日本語訳は……

The book / on the desk / belongs to my sister.

その本 / 机の上にある / 私の妹のものだ

【解説】

この文では、前置詞句(on the desk)が「どんな本か?」を説明する形で、主語の名詞(The book)を後ろから修飾しています。

スラッシュを入れずに読むと、「The book on the desk belongs…」と続いたときに、どこまでが主語でどこからが動詞なのか一瞬迷うかもしれません。

しかし、on the deskの前で区切ることで、「本(どんな本?→机の上の)は / ~のものだ」という構造がすぐに分かり、スムーズな理解につながります。

練習問題③

She didn’t answer because she was busy with her homework.

スラッシュの場所と日本語訳は……

She didn’t answer / because she was busy / with her homework.

彼女は答えなかった / なぜなら彼女は忙しかったから / 宿題で

この文では、接続詞(because)が「なぜ?」という理由を導き、前置詞句(with her homework)が「何で忙しかったのか」という補足情報を与えています。

接続詞や前置詞の前で適切に区切ることで、「彼女は答えなかった / なぜ? → なぜなら忙しかったから / 何で? → 宿題で」というように、情報の流れを追いやすくなり、文全体の意味と構造を正確かつ迅速に把握できるようになります。

【実践問題】長文のスラッシュリーディングにチャレンジ!

【実践問題】長文のスラッシュリーディングにチャレンジ!

短文で区切り方の感覚をつかんだら、長文のスラッシュリーディングで腕試ししてみましょう。情報量が多いため、最初は難しそうに感じるかもしれませんが、スラッシュを入れて読みやすさを実感してみてください。

どこで区切ると流れが追いやすいのか、模範解答もご紹介します。

課題文

Last year, when I started preparing for the TOEIC test, I often felt overwhelmed. I bought several thick textbooks but didn’t know how to use them effectively. Every evening after work, I sat at my desk and tried to read long English passages from start to finish. However, my eyes moved from left to right while my brain kept jumping back to the beginning of each sentence. As a result, it took me a long time to finish even a short article, and I quickly lost my motivation.

One day, I learned about slash reading on a website. Instead of translating everything into Japanese, I was told to divide each sentence into small chunks and understand the meaning step by step. At first, drawing slashes on the page felt slow and unnatural. Still, I continued the practice for a few weeks, and I noticed that I could follow the story of the text more easily. Now, I use slash reading whenever I study with English articles or official TOEIC materials, and my reading speed has improved a lot.

スラッシュ例

イングリッシュ おさる

※人によって「ここで区切ると分かりやすい」という感覚は変わります!

そのため、この例は絶対の正解ではなく、あくまでスラッシュ入れの見本としてご覧ください。

スラッシュ例

Last year, / when I started preparing for the TOEIC test, / I often felt overwhelmed.
I bought several thick textbooks / but didn’t know / how to use them effectively.
Every evening after work, / I sat at my desk / and tried / to read long English passages / from start to finish.
However, / my eyes moved from left to right / while my brain kept jumping back / to the beginning of each sentence.
As a result, / it took me a long time / to finish even a short article, / and I quickly lost my motivation.

One day, / I learned about slash reading / on a website.
Instead of translating everything into Japanese, / I was told / to divide each sentence into small chunks / and understand the meaning / step by step.
At first, / drawing slashes on the page / felt slow and unnatural.
Still, / I continued the practice / for a few weeks, / and I noticed / that I could follow the story of the text / more easily.
Now, / I use slash reading / whenever I study with English articles / or official TOEIC materials, / and my reading speed / has improved a lot.

日本語イメージ

去年、/ TOEICの勉強を始めたとき、/ 私はよく圧倒されていると感じていた。
私は分厚いテキストを何冊も買ったが、 / 分かっていなかった、/ どう使えば効果的なのか。
仕事のあと毎晩、/ 机に向かい / そして挑戦した、/ 長い英語の文章を読むことに / 最初から最後まで。
しかし、/ 目は左から右へと動く一方で、/ 脳は何度も戻ってしまい、/ 各文の最初に。
その結果、/ 短い記事でさえ読むのに時間がかかり、/ そしてすぐにやる気を失ってしまった。

ある日、/ 私はスラッシュリーディングについて知った、/ とあるサイトで。
すべてを日本語に訳す代わりに、/ 私は教えられた、/ 各文を小さなかたまりに分けるように、/ そして意味を理解するように、/ 一歩ずつ。
最初は、/ 紙の上にスラッシュを書くことが、/ 遅くて不自然に感じられた。
それでも、/ その練習を続けた、/ 数週間のあいだ、/ すると気づいた、/ 文章のストーリーを追えるようになったことに、/ 以前よりずっと楽に。
今では、/ スラッシュリーディングを使っている、/ 英語の記事で勉強するときはいつも、/ また公式TOEIC教材を使うときにも、/ そして自分の読解スピードは、/ とても改善した。

ポイント解説

イングリッシュ おさる

この例題を作るにあたり僕がどのような点を意識したのか、共有しますね!

​​1段落目を例に解説しますので、この内容を参考に2段落目のスラッシュも見直してみてください。

考え方のポイント
  • Last year, /
    →時を表す副詞句。文頭の「いつ?」情報なので、かたまりで先に処理
  • when I started preparing for the TOEIC test, /
    接続詞 when から始まる従属節で「いつのことか」を説明しているので、接続詞前(when)からかたまりとして切る
  • I bought several thick textbooks / but didn’t know / how to use them effectively.
    →SV(I bought ~)で一度切り、but の前で切り替え
    →how to use… は「どう使うか」という名詞的なかたまりなので、その前で切っておくと処理しやすい
  • Every evening after work, /
    →時を表す前置詞句(after work)を含む「いつ?」の情報
  • I sat at my desk / and tried / to read long English passages / from start to finish.
    →I sat at my desk:SV+前置詞句でメインの動作
    →and tried:2つ目の動作と分かるよう and の前で区切る
    →to read long English passages:不定詞句「〜しようとした内容」
    →from start to finish:前置詞句(どのくらいの範囲まで?)
  • 時・場所などの前置詞句
  • 接続詞から始まるかたまり
  • 不定詞など準動詞のかたまり

特にこの3点を「意味のブロックごと」に区切るよう意識しています。

この記事で紹介したノウハウでスラッシュリーディングにチャレンジし、長文でも読みやすく工夫していきましょう。

イングリッシュおさる公式LINEでは、英語学習のヒントになる教材をさらに15個プレゼントしています!無料で受け取れるので、友だち追加がまだの人はチェックしておいてくださいね!

【イングリッシュおさる】無料LINE登録で有料級豪華特典「15個」プレゼント!

【イングリッシュおさる】無料LINE登録で電子書籍3冊プレゼント!

【イングリッシュおさる】英語スクール生の生の声をYouTubeにて公開中!

【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績をnoteにて公開中!

【読むスピードが変わる】スラッシュリーディングのやり方を解説!注意点や効果も紹介

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次