「Howってどうやって使うの?」
「意味が多すぎて使えない…」
「なんて訳せばいいのかわからない」
とお悩みではありませんか?
5W1Hの「H」として習う How 。その意味は非常に多様で、使われる場面も多いので使いこなせていない人も多いでしょう。
How を使いこなせれば表現の幅がグッと広がりますよ!
そこで、この記事では How の使い方を例文とともに詳しく解説します。
- How の使い方
- 覚えておきたい表現
- 確認テスト
日常会話でも長文読解でも役に立つ表現を多く紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
Howの3つの使い方を例文とともに解説
「How って結局どんな使い方があるの?」「『どうやって』という意味だけじゃないの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
こちらでは、How の3つの使い方を例文とともに解説します。
これでもう使い方に困ることはなくなりますよ!
- 疑問詞として使う
- 感嘆詞として使う
- 関係副詞として使う
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.疑問詞として使う
最も有名な How の使い方で「どのように」「どうやって」と訳されることが多いです。例文を確認していきましょう。
How was today? (今日はどうだった?)
How + be動詞 + 名詞 で「名詞はどんな感じか」を問う、シンプルな疑問文が作れます。
How is this pizza? – It’s very good. (このピザどう? – とってもおいしいよ。)
食べ物に対して使えば「味はどんな感じ?」という意味になるので、文脈に応じた訳ができるように心がけましょう。
一方で、助動詞や do / did / does を用いた疑問文で How を使うと「どうやって」と手段・方法を問う意味を表すことがあります。
How did you go to work? (どうやって仕事に行ったの?)
How should I use this? (これはどうやって使うの?)
必ずしもすべての文が手段を問うわけではないので、前後の文脈に応じて適切に訳しましょう。
How do you spend your summer vacation? (あなたは夏休みをどうやって過ごすつもりなの?)
さらに、How の直後に形容詞を置くと、その形容詞の程度を尋ねる文章になります。
How heavy is this table? (このテーブルはどのくらい重いですか?)
感嘆詞と異なるのは「形容詞の後ろが疑問文の語順であること」「!ではなく?が文末についていること」という2点です。
2.感嘆詞として使う
「なんて~なんだ!」と、~に当てはまる形容詞・副詞の程度の著しさに対して、感動や驚きを示す用法もあり、How + 形容詞 + S V の形で表現されます。例文を確認してみましょう。
How brilliant you are! (あなたはなんてすばらしいの!)
相手が目の前にいる、などで「誰が」を明確にしなくても意味が伝わる場合は、S V が省略される可能性があります。
How brilliant! (あなたはなんてすばらしいの!)
How の後ろに置かれるのは形容詞だけではなく、副詞の場合もあります。
How fast he runs! (彼はなんて走るのが速いんだ!)
この場合も同様に、何に対してかが明確な場合は S V を省略可能です。また、この文章では「He ran very fast. (彼はとても速く走った。)」と表現するよりも「驚き」の感情が表せているといえるでしょう。
3.関係副詞として使う
How + S V (場合によっては O や C がつく)の形で関係副詞として how を使う場合、文中では以下の要素として働きます。
- 主語 S
- 目的語 O
- 補語 C
それぞれの例文を確認していきましょう。
【主語 S として】
How he solves that ploblem is truly beautiful. (彼のその問題の解き方は非常に美しい。)
「How he solves that ploblem」が「彼のその問題の解き方」として、主語の役割を果たしています。「how S V」で「S が V する方法」という意味を表せることは覚えておきましょう。
【目的語 O として】
Please tell me how he performed in that play. (その劇中で彼がどのように演じたのか教えてください。)
「how he performd in that play」が「その劇中で彼がどのように演じたか」として、tell の目的語の役割を果たしています。
【補語 C として】
This is how I convinced my wife to buy our new car. (このようにして私は妻に新しい車を買うことを納得させた。)
直訳は「これが私が妻に新しい車を買うことを納得させた方法だ。」となりますが、日本語としての意味を整えて「このようにして~した」というように訳されることが多いです。
関係副詞としての how を見たときは「どこまでが how節なのか」「どんな訳がふさわしいのか」を、注意深く考えてみてくださいね。
【覚えておきたい】Howを使った9つの表現を例文とともに紹介
「How って会話でもよく使われるけど、意味が分からないことが多い」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
how には、非常によく使われるために慣用句のように扱われている定型表現が数多く存在します。
- 数を聞くとき
- 頻度を聞くとき
- 値段を聞くとき
- 期間を聞くとき
- 距離を聞くとき
- 年齢を聞くとき
- 挨拶をするとき
- 提案をするとき
- 修辞的な表現をするとき
これらを覚えておくと、会話が格段に楽になりますよ!
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.数を聞くとき
数えられる名詞のとき:How many ~?
数えられない名詞のとき:How much ~?
数えられる名詞(可算名詞)とは apple や book など複数形にできる単語で、数えられない名詞(不可算名詞)には、milk や water などの液体・money などが含まれます。例文を確認していきましょう。
How many people are you? (何名様ですか?)
How much milk do you need? (どのくらいのミルクが必要なの?)
数えられる名詞を聞くときには、必ず複数形になる点に注意です。また、how much の後ろに S V を続けてその程度を問うこともできます。
How much do you love him?(どのくらい彼を愛しているの?)
2.頻度を聞くとき
How often ~?
often は「しばしば」という意味を持つ副詞ですが、how と一緒に用いることで物事の頻度を聞く表現になります。例文を確認していきましょう。
How often do you see your boyfriend? (彼氏とはどのくらいの頻度で会っているの?)
How often do you visit a museum? (美術館にはどのくらいの頻度で行くのですか?)
3.値段を聞くとき
How much be動詞 ~?
数えられない名詞の数を聞くときと同じ表現ですが、How much の後ろに be動詞と名詞が来たら値段を聞いている可能性があります。
How much is this cake? (このケーキはいくらですか?)
実際の会話などでは、商品を手に取りながら「How much?」とだけ言って値段を聞くときも多いです。
4.期間を聞くとき
How long ~?
「長い」という意味の形容詞である long を how の後ろに置くと、期間を問う表現になります。
How long does it take to get there? (そこに行くのにはどのくらい時間がかかる?)
注意したいのが、ただモノの長さを問う文章も作れるという点です。
How long is this bridge? (この橋の長さはどのくらいですか?)
前後の文脈や、文中の名詞を考えて適切な訳を選びましょう。
5.距離を聞くとき
How far ~?
「遠い」という意味の形容詞である far を使えば、距離を聞けます。
How far is it from here? (そこへはここからどのくらいの距離ですか?)
「どのくらい遠いですか?」が直訳になりますね。
6.年齢を聞くとき
How old ~?
「古い」という意味の形容詞である old を使えば、年齢を聞けます。
How old is your dog? (あなたの犬は何歳ですか?)
単にモノの古さを聞きたいときにも使われるので、注意しましょう。
How old is this building? (この建物のはどのくらい古いですか?)
7.挨拶をするとき
How を使った慣用句的表現で、挨拶として用いられるものを3つ紹介します。
How do you do? (はじめまして!)
古風な表現なので、あまり現在は使われていません。
How are you? (お元気ですか?)
こちらは非常によく使われる挨拶なので、ぜひ覚えてくださいね。
How have you been? (最近の調子はどう?)
知り合いに、最近どうしていたかなど様子を聞くときに使われます。
8.提案をするとき
How about ~?
「~しませんか?」「~はいかがですか?」という提案を表す表現になります。例文を確認していきましょう。
How about going out tonight? (今夜出かけませんか?)
How about some tea? (紅茶はいかがですか?)
9.修辞的な意味を表すとき
How can S V ~?
「強い疑問・いらだち・驚き」を表現し、直訳すると「どうしてそんなことができるのか」となりますが「いや、そんなことできるわけない」と反語の意味まで含みます。
How can you say such a stupid thing? (どうしてあなたはそんなバカげたことを言えるのか?いや、言えるわけない。)
「言うべきではない」というようなニュアンスも、感じ取れます。
How can he buy such an expensive car? (どうして彼はあんなに高級な車を買えるのか?いや、買えるわけない。)
【確認テスト】Howを使った表現の例文を完成させよう
How の使い方や、よく使われる表現を理解できたか穴埋め問題に挑戦して確認してみましょう。日本語訳を読んで、適切な英単語を( )に当てはめていってくださいね。
1.彼女とはどうやって知り合ったの?
How ( ) ( ) come to know her?
正解:How did you come to know her?
How の後ろに一般的な疑問文を置くと「どうやって」「どのように」という意味を表現できます。
2.あなたはなんて幸運なんだ!
How ( ) ( ) ( ) !
正解:How lucky you are!
How + 形容詞・副詞 + S V で「Sはなんて~なんだ!」という感動や驚きを表現できます。
3.彼とはどのくらいの頻度で会っているの?
How ( ) ( ) ( ) see him?
正解:How often do you see him?
How often ~? で頻度を聞けることを思い出せたでしょうか?便利な表現なので、覚えてしまいましょう。
4.私の歩き方は母に似ている。
How ( ) ( ) ( ) similar to my mother’s.
正解:How I walk is similar to my mother’s.
How S V で「S が V する方法・やり方」という意味を表現できます。
5.あなたは1年に本を何冊読みますか?
How ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) per year?
正解:How many books do you read per year?
How many ~? で数を尋ねられます。books と、複数形にするのを忘れないようにしましょう。
非常に多様な場面で使われる how ですが、この記事を読んで例文をしっかりと理解すれば使いこなせるようになりますよ!ぜひ様々な表現にチャレンジしてみてください!
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