「何度書いても英単語を覚えられない」
「もしかして、やり方が間違ってるのかな…」
「英単語帳の効率的な覚え方を知りたい」
単語帳の内容を覚えるのはどうしても時間がかかるので、挫折しそうになりますよね。
しかし単語は英文の基礎であり、覚えられないまま放置しているといつまでも英語ができるようにはなれません。
そこで本記事では、25,000単語を暗記し、英検1級の語彙セクションで満点を取得したイングリッシュおさるが
- やってはいけない覚え方7選
- 短時間でできる暗記方法10選
- おすすめ単語帳10選
を紹介します。
本記事を読めば、効率的に単語帳を覚えられるように変われるはずです!ぜひ最後までご覧ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
やってはいけない英単語帳の覚え方7選
まずは、単語帳を覚える際にやってはいけないことを7つ紹介します。
- 単語を覚えようとする
- ニュアンスを気にする
- ノートにまとめて覚えようとする
- 単語帳が目的とレベルに合っていない
- 複数の意味を覚えようとする
- ちょっとずつ覚えようとする
- ひたすら単語を書いて学ぶ
自分の行動に当てはまっていないか、チェックしていきましょう!
1. 単語を覚えようとする
「単語を覚えよう」という意識では、なかなか英単語帳を覚えられません。
なぜなら、単語は「覚えるもの」ではなく「覚えているもの」だからです。
単語に限らず、人の顔や名前などを覚える際も、CMでよく見かける芸能人は覚えようとしなくても覚えてしまいます。
理解しながら何度も繰り返せば、単語帳の内容も覚えられます。
このとき、単語帳をただ繰り返し流し読みするのはNGです!
理解しないまま繰り返すだけの作業は、野球の素振りでいえばただバットを振り回しているようなもの。上達できるわけがありません。
理解しながら何度も単語帳を繰り返し、覚えてしまいましょう。
2. ニュアンスを気にする
英語学習の最初からニュアンスを気にしてしまう人は、単語帳をなかなか覚えられません。
ひとつひとつの単語のニュアンスを覚えることに時間をかけるより、別の単語を覚えた方が効率がいいからです。
細かいニュアンスを覚えるより、まずはたくさんの単語に触れて全体像をつかむべきです!
単語ごとのニュアンスの違いは、大量の英文に触れながら覚えましょう。
日本語で言えば「もらった」と「いただいた」のニュアンスの違いは、これまで何度も聞いたり使ったりして覚えてきたと思います。
英語も同じで、ニュアンスは英文をたくさん聞いた後で自然とわかるもの。まずは単語帳の全体像を把握しましょう。
3. ノートにまとめて覚えようとする
ノートにまとめることが目的に置き換わっている人は、英単語を覚えられません。
そもそも単語帳は、すでに知らない単語がまとまったものです!
単語帳をノートにまとめ直すのは、情報を移動しているだけとも考えられます。
人の名前や食べ物を覚える際、わざわざまとめなくても覚えられるように、単語帳の内容もノートを使って覚える必要はありません。
単語帳を覚えるのと関係がない作業に時間を使いすぎないよう、注意しましょう。
4. 単語帳が目的とレベルに合っていない
持っている単語帳が、学習の目的や自分のレベルに合っていないと、英単語を覚えるのに苦労してしまいます。
英語学習は目的を持って行うべきで、なんのために英語を学習するのかわからなければ、遠回りになるからです。
たとえば以前、TOEICの試験会場で英検の参考書を持ち込んで勉強している人がいました。普通に考えても非効率だとわかります!
他にも、英語学習の初心者なのに分厚い単語帳を使うなど、レベルに合わない教材を選んでいる人もよく見かけます。
なんのために勉強するのか目的を明確にし、頑張ればわかる程度の少し難しい単語帳を選ぶと良いでしょう。
5. 複数の意味を覚えようとする
複数の意味を覚えようとする人は単語帳をなかなか覚えられません。
単語には複数の意味があるのではなく、ひとつのイメージがあり、文法次第で意味が枝分かれしていくというのが、本質的なとらえ方です。
例えば「develop」の単語を使って、具体的に解説します。
- 発展する(例:物語が発展する)
- 開発する(例:天然資源を開発する)
- 現像する(例:写真を現像する)
意味がたくさんあるのではなく「中から外に出ていく」イメージをとらえましょう!
「中から外にでいく」ようなイメージ、元々あったものが少しずつ育つイメージで次の英文を読んでみてください。
The story develops slowly.(物語がゆっくり展開していく)
Develop natural resources.(天然資源を開発する)
This film can develop in 5 minutes.(このフィルムは5分で現像できる)
3つの意味は全てひとつのイメージにつながっているのです。
複数の意味を丸暗記するのではなく「ひとつのイメージが複数の意味に枝分かれする」という感覚がわかれば、英単語帳の内容を覚えることは難しくありません。
6. ちょっとずつ覚えようとする
確実に覚えたいから、1日5単語、10単語と、ちょっとずつ覚えようとするのは効率が悪いです。単語を覚えるコツは、何度も繰り返すこと。
短期間で繰り返し同じ単語を覚えようとすると、リハーサル効果が働きます。リハーサル効果とは、意図的または、非意図的に短期記憶内にある情報を繰り返し取り出すことで記憶の保持を助ける効果のことを言います。
そして、このリハーサル効果は、短期記憶を長期記憶に移行させやすくなるので、うまく使うと単語が定着しやすくなるのです。
一方で、ちょっとずつ覚えようとすると復習までの期間が長くなります。2,000語の単語帳を1日10単語ずつ覚えたら、1周200日もかかってしまいますよね。おそらく200日後には、最初の単語をすっかり忘れているのではないでしょうか?
だからこそ、1日に覚える単語数を増やし、繰り返すほうが効果的です。1日100単語、200単語と数を増やし、何回も繰り返すほうが最終的な暗記量は多くなります。
7. ひたすら単語を書いて学ぶ
同じ単語をひたすら書いて覚えていく方もいますが、これも効率はよくありません。単純に、書くと時間がかかるので、1日に暗記できる単語量が減ってしまうからです。
もし、単語を書くのに平均6秒かかるとして、10回書いて覚えたら、1つ覚えるのに1分かかります。もし100単語覚えるならば、単純に考えて100分。
こんなに長い時間、書き続けながら集中力を維持するのは難しいはずです。
多くの単語に触れようとするならば、書かずに覚えていったほうがいいことがわかりますよね。
また、書きながら覚えようとすると、どうしても発音がおろそかになります。しかし、リスニングで聞き取ったり、会話で使ったりすることを考えるならば、単語の音を覚えたほうが有益なはず。スペルを覚えても聞き取ることはできません。
だからこそ、すべての単語をひたすら書いて学ぶのはおすすめしません。書き言葉でよく使う単語以外は、耳で音を聞きながら単語を見て覚えるほうが良いのです。
短時間でも効果が出る!英単語帳の覚え方10選
試験や出張までに時間がなく、英単語帳の暗記に時間をかけられない方もいるでしょう。
そこで、短時間でも効果が出る学習法を紹介していきます。
全単語に共通する2つと、単語によって使い分ける8つ、合計10個の方法です。
- 【共通】意味確認
- 【共通】発音&イメージ
- 【選択】英作文
- 【選択】画像暗記
- 【選択】関連暗記
- 【選択】構造暗記
- 【選択】語源暗記
- 【選択】派生暗記
- 【選択】テスト暗記
- 【選択】耳暗記
なお、英単語の暗記方法については関連記事「【これでマスター】英単語暗記のコツ5選!具体的な覚え方から語源の3要素まで解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
1. 【共通】意味確認
まずは、単語のメインの意味をチェックします。
単語を覚えるには、英単語と日本語の意味の結びつきが重要だからです!
複数の意味がある単語でも、メインの意味だけ覚えていきましょう。
初めてマラソンに挑戦する人が、大会に向けて徐々に走れる距離を伸ばしていくのと同じで、単語学習も徐々に負荷をかけていきます。
メインの意味を覚えたら、複数の意味も覚えやすくなります。
2. 【共通】発音&イメージ
単語を勉強する際は、実際に声に出して覚えましょう。
発音すれば、単語のつづりと意味に加え、音でも覚えられるからです。
発音がわかれば、リスニングにも有利になります!
また、英語をイメージで覚えられれば、読んだ英文を日本語に訳するのではなく、英文を英文のまま理解できるようになれます。
イングリッシュおさる公式LINEでは、英語をイメージで覚えやすくなる「英語完全攻略スライド」をプレゼントしています。
友達登録して、ぜひ特典を受け取ってくださいね。
3. 【選択】英作文
会話でよく使う英単語なら、英作文を作ってもよいでしょう。
このとき、実際に使うシーンを想定した英文にすると効果が高まります。
例えば社会人が opportunity(いい機会・チャンス)を覚えたいなら、次のような作文ができます。
I would like to take this opportunity.(この場をお借りして)
いつか使いたくなる英文を作ったら、何度も繰り返し呟いて練習しておきましょう。
4. 【選択】画像暗記
イメージを覚えにくい単語は、画像を使って記憶を助けましょう。
文章だけより、映像付きの記憶のほうが脳に定着しやすいため、一手間かけるだけで覚えやすくなります。
自分で絵を描く、Googleで画像検索をして写真を見るなどして、単語とイメージを結びつけることが重要です。
全部の単語でおこなう必要はありません。どうしてもイメージが掴みにくい単語だけにしぼって取り組みましょう。
5. 【選択】関連暗記
「和訳が難しい」「覚えにくい」といった単語は、関連するほかの情報を結びつけて覚えましょう。
たとえば「ratify:批准する」といった単語は「批准(ひじゅん)する」という日本語訳がそもそも難しいですよね。
「批准する」には「認める」という意味があります。
それなら「ratify:認める」で覚えてしまったほうが勉強しやすいでしょう。
大事なのは単語帳を一言一句間違えることなく覚えることではなく、英語を使えるようになることです。
難しい和訳や単語は、関連する知識とセットにして覚えてしまいましょう。
6. 【選択】構造暗記
構造暗記とは、英単語を接頭辞や接尾辞から理解する手法です。
日本語の漢字に部首があるように、英単語も意味のある要素の組み合わせでできています。
たとえば「export:輸出」は「ex:外」と「port:港」の組み合わせです。
応用すれば「inport」が「輸入」だと判断できます!
日頃から構造暗記をしていれば、見慣れない単語の意味も予想可能です。
7. 【選択】語源暗記
語源暗記とは、英単語を成り立ちや背景から理解する方法です。
背景を知ることで英語のイメージがわくため、英熟語を覚える際にも役立ちます。
たとえば「a piece of cake:楽勝・余裕」は「一切れのケーキを食べるくらい余裕」といった意味から成り立っています。
日本語で言えば「朝飯前」と同じ成り立ちです。熟語を丸暗記するよりも英単語の背景を知ったほうが単語帳をより深く理解できるでしょう。
8. 【選択】派生暗記
派生暗記は、単語を覚えるときにあえて派生語も一緒に覚える方法です。
たとえば、respect (尊敬する)と言う単語を覚えるときに
- respectable (ちゃんとした)
- respectably(立派に)
- respectful(敬意を持って、丁寧な)
という派生語も覚えてしまうのです。
こうすると、respectable の意味がわからなくても、
「respect は尊敬するで、後ろに able がついているから、尊敬できるような意味…ちゃんとしているってことか!」と思い出せます。
派生語をまとめて覚えると、一度に多くの英単語を覚えられ、関連して思い出しやすくなるのがメリットです。
9. 【選択】テスト暗記
テスト暗記は、短いスパンで自分でテストをして覚えていく方法です。
3分で20単語覚えて、次の2分で赤シートを使って覚えられているかチェックするという暗記方法をやったことがある方も多いのではないでしょうか?それこそが、テスト暗記です。
テスト暗記をする場合、覚えられていなかった単語に印をつけておいて、寝る前に復習をするのがおすすめ。人間は寝ている間に1日の情報を整理するので、より記憶が定着しやすくなります。
10. 【選択】耳暗記
耳暗記は、単語帳のアプリやYouTubeを使って音楽を聞く感覚で単語を覚える方法です。耳暗記は、通勤中やスキマ時間にも取り入れやすいのがメリット。
ただし、聞き流ししてしまうと効果は薄い点に要注意。必ず単語を目で見ながら音を聞き、耳で覚えるようにしましょう。
イメージを使った英単語帳の2つの覚え方
ここまで「単語はイメージで覚えよう!」と説明してきましたが、言葉だけ聞いてもいまいち方法が分かりませんよね。具体的には、次の2つのポイントを意識して、単語のイメージを理解していきます。
- 写真やイラストを使ってイメージする
- シチュエーションを想像する
なお、イメージを使った単語の覚え方については、関連動画「【有料級】英語脳を一撃で作る方法!!」でも解説しています。動画でサクッと勉強したい方はぜひチェックしてみてください。
1. 写真やイラストを使ってイメージする
単語帳で勉強していて覚えにくい単語は、写真やイラストを使ってイメージを掴みましょう。
Google検索は、画像を見つけるのに便利です!
抽象的な単語は、図解を探してみることもおすすめ。覚えたい英単語で画像検索してみてイメージをとらえ、記憶をより定着させましょう。
2. シチュエーションを想像する
単語と結びつく写真やイラストが見つからない場合は、シチュエーションを想像するのも有効です。
覚えたい単語が使われた英文の、状況を想像してみましょう。
たとえば「develop」を覚えるなら
The story develops slowly.(物語がゆっくり展開していく)
主人公が旅立ちを決意して、物語が発展する様子を思い浮かべます!
単語と想像が結びつけば、自分でも驚くほど記憶に定着するのでおすすめです。
英単語帳で覚えた単語を定着させるコツ
せっかく英単語を覚えてもすぐに忘れてしまって、使えるものにならなければ意味がありません。
ここでは、覚えた単語を定着させるコツを2つ紹介します。
- 寝る前に覚えて起きたら復習する
- 会話や作文でどんどん単語を使う
ぜひどちらも取り入れてみてください。
1. 寝る前に覚えて起きたら復習する
単語の定着率を上げたいならば、寝る前に暗記して、起きたらすぐ復習するのがおすすめ。脳は新しく覚えたことを寝ている間に整理します。
つまり、暗記してすぐ寝ることで、知識が整理されていくのです。さらに、朝復習すると定着が促されます。夜学んで朝復習というサイクルを組みましょう。
2. 会話や作文でどんどん単語を使う
せっかく単語を覚えても、ただ意味を知っているのでは不十分。単語は使えなければ意味がありません。
そのため、新しく覚えた単語は意識的に、単語や作文で使うようにしましょう。新しく覚えた単語を今日のレッスンで○語使うなど、目標を建てて勉強を始めるのもおすすめです。
英単語帳選びは覚え方と同じくらい重要!おすすめ10選を紹介
最後に、僕がおすすめする単語帳を10冊いっきにご紹介します。
それぞれの単語帳の特徴も、一言で紹介しましたので、英語学習の目的や自分のレベルにあったものをお選びください!
なお、今回ご紹介する10冊の単語帳は、関連記事「【25000語達成】英単語帳おすすめ10選!選び方のコツも紹介【ネイティブレベルの語彙を身につける】」でより詳しくポイントを解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
タイトル (※クリックでAmazon購入ペーへジャンプ) | 特徴をひとことで紹介 |
---|---|
16000語レベル 最強ボキャブラリービルディング | ・超上級レベルに挑戦したい方向け ・専門用語もたっぷり収録された、骨太の単語帳 |
CD付 究極の英単語セレクション 極上の1000語 | ・知識階層の米国人が使う、実用的な英語を学べる ・ビジネスマンにおすすめ |
究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語 | ・文章で単語が覚えられるのが良い |
GMAT®重要単熟語 | ・MBAのための入試試験「GMAT」の対策におすすめ ・例文がない単語もあるのが難点 |
英語を英語で理解する 英英英単語 超上級編 | ・英単語の意味を簡単な英語で解説する英英辞典 ・単語のニュアンスを掴める |
TOEFL TEST上級英単語2500 | ・難易度ごとにStage1〜25 に別れていて復習しやすい |
実践IELTS英単語3500 | ・イギリス英語を中心とした単語帳 ・オーストラリアやニュージーランドの英語も収録 |
TOEFLテスト英単語3800 | ・TOEFLで頻出する単語がまとまっている ・アカデミックな英語学習に最適 |
英検1級 でる順パス単 | ・英検1級を目指す方、単語だけでなく熟語まで学びたい方ならこの1冊 |
TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズ | ・TOEICの高得点を目指す方や、ビジネス英語を学びたい方におすすめ |
正しく努力し続ければ、英語はだれでもできるようになります。とはいえ、できるようになるまでが大変で、挫折しそうになることが何度もあるでしょう。そんなときはこの記事のアドバイスを思い出して、ぜひ単語学習へのモチベーションを思い出してくださいね。
イングリッシュおさる公式LINEでは、英語学習に役立つ情報を配信しています。勉強を継続して、単語帳を覚えられるようになりたい方は、ぜひ登録してご活用ください!