「現在完了進行形まではなんとか理解したけれど、疑問文の作り方がわからない」
「現在完了進行形の疑問文って Yes, No で答えられるもの以外もあるの?」
「実は文法がおぼつかないから、現在完了進行形や過去完了進行形の復習からしたいな…」
完了形と進行形が組み合わされている「現在完了進行形」に苦手意識を持っている方も多いです。しかし、わかりにくい文法用語だから厄介なだけで、イメージや基本ルールを理解すれば、決して難しくはありません。
会話でも使える文法なので、ぜひここでマスターしましょう!
この記事では、多くの英語学習者を指導してきた僕が
- 現在完了進行形・過去完了進行形の復習
- 疑問文の作り方
- おさえておくべき注意点
を初心者でもわかるようにまとめました。この記事でしっかり学んでいきましょう。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
【復習】現在完了進行形と過去完了進行形とは
疑問文の解説に入る前に、現在完了進行形と過去完了進行形について、サラッと復習しましょう。
現在完了進行形は、その名前の通り現在完了形と進行形がくっついた形を指します。
現在完了(have+過去分詞)と進行形(be+ing)を組み合わせただけですね!
現在完了進行形は連続した動作を強調しているイメージを持つといいです。これを理解するために、完了形・進行形のイメージをおさらいしておきましょう。
- 完了形:現在に迫ってくるイメージ
- 進行形:出来事が動いていて躍動感のあるイメージ
つまり、2つが組み合わさると、「ある出来事が現在に迫ってきていて、今もぶっ続けで行われている」イメージになります。もう少し詳しく見てみましょう。
現在完了進行形とは
現在完了進行形は、ある行為が過去から今までずっと続いており、現在に影響しているイメージを持ちます。特に、連続した動作を強調したいときは現在完了形進行形の出番。
I have been cleaning my room since last night.(昨夜からずっと部屋を掃除しているんだよ)
この文章では、昨日から休みなくずっと掃除を続けているイメージ。これが、今に影響しているので
- 今もずっと掃除をしてるんだよね…
- やっと掃除は終わったけど、おかげで今ヘトヘトなんだ…
と、今も続いていたり、その動作の余韻が残っているときに使われます。
現在完了形には、結果・完了など、さまざまな用法がありますが、現在完了進行形は継続の意味しかありません。これは、進行形の持っている、出来事が今動いているイメージがあるからです。
なお、現在完了進行形については、「【例文でわかる】現在完了進行形の意味・使い方を徹底解説!完了形・進行形との違いまで詳しく紹介」でさらにていねいに解説しています。基礎から不安な方は、ぜひこちらも参考にしてください。
過去完了進行形とは
過去完了進行形も、考え方は同じです。自分である時点から振り返って、そこまで過去から動作を継続しているイメージがあります。
動作がある時点で進行中だったり、少し前に終わっているがその影響を今受けていたりする場合に使います。以下のイメージを持つとわかりやすいです。
When I came home, my son had been playing the game for 2 hours.(私が家に帰ってきたとき、私の息子は2時間もゲームをやっていたんだ)
この文では、「私が帰ってきた」というタイミングで過去を振り返り、そこまでずっとぶっ通しでゲームを継続している様子がわかります。私が帰ってきたのもすでに過去のことなので、過去完了形が使われていますね。
現在完了進行形・過去完了進行形の疑問文の作り方
それでは本題の、現在完了進行形・過去完了進行形の疑問文を作ってみましょう。完了進行形を使う疑問文には、3つの代表的な形があります。
- Yes, No 疑問文
- How long を使った疑問文
- Since when を使った疑問文
それぞれ、今日から使いこなせるようになりましょう!
Yes, No 疑問文の作り方
はい・いいえで回答できるYes, No 疑問文は、以下の2ステップで簡単に作れます。
- Have、Hadを先頭に出す
- 文末に?をつける
実際に、疑問文に書き換えてみます。
You have been waiting for 3 hours. (きみは3時間も待ち続けている)
→Have you been waiting for 3 hours? (きみは3時間も待っているの?)
後ろの語順を変える必要はなく、haveの位置を変えるだけで良いので、簡単に作れますね!
How long を使った疑問文の作り方
現在完了進行形、過去完了進行形はずっと続いている動作を強調するイメージを持ちます。そのため、動作が続いた期間を尋ねることがよくあります。
期間を尋ねるのに使うのが、How long を使った疑問文です。How long の疑問文は、以下の4ステップで簡単に作れます!
- Have、Hadを主語の前に出す
- 元の文から、期間に関する内容を消す
- 先頭にHow longをつける
- 文末に?をつける
こちらも実際に、疑問文に書き換えてみます。
She has been standing there for 2 hours. (彼女は2時間も立ちっぱなしなんです)
→How long has she been standing there ? (彼女はどれくらい立ち続けているの?)
まず、Yes,No 疑問文と同じ語順に変え、質問したい期間に関する部分を消去します。さらに先頭にHow long をつければ完成です。
よく使う表現なので、しっかりマスターしましょう!
Since when を使った疑問文の作り方
現在完了進行形、過去完了進行形はある起点から続いていることを説明するとお伝えしました。そのため、「いつからずっとやっているの?」と動作の始まりを尋ねることもあります。
動作の起点を質問するときに使うのが、Since when を使った疑問文です。
- Have、Hadを主語の前に出す
- 元の文から、動作の起点に関する情報を消す
- 先頭にSince whenをつける
- 文末に?をつける
こちらも実際に疑問文を作ってみましょう。
I’ve been cleaning the room since this morning. (部屋を朝からずっと掃除し続けている)
→Since when have you been cleaning the room?(いつからずっと部屋を掃除しているの?)
How long の疑問文と語順は変わらず、先頭にくる言葉が変わるだけで簡単に疑問文ができました。
押さえておきたい現在完了進行形の3つの注意点
最後に、現在完了進行形について押さえておきたい注意点を3つ紹介します。
- 完了進行形が使えない動詞がある
- for は期間、since は起点を伝える
- 現在完了進行形の受動態はほとんど使われない
ここまで押さえて現在完了進行形・過去完了進行形をマスターしましょう!
完了進行形が使えない動詞がある
現在完了進行形、過去完了進行形は「動作動詞」と呼ばれる一部の動詞にしか使えません。これは、現在完了進行形がすぐに始めたり止めたりできる一時的な状態が続いていることを強調して示すから。
ずっと続くのが前提の状態を伝えるのには適さないというわけです。
たとえば、know という動詞の場合、ある時々で知っていたり知らなかったりすることはないですよね。一回知った内容は続くのが前提です。そのほか like や believe なども基本的に同じ状態が続くので、完了進行形を取ることはできません。
ちなみに、すぐに始めたり止めたりできず、一定期間継続するのが前提の動詞を状態動詞と言います。
反対に、run や clean などの動作は、いつでも止めることができます。だからこそ、継続していることを強調する現在完了形のイメージにピッタリ合いますね。
for は期間、since は起点を伝える
現在完了進行形・過去完了進行形によくくっついて出てくる for と since の使い分けも理解しましょう。for は継続している期間、sinceは動作が始まった起点を表すのに用います。
He has been sleeping for eight hours. (彼は8時間寝続けている)
このように、ある状態が続いた長さを示すのが for です。
He has been sleeping since he finished the homework. (彼は宿題が終わったときからずっと寝続けている)
この文章では、いつからその動作が継続したのかという起点を伝えているため、since を使います。
ちなみに、for は数字と一緒に使って、since は数字以外に使うと覚えている人がいますが、これは間違いです。since の後ろに数字が来ることもあります。
It has been raining since 3:00. (3時からずっと雨が降ってるよ)
このように、時間や年号など、動作を始めた起点を数字で表せる場合は、since とともに用いられます。
必ず、for は期間、since はスタート地点というイメージで覚えましょう!
現在完了進行形の受動態はほとんど使われない
文法上、現在完了進行形は受動態と組み合わせて使えます。
This computer has been being used since last night. (このコンピューターは昨晩からずっと使われ続けている)
しかし、かなり硬い表現で意味も取りにくくなることや、been being と続いて語感が悪くなることから、ほとんど使われません。
受動態を使いたい場合は、現在完了進行形にはせず、現在完了形にするほうが自然です。
現在完了進行形の疑問文の作り方や、基本的なイメージ、注意事項までたっぷり解説しているので、ぜひ復習してみてください!ここまで理解すれば、現在完了進行形の理解はバッチリです。
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