「第二文型ってなに?」
「第三文型との違いがわからない」
「そもそもなんで文型を勉強しないといけないの?」
文型に苦手意識を持つ学習者の方は多いもの。しかし、英語は文型を押さえればざっくりと意味が取れるようになるので、絶対に理解しておきたい内容です。
「文型」は英語の核心ともいえる重要な文法事項。ネイティブスピーカーは自分の話したい内容を考えるときに文型をまず組み立てているからです。
「配置の言語」ともいわれる英語において文型をマスターできれば、格段に英語を読むのが楽になります!
そこでこの記事では、多くの人に英語を教えてきた僕が以下の内容について解説します。
- 第二文型とは?
- なぜ文型を学ぶの?
- 他の文型との違い
- 第二文型でよく使われる動詞
この記事を読めば、今までどうしてもよくわからなかった文型について、内容も必要性もしっかりと理解できるようになります。英文をスラスラ読めるようになりたい方は、ぜひご覧ください!
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
第二文型とは?
第二文型は、SVC(主語+動詞+補語)のかたちの文章を指します。
第二文型のイメージは、イコール。主語と補語が同じ状態であることを示します。
I am happy. (私は幸せだ)
という文章では、私=幸せという関係が成立しています。ほかの例文も見てみましょう。
This flower smells sweet. (この花は甘い香りがする)
こちらも、花=甘い香りと、イコールの関係が成立しています。
第二文型は、前後のものをイコールで結ぶというイメージを持っておきましょう!
文型を理解する2つの重要性
文型が大切だと言われて習っているものの、なぜこんなにややこしい説明を覚えるんだろうと疑問に思っている方もいるのではないでしょうか?そのまま意味を覚えて訳したほうが簡単ではないかと思っているかもしれません。
しかし、英語を習得する上で、文型は避けて通れません!
理由は以下の2つ。
- 文型を間違えると意味が伝わらなくなる
- 文型がわかると知らない動詞があっても文を類推できる
順番に解説していきます。
1. 文型を間違えると意味が伝わらなくなる
英語は語順を重要視する言語です。日本語の場合、順番を変えても意味が伝わります。「食べる、私、ご飯」と単語を入れ替えてもなんとなく意味がつかめますよね。
もう少し難しい文章になっても、助詞をうまく使うことで意味が伝わります。
しかし、英語の場合、順番が変わると意味が伝わらなくなったり、そもそも内容が変わってしまったりしてしまいます。
A) I gave her ten dollars. (私は彼女に10ドルをあげた)
B) I gave ten dollars her. (私は10ドルに彼女をあげた)
という例文を比較すると、下は10ドルのお札に向かって彼女をあげているという意味のわからない文章になります。
このように、語順が変わると意味が理解できなくなってしまうからこそ、文型を学んで正しい順番を理解する必要があります。
2. 文型がわかると知らない動詞があっても文が類推できる
英語が語順を重視するのには良い面もあります。それは、よくわからない動詞があったとしても、文型から意味が類推できること。
He *** kind.
という文章で*** の単語がわからなかったとしても、「これは第二文型だから、彼=親切なんだろうな」という感じでざっくり意味をとって読めるのです。
そのため、文型を理解すると英会話をするときはもちろん、リーディングでも存分に活かせます。
5つの文型がわからない人向け!意味をざっくり解説
文型の大切さが理解できたところで、英語の5つの文型のざっくりしたイメージを理解していきましょう。これを押さえるだけで、意味がざっくり取れるようになりますし、逆に単語の意味から文型をある程度予測することもできます!
文型を学ぶ前に、英語の文の要素だけちょっと復習しましょう。英語は、以下の5つの要素で構成されています。
- S =主語
- V =動詞
- O =目的語
- C =補語
- M =修飾語
5つの要素についてまとめたものが、以下の表です。
記号 | 意味 | 略す前 | 役割 | 品詞 |
---|---|---|---|---|
S | 主語 | subject | 「~は・~が」 | 名詞 |
V | 動詞 | verb | 「~する・~である」 | 動詞 |
O | 目的語(対象語) | object | 「~を・~に」 | 名詞 |
C | 補語 | complement | 動詞を通じて、主語or目的語の状態や動作を補う | 名詞・形容詞・その他 |
M | 修飾語 | modifier | 他の要素を修飾 | 形容詞・副詞・その他 |
このなかで、修飾語だけはどの文型にもくっつくことができます。文の中で、意味を補足説明するだけの装飾部分だからです。
残りのSVOCの4つの組み合わせで文型は把握できます。ここまで理解したら、さっそく各文型のイメージを勉強していきましょう!
第一文型 SV
第一文型はSとVだけで構成される一番シンプルな文章です。第一文型のイメージはズバリ、「Sが自分で何かをする」ということ。例文を見てみましょう。
I cried. (私は泣いた)
She goes to school. (彼女は学校へ行く)
The shop opens at ten. (そのお店は10時に開店する)
前置詞のto やat がついている後ろは修飾語で、内容を詳しく説明しているだけなので一旦おいておきましょう。すると、どれも主語が何かをしたという意味があることがわかりますね。
第一文型の文章で動詞の意味がわからなかったとしたらざっくり do 「〜する」と訳せばざっくり意味が読み取れます。
The shop *** at ten.
と動詞の意味が取れなくても、そのお店は10時になにかするんだなということまでは理解できますね。
第二文型 SVC
第二文型SVCの語順になり、意味は先ほど説明したとおり、SとCがイコールであるイメージ。Sの状態を補足しています。
The car is old. (その車は古い)
では、車=古いんだなと意味が取れます。
第三文型 SVO
第三文型はSVOの語順で表されます。第三文型は、SがO(人や物)に何かしらの動作をして影響を与えるイメージ。
I watch TV everyday. (私はテレビを毎日見る)
という文章の場合、私がテレビに直接何かをしていることがわかります。
第三文型については、「【超重要】第三文型とは?他の文型との違いや前置詞の使い方を例文とともに解説」の記事で更に詳しく取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
第四文型 SVOO
第四文型は、SVOOという語順になり、目的語が2つ続けて出てくるのが特徴です。第四文型のイメージは、「何かを与える」というもの。例文を見てみましょう。
She gave him an apple. (彼女は彼にりんごをあげた)
giveは第四文型をとる代表的な動詞です。まさに、彼にりんごをあげたという文章になっていますね!
I taught him English. (私は彼に英語を教えた)
この文章では、彼に英語という知識を与えています。確かに、「あげる」イメージを持てばすべて説明できそうな気がしてきましたよね?
例は多くはないのですが、第四文型にはマイナスに与える、つまり奪うという意味もあります。
It took me 2 hours to walk there. (そこに歩いていくのに2時間かかった)
この文では私から2時間の時間を奪ったという意味を指します。
第五文型 SVOC
第五文型はSVOCという語順になります。第五文型のイメージは、
- Sの力でO=Cの状態にした
- SはO=Cと理解した
のどちらかです。さっそく例文で確認しましょう。
I had his hair cut. (私は彼の髪を切った)
I kept my room clean. (私は部屋がきれいな状態を保った)
つまり、それぞれ「私が、彼の髪を切っている状態にした」「私が部屋=きれいという状態にした」ということ。
理解するという意味を持つほうも確認しましょう。
I saw him running. (彼が走っているのを見た)
We found the lesson boring. (このレッスンが退屈だとわかった)
どちらも、理解したという意味で訳してもざっくり意味は取れるはずです。
このように、文型を押さえるだけでその文の概要を把握できるようになります!
第二文型と第三文型の違いは?見分け方も解説
第二文型と第三文型の違いがわからないという方に向け、見分け方を紹介します。
第二文型はS=C、第三文型はS≠Oという関係性になります。つまり、OかCかの見分けがつかないときは、主語Sとの関係性を確認すれば文型が読み解けるんです。
My mother became a lawyer. (私の母は弁護士になった。)
2つの単語の関係性を考えると「 My mother = a lawyer 」が成立しますよね。そのため、この文は第二文型です。
一方で、
She plays soccer. (彼はサッカーをする。)
という文章において、Sheとsoccer はもちろん=ではありませんよね。「 She ≠ soccer 」です。そのため、この文章は第三文型です。
このように、主語との関係性を考えれば、見分けが付きます。また、第二文型の動詞はある程度決まっているので、覚えてしまうのも良いでしょう。
第二文型で使われる動詞
第二文型で使われる動詞は、第三文型に比べてずっと数が限られています。そのため、第二文型のほうの動詞をある程度覚えておけば、文型を分類しやすくなるでしょう。
第二文型になる動詞の意味は大きく4つに別れます。
- 状態
- 変化
- 感覚
- 判断
それぞれ代表的な物を紹介するので、覚えてしまいましょう。
状態を表す動詞
状態を表す動詞は第二文型になります。
- is (〜である)
- keep (保つ)
- stay (〜のままである)
- remain(〜のままである)
などが代表例。すべて、「〜である、〜のままである」という意味を持ちます。
変化を表す動詞
変化を表す動詞も第二文型。変化しているもののS=Cの関係性は成り立つからです。
- become
- get
- turn
- grow
これらはすべて「〜になる」と訳せます。
感覚を表す動詞
感覚を表す動詞も第二文型になります。
- feel (感じる)
- smell(香りがする)
- taste (味がする)
- look(〜に見える)
- sound(〜に聞こえる)
が代表例です。ただし、look と sound はほかの文型にもなるので要注意。「見る」「〜音がなる」という意味では第一文型や第三文型になるので、前後がイコールの関係になるかどうかで見分けてください。
判断を表す動詞
話し手の判断を表す動詞も第二文型になります。代表例としては、
- seem(思われる)
- appear(思われる)
があげられます。
英語の文型をトレーニング!練習問題を説いてみよう
それでは、英語の文型を見分ける練習問題に挑戦してみましょう。以下の4つはそれぞれどの文型に当てはまるか当ててみてください。
1) This idea sounds nice. (そのアイデアは良さそうに聞こえる)
2) I sounded my horn. (私は車の警笛を鳴らした)
3) The sky turned dark. (空が暗くなった)
4) I turned the light off. (私は電気を消した)
答えは以下のとおりです。
1) idea=niceという関係が成り立つため、第二文型です。
2) I ≠ my horn なので第三文型です。
3) the sky =darkという関係が成り立つため、第二文型です。
4) I ≠lightなので、第三文型です。
しっかり答えられましたか?単語同士の関係性がわかれば、文型も把握できることがわかりましたよね。もし間違えてしまった場合は、もう一度復習してみてください!
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