TOEICで鬼門となりがちなのが圧倒的に時間が足りないということ。実際の試験を受けたり、問題集を解いたりしたことのある方なら「最後まで解き終わらずに試験が終了してしまった…」という経験を一度はしているのではないでしょうか?
解き終わっていない問題の中には、確実に解答できたであろうものも含まれているはず。時間さえ間に合えばスコアアップができるケースも多いため、それだけ時間配分が大切と言えます。
とはいえ「どれくらいの配分で問題を解けば、すべてを解き終わるの?」「どうすれば決めたペースを守って問題をこなせるの?」という疑問もあるでしょう。
そこで、本記事では以下の内容を徹底的に解説します。
- パートごとの時間配分
- 目標点数別の時間配分
- ペースを守るコツ
- パート別に早く解くための攻略法
- 点数を上げるための勉強方法
- 時間配分を練習するための参考書
最後まで読んで、TOEICが解き終わらないという悩みを解消させましょう!
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
TOEICは時間配分が超重要!
TOEIC試験では、限られた時間内で多くの問題に解答しなければなりません。
それぞれの問題に割り当てられる時間は異なるため、効率的な時間配分が求められます。
時間をうまく使えないと、目標としている点数は取れないですよ!
時間配分を無視すると、各パートでの解答が間に合わず、本来なら正解できるはずの問題を見逃してしまうことがあります。
たとえば、リーディングパートの終盤に時間を残しておかないと、長文問題に十分な時間が割けず正確に解答できなくなるでしょう。
TOEICの目標点数別の時間配分
ここからは、TOEICの目標点数別の時間配分について解説します。
リスニングの時間配分は全て同じなので、リーディングの配分を紹介していきますね!
- 600点を目指す
- 700点を目指す
- 800点を目指す
- 900~990点を目指す
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
1.600点を目指す
パート | 時間 |
---|---|
Part 5(文法と語彙の短文穴埋め) | 10分 |
Part 6(長文穴埋め) | 10分 |
Part 7(長文読解) | 55分 |
600点を目指す際のコツをお伝えします。まず全体の問題をざっと見渡して、わからない問題があれば飛ばしてしまい、確実にわかるところから解いていく方法がおすすめです。
確実に解ける問題に集中し、無駄な時間を減らしましょう!
長文読解中にも正答しやすい問題はあるため、最初のPart 5とPart 6で時間を浪費しないように注意してください。
2.700点を目指す
パート | 時間 |
---|---|
Part 5(文法と語彙の短文穴埋め) | 8分 |
Part 6(長文穴埋め) | 10分 |
Part 7(長文読解) | 57分 |
700点を目指す場合、各パートでの解答速度を意識することが大切です。
特にPart 5では、素早く正確に解く練習を積んでおく必要があります!
長文読解に多くの時間を残すようにし、全体的な時間配分を意識しながら進めると良いでしょう。
3.800点を目指す
パート | 時間 |
---|---|
Part 5(文法と語彙の短文穴埋め) | 8分 |
Part 6(長文穴埋め) | 8分 |
Part 7(長文読解) | 59分 |
800点を目指すには、リスニングとリーディングのバランスが重要です。
Part 7の長文読解に十分な時間を割くため、Part 5とPart 6は迅速に解答しましょう!
短文穴埋めや長文穴埋めの問題は、ほぼノーミスで効率的に解答する必要があります。長文読解に集中する時間を確保できるように、練習しておきましょう。
4.900~990点を目指す
パート | 時間 |
---|---|
Part 5(文法と語彙の短文穴埋め) | 8分 |
Part 6(長文穴埋め) | 7分 |
Part 7(長文読解) | 60分 |
900点以上を目指す場合、全てのパートで高い精度とスピードが要求されます。
特にリーディングのPart 7では、短時間で多くの情報を処理する能力が求められるのです。
Part 5とPart 6を正確に解答し、長文読解に最大限の時間を確保してください!
全体的な精度とスピードを高めるために、日頃から多くの練習問題に取り組んでいきましょう。
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TOEICで時間配分を守るコツ
パートごとの時間配分を見てみて「結構ハイペースで解かないといけないんだな」と驚かれた方もいるかもしれません。そこで、本章ではTOEICの時間配分を守るコツとして、以下の内容をお伝えしていきます。
- わからない問題は諦めてすぐ進む
- 全問解き切ることを目標にする
- TOEICの出題形式になれる
- 前から順番に解く
それぞれを意識して、スピードアップを目指しましょう!
1.わからない問題は諦めてすぐ進む
TOEICは問題数が多いため、わからない問題をゆっくり考える時間はありません。特に文法・単語パートは、知識がなければ考えても答えが導けないため、どんどん進むほうがトータルのスコアは上がりやすくなります。
Part5とPart6は1問にかけられる時間が20秒、30秒と特に短いため、分からなそうであれば適当にマークして進めてしまいましょう。
戻って考える時間もほぼないため、とりあえず選択肢の中から選んでしまう方法がおすすめです。
2.全問解き切ることを目標にする
点数を確実に取るために、各問題を丁寧に解き進めたいと考えている方もいるでしょう。
しかし、本気でスコアアップをしたいならば、まずは全問解き切ることを目標にするほうが良いです。
なぜなら、時間切れで取り組めなかった問題の中に簡単なものが残っているという可能性もあるからです。それならば、確実に取れる問題を間違えないという戦略を取ったほうが点数アップに繋がります。
完璧主義よりも、完了主義を意識してください!
長文問題の中でじっくり考えればわかりそうな場合でも、ある程度自分のなかで時間制限を設けて、進行ペースによっては諦める選択も必要になるでしょう。
3.TOEICの出題形式になれる
TOEICは全体で2時間もあり、長時間集中しなければいけません。試験そのものに慣れていないと、途中で集中力が切れてしまって点数が取れなくなる恐れがあります。
試験に慣れるためには、公式問題集を使うのがおすすめ。本番と同じテスト形式、同じサイズの問題用紙やレイアウトとなっており、TOEICを体験するのにぴったりです。
「このくらいのペースで解いていけば全部終わらせられる」という時間感覚を身に付けることも大切ですよ!
4.前から順番に解く
TOEICの問題は、基本的に前から順に解いていくのがおすすめです。
TOEICは問題数が多く、問題用紙にメモを取ることができません。一度問題を飛ばすと戻ってくるのが困難になり、タイムロスが発生します。
また、TOEICのマークシートはパートごとに区切られていないので、解く順番を変えると塗る場所を間違えてしまうリスクも高まります。
前から順番に問題を飛ばさずに解いていきましょう!
TOEICリーディングを早く解くコツをパート別に解説
時間配分のキーとなるのがリーディングです。ここからは、TOEICリーディングのパート別攻略法を紹介します。
- Part5
- Part6
- Part7
それぞれ見ていきましょう。
1.Part5
Part5は、短文に穴埋めをする出題形式です。1問20秒以内で解答していきたいパートです。
Part5をクリアするには、正しい文法や単語の知識をまずつけることが重要です。
基礎力を固めてから、具体的な対策に移りましょう!
Part5はよく出題される問題がある程度パターン化されているため、対策をすれば確実に点数は伸びていきます。
正確さとともにスピードを上げていく必要もあるため、時間を計って早く判断する感覚を身につけると良いでしょう。
2.Part6
Part6は、Part5のような単語の穴埋めだけでなく、文章を挿入する問題まで入っています。
Part6攻略のコツは、緩急をつけることです。全体で見ると1問30秒程度使えますが、均等に時間配分する必要はありません。
Part6の一部の問題は、Part5のように空欄のある短文を読むだけで解答できます。このような解きやすい問題を見極めて、素早く解答していくことがポイントです。
残りの問題は、前後の文章を読んで文脈を理解する必要があります。全体を理解していないと解答が導けないため、文章をしっかり読まなければいけません。
問題にじっくり時間を掛ける余裕がなくて、リーディングも苦手という初心者の方にアドバイス!
時間のかかる問題には固執せずに、割り切って捨てることもひとつの手段ですよ!
3.Part7
Part7に関しては、前半のほうが易しく、後半に行くに連れて文章量が増えて難易度が上がっていきます。そのため、ご自身の英語レベルに合わせて時間のかけ方を変えましょう。
初心者であれば、前半を丁寧に解いて確実に得点を伸ばす。ハイスコアを狙う方であれば、前半部分を早く解いてしまい、後半に余力を残すことがおすすめです。
レベルや目標によって、戦略が変わります!
「当てはまらないものを選ぶ問題」いわゆるnot問題は、解答するのに時間がかかります。目指す点数次第では飛ばしてしまって時間を捻出するのも良いでしょう。
全レベルに共通して言えるのは、設問を先読みすること。先に質問を頭に入れて、情報を拾い読みしていくことでスピードをあげられます。
なお、リーディングスキルを向上させる方法については、関連記事「【実践版】英語のリーディングスキルを上げる4つの方法!速読より「正確に読む」のが上達のカギ」で詳しく解説していきます!
TOEICの得点を上げる勉強方法
ここからはTOEICの得点を上げる勉強方法を紹介します。
- 語彙力を高める
- 読むスピードを速める
- 毎日リスニングをする
- 過去問を解きまくる
それぞれ詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
なお、TOEICの勉強方法については、関連動画「【たった1動画で全てがわかる】TOEICパート別完全攻略【永久保存版】」でも徹底的に解説しています。本記事とあわせて視聴していただくことで、より理解を深められるでしょう。
1.語彙力を高める
語彙力を高めることは、TOEICの得点を向上させるために重要です。
TOEICでは多くの単語が出題され、語彙力が不足していると正解率が下がります。
語彙力を高めることで、リーディングとリスニングの両方で問題を理解しやすくなり、得点アップに繋がります。
毎日新しい単語を覚える習慣をつけ、TOEIC頻出単語集を活用しましょう!
たとえば、通勤時間や寝る前などに単語カードを使って復習すると、効率的に単語を覚えられます。
2.読むスピードを速める
読むスピードを速めることは、TOEICのリーディングセクションで高得点を狙うために必要です。
TOEICのリーディングは時間制限が厳しく、速く正確に読む力が求められます。
速読力を高めることで、全ての問題に目を通し、正確に解答できるようになります!
おすすめなのは、英字新聞や英語のオンライン記事を定期的に読む習慣をつけること。
タイマーを使って一定時間内に読む量を増やす練習をすることで、読むスピードを上げられるでしょう。
3.毎日リスニングをする
毎日リスニングをすることで、TOEICのリスニングセクションで高得点を狙えます。
日常的に英語のリスニング素材に触れることで、耳が英語に慣れ、リスニング力は向上しやすくなります。
英語のポッドキャストや、ニュースを毎日聞くのがおすすめです!
関連記事「【プロが解説】TOEICのリスニングで満点(495点)を取る5ステップ!おすすめ参考書やNG勉強法を紹介」では、リスニングで覚えておいてほしい内容を解説しています。
4.過去問を解きまくる
過去問を解くことは、TOEICの得点を上げるために非常に効果的です。
過去問を解くことで、試験の形式や出題傾向に慣れ、試験本番でのパフォーマンスが向上します。
間違えた問題を分析することで弱点を克服できます!
定期的にTOEICの過去問を解き、解答後に間違えた問題を分析していきましょう。
TOEICの時間配分を練習できるおすすめ参考書
TOEICの時間配分に悩んでいるときは、似ている問題演習を繰り返して慣れることが一番です。ここでは、TOEICの時間配分を練習するのにおすすめの参考書を紹介します。
- TOEIC公式問題集
- 1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック!
- TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
- TOEIC L&Rテスト特急シリーズ
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1. TOEIC公式問題集
TOEICの時間配分の練習をするときに、公式問題集はかかせません。実際の試験と同じ構成で作られているため、本番を意識した学習をおこなえます。
さらに、公式スピーカーによる音声も収録されています。そのため、リスニング対策としてもおすすめです。
まずは時間を計って公式問題集を解き、感覚を掴みましょう。さらに、すべての問題が完璧に正解できるようになるまで、繰り返し学習してください。
2. 1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック!
タイトル | 1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 2 (クリックでAmazon購入ページへ) |
出版社 | 祥伝社 |
「1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック!」は、TOEICの問題を1ページ1問形式で出題している参考書です。文庫本サイズなので、バスや電車のなかでも問題演習をおこなえます。
1ページ1問形式で裏面に解答があり、使い勝手が良いので、時間がないなかで対策をしたい方は必携です。
3. TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
タイトル | TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 (クリックでAmazon購入ページへ) |
出版社 | アスク出版 |
文法に苦手意識があって、集中攻略したい方向けの問題集。正答率が低い方はもちろん、スピードアップのためにも使えます。
文法の中でも範囲を絞って問題演習ができるので、着実に力をつけられることがメリットです。さらに、文法に絞った模試も掲載されているため、時間配分の練習をするのにもぴったりです。
4. TOEIC L&Rテスト特急シリーズ
タイトル | 1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急 TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6 TOEIC L&R TEST パート3・4特急 実力養成ドリル TOEIC L&R TEST 読解特急6 トリプルパッセージ編 (クリックでAmazon購入ページへ) |
出版社 | 朝日新聞出版 |
苦手なパートがあるという方におすすめなのが、「TOEIC L&R TEST 特急シリーズ」。分野に特化した問題集がそれぞれ出版されているので、苦手な部分を集中的に攻略したい方にピッタリです。
ここでは900点を目指す方向けのタイトルを紹介していますが、初心者・基礎固めのレベルに特化したものもあるので、現状の実力にあわせて選んでみましょう。
本記事を参考に、時間内でTOEICを解ききれるように訓練を重ねてみてくださいね!
なお、イングリッシュおさる公式LINEでは、TOEICをはじめとした英語学習をサポートするための教材を無料で配布しています。どの教材も僕のノウハウをあますことなく入れ込んだ有料級のものばかりです。
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