「too to 構文の意味や文法のルールを明確に知りたい」
「混同しやすい表現や注意点を知りたい」
「効率的な勉強方法を知りたいが、何をやればいいかわからない」
too to 構文はシンプルに見えますが、実は間違えやすいポイントや混同しやすい表現が意外と多いのが特徴です。
学校で習ったものの、応用が利かずモヤモヤしている方も多くいるでしょう。

本記事では、too to 構文の基本から応用までを以下の内容を解説します!
- too to 構文とは?意味と基本ルールを紹介
- too to 構文の使い方
- too to 構文を使うときの注意点
- too to 構文の言い換え
- 練習問題
too to 構文の内容について理解したい方は、ぜひ最後まで読んで、あなたの英語力アップに役立ててください!


( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
too to 構文とは?意味と基本ルールを紹介


まずは too to 構文の基礎について以下の内容で紹介します。
- too to 構文の意味
- too to 構文の文法ルール
- 否定がないのに「できない」の意味になる理由
それぞれ見ていきましょう。
1.too to 構文の意味


too to 構文の基本的な意味は「~すぎて…できない」「~するには…すぎる」という否定的な内容です。否定語がないにもかかわらず、結果的に「できない」というニュアンスを含んでいます。
He is too tired to work.(彼は疲れすぎて働けない)
This coffee is too hot to drink.(このコーヒーは熱すぎて飲めない)
いずれの例文も、too が過剰さを表し、そのために行動ができないことを伝えています。



文中に not や can’t などの否定語が含まれていないにもかかわらず、最終的に否定の意味を表しているのです!
2.too to 構文の文法ルール
too to 構文の形は非常にシンプルで、次のように決まっています。
too + 形容詞または副詞 + to + 動詞の原形
→この形で、「~すぎて…できない」という意味
He is too busy to come.(彼は忙しすぎて来られない)
She spoke too quickly to understand.(彼女は早口すぎて理解できなかった)
このように、too の後に形容詞や副詞が、to の前に動詞が置かれる点がポイントです。



too to 構文では、初心者がよく次のような間違いをしてしまいます!


He is too tired not to work.
→「not」は不要
He is too tired to work.
→正しい
too の中にすでに「~すぎる」というニュアンスが入っているので、わざわざ否定語を入れなくても「~できない」という意味になります。
「英語の構文ってなんだっけ?」という方は、関連記事「【実は超大切】英語構文の覚え方・勉強方法3選!重要な構文を一覧で解説」にて詳しく解説しています。あわせて確認してみてください。


3.否定がないのに「できない」の意味になる理由
too to 構文が否定の意味を持つ理由は、 too 自体が「~すぎる」という性質を持っているからです。to不定詞は副詞的用法の程度の意味で、too~を修飾していると考えられます。
He is too busy to come.
直訳すると……「彼は来るというほどにはあまりに忙しすぎる」
→「来る」ということよりも、「忙しさ」が超過している(来るには望ましい程度を超えている)を表現していいる。
つまり、事実として「来ることができない」という否定的な意味を伝える表現となる。
→よって、わかりやすい日本語にすると「彼は忙しすぎて来ることができない」という意味で使える。
よって、「not」や「can’t」などの表現を使わずとも、結果的に「来ることができない」という否定的な意味になります。



「tooの過剰さが原因で何かができない」というニュアンスが自然と生まれているのです!
【例文あり】too to 構文の使い方


too to 構文は実際にどのように使われるのかを具体的な例文で確認してみましょう。
- 形容詞を使った例文
- 副詞を使った例文
- too to 構文の否定文
それでは順番にみていきます。
1. 形容詞を使った例文
too + 形容詞 + to + 動詞の原形
→too to 構文で最もよく使われる形。形容詞が示す性質が原因で、動作ができないことを表現できる。
This problem is too difficult to solve. (この問題は難しすぎて解けない)
She is too young to drive a car. (彼女は若すぎて車を運転できない)
どちらの文も、主語の状態が「過剰」であるために行動が不可能であることを伝えています。
2. 副詞を使った例文
too to 構文は形容詞だけでなく、副詞を使って動作の様子を詳しく表すこともできます。
The music played too loudly to concentrate.(音楽がうるさすぎて集中できなかった)
She ran too fast to catch up.(彼女は速く走りすぎて追いつけなかった)
副詞を使う場合でも、tooが強調しているのは「主語の状態や行動が過剰で、その結果できない」という点です。



動作のスピードや方法を詳しく説明したいときに効果的です!
3. too to 構文の否定文
too to 構文は通常、否定語がなくても「~できない」という意味になります。しかし、notを加えると文の意味が大きく変わるため注意が必要です。
He is not too tired to work.(彼は疲れすぎて働けないわけではない)
→「疲れすぎているわけではないので、働くことができる」という肯定的な意味に。
つまり、not を入れることで、「~すぎないのでできる」というニュアンスになる。
too to 構文の基本形と否定文の違いをしっかり理解し、誤解しないようにしましょう。
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too to 構文を使うときの注意点


too to 構文は便利な表現ですが、正しく使うためにはいくつか注意すべきポイントがあります。
- 意味上の主語を for の後に置く
- 目的語が主語と同じなら省略できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 意味上の主語を for の後に置く
to+動詞の原形の主語(意味上の主語)は、【for + 人】の形で to の前に置きます。
The bag is too heavy for me to carry.
(そのバッグは私には重すぎて運べない)
→ to+動詞の原形「to carry」の主語は、実際に運ぶ「私」となる
→「バッグ」が主語ではあるが、意味上の主語になるのは「私」であるため、「for me」をto の前に置く



このように、誰にとって~すぎるのかを明確にしたいときは、for + 人を入れることで意味がはっきり伝わります!
ただし、次の場合では意味上の主語を省略することが多いため、あわせて覚えておきましょう。
- 文の主語と同じとき
- 世間一般の人々( we, you, people など)のとき
- 文脈から明らかなとき
2. 目的語が主語と同じなら省略できる
too to 構文では、【to + 動詞の目的語】が文の主語と同じ場合、通常その目的語は省略されます。
This movie is too sad to watch.
(この映画は悲しすぎて見られない)
→to watch の目的語は、文の主語 this movie であり、目的語がなくても自然に this movie が目的語であると理解できる。
つまり、to + 動詞の目的語が主語と一致する場合、省略しても意味が通じるのが特徴です。
too to 構文の言い換え


too to 構文は便利な表現ですが、別の構文に言い換えることで文にバリエーションを持たせられます。
- too to 構文から so that 構文への言い換え
- too to 構文から enough to 構文への言い換え
具体例を交えて紹介します。
1.too to 構文から so that 構文への言い換え
【 so + 形容詞 + that + S + V 】への言い換えが可能
→「とても~なので…」という意味になる
どちらの表現も意味は同じですが、so that 構文は that 以下に主語と動詞がしっかり入るため、文の構造をより明確に示したいときに有効です。
He is too weak to lift the box.
(彼は力が弱すぎてその箱を持ち上げることができない)
↓(言い換えると……)
He is so weak that he cannot lift the box.
(彼はとても力が弱いので、その箱を持ち上げることができない)
The tea is too hot to drink.
(そのお茶は熱すぎて飲めない)
↓(言い換えると……)
The tea is so hot that I cannot drink it.
(そのお茶はとても熱いので、飲むことができない)
なお so that 構文の内容が理解できていない方は、関連記事「【保存版】so that構文の訳し方4パターン!意味や例文・言い換え単語も解説」にて詳しく解説してるので、ぜひ参考にしてみてください。


2.too to 構文から enough to 構文への言い換え
【enough to 構文】へ言い換えが可能
→「十分~なので…できる」という意味で、too to構文と同じ考え方で和訳が可能な表現
too to 構文と同じ否定的な意味にする場合は、notを加えることがポイントです。
He is too tired to run.
(彼は疲れすぎて走れない)
↓(否定の意味の not を加えて言い換えると……)
He is not energetic enough to run.
(彼は走るのに十分な元気がない)
The coffee is too hot to drink.
(そのコーヒーは熱すぎて飲めない )
↓(否定の意味の not を加えて言い換えると……)
The coffee is not cold enough to drink.
(そのコーヒーは飲むのに十分冷めていない)
enough to 構文は、ポジティブなニュアンスに否定を加えることで、too to 構文と同じ意味を自然に表せます。
【練習問題に挑戦】too to 構文を復習しよう


ここでは、too to構文の理解度を確認するための練習問題を作成しました。
それぞれの問題に丁寧に取り組むことで、使い方を確実に身につけましょう。
【問題1】以下の文を日本語に訳してください。
The bag is too heavy for her to carry.
答えは……
そのバッグは彼女には重すぎて運べない。
【解説】
- too heavy(重すぎる)
- for her(彼女にとって)
- to carry(運ぶには)
直訳すると「そのバッグは、彼女が運ぶには重すぎる」となり、そのバッグは彼女には重すぎて運べないと訳せます。
【問題2】次の単語を並び替えて英文にしてください。
( to / young / is / drive / too / a car / she )
答えは……
She is too young to drive a car.
【解説】
この並び替え問題では、too + 形容詞 + to + 動詞の原形にする必要があります。
- too young(若すぎる)
- to drive a car(車を運転するには)
よって、「彼女は車を運転するには若すぎる」という文になります。
【問題3】次の文を日本語に訳してください。
He spoke too quickly to understand.
答えは……
彼は早口すぎて理解できなかった。
【解説】
否定の単語は使われていませんが、「too」に「~すぎる」というニュアンスが含まれているため、最終的に「理解できなかった」という否定的な意味になります。
【問題4】次の単語を並び替えて英文にしてください。
( catch up / too / ran / she / fast / to )
答えは……
She ran too fast to catch up.
【解説】
too + 副詞 + to + 動詞の原形のパターンです。
- too fast(速く走りすぎて)
- to catch up(追いつくには)
意味は「彼女は速く走りすぎて追いつけなかった」となります。
【問題5】次の日本語を英訳してください。
その映画は悲しすぎて見られない。
答えは……
This movie is too sad to watch.
【解説】
「その映画は悲しすぎて見られない」を英訳する場合、
- This movie(その映画は)
- too sad(悲しすぎて)
- to watch(見るには)
となり、「too to構文」で自然に否定的な意味を表せます。また、見る主体( to + 動詞の原形の意味上の主語)が特に指定されていないため、省略できます。



これらの問題を通じて、too to 構文の理解が深まりましたね!
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