「will have 過去分詞ってどう使えばいいの?」
「完了形に助動詞までついたら意味がわからない」
「will be ingって形もあるけど違いは何?」
will have 過去分詞という形は、完了形に助動詞までくっついていてとっつきにくいと感じる方も多いのではないでしょうか?文法のコンビネーションにお手上げという方もいるかもしれません。
しかし、一見難しそうな文法もイメージ化することですんなり理解できます。will have 過去分詞ならば、完了形のイメージと助動詞willのイメージを組み合わせるだけでよく、それぞれをしっかり理解してしまえば新しく覚えることは少ないんです。
この記事では、will have 過去分詞に躓いている方に向けて、英語コーチとして数多くの人を教えてきた僕が図解や例文を入れながらわかりやすく解説していきます。また、混乱する方の多い、will + 進行形との違いも取り上げました。
この記事を読み終わる頃には、スッキリと理解できているように説明するので、ぜひご覧ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
will have 過去分詞の意味をサクッと解説
will have 過去分詞は、未来の時点に至るまでの出来事を表します。
完了形には、ある時点に迫ってくるイメージがあります。ある時点をイメージして、「それまでには〜しているだろう」というニュアンスです。
I will have finished my homework by tomorrow. (明日には宿題が終わるだろう)
この例文では、明日という時点をイメージした上で、今の状態が続けば終わると予測しています。
完了形では、ある時点の情報が影響することを間接的に示しています。先程の例文は以下のような場面で使えます。
Could you have time tomorrow? (明日時間ある?)
I will have finished my homework by tomorrow. (明日には宿題が終わると思うよ)
この文章では、「今宿題をやっているが、明日には終わるから時間が空くよ」というニュアンスがこめられていますね。
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will have 過去分詞が指すのは未来だけではない?文法事項を復習
実は、will have 過去分詞は現在のことにも使えます。例文を見てみましょう。
He will have arrived in NewYork by now. (彼は今頃ニューヨークに着いているだろう)
willは未来のことに使うと覚えていた方からすると、混乱しますよね!
これを理解するためには、完了形と、助動詞willの持つイメージを復習する必要があります。それぞれ紹介するので、イメージを改めましょう!
完了形の持つイメージ
現在完了形は、過去に起きた事象が「今」どうなったのかを遠回しに伝える用法です。
I have lost my key. (鍵をなくした)
という文章では、現在も鍵がない状態で探していることを示します。
過去形は現在の状況とは関係ありません。たとえば、以下のような状況で完了形を使います。
Can you make the meeting? (会議に間に合いそう?)
Sorry. I have overslept! (ごめん!寝坊した!)
このケースでは、寝坊した結果会議に遅刻することを遠回しに伝えています。
このように、ある一時点の情報を伝えることで、現在に何かしら影響するという間接的なメッセージを伝えられます。
助動詞willの持つイメージ
助動詞willは、話し手が100%確実にすると思っている内容を指します。主観的に思っている意志や推量を表すために使われる助動詞です。
willは未来のことで「〜だろう」と訳す、と覚えるのはNGです!
willには5つの意味があります。
- 推量
- 意志
- 習慣
- 現象
- 拒絶
これらをバラバラに覚えなくても、100%確実だと思っているイメージを持てば全部解決できます。それぞれ例文を含めて解説しますね。
1. 推量
話し手が100%起きると確信している予想を表します。
It will rain tomorrow. (明日は雨だろう)
この場合、明日は100%確実に雨が降ると思っている状態です。
2. 意志
100%確実に起きるという意味から派生して、意志を伝えることもできます。
I will do it. (やるぞ!)
この表現ではwillがあることで、確実にやるぞというニュアンスになります。自分の行動に対して100%を表すwillを足すことで、強い意志が感じられますね。
3. 習慣
100%やっていることならば、もう何度も繰り返されて習慣になっているということ。
I will often go shopping on Sundays. (日曜日はよく買い物に行く)
このように、習慣を表現するのにもwillが使われます。
「〜するものだ」と訳されることが多いですが、訳を丸暗記しなくてもwillのイメージさえあれば瞬殺です!
4. 現象
一般的に言われている現象にもwillを使うことがあります。
Oil will float on water. (油は水に浮く)
現象は一般的に言われていることで、確実に起こると予想できるからwillが使われますよ!
5. 拒絶
willを否定形で使うと、強い拒絶の意味になります。
I won’t do anything. (自分は絶対に何もしないぞ)
このような表現では、willを使って「否定を100%だぞ」と強めているというわけです。
ここまで、will と完了形のイメージを理解すれば、最初の例文も理解できるのではないでしょうか?
He will have arrived in New York by now. (彼は今頃ニューヨークに着いているだろう)
will は100%確実だと主観的に思っていることを指す表現。完了形はある時点を意識して結果を間接的に表す表現でした。つまり、フライトスケジュールなどを確認してほぼ確実にニューヨークに着いていると思っていれば、この表現で正解です。
ある時点での状態から思い浮かべて何かを予測できるとき、今起きていることでもwill have 過去分詞を使うんですね!
will have 過去分詞と似た表現との違い
will + 完了形とよく混乱されるのが、will be ingという進行形を用いた表現です。ここでは、例文を使って比較しながら、
- will be ing
- will have been ing
の2つの表現との違いをわかりやすく解説します。
will be ingとの違い
助動詞 will に進行形を組み合わせたwill be ingという形は、現在の状況に関係はありません。これは進行形がすぐに始めたりやめたりできる一時的な状態を表すのに用いるから。
I will be packing tomorrow morning. (明日の朝、パッキングしているだろうな)
という表現では、今やっているかどうかはわからないけど、明日は荷物を詰めてるだろうなという感じ。その時行われている出来事を想像し、その時点を見通すニュアンスがあります。
明日の昼に出発するから、朝は最後の荷造りをしてるだろうなという時に使えますね!
一方、will have 過去分詞は、今の状況が何かしら影響しているのが特徴です。
I will have finished packing by tomorrow morning. (明日の朝にはパッキングが終わっているよ)
という表現では、今荷物を詰めて準備をしているからこそ、明日には終わっているはずというニュアンスが入ります。
will have been ingとの違い
will have been ingは完了形と進行形のコンビネーション。完了形がもっている「ある時点に迫るイメージ」に進行形の躍動感が加わっています。
By next month, I will have studied English for a year. (来月で、英語を勉強して1年になる)
この文章の場合、勉強する状態が続いているが、食事をしたり、遊びに行ったりしながら継続しているニュアンスです。
Ten more minutes, and you’ll have been studying for all of eight hours. (あと10分したら、8時間ずっと勉強しているよ)
進行形になることでこちらはまさしく、ぶっ続けで勉強をしているイメージです。
進行形と完了形のイメージをさらにしっかりと理解したい方は「【例文でわかる】現在完了進行形の意味・使い方を徹底解説!完了形・進行形との違いまで詳しく紹介」の記事が役立ちます。ぜひ参考にしてください!
will have 過去分詞の否定・疑問文の作り方
will have 過去分詞の形は、否定や疑問文にもできます。簡単なルールなので、ぜひしっかりおさえておきましょう。
否定文の作り方
否定文はhaveの後ろにnotをつけるだけでできます。
He will have finished homework by the deadline. (彼は締切までに宿題が終わるだろう)
He will have not finished homework by the deadline. (彼は締切までに宿題が終わらないだろう)
この文章では、100%無理だろうと話し手は確信しているイメージになります。
疑問文の作り方
疑問文は、willを前に出して文末に?をつければOKです。
You will have gotten married by next year. (あなたは来年までに結婚するだろう)
Will you have gotten married by next year? (あなたは来年までに結婚するの?)
will以外の語順は変わらないので、こちらもすんなり理解できるでしょう。
will have 過去分詞の持つイメージから、活用方法までしっかり理解できましたか?なんとなくわかったで終わらせないためにも、ぜひ復習したり自分で英作文に使ってみたりして知識をしっかり定着させましょう。
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