「英検1級に挑戦したい」
「1級の合格率ってやっぱり低いのかな?」
「英検1級合格のための具体的な勉強法を教えて!」
試験の中でも最高レベルの英語力を求められる英検1級。
英検1級に合格するには、もともと英語が得意だとか、何年も勉強しなければいけないと思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、良質な教材を使って正しい学習手順で勉強すれば、学習開始から2ヶ月で合格することも夢ではありません。
実際に僕は、2ヶ月で英検1級に合格しました。
本記事では、元英語教師でもある僕イングリッシュおさるが
- 英検1級の合格率
- 5つの学習手順
- 2つのおすすめ教材
- 試験対策5つのコツ
を解説します。
英検1級の合格にはコツがあり、自己流の学習では何年も攻略できない可能性があります。
最短で合格を目指したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
なお、本記事の内容については、関連動画「【2ヶ月で達成】英検1級合格する方法」でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
英検1級の難易度は?合格率や必要な点数
英検1級合格に必要な英語力は、大学上級レベル。TOEICに換算すると945点以上が目安になると言われています。
ここでは、難関資格の一つである、英検1級の合格率や身につけておきたい語彙数などについてご紹介します。
以下3点、順番に解説します。
- 英検1級の合格率や合格者の声
- 合格に必要な点数
- 合格に必要な語彙数
勉強をはじめる前に、ゴールとなる合格レベルを確認しておきましょう!
1. 英検1級の合格率や合格者の声
英検1級の合格率は10%前後といわれています(2016年以降、公式から合格率が発表されていないため、おおよその数字としてご了承ください)。
10人に1人しか合格できないと聞くと、狭き門に思えるかもしれません。
しかし、英検1級の合格者は高校生から50代以上と幅広く、どんな人でも合格のチャンスがあります。
参照元:1級受験者の声
僕の生徒さんも、50代の方や学習を始めて数ヶ月の方が、続々と英検1級に合格しています。
生徒さんの実績はまだまだ多く、ここでは紹介しきれないので公式LINEやYouTubeでも紹介しています。
合格率の低さに圧倒されず、あなたにも英検1級合格を目指して欲しいです。
2. 英検1級の合格に必要な点数
2016年にCSEスコアという採点基準が採用され、英検1級の合格点ははっきりとはわからなくなりました。
CSEスコアの採点方法は、リーディング・リスニング・ライティングがそれぞれ850点とされ、合格基準スコアは3技能合計で2028点以上です。
筆記試験のなかで1問しかない英作文問題も850点で評価されるため、英作文問題の1問が0点だと、リーディング・リスニングが満点でも不合格となります。
英検1級の合格点は公表されていませんが、リーディング・リスニング・ライティングそれぞれバランスよく点数をとることが重要です。
3. 英検1級の合格に必要な語彙数
英検1級合格には、10,000 〜 15,000語程度の語彙数が必要です。
英検準1級の必要語彙数7,000語と比べると、約2倍の単語を暗記しなければいけません。
試験慣れが必要なTOEICなどの試験に比べ、英検は単語の依存度が高く、単語の勉強は必須です。
英単語の学習に重点をおき、学習を進めていきましょう。
英単語の暗記法については、関連記事「【これでマスター】英単語暗記のコツ5選!具体的な覚え方から語源の3要素まで解説」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
英検1級合格に向けた5つの学習手順
英検1級に合格するには、学習の手順を正しくおこなうことが重要です。
効率よく学習に取り組めば、勉強開始から2ヶ月で合格することも夢ではありません。
おすすめの学習手順は、次の5つのステップです。
- 文法学習
- 単語&発音学習(基礎)
- 単語学習(試験用)
- 模試や過去問を解く
- 必要なスキル習得
それぞれ具体的に解説します。
1.「文法学習」で基礎を身につける
英語学習を効率的に進めるには、基礎である文法学習は必須です。
英検1級を目指す人からすると、当たり前の話に感じるかもしれません。
一方で、文法をなおざりにしたまま学習してきた方は、今後の試験対策に苦労してしまうでしょう。
試験勉強で間違った箇所を勉強し直すときも、文法を知っていると学びが深まります。
1級への挑戦を機に、文法学習を徹底しましょう。
2. 「単語&発音学習」で基礎を固める
難関試験である英検1級に合格するには、基礎を固めておく必要があります。
試験用の難しい単語帳を使う前に、単語力の基礎を強化しておきましょう。
目安としては、英検2級レベルの単語帳をひととおり理解しておくべきです!
単語を覚えるときには、声に出して発音も身につけましょう。正しい発音ができれば、リスニングにも大いに役立ちます。
土台がしっかりしているとその後の学習もしやすいので、基礎固めはしっかりおこないましょう。
もしできる方は、1の文法学習と一緒に同時進行できるとよいです。
3.「試験用の単語学習」で効率アップ
文法や基礎単語力がついたら、試験用の単語学習に取り組みましょう。
模試や過去問に取り組む前に、単語から覚えてしまうことがポイントです。
単語を知らないまま過去問に取り組んでも、わからない単語だらけで問題を解けません。
わからない単語があるたびに調べなおすのは、非効率ですよね。
英検1級の難題をスムーズに勉強するためには、過去問に取り組むより先に試験用の単語学習を開始するとよいでしょう。
4. 模試や過去問を解く
基礎となる文法や単語を覚え、試験対策の単語もある程度理解できた段階から、模試や過去問に取り組みましょう。
模試や過去問は実力をつける大事なポイントです。
単語を覚えた上で過去問に取り組めば、合格の確率はかなりあがり、僕の生徒さんの中には2ヶ月で単語セクションで8割〜9割正解した方もいらっしゃいます。
単語と過去問の両方で、合格に必要な実力を身につけましょう。
5. 必要なスキル習得
単語学習と過去問で基本的な力を身につけたら、必要なスキル習得に時間をかけましょう。
英検1級の場合は、ライティングやリスニングなどのスキルも必要だからです。
英作文を書いてみる、英語で独り言が言えるようになるなど、試験対策に関係するスキルを身につけることがポイント。
基礎を身につけた後に、スキル習得して合格の確率をアップさせましょう。
【2冊だけ】英検1級合格に必要な教材と学習スケジュール
英検1級合格までに必要な教材はたった2冊だけ、といったら驚く方もいるかもしれません。しかし、実際に僕自身も、僕が教えた生徒さんたちも、2冊をやり込んで合格を勝ち取っています。
その教材は、以下の通り。
- 出る順パス単英検1級
- 英検1級過去6回全問題集
英検に限らず、英語学習ではあれこれ参考書に手を出すより、1冊を何度もやり込んだほうが実力がつきます。
ここでは、2つの教材をおすすめする理由や、どのように学習を進めたらいいのかを説明していきます。
英検1級合格に必要な教材1『でる順パス単英検1級』
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タイトル | 英検1級 でる順パス単(クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | — |
出版社 | 旺文社 |
英検1級の学習におすすめの教材、ひとつめは『でる順パス単英検1級(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)』です。
おすすめする理由から学習法まで解説します。
『でる順パス単英検1級』をおすすめする理由
僕が指導している生徒も『でる順パス単英検1級』を使って2ヶ月で、語彙セクションの回答率が8割〜9割になりました。英検は特に単語の依存度が高い試験なので、まず語彙の知識を固めたほうが効率的にスコアを伸ばせます。
『でる順パス単英検1級』の単語を9割ほど理解できれば、過去問の問題の7割は問題なく読めるようになります。
僕は、単語学習を強化して語彙セクションで満点を取れました!
『でる順パス単英検1級』を使った学習法
単語帳の単語をすべて覚えるといわれても、なかなか想像つきにくいですよね。
そこで『でる順パス単英検1級』の単語を覚える、具体的な学習計画をご案内します。
英検1級合格に向けて、単語2,100・熟語300の合計2,400語を全部暗記してしまいましょう。
1日400単語学習すれば、6日で1周できます。
1日400単語 × 6日 = 2,400語
6日で一周、1日を予備日として1週間の学習計画を進めれば、試験までの期間で何度も復習できます。
スケジュール通りに学習を進めれば『でる順パス単英検1級』の単語の9割を2ヶ月で習得可能です。
なお、英検1級に限って言えば、単語の意味を覚えれば十分で、英作文までできるようになる必要はありません。むしろ、過剰な学習になってしまうので、意味だけわかれば良いと割り切るほうが合格に近づきます。
目的によって学習方法を変え、効率的に英語を身に着けましょう!
すべてスケジュールどおりにできない場合は、ご自身の学習ペースに合わせて調整してみてください。
英検1級合格に必要な教材2『英検1級過去6回全問題集』
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タイトル | 2022年度版 英検1級 過去6回全問題集(クリックでAmazon購入ページへ) |
著者 | — |
出版社 | 旺文社 |
『でる順パス単英検1級』の単語を9割覚えられたら『英検1級過去6回全問題集』を使って、過去問に取り組みましょう。
おすすめする理由と学習法をご紹介します。
効率的な学習法まで確認しておきましょう。
『英検1級過去6回全問題集』をおすすめする理由
英語学習におすすめの教材は正直言ってたくさんあります。
そのなかでも英検1級に目的を絞るのであれば、あれこれ教材に手を出すより、単語と過去問に取り組む方が効率的です。
なかでも『英検1級過去6回全問題集』は本のタイトルのとおり、過去6回分の問題がすべて収録されているため、過去問の学習に適しています。
英語学習では目的に合わせた教材を選ぶことが重要で、英検1級を目標とするなら『英検1級過去6回全問題集』が最適という結論になります。
『英検1級過去6回全問題集』を使った学習法
過去問を解く際は、下記3ステップで学習を進めましょう。
- 時間を計って解く
- 単語と文法をすべて復習
- トレーニングをする
一次試験対策としてリーディング・ライティング・リスニングの問題を、時間を計って解きましょう。
次に、間違えた問題やわからなかった単語を、文法にいたるまでしっかり復習します。
最後に、リーディングやリスニングでつっかえることなく問題を読めるようトレーニングします。
問題文がスムーズに読めるようになったら、シャドーイングとスクリプト確認をおこない、音と文字の両方を身につけるイメージです。
英検1級に合格するライティングの3つのコツ
ここからは、苦手意識を持つ方も多い、ライティングのコツを3つ紹介します。
- 基本的な構成を押さえる
- 単語と文法のミスをなくす
- ネイティブスピーカーの表現を真似る
これらを意識していけば、着実にスコアアップできるはず。ぜひ参考にしてください。
1. 基本的な構成を押さえる
ライティングには型があります。まずは基本的な構成を押さえましょう。
- Introduction
- Body1
- Body2
- Body3
- conclusion
ライティングでは小難しい内容を書かなければないわけではありません。型どおりに、わかりやすく主張をまとめられるように訓練するほうが高得点に繋がります。
2. 単語と文法のミスを無くす
ライティングで結果を出すには、単語と文法のミスをなくしましょう。自信のない難しいものを使う必要はありません。
ミスは大きく減点されるので、特別な単語は使わず確実に使える表現を覚えるようにしましょう。
3. ネイティブスピーカーの表現を真似る
もしライティングの表現の幅を増やしたいならば、良い表現を真似ていくのがおすすめ。英検1級の模範解答やネイティブスピーカーのライティング例を見て、良いなと思えるものを探しましょう。
そして、その表現の単語を一部変えて真似ていくと自然で正しい表現が使えるようになり、レベルアップできます。
英検1級の二次試験対策!スピーキング練習法3ステップ
スピーキングは1人で練習するのが難しいと感じていて、対策がおろそかになっている方も多いのではないでしょうか?
以下の3つを意識すれば、1人でもレベルアップできます。
- 単語学習で英作文をする
- 言い換え力を身につける
- 2分間でトピックの内容について話す練習をする
1. 単語学習で英作文をする
まずは基礎的な単語を使って英作文を行いましょう。頻出の単語や表現を使った英作文をすれば、日常で使えるようになります。
ここでのポイントは、英作文する単語は英検1級の単語帳に載っているものではないということ。あくまで基礎的な単語の中で、使えそうな表現を選びましょう。
2. 言い換え力を身につける
英単語は知っているのにうまく話せない、という方は「知っている単語で言い換える」訓練を重ねていきましょう。
スピーキングが苦手な方の特徴が、日本語をそのまま直訳しようとすること。
たとえば、「虫が大量発生している」というとき、スピーキングが苦手な方は「大量発生」と言う表現を探して詰まってしまいます。そして、直訳の Mass generation と言う表現を知らないと、諦めてしまうんですよね。
ただ、この表現は
There are a lot of insects.
と単純に言い換えても伝わるはず。
このように、普段から基礎的な単語を使って言い換えられないか訓練することが大切です。
この言い換えのテクニックについては、関連動画「【実践編】最短で英会話マスターする方法【留学不要】」で詳しく紹介しています。具体例を含めて解説しているので、言い換えが苦手な方はぜひご覧ください。
3. 2分間でトピックの内容について話す練習をする
英検のスピーキングでは2分間のスピーチをします。そのため、普段からさまざまなトピックについて、時間を計って話す練習をしてみましょう。
独り言で話を伝える練習をするだけでも英語力はしっかり伸ばせます。
英検1級にも通用する!直前で使える試験合格のテクニック5選
ここでは、英検1級合格のためのコツをご紹介します。
具体的には、次の5つです。
- 消去法を使って回答を絞りこむ
- 単語のイメージを思い浮かべる
- 長文問題は空欄前後の1〜2文を読む
- リスニングは先に問題を読んでおく
- 二次試験は具体例が思い浮かぶトピックを選ぶ
なお、一次試験対策については、YouTubeの「【拡散厳禁】 一次試験対策!!リーディング・ライティング・リスニング点数UP!!」でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
大前提として、こうしたコツに頼るより英単語をしっかり覚えるほうが合格率は上がります。
とはいえ、試験直前など単語を覚えるのに間に合わないケースもあるでしょう。
そうした最後の砦として、これからご紹介するコツを活用してみてください。
1. 消去法を使って回答を絞りこむ
英検の一次試験は、すべての単語を理解していなくても消去法を使って正解を選ぶ確率を上げられます。
各問題で4つある選択肢のうち、不正解の単語を選択肢から外すことで、3択、2択と選択肢を減らせるからです。
4つある選択肢のうち3つが不正解だと判断できれば、消去法によってたったひとつの正解を導き出せます。
15,000の単語をすべて覚えられなくても、不正解を選択しないという消去法で正解の確率を上げましょう。
2. 単語のイメージを思い浮かべる
単語の意味を完璧に覚えていなくても、イメージが掴めていれば正解を選べる可能性があがります。
問題文を読めば、回答がポジティブな内容か、ネガティブな単語か、予想できるからです。
たとえば下記の問題文はポジティブな文で始まり( )の直前の文が However で始まる場合、回答はネガティブな意味だと予想できます。
George likes being tall because he can reach things in high places. However, one ( ) is that he often hits his head on low doorways.
- ingredient
- technique
- disadvantage
- foundation
回答の選択肢の中から、ネガティブなイメージのある dis を持つ単語「3. disadvantage」が正解だと予想可能です。
英単語に何度も触れていると、意味は思い出せなくてもポジティブかネガティブかのイメージは覚えているケースもあるでしょう。
単語のイメージが掴めていれば、正解を選べる確率は上がります。
3. 長文問題は空欄前後の1〜2文を読む
長文問題の場合、問題文をすべて読む必要はありません。
空欄の前後の1〜2文を読めば、十分正解を導き出せるので、1問あたりに使う時間を短縮できます。
時間制限のある英検試験では、ムダな時間を減らす努力も必要です。
一応全文読みつつ、問題から遠い文章は軽く目を通す程度に止めるなど、強弱をつけて取り組むとよいでしょう。
4. リスニングは先に問題を読んでおく
リスニング問題が始まる前に、先に問題文を読んでおくことをおすすめします。
問題を先に読んでおけば、リスニング問題の内容を予想できたり、落ち着いて回答できたりなどメリットばかりです。
音源の速度で自動的に進むリスニング問題では、事前に心の準備をしておくだけでも正答率は上がるでしょう!
リスニング問題が始まる前に、問題は読んでおくことをおすすめします。
5. 二次試験は具体例が思い浮かぶトピックを選ぶ
二次試験で高評価を稼ぐコツは、具体例が思い浮かぶトピックを意図的に選ぶこと。
英検1級では、5つのトピックが出され、好きなものを選んで話します。主張に自信にあるものを選ぶより、具体例を伝えられるもののほうが高評価に繋がりやすいです。
なぜなら、具体例のないスピーチは、主張が曖昧になるから。なぜその主張をしているのかの説明ができないと、説得力がありません。
もし、「インターネットを子どもに使わせるのは危険だ」とだけ主張しても、それだけでは不十分。インターネットによる犯罪が多いことや、子どもは情報が正しいかどうか読み取るのが難しいと言う話をしなければ納得してもらえません。
だからこそ、主張が正しいと思うものより、具体例をいくつか挙げられるものを選ぶほうがおすすめです。
なお、二次試験対策の面接試験対策の万能テンプレートは、関連動画「【悪用厳禁】英検2次試験対策:どんな質問にも答えられる万能テンプレート紹介」でも紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
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